岬龍一郎の一覧
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ユーザーレビュー
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和製聖書というべき日本人の心をまとめた本
「道徳教育には宗教教育が基になる、貴国は宗教がないならばなにを柱に道徳教育をしているのか?」という質問に対し著者が答えをまとめた。
打算的な世の中の今こそ読んでもらいたい。
日本人ならば必ず読むべき本です。
Posted by ブクログ
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百年前にかかれたとは思えない。よくある外国人からみた日本人のイメージを作りあげるもととなったのはこの書なのだろう。
Posted by ブクログ
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道徳や倫理観は根拠を意識することなく心の奥底に根付いている。善悪というのは日本で生活し、日本人としか交流しないから誰でも共通してあるのだろうと勘違いするが、実は日本のそれは世界の中でも早く形成され、それが文明開化の大きな原動力になった。それこそがこの「武士道」である。
本書は海外で学び、アメリカ人
...続きを読む妻を持つ新渡戸だからこそ書けるような欧米やイスラムなど異文化との対比が多々みられる。だからこそ、日本に著しく迎合した内容でない。彼は「武士道」は日本人の背骨でありながら、海外でも同様の倫理観は醸成されていると語る。
例えば、"アメリカ人は贈り物そのものに無点を当て、日本人は贈り物をしようと思った人の気持ちに焦点を当てているだけなのである"と贈り物に対する根底の考えは同じと本書では挙げられる。
騎士道との違いは封建制度の「忠」に対する考えでこれは「孝」<「忠」<名誉、良心である。本書で日本文化の特異性は多くあげられず、このくらいである。
特筆すべきは宗教なしに国内だけで複雑な美徳を欧米にも引けを取らない早さで大成させたことだろう。
現代を生きる日本人でもこれらの「武士道」を心に残している。もちろん時代や社会と共に正しさの基準が変わり、変化したものもある。逆に変化に対応できず未だに足を引きずっているものもある。
いずれにせよ、この倫理観は風前の灯である。日本人の心に根付くアイデンティティまでグローバル化させ、無にしてしまえばそれはもう日本人とは言えなくなる。ボーダレスな国際社会では人種や住処が日本人を日本人にするのではなく、心こそがそうするのだ。
そう考えると「武士道」、「大和魂」の本質を海外道徳と相対的に見ることができる本書は貴重といえる。
Posted by ブクログ
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かつての五千円札に描かれた新渡戸稲造が書いた本ということで興味を持って読んだ。
武士道の内容もさることながら、著者の西洋に関する教養•知識がものすごいことに驚かされた。だからこそ英語で書かれたこの本が広く西洋で読まれたのだと思う。
すごく勉強になったけれど、文章が難しくて疲れました!
Posted by ブクログ
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日本人とは何か?
失われつつある現代で敢えてその意味を考えるきっかけになる。
その中でも義という考えに感銘を受ける。
正しいことを行う。人として正しく生きる。言うは易しである。武士道とはいえ武士にもできていなかったことである。
自律。日本人として人間としてどう生きるか。考えさせられる。
Posted by ブクログ
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