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アルコールと酔っぱらいの地理学――秩序ある/なき空間を読み解く
《空間》と《場所》に焦点を合わせた 「アルコール・スタディーズ」初の試み―― 飲酒の空間的実践を読み解く理論書としての側面と同時に、 地方都市 (ストーク・オン・トレント) と農村地域 (カンブリア州イーデン) でのインタビュー調査に基づく イギリス地域研究という側面も併せ持つ。 「酒・飲酒・酩酊」に地理学の視点からアプローチした これまでにない、もっとも包括的な研究成果。 いま英語圏の人文地理学界で盛り上がりを見せる「アルコールの地理学」に火をつけた (酒を注いだ)? 記念碑的著作、 Alcohol, Drinking, Drunkenness: (Dis)Orderly Spaces (Ashgate, 2011) の全訳が、満を持して登場。 ☆★☆★☆★☆★☆ 人の飲酒行動に関する ありとあらゆる知見を積み上げた快著。 老いも若きも、男も女も、階級の違いを超えて、そしてあらゆる場所で、 人がそれぞれに酒を楽しんでいることがよくわかる。 地理学は、人間の行動に関することなら 何でも研究できる学問だったのだ。 ――橋本 健二 氏 (社会学者。早稲田大学人間科学学術院教授。著書に『居酒屋の戦後史』、『居酒屋ほろ酔い考現学』など) ☆★☆★☆★☆★☆ -
分離独立と国家創設:係争国家と失敗国家の生態
さまざまな国のかたち グローバル化の進展とともに、人びとは国境を容易に越えられるようになり、「国家の衰退」が一時さかんに論じられた。しかし、国家は国際関係論や国際法の中心的アクターであり続けており、現在でも国際社会から国家として独立の承認を求める領域がある。 どのような要素や条件が国家たらしめるのか? なぜある領域は分離独立後すぐに国際社会から承認を得られるのに、領域によっては長期間にわたって分離独立を追求しても叶わないのか? 中東では長らくパレスチナ問題があり、またトルコ、イラク、イラン、シリアなどにまたがって存在するクルド人たちは国家を持つことを約束されながら裏切られた悲劇の民としてよく論じられる。 あるいは、同じ中東に出現したイスラム国(IS)は、「国」と謳いながらも、現在国際社会に共有されている国家体系とは異なるかたちを実現しようとするなど、分離独立と国家創設にまつわる話題は尽きない。 ソマリランドからイスラム国、はては満洲まで、あるいは未承認国家から事実上の国家、そして係争国家まで、さまざまな〈国のかたち〉を網羅した決定版国家論! 国連加盟国リストつき! [目次] 序章 「すべての国家は平等か?」 第一章 国際政治における国家性と分離独立 国家とは何か? 主権とは何か? 「確定した領域」とは何か? 国家となるには領域に最小限の人口が必要か? 国家性の文脈において「政府」とはどういう意味か? 他の国家と関係を取り結ぶ能力とはどういう意味か? 国家はいくつあるか? 国家と国の違いは何か? 分離とは何か? 国々が分離に反対する傾向があるのはなぜか? 他の国々が分離に反対するのはなぜか? 一方的独立宣言とは何か? 一方的分離行為に対して親国家はどう反応できるか? 世界にはいくつ分離派運動があるのか? 領域や集団が分離を求めるのはなぜか? 国家は分離を抑える目的で軍事力を使えるか? 「救済的分離」とは何か? 領土回復主義とは何か? 独立を失った領域は、独立を再主張する権利を有するか? 分離の当然の権利というものがあるべきか? 分離を認める国はあるのか? 国家は領域を切り離すことができるか? 承認とは何か? 承認はどのくらい重要なのか? 非承認とは何か? 集団的非承認とは何か? 事実上の国家とは何か? 失敗国家とは何か? ミクロ国家とミクロ・ネーションの違いは何か? 第二章 旧ルール——分離独立と国家創設、一七七六─一九四五年 近代的国家が出現したのはいつか? 承認はどのように発展したのか? アメリカ合衆国の独立は国家創設をいかにかたちづくったか? ラテンアメリカはどのように独立を獲得したのか? ラテンアメリカ諸国の独立はなぜそれほど重要だったのか? アメリカの南北内戦は分離独立への態度をどう決定づけたか? 十九世紀後半において国家創設はどう進展したのか? 国家性のためのモンテヴィデオ基準はどう発展したのか? 国家の領土保全の原則はいかに出現したのか? 第三章 現代的ルール——自決と脱植民地化、一九四五─一九九〇年 脱植民地化はどのように始まったのか? 脱植民地化の過程はなぜそれほど重要だったのか? 新たに独立した国家の国境はどのように決められたのか? 自決と領土保全の原則はどのように折り合いがつけられたのか? 一方的分離がこれほど受け入れられなくなったのはいつか? 一九四五年以来、一方的分離の成功事例はあったのか? 一方的な分離行為に対して国連はどう反応したのか? ローデシアの一方的独立宣言はなぜそれほど珍しかったのか? すべての植民地が独立したのか? 第四章 ルール変更?——現代の分離独立、一九九〇年以降 冷戦の終結は分離独立や国家性をどのように変化させたか? ソビエト連邦はどのように解体したのか? なぜいくつかのソビエト領域は独立を獲得しなかったのか? ユーゴスラビアはどのように解体したのか? なぜチェコスロバキアは平和的に分かれたのか? ドイツやイエメンをつくった合併はどのように起こったのか? ソマリランドはなぜ承認されないのか? エリトリアや南スーダンはどのように独立したのか? 一九九〇年以降、軍事力によって抑え込まれた分離運動はあったか? その他のどの分離事例が力で抑え込まれ得るか? 独立はしないが平和裏に解決された分離問題はあるか? モンテネグロは国連に加盟したのにコソボは加盟していないのはなぜか? 国際刑事裁判所はコソボの一方的独立宣言について何といったのか? アブハジアと南オセチアはより広い承認を受けるだろうか? クリミアがロシアに併合される前に独立を宣言したのはなぜか? カナダとイギリスは分離独立の民主的モデルをつくったか? カタルーニャやクルディスタンが独立を勝ち取れなかったのはなぜか? 台湾は分離独立の事例か? パレスチナはなぜ国連加盟国でないのか? イスラム国は純粋な意味で国家だったか? 脱植民地化からさらに多くの国が現れるか? 次に国連加盟国となると思われるのはどの国か? 第五章 独立と国家性たらしめる機構 新しい国家はどうつくられるのか? 分離は解体や脱植民地化とどう異なるのか? 自由連合とは何か? 新しい国家をつくるためには住民投票が実施される必要があるのか? 独立を問う住民投票はどのように準備されるのか? 継続あるいは後続国家とは何か? 新国家の国境はどう画定されるか? 国家の資産や債務はどう分けられるか? 誰が新国家の市民となるのか? 新国家にはどのような機構が必要か? 国家は機構を共有できるのか? 国家には自国の通貨が必要か? 国家には自国の軍隊が必要か? どのような国家の象徴が必要とされるか? 独立するまでにどれくらいの時間がかかるか? 国は独立後に名称を変えられるか? 国家は国歌や国旗を変えられるか? 第六章 国際社会に参加する 承認はどのように起こるのか? 国家は別の国家を承認するよう強制され得るか? 集団的承認とは何か? 承認は諸条件の影響を受けるか? 国家は「脱承認」され得るか? 国々はどのように外交関係を樹立するか? 国は大使館や在外派遣団を有する必要があるか? なぜ国連の一員であることが重要なのか? 国はどのように国連に参加するのか? 国連の一員となることはいつか個別の承認と置き換えられ得るか? 完全な国連加盟の地位に代わる選択肢は何か? 国家はその他にどの国際機構に参加できるか? 国際社会に参加するために他にどのような段階が必要とされるか? 国々は分離した地域が承認されることをどのように防げるか? 「台湾化」とは何か? 国家はお互いに承認しなくてもやり取りできるのか? 第七章 現代的課題と将来的方向性 国家は存在することをやめられるのか? 気候変動は国家消滅をもたらし得るか? ここでわたしたちは国家の二つのタイプ——事実上の国家と「本当の」国家——について 考えられるか? 一方的分離への反対について再考するときが来たか? わたしたちが「国家」のない世界を目の当たりにする未来があるか? 国家性はまだ重要か? 訳者解説 略語一覧/註/付録A:一九四五年以降の国連加盟国数の増加/付録B:国連総会決議第一五一四(XV)号、一九六〇年/お薦め文献 -
民主主義:終わりなき包摂のゆくえ
民主主義はどこへ行くのか? 民主主義の危機が問われるいま、その普遍的な「理念」と具体的な「実現」とはどのようなものなのだろうか。 本書は、ポスト・トゥルース的な右派ポピュリズムが席捲するように見える現代の民主主義の危機を理解し、それに応答するために、民主主義の普遍的な理念とその具体的な実現の両方に軸足を定めつつ、古代から中世・ルネサンス、社会契約論から十九世紀のマルクス主義などの進歩主義、第二次世界大戦の衝撃から二十世紀後半の社会運動、そして現在進行中の出来事へと論を運ぶ。 さらには、気候変動、パンデミック、排外主義的なポピュリズムの席捲などを見すえて、民主主義の「未来」を覗き見ようと試みる。 政治学史ではここ数十年、ケンブリッジ学派の台頭や個別的な研究の深まりのなかで、〈どう生きるべきか〉という規範的な問いはややもすれば後景に退いてしまった。 広く長い歴史的視座で簡潔にまとめられた本書は、「民主主義」を思考するための新たなスタンダードとなるはずだ。オックスフォード大学出版局の人気シリーズの待望の翻訳! 「合衆国権利章典」「人および市民の権利の宣言」「世界人権宣言」を付す。 -
ガザの光――炎の中から届く声
燃やされているのは学校や病院だけではない。人々が、物語が、記憶そのものが焼かれているのだ。侵攻目前に書かれた記録から、私たちは何を聴き取るべきなのか。パレスチナ人作家たちが〈未来〉に向けて遺した、比類なきメッセージ。 読者のみなさん、この本を読み進めるあなたは、その行動によって人の命を救い、歴史を変える可能性を持っている。あなたには何ができますか? 何をしますか? この本に意味を持たせてくれますか? ――リフアト・アルアライール「ガザは問う」より ◎リフアト・アルアライール(リフアト・アライール)さん、 2024/10/13(日)NHKスペシャル「If I must die ガザ 絶望から生まれた詩」にて紹介◎ -
AI時代の感性:デジタル消費社会の「人類学」
SNS依存社会で数値化される「個性」 「AIは絵を描いたり音楽をつくったりできるが、自分の生成したものが美しいかどうかは判断できない。判断できるのは、感情を持つ人間だけだ。」(本書より) ハイパー資本主義における、SNS依存社会で数値化される「個性」とは? 本書は、DXとともに「自己同一性」の揺らぎが認められる時代、デジタルには生成しえない「感情」の重要性を説く──より創造的に、対話するために。 デジタルトランスフォーメーションにともなう経済社会は、人類史上においてまさに前例のない暮らしであり、水平的かつ世俗的であろうとする社会だ。しかし、「現実の世界」は変調をきたしている。SNSでは、「ネットの向こうに生身の人間がいる」ことを忘れさせるまでに分断や憎悪が煽られる。では、どうすればいいのか。 フランスを代表する経済学者が、デジタル消費社会における人類の生き方をめぐり、クリアな視座を提供。専門の経済学はもちろん、脳科学、哲学、文学、人類学など人文学の最新研究も適宜ダイジェスト紹介しつつ、来たるべき「文明」を展望するベストセラー・エッセイ。 -
民主主義の危機:比較分析が示す変容
何が前例なきことなのか? 過去数十年で最も景気が良い時に政権与党が敗北する。すべての政党がエリートを攻撃する選挙運動を展開し、選挙前よりもエリート主義的な議会が誕生する――。 最近の政治は筋が通らないことばかりだ。いったい何が起きていて、それはなぜ起きているのか。本書は、手垢のつくほど語られてきた民主主義の危機について比較分析から迫る試みだ。 徹底的に歴史とデータを洗う中で、前例なき事態がいくつか見えてくる。 ひとつは、幾多もの戦争や経済危機があったにもかかわらず、過去200年の歴史で30年間にわたって平均所得が減少したことは一度もなかったということだ。これは文明的な規模での変容と言える。 もうひとつは、伝統的な政党制の崩壊であり、弱い政党による激しい党派性だ。 ポピュリストの不満がいくら正当化されるといっても、一時しのぎにすぎない。私たちは依然として他の誰かに支配されなければならず、自分が好まない政策や法律に従わなければならないという避けがたい事実にぶつかる。「何が起こり、何が起こりえないのか」について世界的権威が掘り下げた結論! -
裏切りの王国 ルポ・英国のナショナリズム
「裏切られた」という感情の淵源を探る旅 グローバリズムが進展し、経済格差が急速に広がるなか、各地でナショナリズムの胎動が表面化し、事象として現れ始めている。本書は、EU離脱で揺れた英国を舞台に、世界の政治を駆動する大きな潮流となったナショナリズムの発露を現場から報告する試みである。 著者は毎日新聞の前欧州総局長。場末のパブで飲んでいる労働者・移民からケンブリッジの研究者や閣僚経験者に至るまで、取材対象は実に多彩だ。こうした人びとの意見を聞き、彼らと対話を重ねる著者の取材ぶりと、さまざまな文献にあたって検証する様子を追体験することで、英国理解が徐々に深まっていく。加えて、英国の政治が具体的にどのように運営されているかや、世論の動向をつぶさに追っているため、賛成・反対の揺れ具合が手に取るようにわかる。 「ブレグジット以前」と「ブレグジット以後」の二部構成で、EUに「裏切られた」という庶民の声、イングランドに「裏切られた」と感じるスコットランドなど、ネイションに息づく思いや歴史観を描きながら、EUを「裏切った」英国のナショナリズムの動態を、多方面にわたるインタビューと精緻な歴史検証で描いた渾身のルポ。 -
ウクライナの戦訓 台湾有事なら全滅するしかない中国人民解放軍
ウクライナ戦争が戦場の常識を変えた! もはや最新戦闘機も戦車も「オワコン」となった ロシア軍によるウクライナ侵攻が戦争の常識を一変させた。 ウクライナ軍が圧倒的多数のロシアの戦車や装甲車などの機甲大隊に壊滅的打撃を与えている。 その背景には、アメリカやNATO諸国から送られたドローンやHIMARSなどの兵器の存在がある。ロシア軍の旧式な兵器が西側の最新兵器にまったく歯が立たないことがはっきりと証明されてしまったと言えよう。 ドローンやジャベリンによって戦車はすでに「オワコン」であることが明らかになった。 さらに優れた対空ミサイル網は、いかなる優秀な戦闘機にも航空優勢をとらせない実力を発揮した。 こうしたウクライナの戦訓を、習近平の中国が必ず実行するであろう台湾有事に応用したらどうなるのか。 ロシアからの軍事技術によって構築された中国軍の装備にはロシア軍と同様の弱点がある。 しかも台湾と中国の間には台湾海峡が横たわっている。海からの楊陸はほぼ不可能。輸送船はすべてミサイルで撃沈されるだろう。 空挺部隊による侵攻も補給を確保することができず、台湾上陸した中国軍は孤立して全滅するしかなくなるだろう。 ウクライナの戦訓をもとに、最新の兵器技術を網羅しつつ総合的な観点から台湾有事の戦い方を検討する。 -
中国ファクターの政治社会学:台湾への影響力の浸透
迫りくる中国の影に台湾はどう向き合っているのか? 中国の大国化とその興隆はアジアのみならず世界に対して多大なインパクトを与えている。 なかでも台湾は、中国が「台湾統一」を国家目標に掲げているという特異な事情もあり、中国による経済活動や文化社会交流を通じた政治的取り込みの影響をきわめて強く受けている。 本書では、台湾の日常生活のいたるところに現れていながら、その実態が捉えがたい中国の影響力を「チャイナ・ファクター」として析出、社会科学の視点で事態を初めて理解する試みである。 大国が軍事力などによらず影響力を行使するありかたは従来、ソフト・パワーと言われてきた。しかし、中国による「統一戦線工作」を通じた影響力行使はよりいっそう苛酷である。 本書においては、中国人観光客の台湾来訪、中国企業による投資、マスメディア、教科書、民間宗教といったさまざまな領域での中国の影響力について事例研究を行い、その構図を解明していく。 他方、一連の過程には台湾側からの強い抵抗と反作用があることも分かっている。 われわれは迫りくる中国の影に果たしていかに立ち向かうのか。日本でも必読の書! -
福祉国家:救貧法の時代からポスト工業社会へ
社会科学からみた「福祉国家」 工業化された世界で、公的支出のかなりの部分を吸収する高度な福祉国家装置を持ち合わせていない国家は存在しない。 他方、福祉国家は多様な形態を取り、給付の手広さや手厚さには幅がある。 それゆえ、福祉国家の存在はあらゆる先進社会の特徴であるにもかかわらず、その全容は判然としない。 これに加えて、財源や税金をめぐり常に政治的に争点化されているため、左右両極でその像が大きく引き裂かれている。 本書は、救貧法の時代からポスト工業社会までの歴史を辿り、その多様な形態(社会民主主義的レジーム・保守主義的レジーム・自由主義的レジーム)をまず確認する。その上で給付のあり方(社会保険・社会扶助・ソーシャルワークなど)をおさえるのが特長だ。 そこで浮かび上がるのは、福祉国家が貧困層より中間層を優遇するシステムであるということである。 この点は、福祉国家が猛攻撃を受けたサッチャーとレーガンの「ニューライトの時代」も変わらなかったという。「ウェルフェア」から「ワークフェア」へ、福祉国家はいかに変容するのか? 入門書の決定版! -
〈米中新冷戦〉と中国外交:北東アジアのパワーポリティクス
「戦争前夜」の危うい均衡? アメリカのペンス副大統領による「新冷戦」演説(2018年10月)は世界中に衝撃を与えた。この演説が重要なのは、トランプ大統領の対中スタンスにとどまらず、米国全体の不満を代弁したからである。 この流れは、米中貿易戦争やコロナ禍を経て、いっそう強化されている。ポンペオ国務長官が20年7月、これまでの対中関与政策を全面否定し、「新冷戦」演説からさらに踏み込んだ発言を行ったのは記憶に新しい。 「戦争前夜」(グレアム・アリソン)とも形容される米中関係が時代の基調となるのは間違いない。他方、「大国の論理」という眼鏡だけでは現状を大きく見誤るだろう。安易な陰謀論や中国脅威論はその産物であるが、いつも現実はより複雑である。 本書は、北東アジアという観点から中国外交を再検証する試みである。この地平から眺めると、「新冷戦」は全く異なる相貌を帯びてくる。 「一帯一路」でロシアの顔をうかがい、北朝鮮を制御できず、安倍外交を警戒する中国の姿がそこに浮かぶ。緊迫する中台関係も「翻弄されたのは中国か台湾か」見極めが難しい。アジア経済研究所による、覇権争いの「罠」に陥らないための最新の分析。 -
〈中国の時代〉の越え方 :一九六〇年の世界革命から二〇二〇年の米中衝突へ
デジタル・レーニン主義の可能性 「なぜ中国語を第二外国語として選んだのか、中国研究を行う意味は何か」 1958年の勤評闘争のさなか、のちに国会に突入して亡くなる樺美智子が著者にこう質した。 スターリン批判の衝撃を受けて、一国社会主義革命ではなく「世界革命」が時代の旗幟になっていた時代である。若き著者は「世界革命」には馴染めず、「日中戦後処理」に傾く。そうした見方を教えてくれたのが石橋湛山だった。東洋経済の記者となり、湛山の謦咳に接して、著者の中国観の骨格が形作られた。 中国衰退論から中国脅威論まで、勃興する隣国に対する眼差しはどこか歪んでいる。たしかに社会主義中国には首肯しがたい出来事が多い。 一方、「改革開放」へ舵を切り、世界第二の経済大国となった中国が眼前に屹立している。単に経済だけでなく、QRコード、5G、量子はじめ、中国は科学技術の最先端国でもある。そしてそれは政治面では〈デジタル・レーニン主義〉の相貌を持って現れつつある。 パクス・シニカの時代をいかに乗り越えていくか? その先にあるものは何か? 透徹した眼差しで未来を捉えた新たな社会主義論! -
民主主義の壊れ方:クーデタ・大惨事・テクノロジー
SNSが政治を溶かす 民主主義の危機――。こう言われて何が思い浮かぶだろうか? ファシズム、暴力、そして世界大戦の夜明け……もし、こうした1930年代の光景が浮かんできたなら、それこそ危険な兆候だ(苦笑)。 本書によれば、1930年代が再現されることはまずない。過去のある時代が衝撃的だからと言って、それに固執しすぎると、より重要な他の時代の教訓を見逃すことになる。 もし、いまの危機と似ている時代があるとするなら、それは1890年代だ。貧富の差が拡大、ドレフュス事件はじめ陰謀論が跋扈し、ポピュリズムが生まれたあの時代である。このときは革新主義と世界大戦で危機を乗り越えたが、現在その選択肢はない。 本書では、クーデタ・大惨事・テクノロジーという観点から民主主義の崩壊をシミュレートする。そこにトランプはいない。中国の権威主義体制も民主主義を覆すには至らない。 では何が脅威なのか? 「トランプは登場したが、いずれ退場していく。ザッカーバーグは居続ける。これが民主主義の未来である」。ケンブリッジ大学政治学教授が描く、異色のデモクラシー論! -
六四と一九八九:習近平帝国とどう向き合うのか
1989年に起きた一連の出来事が、急速に歪められ、忘却されつつある。その中心にあるのが六四・天安門事件である。 従来、「民主化の第三の波」(ハンチントン)や「国家超越的な共同社会」(M・ウォルツァー)への動きと理解されてきた〈一九八九〉は、いつのまにか「新自由主義革命」として矮小化されつつある。「民主化」ではなく「新自由主義」の確立がこの画期を特徴づけるというのだ。 果たしてそうなのだろうか――。本書はこの疑問から出発している。 「新自由主義革命」と事態を捉えた場合、30年後に緊迫化した香港情勢はどう理解すればいいのだろうか。また「紅い帝国」(李偉東)として世界に君臨しつつある習近平体制と民主化という視角なしに果たして対峙できるのか。 本書は、アンドリュー・ネイサン、胡平、王丹、張博樹、李偉東、矢吹晋、石井知章、及川淳子という、これ以上望めない世界的権威が六四と一九八九という歴史的事件に挑んだ。 その中核にあるのは、危機に瀕しているデモクラシーと市民社会の擁護である。過去のものとして暴力的に忘却されつつある両者をいかに恢復するか。その答えが六四・天安門事件にあるのだ。現代のはじまりとしての一九八九へ。 -
湛山読本―いまこそ、自由主義、再興せよ。
「ジャーナリスト湛山の真価を知るようになったのは1990年代以降の日本のいわゆる『失われた時代』を経て、日本のガバナンスの不具合を痛感してからのことである。バブルが崩壊し、不良債権処理につまづき、経済停滞が慢性化する。財政が危機的状況に立ち至り、金融が十分に機能せず、デフレが深まる。中国の台頭と挑戦で国民が動揺する。少子高 齢化と人口減少が社会と企業にのしかかり、世代間公正が揺らぎ、所得格差が拡大する。ネット革命に伴うメディアの変質も手伝ってポピュリズムとナショナリズムが激化する。3・11大震災と福島原発危機。民主党政権メルトダウンと政党デモクラシーの揺らぎ。そして、安倍政権とアベノミクスの登場……。湛山が私たちの同時代に生きていたとしたら、それらのテーマをどう考えただろうか。私は、湛山の言葉にもう一度、しっかりと耳を傾け、そして語りかけたくなった。 『石橋湛山全集』のページをめくって、声を上げて原文を読む。ジャーナリスト湛山の肉声に耳を澄まし、その奥にさわだつ思想の息吹に触れてみる。そして、平成の『失われた時代』と第一次世界大戦と第二次世界大戦の『両大戦間』の『失われた時代』の2つの同時代の状況と課題を照らし合わせつつ、湛山の問題提起を切り口にして、私たちの時代の課題を考えてみる。」──本書「はじめに」より。 石橋湛山(1884-1973)は大正・昭和期に東洋経済新報社主幹として活躍したジャーナリスト。自由主義的論説で知られ、戦後は政治家に転じ、首相も務めた。本書は、近代日本を代表するジャーナリストである湛山の論説から珠玉の70編を選び、現代日本を代表するジャーナリストである船橋洋一氏が、その時代背景、現代的意義を説く。 -
エヴァンジェリカルズ アメリカ外交を動かすキリスト教福音主義
アメリカは宗教で動いている ◆アメリカ国内に推定1億人の信者を持ち、アメリカ最大の宗教勢力とも言われるキリスト教福音派。聖書の教えを絶対視する保守系キリスト教徒である彼らは、宣教活動やロビー活動、そして草の根の政治運動を通じてアメリカ外交に大きな影響を及ぼしている。 ◆彼らはなぜ「アメリカは他国より質的に優れている」と信じ、「世界中で善を実現する特別な任務を持つ」と自負しているのか。なぜイスラエルを支持し、核兵器を持ち続ける北朝鮮に対して人道的支援を行うのか。 福音派の信仰と政治的信条を歴史的に解き明かし、アメリカ外交において果たしてきた役割を示す。 ◆解説:橋爪大三郎 -
日本と韓国の歴史教科書を読む視点
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、日本と韓国の歴史研究者と現場の教師が自国の教科書を批判的に検討した。「日韓歴史教科書シンポジウム」の成果をまとめる。 -
メルケル 世界一の宰相
世界一の権力を握った歴史的なドイツの女性宰相、メルケルの決定的評伝! 東独出身の地味な理系少女が、なぜ権力の頂点に立てたのか? ――その強さの源泉は「倫理」と「科学」にあった。 牧師の娘として、陰鬱な警察国家・東独で育つ。天才少女としてその名を轟かせ、ライプツィヒ大学の物理学科に進学。卒業後は東独トップの科学アカデミーに科学者として勤務する。だがベルリンの壁崩壊に衝撃を受け、35歳で政界へ転身する。 男性中心のドイツ政界では完全なアウトサイダーながら頭角を現す。その過程では、東独出身の野暮ったさを揶揄されたり、さまざまな屈辱的な仕打ちも受けた。40歳で環境大臣に就任すると気候変動に取り組み成果をあげる。51歳で初の女性首相へとのぼりつめる。 首相としてドイツをEU盟主へ導き、民主主義を守り、ユーロ危機も乗り越えた。トランプ、プーチン、習近平ら癖のある各国首脳とも渡り合う。人道的理由から大量の難民を受け入れた。一方で、極右やポピュリズムの台頭にも悩まされた。元科学者ならではの知見を生かし、コロナとの戦いに打ち勝った。 演説では美辞麗句を好まず、事実のみを述べるスタイル。聴衆を熱狂させるオバマのような能力はないと自覚している。SNSは使わない。私生活も決して明かさない。首相になっても普通のアパートに住み、スーパーで買い物をする庶民的な姿が目撃されている。得意料理はジャガイモのスープ。熱烈なサッカーファン。夫の渾名は”オペラ座の怪人”。彼女がロールモデルと仰ぐ意外な人物の名前も、本書で明かされる。 -
新装版 「悪魔祓い」の戦後史
2014年の夏から秋にかけて明らかになった“ダブル吉田ショック”(「吉田証言」と「吉田調書」における誤報の発覚)により、戦後日本を代表するクオリティ・ペーパーとして大きな影響力を誇ってきた「朝日新聞」ならびに朝日新聞社の信頼は地に墜ちた。だが、それよりもはるかに深刻なのは、「朝日新聞」の誤報によって日本国ならびに日本人の国際的地位が失墜させられたことである。にも拘わらず、朝日新聞社が充分に誠実な対応をいまだしていないことに対して、多くの日本人は不信と怒りを抱いているのではないか。「朝日新聞」、そして同紙の紙面を中心として「過去に目を閉ざす者は現在にも目を閉ざす」と主張してきた文化人たちは、なぜ自らのことは省みないのだろう? 彼らの歪んだ精神病理に光を当て、その不当性を批判する嚆矢となった名著である『「悪魔祓い」の戦後史』(稲垣武著、文藝春秋より1994年に単行本、1997年に文庫)を復刊。 -
これだけは!のメディア学 マス・メディアからAIまで
メディアの「今」と歴史を知るための基本教科書の決定版! テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の四大マス・メディアに加え,インターネット・SNS・生成AIの解説も充実。メディアでの仕事を経験した「実務家教員」3人による、激変する情報環境下で知っておくべき最低限を示した実践的テキスト。 ※本書は、大月書店刊『これだけは!のメディア学――マス・メディアからAIまで』の電子書籍版です。 【目次】 はじめに 第Ⅰ部 メディアの成立 第1章 メディア 第2章 近代社会の成立と発展 第Ⅱ部 マス・メディア 第3章 新聞 第4章 出版 第5章 ラジオ 第6章 写真・映画・テレビ 第7章 プロパガンダ研究――マス・コミュニケーションの効果(1) 第8章 カルチュラル・スタディーズ――マス・コミュニケーションの効果(2) 第Ⅲ部 インターネットメディア 第9章 軍事テクノロジーとしての歴史――インターネット(1) 第10章 スマートフォンとAR/VRデバイス――インターネット(2) 第11章 SNS――インターネット(3) 第12章 生成AI――インターネット(4) 終 章 メディアの未来に向けて 【著者】 須藤遙子 すどう・のりこ 1969年生まれ。横浜市立大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。学術博士。メディア学、文化政治学。 摂南大学教授。主な著作:『自衛隊協力映画――『今日もわれ大空にあり』から『名探偵コナン』まで』(2013年)、『映画のなかの自衛隊』(2024年) 吉田則昭 よしだ・のりあき 1965年生まれ。立教大学・明治学院大学・東京都市大学など非常勤講師。主な著作:『戦時統制とジャーナリズム――1940年代メディア史』(2010年)、『緒方竹虎とCIA――アメリカ公文書が語る保守政治家の実像』 (2012年) 奥村倫弘 1969年生まれ。東京都市大学教授。主な著作:『ヤフー・トピックスの作り方』(2010年)、『ネコがメディアを支配する――ネットニュースに未来はあるのか』 (2017年) -
ハタチまでに知っておきたい性のこと 第3版
好評の2版を最新データでバージョンアップ からだの仕組みや、避妊の方法、性感染症への対処法など、性にかかわる基礎知識を実践的に解説。また、大学やバイトでも起きているセクハラやデートDV、性の商品化など、ジェンダー・セクシュアリティの問題を考える。 ※本書は、大月書店刊『ハタチまでに知っておきたい性のこと 第3版』の電子書籍版です。 【目次】 パート1 世界と日本の〈性〉と性教育の現在 第1章 性教育をめぐる国際的動向と日本 第2章 性とジェンダーをめぐる日本の状況 パート2 性と健康・からだと生殖の権利 第3章 性の多様性の尊重 第4章 からだを知る 第5章 性的欲求と性的同意 第6章 避妊 第7章 妊娠・出産・中絶 第8章 不妊と生殖補助医療 第9章 性感染症の予防と私たちの暮らし パート3 性と人間・社会の関係 第10章 性と暴力 第11章 デートDV 他 【著者】 橋本紀子 はしもと・のりこ 女子栄養大学名誉教授。主な著作に、『フィンランドのジェンダー・セクシュアリティと教育』(明石書店)、『ジェンダーフリー・性教育バッシング―ここが知りたい50のQ&A 』(共著、大月書店) 田代美江子 たしろ・みえこ 埼玉大学教授。主な著作に、『性の貧困と希望としての性教育』(共著、十月舎)、『新編 日本のフェミニズム8 ジェンダーと教育』(共著、岩波書店) 関口久志 せきぐち・ひさし 京都教育大学教授。主な著作に、『性の“幸せ”ガイド』(エイデル研究所)、『性教育の壁 突破法』(十月舎) -
狭間国家の地政学―ロシア近隣国に学ぶ4つの生き残り戦略
独立か、従属か、中立か、複線か。国際秩序が崩壊に向かう今、大国に隣接する国家が下した30年間の決断から学ぶ日本のゆくえ。 米中露という大国の思惑が交錯する現代、軍事力や経済力で劣る小国はいかにして主権を守り抜くのか。 本書は、ロシアの隣で過酷な地政学的制約にさらされながら生き抜く旧ソ連諸国を「狭間国家」と定義。 その驚くべき生存戦略を解き明かす。 本書では、諸国が採用する戦略を「複線化のリアリズム」と呼ぶ。 特定の大国にのみ依存する「一本足」を避け、安全保障、エネルギー、物流、情報といった多層的な「回線」を自国で設計・管理する知恵を考察。 2022年のウクライナ侵攻、そして2025年以降の国際情勢の激変を踏まえ、コーカサス、東欧、中央アジア、バルト三国の最前線を、現地調査に基づき緻密に分析する。 ロシアが仕掛けるハイブリッド戦、エネルギーの武器化、さらには「難民の武器化」といった現代特有の脅威に対し、小国がいかに社会全体のレジリエンスを構築しているか。 その冷徹な生存の記録から、同じく大国に囲まれた「狭間」にある日本にとっても他人事ではない新たな国家設計図の補助線を見出す。 -
デザインからAI活用まで! 公務員の伝わる資料作成
自治体の資料は、「正しい」だけでは伝わりません。 上司・同僚・議員・住民に伝わり、納得される資料には共通するポイントがあります。 本書は、そんな公務員に求められる資料作成術を底上げする、実践ガイドです。 決裁資料、議会説明資料、住民向けチラシ、報告書、プレスリリースなど、自治体職員が日常的に作成する資料を題材に、「伝わる資料」の考え方と作り方を体系的に解説。 単なるテクニックではなく、読み手の視点に立った構成の組み立て方を学べます。 構成のコツやレイアウト、デザインのテクニックに加え、資料作成の基本から実践までを1冊に凝縮。 また、生成AIを活用した手法など、最新の実務ノウハウも紹介しています。 -
地方公務員法とひもとくわたしの働き方
公務員として働くということ。 その前提には、どのような法的枠組みがあるのでしょうか。 地方公務員法は、自治体職員の働き方の土台を定める法律です。 本書は、その地方公務員法を手がかりに、 自治体職員としての「わたしの働き方」をひもとく一冊。 身分や服務、分限・懲戒といった基本事項に加え、 給与や休暇などの処遇、さらには育成やキャリア形成まで。 地方公務員法の全体像を視野に入れながら、 働き方を支える法的枠組みを丁寧に整理していきます。 単なる試験対策の知識としてではなく、 日々の実務や身近な疑問と結びつけながら、 法律の言葉を「わたし」の働き方に引き寄せて考える。 そこから、自分の働き方の“理由(ワケ)”が見えてきます。 なんとなく公務員として働いている—— そんなあなたにこそ、手に取ってほしい。 地方公務員法は、あなたを縛るためのものではありません。 安心して仕事を続けていくための“味方”です。 その理解は、日々の実務を支え、 やがて昇任・昇格試験に向けた確かな基礎にもつながります。 働き方の理由を、自分の言葉で語れるようになるための一冊です。 -
知的障害・自閉の人たちと「かかわり」の社会学 多摩とたこの木クラブを研究する
ただ異なる存在を歓待せよというだけではどうにもならないことがある…… 解など見つからないなかでひたすら「かかわりの捉えかえし」を繰り返す日々、その先に何が見えるのか…多摩とたこの木クラブ、その40年をこえるストーリー、そして自らの15年におよぶ「かかわり」の中から、「他者」とともにあるということ「ともに生きる」ということ、その困難とそれでもの希望を根源から問いかける。 【目次】 やや長いまえがき 第1章 やりとりを重ねながら 何を目指し、何をなしてきたのか/たこの木クラブと多摩地域の「ともに生きる」運動 ほか 第2章 就学運動は何を問うていたか 多摩の支援ネットワークの出発点/養護学校義務化と就学運動 ほか 第3章 自立生活の始まりと展開 子どもから大人へ/知的障害や自閉の人の自立生活と支援 ほか 第4章 やりとりを通して折り合いを探る 支援会議では何がなされているのか/「人」とみなしたとしても ほか 第5章 生活モデルの時代に 生活モデルへの転換/専門家だけでなく ほか 第6章 それでも「社会」であり続ける 「暴力」をどう考えるか/「わからない」人たちの排除 ほか 補遺 「調査」の概要/あとがき/文献 【著者】 三井さよ 1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(博士(社会学))。法政大学社会学部教員。著書に『ケアと支援と「社会」の発見――個のむこうにあるもの』(生活書院、2021年)、『はじめてのケア論』(有斐閣、2018年)、編著書に『支援のてまえで――たこの木クラブと多摩の四〇年』(児玉雄大と共編、生活書院、2020年)など。雑誌『支援』の編集委員。 -
土地供与科学大学の歴史的研究
19世紀半ばのアメリカ、急速に発展する農業や工業には、 実践的な知識を持つ人材の育成が急務であった。 1862年、連邦議会はモリル法を制定し、各州に連邦所有の土地を与え、 その売却益で農業や工学を教える大学を設立することを認めた。 こうして生まれた「土地供与科学大学」の歴史と意義を解説する。 ■目次 ・第1章 序論 植民地時代の特徴 ・第2章 高等教育変革の動き ・第3章 社会的背景 アメリカ農業の特色 ・第4章 思想的背景 アメリカ人の進歩の理念 ・第5章 公有地の成立と土地政策の変還 ・第6章 連邦政府・議会の動向 独自の高等教育を求めて ・第7章 模索の時代(一)制度と形式 ・第8章 模索の時代(二)実情と内容 ・第9章 土地供与科学大学の基礎がため ・第10章 土地供与科学大学の個別研究 ・第11章 黒人のための土地供与科学大学 ・第12章 土地供与科学大学がはたしたこと ■著者 久保田信之(くぼた・のぶゆき) 1936年(昭和11年)、東京で生まれ、北区にて育つ。 現在は世田谷区在住。 学習院中等科、同高等科を経て、学習院大学政経学部政治学科に入学、卒業後、 学習院大学文学部哲学科3年に学士入学、卒業。 その後、法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻、博士課程修了。 アメリカ・ケンタッキー州ルイビル大学、ミズーリ州ワシントン大学、ハワイ大学で学ぶ。 学習院女子大学教授をはじめ、学習院大学、芝浦工業大学、法政大学、 青山学院大学にて教鞭をとり、倫理学、教育史、教育哲学などを担当。 1988年(昭和63年)、最高裁より東京家庭裁判所調停委員任命。 2008年(平成20年)、長年の功績を認められ、藍綬褒章を受章。 -
混迷を生き抜くための戦後史再入門 敗戦から現在へ、思考のレッスン
「戦争」の時代に! 現在考えるべき課題がここにある! ★日本はアメリカにだけ負けたのか? 「アジア・太平洋戦争」でなければならない理由 ★「犠牲者」意識による「不戦」は力をもたない ★「戦争責任」が曖昧なままなのはなぜか? ★ナショナリズムに繰り返しなだれ込む深層構造 ★安保闘争と「戦後思想」との関係とは? ★「高度成長」による思考・思想の構造変化 ★消費社会の進行と新自由主義の台頭は同時並行現象である ★「ポスト・モダニズム」とは何だったのか? ★「戦争国家」に抗するには? ★国のかたちをどうするか? 今、全世界的に見ても「戦後」理念を無批判に前提化するいわゆる左派リベラルが無力化していることは否めません。そうしたなかで今一度戦後とは何であったのかを見つめなおし、そこで私たちに残された遺産や課題を検証することが必要とされています。(「はじめに」より) -
弁護士がわかりやすく書いた 共同親権のことがよくわかる本
本書は、改正民法が施行される令和8年4月1日を目前に控えた時期に、離婚や親権について不安を抱える一般の方に向けて、できるだけわかりやすく、新しい制度の中身を伝えるために作られました。 改正法の施行が近づくにつれて、私たちの事務所には、こんな声が多く寄せられるようになりました。 「共同親権になると、何が変わるのですか」 「離婚するとき、何を決めておけばいいのですか」 「もめたら、どうなるのですか」 法律の言葉を知りたいのではなく、自分の生活、離婚にどう影響するのかを知りたいという声です。 本書は、その疑問に答えるための本です。 条文の説明を並べるのではなく、 ・どんな場面で問題になりやすいのか ・どこで話し合いが必要になるのか ・困ったとき、どんな手続があるのか を、できるだけ日常の言葉で、またご自身の疑問にすぐに答えられるように、Q&A方式で説明しています。 本書のもうひとつの特徴は、執筆体制にあります。 今回は、私が「はしがき」を担当し、本文は、弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所の弁護士が、ほぼ全員で執筆しました。 弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所は、離婚・親権・養育費・親子交流といった家事事件を数多く扱い、日本における離婚分野のリーディングファームのひとつとして、所属する弁護士全員が長年にわたり離婚分野の実務経験を積み重ねてきました。 日々多くのご相談を受ける中で、 「ここで誤解しやすい」 「ここで判断を間違えると後が大変になる」 というポイントを、私たちは現場で学んできました。 本書には、そうした経験がそのまま生かされています。 これは、ひとりの弁護士の考えを書いた本ではありません。 多くの離婚事件に向き合ってきた法律事務所の知識と経験を、一冊にまとめた本なのです。 -
サクッとうかる社会福祉法人経営実務検定試験経営管理財務管理編公式テキスト&トレーニング
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は一般財団法人総合福祉研究会が行う社会福祉法人経営実務検定試験経営管理のうち、財務管理部分に対応した『公式テキスト&トレーニング』(テキスト・問題集一体型の書籍)となります。 ※社会福祉法人経営実務検定試験経営管理の受験にあたっては『サクッとうかる社会福祉法人経営実務検定試験経営管理ガバナンス編公式テキスト&トレーニング』を使ったガバナンス部分の学習も必要となります。 社会福祉法人経営実務検定試験は社会福祉法人に携わる人々が業務に必要な知識を学ぶことが出来る認定試験となります。 本書にて取り扱う『経営管理』は2021年度まで実施されていた社会福祉簿記認定試験上級(財務管理)から名称および出題内容が変更となった科目となります。 主に役員あるいは統括会計責任者、社会福祉法人経営の中核を担う方々を受験の対象としております。 本書を通じて、社会福祉法人においてより一層のコンプライアンス(法令遵守)・ガバナンス強化が求められるようになった現代で身につけるべき各制度への理解が深まる構成となっております。 社会福祉法人経営実務検定試験経営管理の合格を目指して、一緒に学習を進めていきましょう! ≪本書の特長≫ ◆本書は『テキスト』と『問題集』の要素が1冊にまとまっており、社会福祉法人経営実務検定試験経営管理のうち、財務管理部分の対策は本書だけで十分な内容となっております。 ◆『テキスト』では一般的に読んで分かりにくい箇所をイラストや図を駆使して補足説明しているため、途中で止まることなく“サクッと”読み進められるよう、工夫しております。 ◆『問題集』では『テキスト』で学んだ(=インプット)内容を直ぐに確認(=アウトプット)出来るよう各章末に掲載し、身に付けた知識が正しいかチェックすることが可能です。 ◆本書の最後には一通り学習が終わった後に挑戦できる本試験のサンプル問題を掲載しておりますので、本試験を想定した総仕上げを行うことが可能です。 なお、社会福祉法人経営実務検定試験の受験にあたっての最新情報は一般財団法人総合福祉研究会のホームページ(https://www.sofukuken.gr.jp/test-10/)等をご確認ください。 -
独裁者の倒し方―暴君たちの実は危うい権力構造
「世界の厄介者」はなぜ倒れないのか? 側近たちとの避けられないトレードオフ、非道な行動の背後にある、裏切りや暗殺、叛乱への恐怖…… 独裁政権の特異なパワーバランスや脆弱性を明らかにし、抑圧なき世界を実現するための書。 「思考を喚起する」--エコノミスト紙 「圧倒される」--フィナンシャル・タイムズ紙 「愉しく読める」--デイリー・テレグラフ紙 「完全に引き込まれる」--ブライアン・クラース(『なぜ悪人が上に立つのか』著者) エコノミスト紙「2024年度ベストブック」に選出、世界20カ国で刊行! 独裁者は側近がつくる。 独裁者になるということは、降りられないランニングマシンの上で走り続けるようなものだ。 彼らはその立場上、「穏やかに辞任する」という出口戦略を持ちえず、常に脅威にさらされているのだ。 政権のパワーゲームという視点で独裁制を読み解く画期的な書。 -
オン・ザ・ロード2スーパーウェルビーイング
刊行後たちまち3刷、韓国版も刊行した「オン・ザ・ロード 二拠点思考」待望の続編!編集長直伝の読書術・文章術と、親子の心温まるエッセイ「僕のスーパーウェルビーイング日記」を特別収録。 『ソトコト』編集長・指出一正 最新刊! 前作『オン・ザ・ロード 二拠点思考』待望の続編が早くも電子化。 テーマは「地域 × ウェルビーイング」。 地方創生や関係人口のその先にある、私たちの幸せな暮らしとは? 地域の課題を解決へと導くヒントを、7つのキーワードで語り尽くします。 \ここがポイント! 充実の特別収録/ 編集長直伝「スーパー読書術・文章術」。 SNSや企画書ですぐに使える「指出流・伝わる文章の書き方11箇条」を公開。 全国の地方新聞に配信・掲載されたエッセイ「『お父』と息子の釣り物語(全12回)」を加筆・修正し、 新たに13回を書き下ろし特別収録。釣りと家族を愛する著者の等身大の言葉が胸を打ちます。 まちづくりに関わる人はもちろん、新しいライフスタイルや働き方を模索するすべての人へ。 読むだけで心が少し軽くなる、未来への処方箋です。 【目次】 序章:「オン・ザ・ロード」がつなぐ人と場所 大切なことはみんな「移動」が教えてくれた 1章:関係人口の未来をつくる7つのキーワード 「スーパーウェルビーイング」の時代 2章:人を幸せにするまちの共通点 「関係案内所」のこれからを考える 3章:思索の足どり2025 スーパーウェルビーイングは日常のなかにある 4章:ローカル観をアップデートする3つの視点 東京というローカル、環世界、ヴァナキュラー 5章:指出流!スーパー読書術・文章術 まちづくりにも人生にも活かせる考え方 【特別収録】僕のスーパーウェルビーイング日記 おとうとまことの釣り物語 【著者】 指出一正 『ソトコト』編集長。一般社団法人『日本関係人口協会』理事。1969年群馬県生まれ。上智大学法学部卒業。『Rod and Reel』編集長等を経て現職。島根、福島、秋田での講座講師や、兵庫県のプロジェクト監修、群馬県庁「GINGHAM」プロデューサーなど各地で活動するとともに内閣官房、総務省、国交省、農水省、環境省など国の委員も務める。上智大学「オールソフィアンズフェスティバル2025」実行委員長。著書に『ぼくらは地方で幸せを見つける』『オン・ザ・ロード 二拠点思考』がある。 -
利他はこうして伝染する――小さな1歩を大きなうねりに変え、優しさが活きる世界をつくる
TED代表が語る究極のアイデア。 炎上や分断の世界に希望をともす渾身の1冊! ▶見知らぬ誰かのための「先払いコーヒー」が2年で34カ国に ▶身内の家庭教師から始まったオンライン授業が20億回再生 ▶「ヒゲを伸ばす」だけの健康啓発キャンペーンに10億ドル以上 ちょっとした思いつきも、奇抜でお茶目な取り組みも──善意は想像を超えて広がっていく! あなたが躊躇した優しさこそが「広める価値のあるアイデア」だ。 【各界からの推薦】 「より公正な世界をつくりたいが、何から始めればいいかわからない──本書はそんなあなたのための本だ。」 ──ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者) 「警告:この本を読むと、立ち上がって行動せずにはいられなくなるかもしれない。伝染する利他は、世界を根本的に変える可能性を秘めている。」 ──ルトガー・ブレグマン(『Humankind 希望の歴史』著者) 「人間の利他について書かれた本として初めて、最後まで一気読みしたくなる本。」 ──エリザベス・ダン(幸福研究の社会心理学者) 【プロローグより】 ---------- Covid-19(新型コロナウイルス感染症)がもたらした多くの教訓の中でも、最も意味深いものの1つはこういうことだ──パワフルであるために大きさは必要ない。ただ伝染さえすればいい。 自己複製可能なパターンは、限りないインパクトを持ちうる。コロナウイルスは、ヒトの免疫システムを回避し、自分のコピーを何十億と生成し、そしてそのコピーを咳やくしゃみを通じて他者が吸う空気に吹き込むことによって、そうしたインパクトを持った。 だが、「伝染」するものは他にもたくさんある。 世界をより良いほうへ変えられる伝染が1つある、ということを私はみなさんに伝えたい。その名は? 利他という。利他に本当に伝染性を持たせる方法がわかれば、分断が進む一方の現代世界の流れを食い止め、新たな希望の時代に入ることができるだろう。 ---------- 【目次】 第1部 Why(なぜ)──なぜ今こそ「伝染する利他」の時代なのか 第1章 利他の伝染の内側で起きていること 第2章 果てしなく広い村 第3章 完璧な利他でなくても 第4章 隠れたスーパーパワー 第5章 不思議の実験 第2部 How(どのように)──誰もが役割を果たせる 第6章 金銭的寄付以外の6つの方法 第7章 伝染の触媒 第8章 躊躇せずに伝えよう! 第9章 それでは、お金については? 第3部 What If(もしも)──利他が正当な地位を獲得した世界を想像する 第10章 私たちが望むインターネット 第11章 企業にできる賢明な方策 第12章 フィランソロピーの真の可能性 第13章 プレッジはすべてを変える可能性がある 第14章 次は、あなたの番 -
本丸はJAPANだった! ディープステート壊滅最前線
銀河連盟 × トランプ密命 ×「ラスボス日本」掃討作戦の全貌 世界の闇は、すべて日本に逃げ込んだ――。 逃げ場なし!トランプ×銀河連盟が“ラスボスJAPAN”を粛清する! 密命を帯びたスノーデンが動き出す?! NHK・財務省・メディア・ワクチン利権――最後の敵は、あなたのすぐ隣にいる?! 世界を洗脳したDS残党は、今や日本の政界・財界・マスコミに潜伏。 主権を奪われた国民国家に、スノーデン率いる粛清作戦が迫る。 これは陰謀ではない、事実だ。3.11人工地震、福島ワクチン利権、メディア操作………世界の“禁じられた真実”をあなたは直視できるか? ・銀河連盟の宇宙艦隊が日本上空を旋回する中、ついに地球の最終ステージ「JAPAN粛清作戦」が始まった! ・世界から追放されたディープステートは、今や「ラスト・ジャパン」へと逃げ込んだ。だがそこには、かつて神国と呼ばれた真の覚醒者たちが待ち構えていた――。トランプ×銀河連盟極秘メッセージに基づく衝撃の情報暴露! ・世界を洗脳した“悪魔の中枢”CIA・USAIDをトランプ政権が解体 ・3.11人工地震とストウクスネットの恐怖…スノーデンが掴んだ真相 ・NHK・新聞・テレビはDSの配下だった!「情報支配構造」の実名暴露 ・ワクチン工場と遺伝子改変、福島に何が建てられたのか? ローマ法王・バチカンに潜むカルト支配構造は崩壊。 6,500機分の金塊押収、小児性愛者ネットワークの断絶―― トランプの一声「蛇の頭を切り落とせ」によって、真の革命が動いた! そして、銀河連盟が護る日本で起こる、トランプ最終革命とは――? ・国家の中に“もう一つの国家”がある?! ・「主権」は、いま誰の手にあるのか?l ・3.11の“本当の犯人”を、あなたは知っているか? ・マスコミの嘘を暴く者が、国家の未来を決める! ・これは陰謀ではない。事実だ。 本丸はJAPAN――なぜ“最後の砦”が狙われるのか?! いま、ディープステート(DS)の残党が世界から駆逐され、日本に集結している。それは偶然ではない。かつて神々の国と呼ばれたこの地には、人類を目覚めさせる“核”が眠っている。 トランプが戦う敵は、バチカンでもワシントンでもない。最終決戦の舞台は、我が国、日本なのだ。 -
原発避難計画の虚構 公文書が暴く冷酷な国家の真意
原発避難計画が議論される、政府と自治体の関係者を集めた秘密会議。 非公開の議事録に記されていたのは「イカサマ」の連続だった!! 調査報道記者が幾重にも隠された真実を掘り起こしていく。 ◆目次◆ プロローグ――原発避難計画の虚構を暴く長い旅へ 第1章 隠された策定プロセス・上 「議論を隠す会議のマトリョーシカ人形」 第2章 隠された策定プロセス・中 「国と自治体による密室の攻防戦」 第3章 隠された策定プロセス・下 「始めから虚構の避難計画」 第4章 安定ヨウ素剤――UPZで事前に配らない理由 第5章 避難退域時検査――迅速な避難を妨げる「ボトルネック」 第6章 本当にバスは来るのか?――被ばく限度1ミリシーベルトの〝縛り〞 第7章 甲状腺被ばく線量モニタリング――福島の失敗を乗り越えたのか? 第8章 避難計画によって拡大する「原発無法地帯」 エピローグ――常軌を逸した避難計画 経過表 対談 なぜインチキな原発政策が続くのか 広瀬弘忠×日野行介 あとがき -
「役所の人はアイデアを出すのが苦手」は本当か?
―答えのない課題に向き合う手法、もってますか?― 「25分3周ブレスト」は、自治体職員の“打ち合わせ不足”に挑む、新発想の手法。 今日から使って、アイデアを手にしよう。何度も使って、“アイデア体質”になろう。 著者は、広告会社勤務の立場から実際に市役所に入り込み、行政の現場で「アイデア」が生まれにくい構造や文化を観察。そこで気づいたのが「“立ち話”“会議”はあるが、答えのない課題に向き合う“打ち合わせ”がない!」こと。その処方箋として開発されたのが、自治体職員の創造性を引き出す具体的メソッド「25分3周ブレスト」です。 本書では、「25分3周ブレスト」のやり方はもちろん、メンバー選定や声のかけ方、進行のステップ、応用までくわしく説明。「今日から使える」手法が身につきます! -
ノスタルジアは世界を滅ぼすのか―ある危険な感情の歴史
あなたの「懐かしい」は誰かの「武器」になる。 人類史上、最も危険で、最も癒され、最も儲かる「エモい」感情の正体。 政治やビジネスを動かし、消費を煽る、知られざる力とは。 本当に「昔は良かった」のか。 「希望は過去にしかない」のか。 時代を超えて誰もが持つ複雑かつ普遍的な感情の魅惑的な歴史とは。 過去5世紀にわたる影響力と、その両義性の謎を明らかにする。 BBC、ガーディアン、タイムズ、ザ・テレグラフ、VOGUE絶賛! 「あの頃は良かった」という、甘くも切ない感情「ノスタルジア」。 その根源は17世紀スイスの「望郷病」にあり、兵士や奴隷の死因となる病とされた。 しかし時代とともにその姿を変え、20世紀以降は消費者の購買意欲を刺激する「ノスタルジア産業」へと変貌。 さらに現代では、トランプ大統領のスローガン「Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国に)」に象徴されるように、政治家が有権者の心を掴むための戦略としても利用されている。 本書は、世の中を動かす「危険な感情」としてのノスタルジアの変遷を読み解き、その知られざる力と巧妙なメカニズムを解き明かす。 トランプが2016年に続き再び「アメリカを再び偉大な国に」というノスタルジックなスローガンを掲げて大統領選に勝利してしまったことなどから、ノスタルジアは保守的で後ろ向きな感情だと悪いイメージを持っている人のほうが多いのかもしれない。 だが、ノスタルジアは必ずしも有害な感情ではない。 17世紀では「死に至る病」とも考えられていたノスタルジア。しかし、脳科学が発達した現代では「古き良き時代」を思い出すときに抱く懐かしい気持ちにセラピー効果があることもわかってきた。過去のシンプルな日々への憧れとして、商品や「ミニマリズム」のようなコンセプト、さらには政策を売り込むために広告代理店や政治家がノスタルジアを利用することまで行われている。ノスタルジアは良くも悪くも社会的、政治的感情であり、社会的に有効に利用される反面、悪用されやすくもあり、時代の不安を反映するものであり続けている。本書では、ノスタルジアの複雑な感情の魅惑的な歴史が、過去5世紀にわたってどのように発展してきたかを鮮やかに探る。 【主要目次】 序 章 本当に「昔は良かった」のか? 第1章 「望郷の病」と乳搾り女と傭兵 第2章 死を招くノスタルジア 第3章 故郷喪失者のホームシック 第4章 ノスタルジアの心理学 第5章 ノスタルジアの波 第6章 感情を収益に変える方法 第7章 「古き良き時代」の創造 第8章 ノスタルジアが政治を動かす 第9章 ノスタルジアが癒やす脳と心 第10章 ノスタルジアの名誉回復 -
対人援助の現場で使える ソーシャルワーク技術
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【本電子書籍は固定レイアウトのため7インチ以上の端末での利用を推奨しております。文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。ご購入前に、無料サンプルにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください】 実践に活かせる知識とスキルを 豊富な事例とともにやさしく解説! 対人援助は、「話を聴く」→「状況を把握する」→「問題点を整理する」→「支援方法を検討する」→「解決に向けて働きかける」というプロセスが基本。 そして、これらの過程を支えるのがソーシャルワークの理論と技術です。 本書では、支援の現場で使われる主要なソーシャルワークの理論や技術について、図解や事例をまじえながらコンパクトに解説。 学んだ理論や技術がどのように実践につながっていくのかがわかり、支援に行き詰まりを感じた時などに、基本に立ち返るきっかけにもなるでしょう。 福祉・医療など対人援助の現場で活躍する専門職はもちろん、支援職を目指す学生、人や組織の課題解決にたずさわる方にもおすすめです。 ■本書の特徴■ ・ソーシャルワークの理論や技術のポイントをやさしく解説 ・図表&事例で実践のイメージがつかめる ・コンパクトな構成で知りたいところから読める ■目次■ 第1章 ソーシャルワーク実践のプロセス 第2章 支援の基盤となるソーシャルワークの原則 第3章 支援の積み重ねから生まれた実践モデル 第4章 課題に向き合うためのアプローチ 第5章 使いこなしたい援助技術 第6章 専門家としてのあり方と倫理 第7章 ソーシャルワーク理論の背景を知る ■主な対人援助職・相談援助職■ ソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士)、相談支援専門員、生活相談員、施設職員、ケアマネジャー、介護福祉士、ヘルパー、民生委員、児童委員、スクールカウンセラー、児童指導員・相談員、医療職・看護職、自治体職員、キャリアコンサルタントほか、業務で相談対応を行う方 ■著者■ 水島正浩(みずしま・まさひろ) 東京福祉大学社会福祉学部/社会福祉学研究科・教育学研究科 教授 日本社会事業大学社会福祉学部児童福祉学科卒業、東京福祉大学大学院社会福祉学研究科博士前期課程修了・同大学院社会福祉学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(社会福祉学)。教育実践では東京福祉保育専門学校教務主任・専任教員、群馬大学非常勤講師、東京福祉大学通信教育課長・講師・国家試験対策室長・准教授等を経て、福祉実践では特別養護老人ホーム介護職、障害者在宅生活支援、神奈川県教育委員会スクールソーシャルワーカー等を経て現職。社会福祉士、介護福祉士。 主な共著書に『社会福祉概論』(勁草書房)、共編著書に『はじめてのソーシャルワーク演習』(ミネルヴァ書房)等がある。 ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。 -
今日から始める公務員の地域データ利活用
自治体職員にとって、データ活用はもはや特別なスキルではありません。 でも、「データって難しそう…」「専門家じゃないと扱えない」と思っていませんか? 本書は、データを活用した政策立案の実践を、ストーリー仕立てで学べる一冊。 架空の自治体「未来市」を舞台に、若手職員(井上)がデータを根拠に、住民と対話し、合意形成をしながら政策立案していく過程を描きます。 データを“正しく見る”力 データを“活かす”力 データを“共有し、対話する”力 自治体と住民が同じデータを見て、共に考え、未来をつくる。 「データ×EBPM」実践ガイド、ここに誕生! -
アナログの逆襲
LPレコード、カセットテープ、ラジカセ、フィルムカメラ、ワープロ、 紙の本、自然農法、手仕事、ヨガ…、今、アナログ的感性が大復活!! 「温もり」「触れあい」「肌ざわり」がデジタルに疲れた現代人を癒す! 昭和世代には当たり前でも、新世代にとっては新鮮なカルチャーショック。 生活、文化、食、エネルギーなど様々な分野のアナログパワーを楽しく解説。 疲れるデジタル文明から、癒しのアナログ文明へ、潮流変化がはじまった!! 主な内容 プロローグ 生きている喜びとは……?──さりげない触れ合い、語り合い 第1章 どっこい生きている!ワープロ難民5万人──これは電子タイプライター。実に重宝捨てがたい 第2章 いつのまに? LPがCDを抜いたミステリー──自然音は心身を癒し、人工音は心身を破壊する 第3章 若者は「音楽テープ」「ラジカセ」の奪い合い──エッ、なにこれ?この音質めっちゃ、やさしくネ 第4章 びっくり!ビックカメラにフィルム・コーナー──デジタルでは出せない風合い、温かさに目覚める 第5章 「紙の本」は「電子書籍」より記憶に残る──心理テストでも勝っているのだ 第6章 原発事故、放射能を分解するのは微生物だった!──3.11、ゼネコン除染利権は1兆円 第7章 リニアを止めろ!「のぞみ」も軽く500キロ──9兆円をドブに捨てる狂気の亡国・暴走計画 第8章 農薬も化学肥料もいらない!自然農業は実現できる──「全世界の農薬全廃は可能だ」(米、コーネル大学) 第9章 「肉を食え!」近代栄養学は人類6割を“殺して”きた“闇の勢力”──目的は人口削減、正体は詐欺の殺戮の“大量破壊兵器” 第10章 食うな!動くな!ガン、糖尿病…すぐ治る──「西洋医学」は“殺し”、「東洋医学」は“治す” 第11章 病院出産で“脳性マヒ”、助産院でわが子も安心──(1)陣痛促進剤、(2)無痛分娩、(3)臍帯切除の恐怖 第12章 無心のひととき、手仕事は、やっぱり面白い──日本人の職人技は、AIもロボットも真似できない 第13章 「感謝」「喜び」「笑い」、ヨガはアナログ宗教だ──既成宗教は悪魔に乗っ取られた。今こそ原点に回帰せよ! エピローグ 「楽あれば、苦あり」……使わなければ、衰える──“カラダ”を動かす、“こころ”を動かす“楽しみ” -
図解でわかるリハビリテーション
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 リハビリテーションの意味、疾患・障害ごとのリハビリテーションの内容、かかわる専門職などをわかりやすく解説。豊富な図とイラストで視覚的に理解できる。多分野にまたがるリハビリテーションについて、全体像を押さえたい学生、医療・福祉の専門職にもおすすめの入門書。 ※本電子書籍は固定レイアウト型の電子書籍です。 ※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 -
福祉教科書 社会福祉士 出る!出る!要点ブック 第5版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【本電子書籍は固定レイアウトのため7インチ以上の端末での利用を推奨しております。文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。ご購入前に、無料サンプルにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください】 頻出ポイントを19科目別にギュッと凝縮! 過去10年の出題傾向を分析し、頻出テーマを絞り込みました。 ★試験直前にも使える「重要人物一覧」付き! 科目が多く学習範囲が広い、社会福祉士国家試験。 「何をどこから覚えたらいいのかわからず、学習のペースがつかめない……」という人も 頻出ポイントを絞り込んだ本書を使えば、科目ごとの理解が深まり、学習のペースがグッと上がります! そのほか、さまざまな学習スタイルに合わせて使える一冊です。 ・本格学習の前に、試験の傾向をつかんでおきたい ・テキストで学んだ重要知識を復習したい ・移動中などのスキマ時間を有効活用するために、ポケットサイズの本で学習したい ・試験前に重要事項を最終確認したい 『社会福祉士 完全合格問題集』『社会福祉士 出る!出る!一問一答』との併用もおススメ! 【本書の特徴】 ●過去10年間の国試での頻出項目をわかりやすく整理! ●科目別構成で、苦手科目を強化しやすい! ●要点がサッとつかめて学習がスムーズに!試験前の暗記にも! ●携帯しやすいサイズで、スキマ時間学習に最適! 【目次】 第1章 医学概論 第2章 心理学と心理的支援 第3章 社会学と社会システム 第4章 社会福祉の原理と政策 第5章 社会保障 第6章 権利擁護を支える法制度 第7章 地域福祉と包括的支援体制 第8章 障害者福祉 第9章 刑事司法と福祉 第10章 ソーシャルワークの基盤と専門職 第11章 ソーシャルワークの理論と方法 第12章 社会福祉調査の基礎 第13章 高齢者福祉 第14章 児童・家庭福祉 第15章 貧困に対する支援 第16章 保健医療と福祉 第17章 ソーシャルワークの基盤と専門職(専門) 第18章 ソーシャルワークの理論と方法(専門) 第19章 福祉サービスの組織と経営 巻末付録 重要人物一覧 【著者】社会福祉士試験対策研究会 社会福祉士養成の履修科目・試験対策研修の講師や、実務経験が豊富な社会福祉士・精神保健福祉士等の有志で構成される研究会。社会福祉に造詣が深く、質の高い保健医療福祉職の合格に向けて尽力している。 ※電子書籍版には赤いシートは付属していません。 ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。 -
図解でわかる生活保護
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生活保護制度や生活困窮者自立支援制度をはじめとした、貧困状態にある人を支えている制度の概要を図解でわかりやすく解説した書籍。制度を活用する際の事務手続きの流れや事例も盛り込んでいる。貧困状態にある人と関わる機会の多いソーシャルワーカーに最適の一冊。 ※本電子書籍は固定レイアウト型の電子書籍です。 ※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 -
図解でわかる心理療法
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 さまざまな精神疾患に対して効果を発揮する、各種心理療法の具体的な実践手段を、図解を用いてやさしく解説する。うつ病や統合失調症、不安症、発達障害、認知症などのある人たちと、対人援助の場面で向き合う際に、押さえておきたい心理療法を網羅した。 ※本電子書籍は固定レイアウト型の電子書籍です。 ※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 -
14歳から考えたい 暴力
ヒトの攻撃性は、はたして〈生まれつき〉か、それとも育った環境で〈獲得されるもの〉か――。 一対一の決闘では、相手にはそれ相応のケガを負わせ、逆に自分の損傷は小さくしたいと だれもが考えるが、人類のこぶし(手)と顔はまさにそうなるよう進化したという説もあるとか。 〈暴力〉は人類が太古からもっている特徴のひとつで、時代や地域をとわず存在してきたが、 あらゆる集団や個人が一様に暴力的ということはなく、各時代・各地域によって〈差〉がある。 また一般的に、時代をさかのぼるほど暴力的だったと、とりわけ欧米では考えられているが、 近・現代史をたどることで本書は、かならずしも暴力が減少しているとはいえないと主張する。 対人暴力やジェンダー暴力、集団的暴力や宗教的暴力、過去から現代の暴力まで、多様な暴力に光をあて、それこそ暴力について多様な考え方があることを知る一冊。 -
発達が気になる子の感覚を育てるあそびの処方箋
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【本電子書籍は固定レイアウトのため7インチ以上の端末での利用を推奨しております。文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。ご購入前に、無料サンプルにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください】 子どものからだとこころを育てる 感覚あそびを100以上紹介! 「発語がゆっくり」 「寝つきが悪い」 「好き嫌いが多い」 「手先が不器用」 子育てをする中で気づく心配ごとの背景には、子どものからだやこころの発達が関係しています。 たとえば、「ことばがはっきりしない」という心配ごとの背景には、顔や口まわりの筋肉が発達していないことが関係するかもしれません。 本書では、それぞれの心配ごとにアプローチするあそびを専門家の視点で100種類以上紹介。 家庭や園で大人と一緒に気軽に取り組めるあそびを通して、子どものからだとこころの発達を促すことをめざします。 ●こんな人におすすめ● ・周りの子どもと比べて、わが子の様子が気になるようになった ・3歳児健診で「要観察・要フォロー」と判断された ・療育には通っていないが子どもの発達が心配である、どう関わったらいいのかわからない ・子どもと一緒に楽しめるあそびをたくさん知りたい ・子どもと関わる保育・教育関係者 ●本書で取り上げる心配ごと● 【運動面】 歩かない、走らない/じっとしていられない/乱暴な行動がみられる/手先の不器用さがある/姿勢が悪い/など 【生活面】 寝つきが悪い/寝起きが悪い/好き嫌いがある/トイレに行きたがらない/便秘になりがち/触覚の過敏がある/など 【ことば】 目が合いにくい/一日中一人あそびをしている/同じあそびばかりする/発語がゆっくりである/ ことばの理解に心配がある/ある発音がうまくできない/ことばはあるのに会話が成立しない/など ●著者プロフィール● 山下 直樹(やました・なおき) 名古屋短期大学保育科教授、保育カウンセラー、臨床心理士、公認心理師。 東京学芸大学教育学部障害児教育学科を卒業後、シュタイナーの治療教育を学ぶために渡欧。 帰国後は児童相談所など障がい児福祉の現場で障がいのある子どもと保護者の支援に携わる。 その後放送大学大学院にて臨床心理学を修め、保育カウンセラー・スクールカウンセラーとして保育現場や教育現場での経験を重ねてきた。 現在は、名古屋短期大学保育科教授として、保育学生に障がいのある子どもの理解や保育現場におけるカウンセリングなどを教えている。 現在も保育現場を大切にしており、保育園や子育て支援センターなどでの保育カウンセリングを継続している。 これまでに出会った子どもたちはのべ1万人を超える。 ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。 -
主権国家体系・民族自決論を超えて ポスト・ソブリン主義の国際政治学
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 冷戦終結後30年余、世界秩序が揺れている。格差の拡大、ウクライナ戦争、パレスチナ・イスラエル戦争、など、これらの現象は従来の主権国家体系や民族自決論の矛盾の結果でもある。従って、これを克服するには新たな国際政治学理論が必要となるのであり、その一つの理論、ポスト・ソブリン主義 post-sovereigntism(主権主義・以後)を提唱する本書は、著者の鋭い現状認識と展望を示すものである。 -
図解でわかる介護保険サービス
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 高齢者をとりまく課題から、介護保険制度や介護保険サービス、その他関連制度の知識をわかりやすく解説。豊富な図とイラストで視覚的に理解できる。介護保険サービスの従事者や新人職員、ケアマネ等の相談援助職など、高齢者支援にかかわるあらゆる方におすすめの入門書。 ※本電子書籍は固定レイアウト型の電子書籍です。 ※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 -
放送法と権力
報道の自由度世界ランク70位にまで下落したこの国の「言論の自由」の危機はどこに由来するのか――言論法の第一人者が子細に論じる。 高市早苗総務相の「電波停止」発言、あるいは「放送法遵守を求める視聴者の会」の新聞全面広告など、誤解が誤解を生みつつある放送法……その正確な意味を伝えつつ、報道の自由度の世界ランクが70位まで下落したこの国の「言論の自由」の危機がどこに由来するのかを、言論法の第一人者が冷静沈着に論じきった唯一無二の論考。これからのジャーナリズムを考えるに当たって避けては通れない一冊。 【目次】 電子版のための序 はじめに――放送はだれのものか 放送法の自由は誰のもの――総務省に流れる報道規制DNA 第一章 報道圧力 第二章 言論の不自由 第三章 放送の自由 第四章 政治的公平の意味 第五章 デジタル時代のメディア 終 章 市民力が社会を変える おわりに――情報の歪みは民主主義を歪める 【著者】 山田健太 京都市生まれ。専修大学文学部ジャーナリズム学科教授。専門は言論法、ジャーナリズム研究。日本ペンクラブ副会長、放送批評懇談会、自由人権協会、情報公開クリアリングハウスなどの各理事。著作に『法とジャーナリズム 第4版』(学陽書房)、『ジャーナリズムの倫理』(勁草書房)、『沖縄報道 日本のジャーナリズムの現在』(ちくま新書)、『見張塔からずっと~政権とメディアの8年』『愚かな風~忖度時代の政権とメディア』(田畑書店)、『「くうき」が僕らを呑みこむ前に』(共著:理論社)他多数。