小説作品一覧
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-工場経営者の森健に次々と不幸が襲い掛かる。人生のどん底。不況の煽りを受けて経営していた会社は傾き、妻は出入り業者と不倫、そして離婚。最愛の一人娘は夜道で通り魔に刺殺されてしまう。町工場は金策も尽きてついに倒産。 生きる気力を失った森は、「どこの誰ともわからないまま死にたい」と南房総の海べりの街にたどり着く。酒浸りの日々。 絶望の日々を送る森の前に、ある雨の夜、ずぶ濡れの女が現れた。自殺を試み、死にきれなかったホステスの浅倉夏子だ。 生きる望みを失くした2人は、互いに激しく体を求め、むさぼり、惹かれていく。 だが、夏子は地元の有力者に金で買われた「性の奴隷」だった。その男は地元やくざと手を組み、警察も手名付けていて、誰も逆らうことができないアンタッチャブルの、絶対的な存在だった。 森は女のために自分の生きる証を求めるために、命を賭けて街の黒幕に向かっていく――。男の激情が渦巻く長編ハードロマン。
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-成田信夫に会社の同僚・盛岡精一が頼んできたのは、ゴルフの雑誌社が主催するゴルフコンペに身替わりとして参加してほしいということだった。腕に少々自信のある成田は、優勝賞品の高級ゴルフクラブに惹かれて頼みを聞き入れることにした。翌日、成田は盛岡の出社を待ったが現れない。いったい盛岡の身に何が起きたのか……(表題作の「皮肉な凶器」)。 「損な役割」では、高校時代からの同級生八重沢から、秘密の頼み事をされた遠野の顛末が描かれている。八重沢は不倫をしていたが、夫にバレてしまう。話し合いの席をもうけることになったが、身替わりとして遠野に出てほしいというものだった。慰謝料として百万を携えていった遠野がそこで見たものとは……。 もっともっと評価されるべき作家・佐野洋の、身替わりを材にとった凝りに凝ったミステリー7編。
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-重度の腎機能障害で苦しんでいる若い女性・麻也子は、幸運にも移植手術をすることができた。 麻也子は友人の弓子にその幸運について話すうちに、臓器提供者・ドナーが気になりはじめる。そのうちに、どうやら腎臓バンクから得られたものではなく、父親の財力による闇ルートによって得られた腎臓を使った生体移植ではないかと疑いを持つ。罪悪感も日増しに強くなる。 白馬の別荘で静養する麻也子は、弓子の勧めで、私立探偵を頼みドナー探しを始める。すると間もなく、探偵・出雲が鹿島槍ヶ岳で死体で発見され、その遺志を継いで調査を始めた探偵や病院スタッフも他殺遺体で発見される。 臓器移植を巡る異色の山岳ミステリー!
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-「変な男が家に上がりこんで、母を脅しています」――街の資産家と知られる家からの通報だった。 男を確保し取り調べを始めるが、のらりくらりと道原伝吉ら刑事の質問をはぐらかす。被害者の女性にも事情を聴いたが、見当もつかないという返答だった。だが、道原は犯人との微妙な食い違いが気になった。飼い犬が数日前に毒まんじゅうで殺されたことも引っかかる。それは刑事の勘だった。事情を調べるうちに30年前の不審死が浮かび上がり、一連の殺人事件にたどり着く。 道原の執念は薄皮をはがすように、事件の全貌を明らかにしていくと、そこには女三代の悲しみが流れていた。 大人気、人情刑事・道原伝吉シリーズ!
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-警察庁の警部、宮之原は親しい銀座のクラブのママから殺人事件の捜査を依頼される。大手の建設会社の役員だった男が、大宰府近くの公園で遺体で発見されたのだ。 死んだ男と親しかったホステスを伴って大宰府へ赴くが、はっきりとした手掛りもなく、やむなく東京へ戻る。捜査は続け、銀座の高級クラブを舞台にした金や利権に絡む、裏社会の実態が見え隠れし始める。政治家、官僚、天下り経営者、フィクサーなどが建設会社にむらがっていた。 不審死、そして不当逮捕された経済雑誌記者などの周辺から、宮之原は事件の核心に迫っていく。 旅情ミステリーと、金融と経済が激しく変化する日本の裏を鮮烈に描く社会派ミステリーとが見事に融合した上質エンターテインメント!
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-はじまりは、セクハラの告発だった。 温泉宿に社員旅行にいった医療機器販売会社の男子社員が、女子社員の入る女風呂を覗いた。覗かれた女子社員は新聞社に告発文を送ったため、内部でうやむやにならず、マスコミが連日大きく取り上げた。 責任をとる形で、覗きを主導した社員と、東京支社長の西野が左遷された。左遷先への赴任当日、西野は新幹線には乗ったものの、京都支社に顔を見せなかった。1週間近く後、静岡県掛川市の山中で発見された。 人望があり、尊敬する父が殺されたことに、遺された娘の奈穂は納得かいかず、少しずつ調べはじめた。そこに宮之原警部が加わり、事件の裏に、奈穂の想像もつかない闇が広がっていたことがわかった……。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 仕事よりも恋愛! フツーのOL・カナコは結婚を目指して彼氏に尽くしていた。しかし、同じ会社の後輩に彼氏を取られ大ショック! 会社にも居づらくなり退社することに……。夢も希望も見出せないまま派遣社員として再就職した会社で美人で有能、ツキまくりのラッキーガールとウワサのスーパーOL・キラリに出逢う。全くツイてない女カナコのミラクルハッピー化計画が始まった! 恋愛も仕事も輝く夢もすべてを思いのままに叶える! そんなハッピーでミラクルな毎日をあなたも送れるとしたら? ミラクルハッピーなみちゃんこと佳川奈未さん同名ベストセラーを女流漫画家・池田ユキオが完全漫画化!
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-なぜ、あなたはヨガをするのでしょう。あるいは関心があるのでしょう。美容や健康のため、ポーズをうまくやることを目的にすると、うまくできなければつまらなくなり、なにも得られないままやめてしまいます。この本では「ヨガとはなにか、ヨガの目的はなにか、なぜ、ヨガをするのか」といった根本的な疑問に答え、かつ人生が面白くなるかどうかは○○という問いを発しているかどうかにかかっていると解きます。ヨガ哲学というと難しく感じるかも知れませんが、まったく逆で、複雑で煩雑な考えから離れて物事がシンプルに観られるようになります。身近な問題をQ&A形式でまとめました。悩み多き人生の一助に。気軽に読めるヨガ哲学入門書です。
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-禍き宝石か、花の如き怪。 人柱の水路と無縁仏に挟まれた借家 歴代の彼女5人を殺した牛革の魔法円 全国から採話した恐怖実話! 昆虫や鉱石の標本の如く、全国から採話した怪と不思議をコレクションした戸神重明の怪談標本箱。 ●線路の上を飛ぶ透明な生首。人身事故との関係は…「山手線の朝」 ●橋を渡ったそこは異界。原因は車内で交わしたとある会話に…「横浜の二本の橋」 ●排ガス自殺の車を発見した郵便局員。中で死んでいたのは偶然にも同業者で、そこから凶事が…「第一発見者」 ●人柱を立てて完成した水路と無縁仏に挟まれた借家。棲んだが最後、住人は…「水門近くの家」 ●歴代の彼女が5人死んでいるという男。原因は最初の彼女の形見…「毒ノ華」 他、妖しい光を放つ空恐ろしき実話、全37篇収録!
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-微かな違和感を辿った先に見えた「怪」と「恐怖」! 牛舎の脇に放置された車の下から乳児の腕がぷらんと生えている。 覗く度に数は増えて…(「車の下の腕」より) 元ホスト、薬の売人、デリヘル嬢、テレビ局AD、植木職人、コスプレーヤーにSE…。 人に会うたび、怪を訊く。そこで掴んだか細き糸を手繰り寄せ、闇に沈んだ糸先に在るものに目を凝らす。本書はそうした丹念な作業のもと綴られた実話怪談である。 ●栃木の山中の廃墟探検。そこで起きた悪夢の一部始終…「廃村旅行」 ●娘が描く父の絵には角が生えている。父には心当たりが…「パパの似顔絵」 ●散歩中に見かける牛舎の脇の車。車体の下から漏れる光に誘われ覗き込むと、乳児の腕が…「車の下の腕」 他、公募実話怪談大会「怪談マンスリーコンテスト」で頭角を現した新星が綴る万華鏡の如き全47話!
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-鴉は男の胸のうえに爪を立て、その顔めがけて何度も嘴を―― 「鳥葬」より 世界中から怪異が群がる、丸山百物語! 世界各地に散らばる多様な怪談奇談を蒐集する丸山政也の百物語シリーズ最新刊! ●著名な観光地で視た居るはずのない怪人物の正体…「落水荘」(7話) ●白昼の公園で目撃した凄惨な光景…「鳥葬」(15話) ●旅先で友人が唐突に発したフランス語、その恐ろしい意味とは…「寝言」(26話) ●憎しみの果てにおこなった悍ましい行為の因果…「ダーツボード」(54話) ●失踪した妻の霊が現れる隣家に隠された恐ろしい秘密…「紫陽花の咲く家」(75話) ●異国の片隅で身に降りかかった奇妙な心霊体験…「モニュメント」(96話) ――など群がる怪異99話を収録!
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-北海道怪談最新作! 「なんてもんに話しかけてんだ!あれは人間じゃねえぞ」 函館の公園には最恐の霊がいる… 「G稜郭公園から来た女」より 人気・実力NO.1!怪談師・匠平、怪談文庫初の単著! メディアやイベントで大活躍中、怪談ライブバー〈スリラーナイト〉専属怪談師・匠平が札幌から凍てつく恐怖を引っ提げて怪談文庫に初登場! ●室蘭のイタンキ浜で体験した血も凍る恐怖、土地に染み付いた因縁とは…「イタンキ浜の記憶」 ●札幌のとあるマンションを舞台に語られる衝撃の事故物件奇譚…「中央区円山のMマンション」 ●スリラーナイトで著者本人が実際に体験した恐ろしい怪奇現象…「深夜の店に響く怪音」 ●姉が突然変調を来たした原因は函館の史跡公園にいた悪霊の仕業…「G稜郭公園から来た女」 ――など北海道各地の怪異譚を収録。 北の大地が誇るガチ怖怪談師の恐怖をご賞味あれ!
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-【短編小説の航路】喋ることが中心なら、食べ物はフライドポテトだけで十分。 ライターの西野晴彦は、ビーンという空豆を模したようなカウンターのある、バーのような、しかしそうではない店のオーナーで出版社も持っている米沢光太郎から、小説を書かないかと誘われています。ビーンで彼に付いた吉川久美子もまた、米沢から誘われて、この店で働き、この後は米沢の出版社に勤めることになると言います。西野が久美子に渡す黒いニットのタイに合わせるシャツの色、フライドポテトに付けるソースの色、コーヒーの色、スパムと目玉焼きの色、西野が目にする色彩が、BLTサンドのイメージとなってひとつの物語が生まれます。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
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-覚醒剤に替わり、日本全土を脅かすようになった新型麻薬「アフター・バーナー」。元締である「クライン」を牛耳る君国辰郎の愛人・神崎はつみが逃亡した。極秘指令を受けた女性刑事・明日香は、はつみとホテルで接触するが、ヘリからの銃撃を受けはつみもろとも瀕死の重体に。だが、奇跡は起こった。脳移植により、脳死したはつみの体に明日香の精神が宿ったのだ。――『天使の牙』 脳移植によって生まれた麻薬取締官・神崎アスカは、美しくも脆弱なマフィアの女の肉体と、元刑事の強靱な精神を併せ持つ。最高軍事機密ともいえる奇跡の脳移植者の存在を狙い、彼女にロシアとアメリカの魔の手が伸びつつあった。アスカ捕獲のためにロシアが送り込んできたのは、もう一人の脳移植者“狼”。驚異の肉体に凶暴な精神を宿す“狼”は、異常な執念でアスカに迫る。日露米の情報機関、犯罪組織の思惑が入り乱れ、街に銃弾の雨が降り注ぐ。――『天使の爪』 ※本電子書籍は「天使の牙 上 新装版」「天使の牙 下 新装版」 「天使の爪 上 新装版」「天使の爪 下 新装版」の4冊を合わせた合本版です。
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-1巻792円 (税込)本書は日々の生活で疲れているあなたに、一粒の涙を届けるために作られました。 収録されているのは、(悲しいのではなく)感動して泣ける短編が12編。そこには、あなたの好みのストーリーがきっと見つかります。 本書では「コンビニ」にまつわる、出会いや別れのエピソードを掲載しました。 【掲載エピソードの一部】 「ツバメのヒナが巣立つ頃」 勤務先のコンビニで見つけたツバメの巣。ヒナを見ていたお客さんと話が弾み…。 「夢の止まり木」 シンガーソングライターを目指す圭吾から、コンビニで買い物を頼まれる明梨。 「拝啓、海向こうのあなたへ」 波止場のコンビニで働く麦。常連の月子から、海外で永住することを告げられて…。 「明るい窓際」 コンビニの雑誌コーナーによく来る少年。でも立ち読みするわけでもなく…。 「こんにちはありがとうごめんなさい」 友達ができない僕が応募した、コンビニのアルバイト。ここでも、僕は浮いていた。 【執筆陣】 微糖でも甘すぎる/朝来みゆか こんにちはありがとうごめんなさい/一色美雨季 仮面屋留別録/小野崎まち 宇宙人のパワーストーンを握りしめながら、 ボクはずっと、コンビニの駐車場でキミを待っているよ/貴船弘海 明日をはじめるための夜/楠谷佑 ひみつポスト/杉背よい 一人でこっそり/天ヶ森雀 拝啓、海向こうのあなたへ/遠原嘉乃 夢の止まり木/ひらび久美 灯りのともるあたたかなお店/猫屋ちゃき 明るい窓際/溝口智子 ツバメのヒナが巣立つ頃/矢凪
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-律子が勤めている桐村探偵事務所に、「新しくできた公園で二時間過ごしてほしい」という奇妙な依頼が舞い込んだ。依頼人の坂田省吾は悪人ではなさそうだが、どことなく様子がおかしい。愛娘の佑香と一緒にその公園に向かうと、二歳くらいの男の子と二十代前半に見える若い母親がいた。そのとき、近くの民家から悲鳴が聞こえて……。(「第一話 奇妙な依頼」) 子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 奇妙な依頼 ・第二話 切られた桜 ・第三話 フェイク ・第四話 つながり ・第五話 ひっつき虫 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。
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-古書店経営者3代目・本郷瞬は、訪れた顧客の相談事を一緒に解決をめざす。以下の3作収録! 「ブラッククイーン」 本郷は知り合いの占い師、村上里絵に相談を持ちかけられた。占いブースを出店したショッピングセンターにあるアパレル店ラミーで津山店長が業務用手帳を盗まれたという。 「伝えてほしい」 本郷は歯科の待合室で隣り合わせた営業員の東本から以前にあった珍事件について質問される。 「1859年の奇蹟」 本郷は毒島の患者でアメリカ船員のカーチスが持参した日記を読み下す。そこには南北戦争前夜の時代の人々の生と、女性教師アーニーが遭遇した奇蹟が記されていた。
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-懐かしの童謡、唱歌の世界。歌でたどる都市の風俗――折口信夫の高弟にして、日本芸能研究の重鎮である著者の歌と言葉をめぐる軽妙なエッセイの数々。小学生時代と重なる大正期、その時、口ずさんだ童謡や唱歌を記憶のなかから甦らせ、都市の風俗と言語生活の変遷をたどり、宝塚少女歌劇から戦後の歌謡曲まで、そこに息づく庶民の心を読み解く。軍歌の一方的排斥に異を唱え、歌詞のなかの言葉遣いへの辛辣な評言も著者ならでは。 ◎「文学の歴史の叙述にも、文学作品そのもの、あるいは作者の歴史に対して、読者の歴史が書かれなければならないように、歌の場合にも、それを聴き、習い、歌った、つまり与えられた側の歴史が書かれてもいいと、わたしはかねて思っていた。わたし達のまわりにあるものは、それを制作して与えてきた側の記述が多く、それを聴き、習い、歌った側の記述がほとんどないからである。それには、わたしはかなり不満であった。」<「あとがき」より>
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-20世紀スペインを代表する詩人、ガルシア・ロルカ。アンダルシアの風土に独自の詩的イメージを開花させた詩を多数収録。実在の闘牛士の死を悼んだ「イグナシオ・サーンチェス・メヒーアスを弔う歌」のほか、「ジプシーのロマンス集」「タマリット詩集」より抜粋し訳者が編み直した。長谷川四郎による軽快な翻訳。巻末に訳者によるあとがきを付す。
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-政界×性界 再編!!! 警察だけでは、この国は守れない 官邸と広告代理店の癒着を暴け! 選挙は最高のエンタメだ! 女がオンナに襲われる!? 官邸と大手広告代理店・雷通が絡んだ汚職を暴くため、関東舞闘会若頭・神野徹也は闇処理に動く。 一方、風俗専門美人刑事・真木洋子は、体当たりの潜入捜査で真実を追う。しかし、事業協力センター職員の栗川千晶に拉致され、嵌められる。そんな時、突然総理が倒れ……。 極道と刑事のふたつの顔をもつ男たちが、正義のために暴れ回る。人気シリーズ第4弾! <目次> 第一章 治安崩壊 第二章 濃厚接触 第三章 還流システム 第四章 覇権争い 第五章 キングメーカーの野望 第六章 政権崩壊
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-ヴィクトリア女王治下、繁栄を極める大英帝国の首都ロンドン。その街はいま、姿無き殺人鬼の恐怖に震え戦いていた。娼婦の全身をめった切りにする“切り裂きジャック”。だが犯人は、おびえた獣のように安宿の隅で震えている。彼の名はアルドゥイーノ・デッラ・アルタヴィッラ、十七歳。パレルモ生まれのシチリア人、菫色の瞳を持つ……怪物。西洋伝奇の世界を追求する第一人者が描く、新・切り裂きジャック伝説。解説・仁賀克雄。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
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-十七世紀イタリア。バーニャイア侯爵家別邸の豪奢な庭園は、亡き女主人が丹精込めて造ったものだったが、その泉で男の死体が発見される。さらに次々と起こる当家に関わる者たちの不可解な死。果たして犯人の目的は? 謎めいた庭園に隠された秘密とは? そして“呪われた庭”を起点に開始される死の舞踏が、最後に見せた真実のメッセージとは……。長篇幻想ミステリ小説。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
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-十八世紀ヨーロッパ山中、雪に閉ざされたベルンシュタインブルク城館。密閉された書庫内で、当主の伯爵が背中を短剣で刺されて絶命していた。さらに、礼拝堂に安置された遺体が一瞬にして消失し、謎の女が城内を徘徊する。近親憎悪が渦巻く呪われた城館で、探偵役に指名された異邦人のフランチェスコ・プレラッツィが、怪事に挑む。長篇幻想ミステリ小説。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 佳川奈未先生のミラクルハッピーコミックシリーズ第3弾! 友人が次々ゴールインする中で焦る結子・三十路手前。友人の結婚式で手にしたブーケに愛の妖精が現れて驚く。愛の化身だと名乗る妖精は「恋愛革命しよう」と語りかけてくる……。◎愛される女になる「秘密のルール」 ◎みるみる恋が叶う「心の持ち方」 ◎運のいい女になる「話し方」 ◎やたらと愛されモテモテになる「自分の磨き方」 ◎運命の人と結ばれる「必須条件」……など、あなたの恋を叶える「恋愛成就」の最強エッセンスを、「胡蝶伝説」で人気の漫画家・池田ユキオ先生と三たびペアを組んで完全コミック化!
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-紀元前221年に中華を統一した始皇帝の死後、中華は再び混乱の時代を迎えていた。そして、秦の都咸陽(西安)から東に遠く離れた楚の地では、ふたりの英雄が機会をうかがっていた。項羽と劉邦。名門に生まれ、超人的な戦闘力をもった覇王項羽に対して、農民出身だが人望に優れた劉邦。彼らのそばには、それぞれ中華一の美女とたたえられる虞姫(虞美人)と、豪傑まさりの胆力をそなえた呂妃という対照的な女性がいた……。 息をのむほどの緊張感ある駆け引きが繰り広げられる「鴻門の会」、絶体絶命の危機に追い込まれた「四面楚歌」、一度は敗れた者が再び勢力を巻き返す「捲土重来」。項羽と虞姫、愛と野心、智謀と寛大、天下をめぐってさまざまな想いがせめぎあう。後世に語り継がれた名場面の数々を生んだ物語(戯曲)が、現代語訳で読みやすくなって登場! (註)初版本『項羽と劉邦 : 戯曲』は1922年、新潮社より発行された。また現代語訳にあたっては1951年発行の岩波文庫版『項羽と劉邦』も参考とし、文語的語彙や言い回しを現代的表現に改めたほか、翻案を行った。 目次 項羽と劉邦 [序幕] 会稽太守、殷通の館 [第一幕] 第一場 徐州、塗山駅の虞一公邸 第二場 沛県にある劉邦の館 第三場 彭城におかれた楚軍の本営 [第二幕] 第一場 定陶郊外、とある居酒屋の中 第二場 咸陽の近く、新城におかれた項羽の陣 第三場 関中、覇上にある劉邦の館の前 [第三幕] 第一場 関中、鴻門にある項羽の館 第二場 韓信の館 [第四幕] 第一場 洛水をのぞむ項羽の館 第二場 巴蜀山中、劉邦の駐屯地 第三場 九里山戦場、項羽の陣 第四場 同じく九里山戦場、韓信の陣 [第五幕] 第一場 固陵、韓信の館 第二場 韓信の館、その奥の一室 第三場 垓下、項羽の城の中 [終幕] 烏江のほとり
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-1800年、アンリ・ベール(ことスタンダール)はナポレオン戦争に従軍し、後年このときの記憶を書きとどめた。第一次世界大戦が間近い、不穏の気配ただよう1913年には、ウィーンからヴェローナ、リーヴァに向かったドクター・K(ことカフカ)が日記をのこした。1980年、カフカの足跡を追って同じ旅をした語り手の〈私〉は、死と暴力の予感におののいてヴェローナから逃げ帰った。その7年後、当時の記憶を書き記そうとかつての道をたどり直し、最後に自分が捨てた故郷に立ち寄った。 〈私〉の旅、カフカの旅、スタンダールの旅―時を超えて重なり合う旅のどこにも、永遠の漂泊者「狩人グラフス」が影を落とす。さまざまなものや人が響き合い、時間と場所を越えて併存する。本書はゼーバルト初の散文作品であり、「ベール あるいは愛の面妖なことども」「異郷へ」「ドクター・Kのリーヴァ湯治旅」「帰郷」の4篇を収録。 「たえず動いている乗り物のなかの想念に似て、消えては結び、やってきてもつれ合い、断続して定めがたい。つまりはもっとも現代的な散文表現というものだ」。池内紀氏による巻末の解説「言葉の織物」から引用。
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-海外駐在がもたらした家族の崩壊。母親を失った子供達の苦悩と父親との絆、新しい愛・・・・・・ 欧州駐在の終了が迫り娘の明日香の進学をデンマークに決めた四ノ宮夫婦。夫のの古い日記を読んでしまった妻は夫の過去の女性関係を責める。帰国後弟の翔もデンマークの学校に進学させると妻は家を出て消えた。夏休みで帰国した子供達が受けたショックは計り知れず、四ノ宮は彼らの心の傷の大きさを知る。四ノ宮は再び海外駐在でシンガポールに渡り、取引銀行に勤める中国人女性林霞と出会う。福建に帰れない事情のある彼女と四ノ宮は徐々に関係を深めるが、四ノ宮は子供達と霞との板挟みで苦悩する。 【著者】 三田村元 東京生まれ。上智大学英文学科卒業。貿易会社勤務を経て、国際広告の会社に勤務して英文編集、企画部門を担当。その間、オランダに5年、シンガポールに1年半駐在。『キャンパスの怪人』を自費出版。『一人でいいの?』を文芸社(文庫本)より出版。現在、国際展示会業務に従事。
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-富豪一族に相次いで起こる変死事件。現場に残されたクチナシの香りを追って、酒と女に弱い私立探偵ビル・クレインが謎に挑む。古典的名作『モルグの女』のジョナサン・ラティマーによる、ハードボイルド+本格ミステリの秀作。ビル・クレイン・シリーズ最終作。
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-アメリカは各州に高度な自治権が存在しており、とくに警察機関は奴隷制度の時代から独自の牙城を築いてきた。 西海岸サウス管区・強盗殺人課のジョン・ワイズバーグ刑事はそのギャングのような風貌で麻薬の売人たちから金の取り立てにいそしむ。そしてその金を離婚した妻への慰謝料と養育費にあてていた。 そんなある日、女子大生猟奇殺人事件が管内で発生する。被害者からは「モンドラーゴの神よ、我に永遠の魂と命を」と書かれたメッセージが見つかった。 すぐに事件を解決できると高を括る刑事たちだったが、なんの手がかりもないまま第二、第三の犠牲者を生んでしまう。被害者たちの共通点がまったく見あたらずに捜査は難航するのだった。 ジョンはチカーノギャングに命を狙われているうえ、収賄の嫌疑がかけられて内務調査室の捜査が迫っていた。 二転三転する連続猟奇殺人事件はわずかな手がかりを糸口に予期せぬ展開を迎える。最後にジョンが目にする光景とは。そして「モンドラーゴの神」が意味するものとは──。
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-元亀元年(1570)織田信長は朝倉の武将寺田采女正が守る敦賀郡の手筒山城を陥落させ、隣接する金ヶ崎城、疋壇城も落とした。もはや一乗谷は、風前の灯である。これを助けたのが信長の義弟、小谷城主の浅井長政だった。「まさか、そのようなことがあるはずもない」信長にとって信じられぬ出来事だった。400年以上経った現在も当時の風雅を偲ばせる壮大な一乗谷遺跡。その最後の当主である朝倉義景は江の父、浅井長政とともに信長に叛旗を翻した。戦国大名の中でも平安時代から続く「名家中の名家」であり、北陸越前に百年に渡って君臨した朝倉氏。五代目当主・義景は、城下の一乗谷に「第二の京」と呼ばれる雅な文化都市を築いた風流大名であった。だが時代は戦乱の世、天下布武を目指し覇権を広げる信長と宿命の戦いが始まる。戦国の名門という圧倒的に有利な立場に生まれながらなぜ滅びていったのか? 生まれる時代を誤った哀将の生涯を描く歴史小説!
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-こんな娘になら、撃たれてもOK⁉ 日本SF新人賞受賞後、待望の第一作長篇、書き下し 伊佐チエはいわゆる普通の女子高生……だったはずなんだけど……。彼女が卒業した小学校が、この世から忽然と消えてしまうという怪事件をきっかけに、何の因果か、ケッタイな獣たちが蠢く不可思議な世界へ行く羽目に。そこはチエの曾祖父・小五郎のつくった夢の世界、夢羅。同級生のコザケンらを従え、夢羅に潜って、果敢に闘いを挑むチエ。伝説の化け狐・キトネを追え! 操るは、先祖伝来の滅魔の銃!『ルナOrphan’sTrouble』で第4回日本SF新人賞を受賞した奇才が描く、ネオ・ジャパネスク・アクションSF!待望の受賞後第一作長篇。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※本ムックはカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。 ※本書は『&Premium』の公式ウェブサイト『&Premium.jp』にて連載中の企画「土曜の朝と日曜の夜の音楽」を再編集・増補改訂したものです。 &Music 土曜の朝と日曜の夜の音楽Ⅱ 音楽好きの“選曲家”たちが月替わりで登場し、土曜の朝と日曜の夜に聴きたい曲を 毎週それぞれ1曲ずつセレクトする人気連載をまとめた「&Music」シリーズの第2弾。 23人の選曲家が選んだ、週末を心地よく過ごすための音楽、全200曲。 本書のためだけにまとめた、収録作品のディスクガイド付き。 ■登場する選曲家 山本宇一、服部あさ美、tofubeats、甲斐みのり、jan and naomi、小西康陽、 Kaoru Inoue 、akiko、桑原あい、haruka nakamura、小林和人、青葉市子、七尾旅人、 アン・サリー、高木正勝、冬にわかれて、森 雅樹、長田佳子、Kan Sano、mabanua、 優河、TOWA TEI /テイ・トウワ、中嶋朋子
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-総理大臣が入院している大病院の看護師・佐伯明日香が自宅近くで死体となって発見された。 恋人の男性も死亡が確認され、自殺か心中とみられたが、十津川警部は、病院の不審な動きと二人の死は関係があると捜査を始める。 佐伯の曾祖父が戦時中の東條英機首相暗殺計画に加わっていたという証言に事件の糸口が…? 十津川が歴史と事件の扉を開ける! 第一章 それは静かに始まった 第二章 幻の東條首相暗殺計画(昭和十九年) 第三章 現代の首相暗殺計画 第四章 沈黙のサムライたち 第五章 野崎英太郎の手記(続き) 第六章 危険の確率(千人の会員による最後の審判) 第七章 第二の首相暗殺計画 第八章 十津川の責任(沈黙の戦場) 解説 山前 譲
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-小悪魔的女学生と、理知的な女教師の間で。 「私は男を知りたい。その男を通して私の父を感じたい」――。容姿端麗、頭脳明晰だが、たびたび問題を起こす女学生・江波恵子。理知的で美しい女教師・橋本スミ。北国のミッション系女子校で国語教師をしている間崎慎太郎は、橋本に惹かれながらも、早熟で危うい魅力を放つ江波からも目が離せない。 江波たちの学年の修学旅行に同行することになった間崎は、旅先で橋本の義母に会うことになり……。 何度も映画化、テレビドラマ化された青春文学の金字塔にして、第1回三田文学賞に輝いた石坂洋次郎の出世作・前篇。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ラブパトリーナの4人のひみつがわかる! 子どもたちに大人気の「ガールズ×戦士シリーズ」の第4弾 『ひみつ×戦士ラブパトリーナ!』 「ラブパトリーナ」は、ワルピョコ団によってラブをうばわれて「ラブゼーロ」にされてしまった人たちを「ラブタイホ」して、みんなの愛を守るポリス戦士です。 “ラブパトピンク ツバサ”、“ラブパトパープル サライ”、“ラブパトブルー コハナ”、そして10月に新しくラブパトに仲間入りする“ラブパトシャイン ソラ”の4人についてくわしく紹介します! 元気でかわいい戦士たちのひみつを、たくさんの写真とひらがな&カタカナの文章で掲載していますので、小さなお子さんでもくりかえし楽しめます。 ※この作品はカラー版です。
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-★電子書籍オリジナルの書き下ろしエピソードを加えた特別版!★ いつも御簾の向こうにいて姿が見えず、助手の翔夢鈴に鑑定結果を耳打ちするだけだが、その占いは驚くほど当たると噂だ――。そんな凜可馨の正体はゴツいオネエ。翔夢鈴のプロデュース力を使って活躍している男性占い師なのである。そんな二人のもとに、後宮から使いがやってきた。多額の謝礼に目がくらんだ二人は、正体を隠して後宮入りするのだが……
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-二十五歳の女性が連続して狙われる事件が! 女優の衣川愛理は、ロケ中の休日を楽しもうと、京都・嵯峨野のトロッコ列車に乗車した。そこで、見知らぬ男から席を替わらないと命の危険があると脅される。男と席を替わった愛理には、結局何も起きなかった。数日後、東京と西伊豆で、女性が銃で殺害される。弾丸の線条痕から、使用された銃が同じであることが判明した。三人の女性を調べたところ、二十五歳で独身という点が共通項だった。 その後、千代田区と世田谷区の二つの区役所から、五年前の成人式の名簿が盗まれるという事件が発生する。 警視庁・京都府警・静岡県警の合同捜査が始まった。 十津川警部は、それぞれの事件との関連を指摘する。そして、犯人グループの狙いや動機について、十津川が推理した先には、ひとりの女性を巡ってのエゴイスティックな想いがあった……。 事件は、その後思いも寄らぬスケールで展開されていく。犯人グループとの全面的な対決となった驚愕のラストシーンとは!
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