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ラスト・ダンス
服を着たままベッドに横たわる老人は、目と口をあけ、舌を突き出して死んでいた・・駆けつけたキャレラには、老人が首吊り自殺をしたように見えたが、第一発見者の娘は自然死だと主張する。キャレラたちが娘を問い詰めると、自殺では保険金の受取額が減るので自然死にみせかけようと工作したのだと告白する。が、真相はさらに複雑だった。 -
ララバイ
大晦日のパーティ帰りの若夫婦が発見したのは、窒息死した赤ん坊とベビーシッターの刺殺体だった。赤ん坊が養子と知った87分署の刑事たちは実母を捜す一方、ベビーシッターの身辺を探る。 -
毒薬
警備会社副社長が毒殺された事件と、会計士が刺殺された事件。関連のない二つの事件を追うウィリス刑事の前に、謎の女マリリンの存在が浮かんだ。何人もの男と付きあい、働きもせず優雅に暮らす彼女は、被害者たちとも関係していた。彼女は危険な毒婦なのか? 意外な展開の連続で描く意欲作 -
はめ絵
殺されていた男は奇妙な写真の一片を握りしめていた。保険会社の調査員に、写真が銀行強盗の強奪金のありかを示すものと教えられた刑事たちはさっそく捜査を始めた。だが、一人また一人と写真の切れはしの持ち主が殺されていく……血生臭い写真争奪戦を息もつかせぬ展開の連続で描く秀作! -
ルーミーとオリーブの特別な10か月
子犬ルーミーは愛と笑いを連れてやってきた。 幼くして母と死に別れ、半年前に最愛の父も亡くした12歳の少女オリーブ。 会ってまもない異母姉のモーディと新しい生活を始めることになる。 「大きく暮らす」を合言葉に、幸せに暮らせる方法を姉と一緒に模索する新生活は、とまどうことも多いけれども、発見も多い。 そんなとき、犬好きが高じて盲導犬の子犬を育てることになる。 「うわあああああああああ」 子犬を見たとき思わず叫んでしまった。 そのかわいさったら、もうたまらない。 犬は、奇跡のようにすばらしいフワフワの毛の生きもの。 パピーウォーカーとしての10か月は、 めちゃくちゃ幸せな時間になるだろうか? 子犬ルミーの10か月の成長をオリーブの視点で追いながら、彼女自身の成長も描きだす。 -
恋侍 ―中目黒世直し編―
真実の恋を手に入れるのは、この僕だ。 恋侍・落合正泰の前に現れたのは、美人双子と外資系キャリアウーマン。 中目黒・歌舞伎町で繰り広げられる恋愛試合。今宵の勝敗はいかに―― イヤーコンテンツ配信サイト「NUMA」より『恋侍』待望の書籍化! ――口説かずに後悔するより、口説いてから後悔しろ。 僕が双子と出会ったのは、いまから二時間前、小洒落た中目黒の小洒落た立ち飲み居酒屋だった。 立ち飲み居酒屋がいかに素晴らしい場所かは以前から巨匠に教えてもらっていた。 恋愛示現流・免許皆伝の恋侍 落合正泰。鍛え上げた知性を武器に、いざ、参る! 『三軒茶屋星座館』シリーズの著者による、等身大ラブコメディ! 巻末には、柴崎竜人×現代アーティスト・杉田陽平 特別対談も収録! -
【4冊 合本版】高浜虚子 俳論集
『俳句の作りよう』ホトトギス、ひいては今日の俳句界発展の礎となった、俳句実作入門の名著。 『俳句とはどんなものか』俳句にまつわる基本的な問題を、初心者に向けて丁寧に詳述した理論書。 『俳句はかく解しかく味わう』芭蕉・子規ほか46人200句あまりを鑑賞し、言葉に即して虚心に読み解く。 『進むべき俳句の道』計32名のホトトギス俳人たちの雑詠評を通し、ユニークな人物評と俳論を堪能できる名随筆。 ※本電子書籍は『俳句の作りよう』『俳句とはどんなものか』『俳句はかく解しかく味わう』『進むべき俳句の道』を1冊にまとめた合本版です。 -
快盗ルビー・マーチンスン
短編の名手スレッサーにかかると「殺人」や「犯罪」が血なまぐさくない、さりげない事件となり、殺人者や被害者、はてはごろつきや警察官までもが愉快で憎めない人物になってしまう。つねに「うまい犯罪、しゃれた殺人」を描くことに心を砕いていたヒッチコックは、スレッサーの作品が大いに気に入り、テレビのヒッチコック劇場の常連シナリオ・ライターに起用した。本書は根は善良な小市民、悪党気どりの愛すべき一青年ルビー・マーチンスンを主人公に設定し、ニューヨークのダウンタウンを背景に、彼が思いつく奇想天外な犯罪計画の数々とその皮肉な失敗の経緯を披露する。趣きの変った、大人の童話という感のある作品。 -
大いなる眠り
ハードボイルドの旗手チャンドラーの長編処女作。主人公の私立探偵フィリップ・マーロウはこれによって一躍、有名になった。マーロウは富豪の将軍の邸宅へ招かれる。将軍の次女カーメンが、賭博場でふり出した約束手形にからまる強請りの件で、その調査を依頼されたのだ。マーロウは張本人とみられるガイガーの家をさぐりに行った。だが、三発の銃声がとどろき、ガイガーは射殺されていた。踏みこんだ所はあやしげな秘密写真撮影の現場だった。次々に現れる不審な人物に加え、将軍家の長女の夫の失踪事件もからみ、事件はいよいよ複雑に。双葉氏の翻訳はその名調子で知られる。 -
神秘の夜の旅――越知保夫とその時代【増補新版】
昼の光の届かない深みに広がる「魂の風景」 同人誌に批評を発表するのみで著作を遺さなかった越知保夫(一九一一~一九六一)は遺稿集『好色と花』により、遠藤周作、島尾敏雄、平野謙らに絶賛され脚光を浴びた。 理性の光を超えて実在の風景へと手を伸ばした彼の精神の軌跡を若松英輔が縦横に論じた傑作批評に、新原稿を加えて編む決定版。 人間と「死者」との交わりを探究したその精神の軌跡を、小林秀雄、井筒俊彦、須賀敦子、池田晶子、そしてキリスト教との連なりの中に描き出す日本精神史の試み。 【目次】 ■はしがき ■信仰の実践と逮捕まで ■詩と愛 ■批評家の誕生 ■聖者論――越知保夫と小林秀雄 ■実在論――越知保夫と井筒俊彦 ■死者論――越知保夫と二人の劇作家、チェーホフとマルセル ■異端論――越知保夫と須賀敦子 ■あとがき 〈増補〉 ■遅れてきた遺言 ■驢馬の仕事 ■悲しみの神学――近代日本カトリック感情史序説 ■増補新版 あとがき -
法庭の美人 ダーク・デイズ【明治翻案版】
青年医師が心を奪われた女性は、人に言えない秘密をかかえていた。しかし、信じられない事件が起き、二人の運命は一変する…… 十九世紀の大ベストセラー、ミステリー小説黎明期の記念碑的作品であるヒュー・コンウェイ『ダーク・デイズ』を、黒岩涙香が翻案した『法庭の美人』が、現代によみがえる! 本書は、早稲田大学社会連携研究所と株式会社扶桑社の共同事業で刊行したものです。 医師となった青年・卓三は、往診先の娘・お璃巴の美貌に魅せられる。彼女との結婚を望む卓三だが、お璃巴には隠された秘密をかかえる身であった。愛に破れ、自暴自棄に沈む卓三。しかし、思いがけない出来事が二人の運命を変える。狂乱するお璃巴がおそるべき事件を起こしたのだ! 犯罪に巻きこまれた青年の姿を描き、十九世紀英国で一大ベストセラーとなったヒュー・コンウェイ『ダーク・デイズ』を、黒岩涙香が翻案。人名を日本式に変え、大幅な編集で世に問い、明治なかばに探偵談が流行するきっかけともなった『法庭の美人』。明治の風情あふれる涙香の文章はそのままに、かな遣い等をあらため、現代でも読みやすい形で復刻。【電子オリジナル版】 -
夜ひらく谷
性的不能の烙印を負って、山寺=曼荼羅寺にこもる三国実が、妖女艶婦の愛欲の中で、いかにして青春を復活していくかを描く問題作。 -
青い糧
K学園高等部のサッカー選手だった河村は、試合で膝に怪我をした。その頃、厳格な父が死んだ。スポーツのできない体になった河村は、放埓な仲間との新しい生活に踏みこんでいく。賭博、酒、狼藉、背伸びした女遊び……。悪賢い才覚で大金を手に入れ、それを湯水のように使う。彼らがひかれるのは、じつは賭でも犯罪でも女でもない。情熱の浪費、浪費のための浪費、消耗することへの欲望がすべてなのだ。そうした無頼をてらう生活のなかで、河村はキャバレーに働く可憐な恵子を知り、彼女との愛欲に純粋な価値を求めて……。高校生と年上の女のはげしい恋を描いた長篇。 -
西陣の蝶
殺人の容疑者として拷問にかけられた父は、蝶子が5歳のとき、冷酷な検事をうらみながら、死んだ。20年後、蝶子は、京都上七軒町から、芸者として出ていた。幸うすい青春に、父の記憶は黒いシミのように、影をおとしていた。ある日、呼ばれたお座敷に、父を死に至らしめた鬼検事がいた。蝶子は、装った笑顔で、その男に酒をすすめるのだったが……。社会の暗い部分と人間の醜い本能との間に、しめつけられた蝶のような女の、哀れな人生を、細密画のように描いた「西陣の蝶」の他に、「三条木屋町通り」「貴船川」など、全8篇を収録。 -
人には聞けない マンガ・男と女の法律相談
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 誰にも相談できなかったあなたの悩み解決します! 知らないと危ない生活法律知識。弁護士作家・和久峻三が楽しく漫画指南! ――不倫関係のツケ、結婚・離婚にまつわる難題、子供の事故と親の責任、知らぬ間の連帯保証人、インフォームドコンセント……。身の回りで起こる男と女とカネのトラブルを、法的にどう解決するか? 弁護士作家・和久峻三が人には聞けない悩みや心配事に、分かりやすく楽しいマンガつきでお答えします! -
身がわりの夜
それは少女だけに許された、幻のような記憶かも知れない。下宿人だった画学生の杉浦が、正子の裸体を熱っぽくデッサンし、鮮紅色の乳房に、ふと触れた日の感傷は……。正子は、いま新宿・元青線のバー勤め。マダムの弥生は画家の未亡人で、かつて杉浦を愛した過去をもつ女だ。「杉浦はパリの安宿で病いに臥せている」と耳にした正子は、パリ行きを決意した。彼女は幻影を追って稼ぐ。ある夜、正子がとった男は甘美な肉体の香に酔いながら、奇妙な述懐を始めた……。女の感傷の傷跡を描く表題作ほか、全10篇。 -
情事の配当
結婚7年め、子宝に恵まれぬのは、夫の体質が原因だと診断されたとき、絹子はむなしい虚脱感を味わった。頼りきっていた12歳年長の夫の姿が、ひどく老化してみえる。豊かな肉体をもてあましつつ、「ゴルフウィドウ」に甘んじなければならぬ絹子……情事への誘惑が心をゆさぶる。相手は、証券セールスの時岡という青年だ。夫の出張の夜、ついに彼女は甘美な悦楽にはしった――。「この情事の配当がほしいわ」絹子の胸に悪魔がささやく。彼女は夫に迫った「ね、私、人工授精をうけようかしら」。が、事態は一変した。時岡が事故死したのだ――という表題作ほか全10篇。 -
女館
生まれながらに霊感を与えられた美少女・妙子と、女ざかりの独身女、妙子に仕えて上品な物腰の、女の魅力を持ち続ける老女――「女館」に棲む3人の女と、影の如くつきまとう奇怪な風体の髭の男をめぐって、さまざまな事件が展開する。妙子の霊感で、動かなかった機械が動くようになり、新しい流行色のファッションが作られるようになり、政治家や実業家が、「女館」に日参するようになる頃、妙子は初めての恋に、女として目覚めてゆく。現代の愛と欲望のゆくえを、流麗な筆で捉えた異色長篇小説。 -
純愛の砂
考古学で名を知られた大学教授を父に持ち、母親がいない20歳過ぎの千也子と、やんちゃな妹で高校三年生のルミ子。二人の恋愛の行方はいかに? -
終幕
30年来、新劇界に不死鳥の如く君臨してきた美貌の女優・長塚明子。彼女は脳腫瘍に冒され「五本の薔薇」の舞台を最後に、生命の危険を賭けて危険な手術に臨もうとしていた。数時間後に迫った死の影に脅えながら、彼女は愛の多かった自分の半生を、愛を交し合った男たちを思い返し、真の愛の意味を問いつづけ、舞台で使った5本の薔薇を、彼女の最も愛した人に贈ろうと考える。劇評家の宇佐見、彼女の発見者・春原、演出家の高城……幕が降り、まだ興奮のさめやらぬ群衆に囲まれて楽屋から出てきた彼女が薔薇を手渡したのは、意外な人物だった……。 -
刺のある樹
植物学者・仁木雄太郎は、シャボテン・マニアの貴金属商がヨーロッパ旅行中、その邸に住まわせてもらっている。そこへ警視庁の砧警部補の紹介で製菓会社の重役が、警察ではとりあってくれないからと捜査を依頼にくる。自動車に轢かれかけたり、川へ突き落されたりして、死の恐怖におびえる男の出現。この「刺のある樹」は、その妻の死にはじまる。複雑な家庭の、絞殺、青酸カリ殺人の謎と、死の恐怖。電気ミシンのソケットの秘密に挑む、お馴染み雄太郎・悦子兄妹が、密室殺人事件のトリックを論理的に解明してゆく過程を、明るい清新なスタイルで描いた長篇。 -
坂田家の四季
すでに一男二女の父となった、かつてのきんぴら先生こと、坂田金平の家で、長女の縁談をめぐって起こる様々な事件。日常の悲喜こもごもを、小気味よい巧みな筆で描いた、明朗家族小説。 -
沙羅の門
琵琶湖畔の古刹・昌福寺の一人娘・千賀子は、父・承海が、後妻として八千代を迎え入れたあくる日に、初潮を見た。正式な妻帯が許されない寺の中での、父と継母のなまぐさい営みが、女として目覚めた千賀子の心と体を、かなしい渦巻きに突き落とす。やがて京都の大学に進んだ千賀子は、ボーイフレンドと愛の過ちをおかし、そのことを八千代に告白するが、姉妹のような継母と娘の間に、父の承海もたちいることのできない、ふしぎな愛情が育っていた。……偽りと煩悩にいろどられた寺の生活を背景に、せつない女の愛と宿命を、美しい叙情で描きつくした、香り高い名作。 -
紅い水着の女
剛直で声が大きいけれど、めっぽう正義感と腕っ節が強い天川剛太郎は、都心の紡績会社で頑張る若手。湘南の海で出会った深紅の水着の女・涼子にひとめで心を奪われ、急速に距離が縮まるものの、さっぱり行動が読めない涼子嬢との一進一退の関係にほんろうされる。そんな二人の前に、腹にイチモツ抱えた面々が現れて、剛太郎は熱情とトラブルの渦に巻き込まれていく。長く波高い日々と純情がつむぐ、一途な恋の物語。 -
権九郎旅日記
川崎門下の高弟で、新婚間のない土佐藩士・権九郎は、団栗眼、獅子ッ鼻の無骨極まる男だが、藩でも屈指の無外流の達人で、純情硬骨ながら女に甘い。その権九郎が江戸勤番のため急遽、土佐から江戸まで下る道中で、襲いくる女難また女難の果てに、いまだ不本意ながら己が貞操は守られる結果に……。爆笑、哄笑、苦笑い……抱腹絶倒の東海道道中記。 -
拳銃を磨く男
大がかりな偽ドル密輸団を追う「私」なる人物は、密輸団の核心に迫るため、前科者・加下千里の偽名で香港ボス・楊長二の元に潜入し、彼の手先の美女・ジェーン李に近づく。そして、ジェーンとともに東京空港へ向かうが、飛行機のタイヤに仕込んだ偽ドルは、パトカーの追跡で放棄せざるをえない。ホテルの女支配人、女高利貸し、バーのマダムと、その用心棒など悪漢の、入り乱れる密輸団と、公安調査官の対決。力作長編ハードボイルド・サスペンス。 -
銀色の牙
影の多い国際都市・香港――そこでは、国籍は何の保証にもならない。日本商社の駐在員・越見は、ある日、友人のジョニイ劉が、アパートで殺されているのを発見した。間もなく、ヨットの遭難で話題になった男たちが、つぎつぎに殺される。そして、阿片窟の常連、元日本軍参謀、暗い過去のある大貿易商、美貌の女画家などの、もつれた糸のような動きに巻き込まれた越見にも、黒い殺人者の手が伸びてきた……。サスペンスに富んだ巧緻な物語の中に、落し穴を持つ現代の人間関係をさぐった、この野心的な長篇は、行動派の作者が華麗な才質を注いだ本格小説である。 -
温暖前線
九州の南西海上から本土にむけて放たれた無数の風船。それは化粧品会社が、東京への招待客をきめる「幸運の風船」だった。その中の2つ、赤と青の風船が、四国土佐と新潟の山中に落ちた。小松大五郎と柳田千穂は、この奇抜な宣伝アイデアによって出あったカップルだが、小松は新婚旅行の夜、室戸岬の宿で花嫁に逃げられた心の痛手をもち、また千穂も雪溪のみえる谷間で遭難、同行していた二人のボーイフレンドに置き去りにされた悲しい経験をもっていた。著者独自の素材で幻想的にくりひろげる、現代若人の恋と真実。 -
愛の静脈
瀬戸内海に臨んだ県立女子高校の新任教師・矢吹は、明朗な性格で人気者だったが、ロレンス思想の礼讃者である彼は、放課後、教師および生徒を前にチャタレイ講義をし、大きな波紋をよぶ。敬虔なクリスチャンの池内先生は、矢吹と激しい恋に陥ち、霊肉一致の苦悩の果て、二人は結婚したが……。この「愛の静脈」は、子を残して先立った美しい妻の追憶に生きる旧師・矢吹の心の支柱たるべく後妻になった夕子が、未来を開く扉は過去からの照明によらねばならぬとして、互いに傷つけ合う教師同士の怖るべき恋愛に、生徒として関係した愛と憎悪を回想する、香り高き告白小説である。 -
ここは静かなり
自分の恋の行方を追いながらも、教え子たちのコーラス大会への指導、高校生の恋愛問題など、数々の問題を抱え、同僚教師のストーカーまがいの行動なども起こる。また、寄宿している一家の事業が破綻しそうになり……。好感持てる新任教師物語。 -
きんぴら先生慕情譜
「きんぴら先生」とは、小田原の海星女子高校の教師、坂田金平氏の愛稱である。生来の硬骨な朴念仁ぶりと正義感、加えて独身とあって、女学生や教師の間には奇妙な人気があり慕われているが、いつも何らかのトラブルに捲きこまれている。そんななか、元同僚「ザベス先生」が神戸から戻ってくることになり、かつてのときめきが蘇るが……。夢多き女子高校生と多感な青年教師が奏でる青春の幻想曲を描いて好評の、「きんぴら先生青春記」「同青春譜」に続く「きんぴら先生」シリーズの決定版。 -
きんぴら先生青春譜
「きんぴら先生」の愛称を持つ青年教師・坂田金平。独身、正義漢、唐変木のコンコンチキである。甲府の男子校、湘南の女学院、横浜の女子高ときて、このたび横浜郊外の望ケ丘女子高校に赴任してきた。クセのある教え子相手に苦戦しているところへ、かつての教え子も現れてさらに一波乱。そして、同僚エリザベス・テーラー似の「ザベス先生」が気にかかり……。『きんぴら先生青春記』の続編。 -
ある告白
夫の父である人との結婚を決意した野口ふじ子は、少女時代からの自分の性の歴史をふりかえった。小学校の男の子との幼いペッティング、女学校のクラスメートとの同性愛……。彼女のまわりには、母を犯した孝行息子もいたし、純朴な青年に肉の果実を饗して死んでいった女教師もいた。体験や見聞を通して、ふじ子は、セックスがさまざまな人間たちの中に、原始の祭典のように生きていることを知った。明るく悲しいことだった……。現実に目をそむけることなくセックスを描くことで、作者は観照の深い人間論を展開する。石坂文学のエキスをすべてとかしこんだ長編! -
ガルガンチュアとパンタグリュエル物語
ラブレーはフランス・ルネサンスを代表する人文主義者、医師。トゥーレーヌ地方に弁護士の子として生まれ、修道院に起居して勉学に励む。のちパリに出、モンペリエ大学医学部に。その後リヨン市立病院に勤務、医師・古典学者として知られるようになった。畢生の大作「ガルガンチュアとパンタグリュエル物語」はソルボンヌや教会など既成の権威を風刺した内容をふくむ破天荒な作品で、終始発禁本とされたが、巨人王ガルガンチュアの誕生・成長と冒険の数々、さらに戦争とその顛末が、古典の膨大な知識とスカトロジー満開の笑いのなかに展開される奇書中の奇書だ。(全5巻で、第二之書以下は「パンタグリュエル物語」と称されている) -
小説 昭和四十八年浅草松竹演芸場
まだツービートがいない昭和四十八年の浅草。ある日、アングラ演劇界のはぐれ者たちが、浅草松竹演芸場で、軽演劇の一座を立ち上げた。演劇史とは全く無縁なドタバタでアチャラカでノーテンキな、青春ドキュメンタリー小説。 (※本書は2021/1/15に発売し、2021/11/11に電子化をいたしました) -
おひさまのパレット―いとうゆうこ詩集 (子ども 詩のポケット)
今でもときどきおもいだす オレンジ色のみずうみに オレンジ色の船をうかべて (【オレンジ色のふるさと】より抜粋) 同人詩誌「かもめ号」発表された こころ暖かまる詩を一冊にまとめました。 社団法人日本児童文学者協会が主催 【三越左千夫少年詩賞】 受賞 第11回(2007年) -
ズレる?―西沢杏子詩集 (子ども 詩のポケット)
すべて命ある日が、詩になる、生きる人すべてが詩人になってしまう、人の心、生き方を表現したすてきな詩集です。人の生き方、考え方が、それぞれで、大変に面白く興味深い。 (※本書は2005 /8/1に発売し、2021/11/11に電子化をいたしました) -
虫や草やあなたやわたしやむしゃくしゃや―西沢杏子詩集 (子ども 詩のポケット)
詩と散文、子どもとおとな、双方の領域を行き来する西沢杏子の詩集。ドキリとさせたり、笑わせたり、考えさせたり…。ユニークなタイトルの付け方やことばの巧みな使い方など、自由で楽しいその世界が味わえる1冊。 (※本書は2011/4/1に発売し、2021/11/11に電子化をいたしました) -
憂国の文学者たちに 60年安保・全共闘論集
冒頭に置かれた「死の国の世代へ」は「闘争開始宣言」という副題を持つ詩である。そこでは誰の保護も受けずに生きた個人のイメージが描かれる。 60年安保闘争での敗北を経て書かれた「擬制の終焉」では社会党や共産党などの党派的な左翼運動や市民・民主主義的な啓蒙主義を完全に否定し、真の前衛運動ないし市民運動の成長に期待を寄せた。 1969年、東大安田講堂に籠もった学生が警察力によって排除された直後に書かれた「収拾の論理」において、丸山真男に代表される大学の知識人の欺瞞を批判し、徹底的に論争を続ける旨宣言して結ばれる。 日本がバブル景気で沸き立っていた1988年に書かれた「七〇年代のアメリカまで」では、その後の東西冷戦終結でアメリカ合衆国が唯一の超大国となる……というあまりに単純化された物言いとまったく異なるアメリカへの視線が浮かび上がっている。 本書に収録された13篇がモチーフとするのは60年安保闘争や全共闘運動といった過去の出来事だが、むしろ執筆当時の文脈から切り離されて現代において読まれてこそ、個人と権力の関係をより切実に感ずることができ、その真価を発揮するものと思われる。 -
P+D BOOKS 草筏
商家の主人とその義子、弟らとの葛藤を描く。 「晋! お前のお父つあんやぞ。お前のお父つあんが、美代に子産ませよつたんやぞ。」 あまり家業に熱心ではない近江商人の主人・藤村治右衛門と、正反対な性格の弟・真吾、そして、治右衛門の義子・晋。真吾が密かに心を寄せ、晋の母親がわりを務めていた女子衆の一人・美代が、治右衛門の子を死産し精神を病んでしまう。やがて真吾に結婚話が持ち上がったとき、断固として首を縦に振らない裏には、美代の一件によるわだかまりがあった――。 商家に生まれた著者が、その体験から描く「商店もの」3部作の第1作にして、第1回芥川賞の候補にもなった名作。 -
P+D BOOKS 女のいる自画像
私小説作家と女たちとの交情を綴った短篇集。 「相手変れど主変らずで、作者の分身である人物がどこにも登場しており、相手方の女性は作品ごとに一人一人違っているのである。が、私がそれぞれ大なり小なり親しくした人達であり――」(まえがきより) 小田原の私娼街「抹香町」の芸者とのつかず離れずの関係を描いた「捨猫」、著者のファンとして訪ねてきた人妻との淫靡な駆け引きを綴った「火遊び」など、著者が交情を重ねた相手とのエピソード8篇に、師と仰ぐ徳田秋声にまつわる女性の話「小説 徳田秋声」など全10篇を収録。私小説作家・川崎長太郎、愁眉の短篇集。 -
それでもぼくたちは生きている
欧米で絶賛された小説が遂に日本上陸! ! 新進気鋭のイギリス人作家が描く「地獄のなかでも失われなかった人々の愛」 イギリスのひなびた町アンバーサイド。 夜のお祭り会場がテロリストに襲撃される。理由もわからないまま、あたら多くの命が失われた。 予想だにしない大惨事に警察も対応が遅れ、地獄と化すアンバーサイド。 犯人が捕まり平穏を取り戻したあとの5人の若者が、それぞれの記憶から事件を語る言葉だけで物語は進む。共通点のなかった彼らが事件のなかでつながり、生き延びるために助け合っていく姿を、愛と希望とユーモアあふれる筆致で描く衝撃の感動傑作。 -
薬屋探偵妖綺談 全14巻合本版
美男探偵3人組?いいえ実は○×△□です! 見たところ20代後半の爽やかな青年・座木(くらき・通称ザギ)、茶髪のハイティーン超美形少年・秋、元気一杯な赤毛の男の子リベザル。不思議な組み合わせの3人が営む深山木(ふかやまぎ)薬店は探偵稼業が裏の顔。だが、もっと驚くべきことに、彼らの正体は○×△□だった!?謎解きはあくまで本格派をいく第11回メフィスト賞受賞作。 たっぷり雪が積もった小学校の校庭に、一夜にして全長100メートルものミステリーサークルが現れた。雪の妖精あるいは蝶の標本のような輪郭はくっきりと美しく、内側にも外側にも足跡などはいっさい残っていない。だが、雪が溶けたとき、その中央には他殺死体があった!薬屋でもあり○×△□でもある美男探偵トリオが、初めての難事件に挑む! 「銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談」「黄色い目をした猫の幸せ 薬屋探偵妖綺談」「悪魔と詐欺師 薬屋探偵妖綺談」「金糸雀が啼く夜 薬屋探偵妖綺談」「緑陰の雨 灼けた月 薬屋探偵妖綺談」「白兎が歌った蜃気楼 薬屋探偵妖綺談」「本当は知らない 薬屋探偵妖綺談」「蒼い千鳥 花霞に泳ぐ 薬屋探偵妖綺談」「双樹に赤 鴉の暗 薬屋探偵妖綺談」「蝉の羽 薬屋探偵妖綺談」「ユルユルカ 薬屋探偵妖綺談」「雪下に咲いた日輪と 薬屋探偵妖綺談」「海紡ぐ螺旋 空の回廊 薬屋探偵妖綺談」「深山木薬店説話集 薬屋探偵妖綺談」 薬屋探偵妖綺談シリーズ合本版 -
薬屋探偵怪奇譚 全8巻合本版
桜の樹の下で盗んだのは、一枚の呪いのお札だった。それ以来、掏摸(すり)を働いた桐の周囲で、気味の悪い出来事が頻発。悩んだ桐は、妖怪雑事相談所「深山木薬店(ふかやまぎくすりてん)改」を訪ねるのだが……。果たして、師匠も兄貴もいなくなってしまった“薬店”で、ひとり頑張るリベザルは真相に辿り着けるのか? 「ソラチルサクハナ 薬屋探偵怪奇譚」「天上の羊 砂糖菓子の迷児 薬屋探偵怪奇譚」「ダウスに堕ちた星と嘘 薬屋探偵怪奇譚」「遠に呱々泣く八重の繭 薬屋探偵怪奇譚」「童話を失くした明時に 薬屋探偵怪奇譚」「来鳴く木菟 日知り月 薬屋探偵怪奇譚」「星空を願った狼の 薬屋探偵怪奇譚」「君にまどろむ風の花 薬屋探偵怪奇譚(ノベルス)」薬屋探偵怪奇譚シリーズ合本版 -
体育会系探偵部タイタン! 全2巻合本版
中学最後の試合で惨敗、二度と野球はしないと誓った白石球人。高校入学後、自分の居場所を探す彼は体育会系探偵部(タイタン)へ連れていかれ、仲間にされてしまう。文化系探偵部(ブンタン)との戦いに巻き込まれる中、学園内で連続盗難、校内新聞猟奇的模倣、ネットリンチ事件が発生。白石は「推理力なし、体力と気力だけが自慢」の部員たちと謎を追うハメに。最高に笑えて最高に熱くなれるミステリー。 千葉県内の書店の売上ランキングを賑わせた青春ミステリー。 「体育会系探偵部タイタン!」「体育会系探偵部タイタン! レボリューションズ」合本版。 -
実説 城谷怪談 撰集
1.「嗤う」 四十年輩の男性が、20年ほど前、大学卒業後、社会人1年目の盆に里帰りした時の体験。地元の友人と深酒をして実家まで歩いて帰る道すがら、地元唯一の小さな商店街に差しかかった時の事。なつかしい気持ちに誘われてフラフラとシャッター街になってる商店街を歩いているうちに、幼い頃聞かされた都市伝説を思いだす。ところが、実はその都市伝説はきっかけになった凄惨な事件があった事を知る事になるのだが・・・。 2.「電話ボックス」 雪降りしきる12月の札幌。当時中学生だったY君は、初恋の相手と毎夜のようにこっそりと電話をしあっていた。ある夜、Y君は母親に長電話を咎められ、自宅の電話を禁じられてしまう。仕方なく、家の前にある電話ボックスを使う事にしたのだが・・・。そこで彼を待ち受けていたのは背すじも凍る不可思議な体験だった。そして、謎に包まれていた怪体験はその数年後に思いもよらない形で真相を顕す事になったのだが・・・。 3.「壁のシミ」 7、8年前のこと。当時18歳だったミホちゃんは、上京して小さなワンルームで一人暮らしを始めた。昼は正社員、夜は大学の夜学に通うハードな毎日を過ごしていた頃、ある時期から自分の部屋の壁におかしなシミを発見する。やがて何かに突き動かされるように毎日そのシミを監察するようになるのだが、しばらくして、遂にそのシミが原因と思われる異変が彼女を襲う。霊感の強い友達によれば、7、8年前のある出来事が、実はまだ終わっていなかったという。 4.「玄関」 およそ10年程前、一人の若者が舞台俳優を目指して劇団に入団してきた。屈託なく華のある男ではあったが、ある夏の夜、彼が住まう一人暮らしのアパートに帰って来た時、立て続けに奇妙な体験に巻きこまれてしまう。初めての怪奇現象は、結局解決をみる事なく数日が経つ。そして、更なる恐怖が彼らを飲み込む事になる。果たして何が起きてどうなってしまったのか。 -
上方落語『東の旅』通し口演 伊勢参宮神賑
上方落語「旅ネタ」ジャンルの代表作、完全復刻。 著者自身による解説と貴重な資料を収載。 太平の世となった江戸時代に、「一生に一度はお伊勢さま」と言われるほど大流行したお伊勢参りを題材にした大河落語。大坂から見て伊勢は東にあるため、通称『東の旅』としても知られる。 喜六と清八というウマの合う二人の若者が大坂から奈良を通り伊勢神宮に参拝し、鈴鹿峠を越えて近江・京都をまわり大坂へ戻るまでの道中を描く。 『伊勢参宮神賑』は旅の道すがらに巻き起こるそれぞれが独立した噺の総称で、全編を通して口演されることは約百年以上なかった。時代を追うごとに演じられなくなり消滅してしまった噺もあるため、全体の三分の二ほどしか残っておらず、伊勢参りネタにもかかわらず伊勢神宮に参拝する場面が欠落していた。それを落語に関する資料・文献の収集家としても知られる著者が綿密なリサーチのうえ復元し、一部創作を加えて全二十二席によみがえらせた。 上方落語の陽気さ賑やかさをお供に、「七度狐」で狐に化かされ、「うんつく酒」では弁口達者で危機を切り抜け、「宮巡り」で伊勢神宮を参拝及び観光し、宿屋で騒動を繰り広げる。当時の風情や風俗を感じられる落語読本。 ――これからは、この二十二席が『東の旅』の典拠となるだろう。 民俗学者・旅の文化研究所所長 神崎宣武 ※本書は『上方落語『東の旅』通し口演 伊勢参宮神賑』(2014年10月、青蛙房)を加筆修正したものです。 -
桂文我 上方落語全集 第二巻
上演ネタ・七百席以上! 桂文我が満を持して世に放つ 上方落語の集大成、第二巻刊行! 第二巻では―― 「包丁間男」「青菜」「佐々木裁き」など、 上方落語の逸品、珍品を織り交ぜた 珠玉の高座、十五席を再現している〈解説付き〉 〝芸能博士〟と呼ばれた桂米朝師(人間国宝)の系譜を継がんとする著者は、大師匠と同様に落語に関係する史料・文献を収集しまくる稀代のコレクターでもあります。現代では忘れられた噺を古文献から掘りおこし復元することにも取り組んでおり、噺家生活四十年で上演した噺は七百以上を数えます。 この全集では、そうした噺のなかから厳選したネタをテキストに起こし、本人解説付きで紹介しています。著者が収集した貴重な演芸資料も、できるかぎり写真で紹介しています。また、大師匠方との思い出話などを綴るコラムも読み応えたっぷりです。 第二巻に収録されているのは、 強欲五右衛門 蛸芝居 京の茶漬 能狂言 紺田屋 佐々木裁き 雑穀八 四四十六 青菜 秋刀魚芝居 住吉駕籠 短期息子 馬子茶屋 包丁間男 厄払い の十五席。 知っているネタもあれば、はじめて目にするネタもあるでしょう。どんなネタでも、著者自身による解説が付いていて読者の理解を助けてくれるのが、本書の大きな魅力の一つです。 著者の大ファンである小説家の江上剛氏は、「解説なんか不要ではないかと考える人がいるかもしれないが、それは大いなる間違い。この解説が、まるで文我さんが噺の枕を語っているようで面白い」と言います。また、「落語全集などと重々しく、ちょっと気取った感じもするが、全くそんなことはない」とも…。 「読んで楽しむ」落語の世界を、ぜひご堪能ください。 第三巻 所収予定 3-1 二人癖 3-2 始末の極意 3-3 道具屋 3-4 絵手紙 3-5 苫ケ島 3-6 胴乱の幸助 3-7 べんちゃら屋 3-8 豊竹屋 3-9 景清 3-10 花筏 3-11 しじみ売り 3-12 まんじゅうこわい 3-13 癪の合薬 3-14 吹き替え息子 3-15 打飼盗人 -
小説 シノノメ色の週末
【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 国内外で高い評価を受ける映画監督穐山茉由が書き下ろした映画化作品「シノノメ色の週末」原作ノベライズ 【乃木坂46の初代キャプテン・桜井玲香が映画初主演! 穐山茉由監督『シノノメ色の週末』の原作ノベライズ!】 女子校出身、自分の学生時代なんて、世の中で言われてる程尊くもないし、 あまり興味もないし、正直忘れていた。 とにかく今目の前に起きている仕事での人間関係とか、 お給料にやや見合わない今月のクレジットカードの引き落とし、 結婚、漠然とある“女性らしさ”との距離感…… そうしたものの方が、自分にとってのリアルだった。 そんな中、廃校が決まった母校・篠の目女子高校の校舎で、 在りし日の思い出を辿るために、数年ぶりに集まった元・シノノメ女子放送クラブの3人。 昔の女子校生活を思い出しながら、互いに現在の不満をぶつけあい、 週末の度に何度も校舎を訪れるようになる。取り壊される校舎と色あせていなかった青春の日々――。 大人になりきれない20代女子たちの、等身大の物語。 穐山 茉由(アキヤママユ):ファッション業界で会社員として働きながら、映画美学校にて映画制作を学ぶ。フィクション・コース第18期高等科修了制作作品『ギャルソンヌ -2つの性を持つ女-』が第11回田辺・弁慶映画祭2017に入選。長編デビュー作『月極オトコトモダチ』が第31回東京国際映画祭に出品され、MOOSIC LAB2018では長編部門グランプリほか4冠を受賞。近作には短編『嬉しくなっちゃって』『蒲田前奏曲/呑川ラプソディ』。dtvドラマ『猿に会う』では脚本を担当する。 -
乾杯の賛歌
音大、恋愛、喝采 音大の事務職員として働き始めた真田竜太郎は、声楽科院生の菊野すみれと出会い恋に落ちた。やがて付き合い始め、結婚も意識するが、すみれの心はどこか不安定で日増しに病んでいくようだった。彼女から打ち明けられたのは、至高を目指す歌の世界で生きる苦しみ。すみれは救われるのか。 竜太郎は彼女と結婚するのか。オペラ曲でも有名な悲劇『椿姫』をベースに描く現代のラブストーリー。 【著者】 象太郎 1970年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。言論関係の本職を持ち、小説を書く。主に東京在住。著書に『バランスビーム』『よ。』『乾杯の賛歌』 -
ヴァンダル王国の神託を解き明かせ!
冒険小説の帝王C・カッスラー ファーゴ夫妻シリーズ第11弾! ナイジェリアに建設中の女子学校に迫る魔手人質にとられた少女たちを救い出せ! ファーゴ夫妻は、財政的に支援しているチュニジアの遺跡発掘計画の会計処理に不正の気配を嗅ぎ取る。 夫妻はアフリカに飛んで、発掘の責任者でレミの大学時代の親友レネイ博士に直接会って帳簿を精査しようとするが、 再会の喜びもつかの間レネイは足場の崩落事故で怪我を負う。 一方、夫妻がナイジェリアの自然公園内に建設中の女子学校で、開校準備のための輸送物資が何者かに強奪される事件が発生。 夫妻自らが新たな物資を運ぶ役を買って出たものの、 トラックを狙う怪しい影が迫ってきて…… -
犬神の絵 怪談・短編集
◆犬神の絵 モザイクアートを手掛ける種田小百合は、恋人の花村耕平のところへ向かう。その道中でバックパッカーのヒッチハイクをスルーし、耕平の家に到着すると犬のモモが激しく鳴いていた。モモの向かう先には……。 ◆妖怪様、さま。大繁盛! お花の小間物屋では、客が来るたびにものがなくなるという。でも、客が盗んでいる様子はない。そこで亭主の新二郎が休みの日に見張りをする。ものを盗っていたのは客ではなかったが……。 ◆ひどい部長を連れに来た男 上司のお供で、とある店の控室にいた水野紀久子。そこにやってきた関係者らしい男が「佐藤部長をお連れしに来た」と言う。しばらくすると今度は上司が「今日の出張は無駄になった」と言い出すのだった。 ◆遅まきながらの恋 水森弥江子は日本舞踊の教室を開いている。生徒が減り、新しく日本舞踊を取り入れた体操の教室を開くことにした。自宅では手狭になるほど生徒たちが増え、そこに魅力的な男性会員もやってきて……。 ◆ハーモニー 高波吉枝は路上ミュージシャンをしている。悲劇が続き、天涯孤独の身となった彼女の歌は、なぜか泣けると評判になる。ただ、吉枝の歌は生で聞かないとそのハーモニーを感じられないのだった。 ◆匂い袋 白水瑛太と妻の佐和子は温泉の素を製造販売している。売り上げが悪い中、佐和子は温泉の素を使った匂い袋はどうかと提案する。その匂い袋は売れに売れて看板商品になったが、そのせいで惨劇が起こってしまう。 さら・シリウス:あらすじ 妖精社:文章 -
パン屋の恋・他短編集
◆ パン屋の恋 ゆかは町でも有名なパン屋の娘だった。しかし食中毒が出てしまい、両親のパン屋は閉鎖してしまう。生きがいを失ったうえ借金まみれになった両親は自殺してしまい、残されたゆかは両親のパン屋を復活させようとする。そんなある日、隣町のパン屋が食中毒を故意に引き起こさせたという話をきいて……? ◆ 健太とケン 毎日ペットショップに来る男の子がいた。その少年は決まって不細工なダックスフントを見ている。しかし、ある日男の子は現れなくなり、代わりにダックスフントを見て泣きじゃくる女性が現れる。男の子と犬の感動の物語。 ◆ まわり道 幼い頃から綾香は、染め物職人として朝から晩まで働く両親のことが嫌いだった。自分は両親とは違いセレブになろうと勉学や運動に励みラスベガスへと向かった。そこで出会ったのは、お金持ちではないけれど、ささやかな幸せを大切にする青年で、綾香は次第に青年に惹かれていって……。 -
薔薇のかおりの夕ぐれ (中学生から読む愛の詩集)
中学生から読む愛の詩集シリーズ。 愛をテーマに39の詩篇。 繊細で、シャイな少年の心・人を愛する事の幸福をうたう。 子ども達に詩を読んで欲しい。読んであげて欲しい。 荒んだ今の時代に、詩のある暮らしを提案します。 1 薔薇のかおりの夕ぐれ(薔薇のかおりの夕ぐれ;白い指 ほか) 2 みやこわすれ(みやこわすれ;あのひ ほか) 3 ざくろの実(あなたのすがたには;てまり ほか) 4 そこにあなたがいてくださることは(百日紅(さるすべり);苔の花 ほか) -
虹のかけら―三谷恵子詩集 (子ども 詩のポケット)
「東京に生まれ、今も暮らしています。」と、都会で生まれ育った著者の自然感、生活感がしみじみと詩篇に表現される。シリーズ・子ども 詩のポケット。少年詩32編。 もくじ 1 月満ちる(都心の庭;赤いバラ;木と小鳥;月満ちる;月夜;都心のカラス;春模様;コウモリ;コウモリ 春;コウモリ 秋;染色) 2 回り灯ろう(夏のモビール;記憶;こころ;クヌギの実;夕日;回り灯ろう;空地;空地2;インコの空;ブルートレイン;風 変わる) 3 シクラメン(春草;時計;道;かぶと虫;渡り鳥;迷子;シクラメン;ランプ;ようこそ;まりも) -
母の陽だまり―吉田百合子詩集 (子ども 詩のポケット)
母、家族、周囲の人への愛、そして私たちが生きている、この世界の美しさを温かく描いた詩集。シリーズ・子ども 詩のポケット。 今になって 身にしみて その 苦労が理解できる どんなに 感謝しても しきれない ありがとう お母さん あなたのおかげで 息子たちは お父さんになり 私は おばあちゃんに なれました (本文より抜粋) 【目次】 I. 母の手(暮しをささえて;子どもの仕事;えり子と共に;後悔 ほか) II. コスモス街道(コスモス街道;カサブランカ;もくれん;月下美人 ほか) -
風の匂い (子ども 詩のポケット)
何気ない日常生活からのやわらかい発見を切りとった、人としての心のぬくみがある詩集。江口あけみ5冊目の詩集である本作を、竹嶋弘の写真、東屋勝彦、星野留美の絵がいろどる。シリーズ・子ども 詩のポケット。 目次 I 虹のように II 淡い夢の III 椅子を置く -
恋する平安京 コミック&小説を楽しむビジュアルガイド
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈巻頭カラー〉 京都市 VS 大内裏 MAP 平安京の内裏 鳥観図 平安京オールスター1 後宮に暮らす貴族女性の世界 平安京オールスター2 官庁で競う貴族男性の世界 「あさきゆめみし」にみる 女性の装束と襲色目 「あさきゆめみし」にみる 和歌に詠まれた日本の草花 「陰陽師」にみる 平安京に響く楽の調べ 「あさきゆめみし」「陰陽師」にみる 男性の美=舞の姿 〈なるほど平安京1〉 平安女性の正装 裳唐衣(十二単)解剖! 長髪は女の命 平安女性〈髪〉スタイル集 恋歌で知る 平安 恋の作法 宮中の四季を彩るイベントカレンダー(旧暦) 今昔観光案内1 平安京の風水と四神相応 第1章 平安京の光 恋する都 現代人も胸焦がす! 平安ラブストーリー 紫式部・和泉式部・藤原薬子・藤原高子・式子内親王・待賢門院(藤原璋子) ・常盤御前・在原業平・藤原頼長・西行(佐藤義清) 本郷先生の解説1 〈なるほど平安京2〉 日記文学にみる 恋歌の世界 平安中期(10世紀頃)の官位相当制 「平安スター」6人の官位レース 今昔観光案内2 王城守護の神社と寺院 第2章 平安京の闇 怨霊の都 除霊で解決!? 平安京あやしい事件簿 系図1 平安初期&末期の天皇家 桓武天皇・早良親王・安倍晴明・菅原道真・平将門・崇徳上皇・安徳天皇 本郷先生の解説2 〈なるほど平安京3〉 娘たちが支えた藤原家の繁栄 系図2 藤原北家から見た天皇家の系譜 年表 平安時代の光と闇 終章 その伝承 コミック&小説ガイド 『あさきゆめみし』大和和紀 『陰陽師』岡野玲子/夢枕獏・原作 『応天の門』灰原薬 『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』松崎夏未/阿部智里・原作 おすすめコミック 16作品 おすすめ小説 26作品 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
林檎の花咲くころ
出征した夫の留守中、子供を育てながら籍も入れてくれない舅姑に女中のように扱われた3年間の苦しみに耐えたが、夫は戦病死してしまう。2月半ばの吹雪の烈しい日、春枝は三歳の玉夫を背負い家を出ていった。林檎箱の上に戸板を載せ、衣類を売る苦しい生活が続く。戦争は林檎の花咲く里の春枝の幸福を破壊した。しかし戦いは終り、白い花咲く5月、幸福は再び春枝に甦ってくるのだった。……「林檎の花咲くころ」のほか、「手品師ヤッコウ」「冬の歌」「秋風」「ある貞婦の話」「浴みする女」「憎いもの」「私は鑑定人」「妻の経験」の全9編を収録。 -
麻薬3号
出所してきた極道が、ヒロポン中毒だったが、いまは流行作家になっている五味という男に書いた手紙、という形式で語られる、神戸のヒロポン宿、中華街などを舞台に、極道者、ヤクザ、パン助などが辿る、それぞれの人生の物語。著者が実際に、神戸で放浪生活を送り、覚醒剤依存症になった経験に裏打ちされている、長門裕之・南田洋子で映画化もされた力作。 -
兵児一代記
椎原真平は、薩摩のボッケモン(勇敢者)である。年少の頃から気に奔った奇行で知られた。薩英戦争では、素ッ裸に赤ふんどし姿で伝令を務め、唯ひとり砲台に居残って、届かぬ弾丸を英艦に射ち続けた。――「チェスト!」真平には万事が気合いである。鳥羽伏見の戦では、緊張の対陣のなかで、ノコノコ敵陣に煙草の火を借りに行く。「見事やりとげたら、宮川町の女郎をおごいやんせ」。真平は、中村半次郎と賭けをしていたのであった。――やがて、時代は明治維新に転換する。彼は、酒と女に溺れていた。風雲は、西南戦争に向って妖しく流れてゆくのに……。木強かぎりない薩摩っぽを描く「兵児一代記」ほか。 -
犯罪乱流
東京新宿百人町のアパートでキャバレーのホステスが殺された。刑務所を仮出所したばかりの男が、情婦の心変わりを怒り、間違えて他の女を殺ってしまったのか? 凶器はピストル。公開捜査中の本部に、続いて殺人の報が届く。――佃河岸にダンス・スタジオ経営の男の死体が浮かび、雑司ヶ谷では深夜密会中の人妻と若い男とが狙われたのだ。事件の連続に色めきたつ記者クラブ。夜討ち朝がけを競って特ダネを追うタイムスの荒木、日日のガンさん、日報の山崎……。現代社会の乱気流が生んだ、凶悪な連続殺人事件の真犯人を追う捜査陣と、事件記者の活躍を描いた力作長編小説。 -
那智滝情死考
15歳で、京都五条の遊廓に身を売ったまきは、結核をかくしながら、男たちの相手をしていた。なじみを重ねた政市は、伏見の輜重隊で、けもののようにいじめぬかれていた。……ある日、廓を抜け出したまきと、兵営を脱走した政市の、からだをくくりあった心中死体が、熊野三山の聖域の那智滝で発見された。相擁して飛瀑の底に身を投じた男女の悲運な道に思いをはせて、美しくも哀しい愛の姿を描いた傑作。ほかに「蜘蛛飼い」「赤い毒の花」「真福寺の階段」「雪の下」を収録。 -
投げ縄 秀
清元の師匠・お駒の妾の子として、父親の愛情を知らずに育った秀之助は、幼い頃から「縄」をおもちゃ代りに親しみ、「投げ縄秀」と異名をとるほどの名人となった。母親譲りの美声と男前な風貌で、清元の芸人としても人気者となり、お駒の一番弟子のお光と新世帯を持ち、幸せな日々を送るようになる。やがて、江戸の町に次々と起こる怪事件を、得意の早縄で解決した功により、一介の町人が武士に取りたてられ、生活が一変してゆく。江戸末期から維新の動乱期を経て、明治大正昭和の三代を、きびしい芸道の世界に身をおきながら、「縄」を心の支えに生きた芸人の、心情と波瀾の人生を描いた、傑作長編小説。 -
青い颱風圏
カミソリ奥さんと悪名高い女医の息子・孫六くんと、カミナリ親爺を父に持つ江利子が、若さと機智で、犬猿の仲にある両家をさばく、ユーモア小説――伊豆・天城の山中で偶然の出会いを重ねて惹かれ合った江利子と孫六。その縁結びの神がいたずら好きだったためか、二人は、互いの家族や友の因縁が招く暴風雨のような日々に巻き込まれていく。素直に好意を寄せ合うこともままならないなか、突如襲来したホンモノの台風が解決の糸口となりそうになるが……。『きんぴら先生』シリーズで大衆小説をけん引した著者の、軽妙爽快な青春群像。 -
青い江の島
陽光きらめく湘南・江の島。島の駐在所を一人あずかる藤村亮介は、若くハンサムな警官ではあるが、絵に描いたような朴念仁。職務にはめっぽう熱心である一方で、駐在所向かいの娘・由美の連日の熱い攻勢にも動じることがない。そんな亮介を幼なじみや旅館の若女将、自殺志願の都会の娘らが起こす大波小波が揺り動かしていく。青年の真っ直ぐな心情を描き切る、爽やかな青春小説。
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