あらすじ
池田屋事件での死者による霊障を警戒する景虎と直江は、調査中に新撰組を襲う怨霊と遭遇した。手強い怨霊に苦戦するなかで景虎はある男の姿を目にする。それは以前、三縁寺で出会った土佐訛りの浪人だった。池田屋で散った友のために慟哭していたこの男が怨霊調伏の鍵と景虎たちはにらむが!? 騒乱の京都で立場の分かれた夜叉衆が怨霊に立ち向かう! 表題作ほか書き下ろしを含む2編収録。
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Posted by ブクログ
景虎の人間臭さ?なんていうのかなぁ、肩を揺する場面がすごい印象に残った。いままでそういうことはしなさそうなひとって感じがしてたっていうか。挿絵の効果とかもあるのかな。
で、読んでなかった!!と思って慌てて読み始めてはみたものの一ヶ月かかって読みながら読み忘れてた理由をさっきようやく思い出したよ。幕末よくわかんないからちょっと勉強してから…と思ってたはずだったんだ。それこそ某アニメとかあれやこれやみてからって。なので、あとがきがなんというか「全部ばれてた」みたいな気分になった。
20140309~20140405
自分の右腕に対してよくもやってくれたなと、直江に怪我させた相手に景虎様ブチ切れ。
こういう展開大好き。
景虎様、オーバーキルで_|\○_オネガイシヤァァァス!!
景虎様が密偵なので、色々なところに潜入してて最高。竈の前で竹筒吹いてた景虎様に驚愕する晴家の描写が何度読んでも笑えるw
景虎様家庭的で素敵です。
いつでもお嫁に行けますね。
Posted by ブクログ
幕末編第2弾。
池田屋から蛤御門の変まで。
池田屋事件の後片付けを夜叉衆が…っていう設定がとても興味深かった。
そりゃそうだよね。
怨霊化しててもおかしくない。
時代に翻弄され、敵味方となりながらも自分の信じたもののために闘う夜叉衆。
特に晴家さんがとても切なかった。
でも、過去の晴家さんて綾子ねーさんと若干ギャップがある気が。
どちらかというと、長秀の方が一線引いてる印象だけど、晴家はあからさまに景虎さまに楯突いてるから。ちょっと意外。
それにしても、桑原さんが描く幕末の英雄たち、すごく魅力的だったなあ!
実際起こった事件にうまく怨霊事件が絡んでて、これ、ほんとにあった話なんじゃないの?って思ってしまうほど。
すごい。ドキドキした。
久坂さんにしろ坂本さんにしろ西郷さんにしろ、大物は少しくらいのことでは動じないものなんですね。
間口が広いというか、器が大きいというか、人間の大きさを感じた。
それにしても直江さん。
景虎さまと顔と顔がひっつきそうになりながら雑魚寝してて、しげしげと顔を眺める余裕があるのにびっくり!
え!
高耶さんが寝返り打ったくらいで慌てふためいてた直江がっ?!って(笑)
幕末の直江、すごく真摯でピュアでとても可愛いんですけど、彼はいつからあんなに卑屈で卑猥な人になったんでしょう?
久坂さんに必死に詰め寄って景虎さまの身の潔白を訴えかける直江に心をぎゅーってされました。
そんな直江のまっすぐな忠誠心が、怖かったんですかね、景虎さま。
今生ではもう関わらないつもりだったのに、直江と一緒にいることを選んだ景虎さまは、やっぱりどこか生き生きとしてる気がした。
どうしてこう夜叉衆の連中はお人好しなんだろーかねえ…って呆れてたけど、夜叉衆1お人好しなのは長秀、あなただと思うよー。もうぶっちぎりで。
この幕の引き方、続きがありそうな雰囲気ぷんぷんですけど、今すぐでなくてもいいから続き、読みたいです。
ここから時代は倒幕に向かうし、幕府方の直江や景虎さまの葛藤、気になります。是非!