あらすじ
霊霧の中に姿を消した高耶を捜して、直江は東京に戻ってきた。前生(ぜんしょう)で知り合いだった村内を訪ねた直江は、黒木という若い情報屋を紹介される。一方、換生者の肝を狙う一蔵が直江にまとわりつき…?<砂漠殉教> 城北高校の卒業式。さまざまな進路を歩む級友の中に、高耶の姿がないことに気づき、譲は言い知れぬさびしさを覚えるが…。十八歳の譲と高耶を描く番外編。<十八歳の早春賦>
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高耶さんを逃す気はさらさらない
重い。知ってたけど、想いが重すぎる男…直江信綱。
昭和編で出てきた笠原(直江)くんの名前がでます!ここに繋がるの?!一度読んだはずなのに、まっったく覚えてなかった。
再読はじめて何度も思うのだけれど、本当に新しい物語を読んでいる気分。
Posted by ブクログ
本編の第二部と第三部の間のお話【砂漠殉教]、譲と高耶さんの卒業のお話
【十八歳の早春賦】
【砂漠殉教】
20巻を読んだあとすぐに21巻を読んで、「一蔵って誰?」という感じになったので、第三部に入る前に読んでおけばよかったな~といまさら後悔。
直江さんは東京が似合う。まさに東京砂漠世代なのか?
色部さんとの会話が読めたのはよかったです。本編では結構ないがしろにされてただ貧乏くじひいただけのひとみたいになってるので…
【十八歳の早春賦】
譲いい子だな~。こういう友達のことを真剣に考えて悩むのは、誰それとできないと思う。本当に高耶さんと譲は「親友」なんだなーと、「親友」でよかったなーと思います。
人と人は100%わかりあえることは出来ないけど、わかりあう努力を放棄したら何にもならないなっていう話です。
Posted by ブクログ
砂漠殉教…カラーページのくだりの素晴らしさはなんですかね。そしてつくづく自己中男だと思いました。切な過ぎるエゴイストっぷり…。
十八歳の早春賦…譲!一番普通(正体は抜きとして)の少年なのに一番強く思えるのはどうしてだろう…。森野は意外と健気で可愛らしいですね。
Posted by ブクログ
炎の蜃気楼 番外編だが、内容は20.5巻に相当。
20巻が終わってから、雑誌に掲載されたものが、22巻から23巻の間に文庫化されたらしい。
砂漠殉教…20巻直後の直江が高耶を探す話。直江の換生前の知り合いが出てきておもしろい。
色部さんの無事が確認できて嬉しい。新上杉軍の総大将は色部さんで決まりなの?
十八歳の早春賦…成田譲の話。第1部と第2部の間、直江が死んで、小太郎が「直江」になっていた頃。譲は譲で、悩んでいたんだなーと分かる。森野嬢が相変わらずポジティブでまぶしい。
番外編を読んでつくづく思うのだが、この作者の世界観はすごいしっかりしている。登場人物がぶれない。
だから、安心して没頭できる。
昔、好きだったSF小説は、人物は魅力的だったが、いかんせん世界観キャラ設定があっちこっちしてブレブレだった。その点、ミラージュは安定していてすごいと思う。
Posted by ブクログ
番外編と言いつつ本編。
色部や笠原とのシーンは興味深く読んだ。
譲との短編は、現状を思うとあまりにも辛く
報われることがないのだろうかと思ってしまう。