【感想・ネタバレ】炎の蜃気楼 昭和編８ 悲願橋ブルースのレビュー

桑原水菜 / 高嶋上総

鬼憑き学生を使った閣僚暗殺は夜叉衆が阻止した。しかしマリーは声を失い、朽木を《調伏》する機会を逃してきた景虎の悔いは深い。苦しい胸の内を吐露する景虎に寄り添うのは美奈子だった――。そんな中、一本の電話が笠原家の悲劇を報せる。友を失い、大切な場所を離れ、なお新しい犠牲が生まれる。様々な矛盾や葛藤を抱えつつ、冷徹に仕事をこなす景虎だが、奇妙な現象に襲われて…？

[ブクログ · ★★★★★]

思えばなんだかこそばゆい感じのする直江にもすっかり慣れてしまっていたのか。ずっと前から知ってる気がする直江になってしまったことが、それはそれてやっぱり悲しくて、それでもときどきあらわれる可愛い直江が可哀想でつらくて。景虎はもうわけがわからなくて。しんどいな。うん、しんどい。
おまけに、すこし、救われる。

[もんぷち · ★★★★☆]

まだ地獄ではない

蘭丸が景虎のことを有害図書のように言うの好き。
「貴様は、我が殿に良い影響を与えない」
シリアスなシーンなのにすみませんwww
それと、高坂はいつから夜叉衆の一員に？
めちゃくちゃ協力的。
昭和編の高坂、趣味直江いじりが冴え渡ってる。

あ、あ、ああああ。そしてラストよおおおお（死）
景虎が直江に美奈子を守れとな…知ってるよ。この後の展開、本編でうっすら知ってる。
ついに始まってしまうのか…。

＃切ない ＃ドロドロ

[ブクログ · ★★★☆☆]

いよいよ佳境に入ってきた。

黒服づくめの直江は、この辺からなのね。

景虎の分身に翻弄される直江がよかった。

しかし、直江の人物像にしろ、景虎の人物像にしろ、決してブレないな、桑原水菜。

これだけ長い話を書いていると、途中で人物像がぶれぶれになってもおかしくないのに。

この作者は、すごいと思う。