【感想・ネタバレ】炎の蜃気楼40 千億の夜をこえてのレビュー

あらすじ

直江に抱えられ、傷ついた身体で天御柱に向かった高耶。二人がその中で見たものは思念の歴史を刻む心御柱だった。過去を遡り、思念の激流に放り込まれた高耶は、懐かしい人の思念と出会い、導かれるまま魔王・信長を追う。一方、伊勢合戦は全国に飛び火し、苦戦する嶺次郎たちのもとに現代人の僧侶たちが集まった。壮大な〈闇戦国〉の果てに待つものとは!? 「炎の蜃気楼」完結編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アニメで見て興味を持って原作を読み始めました。
そして昨晩、ついに本編を全て読み終えました。

還りたい。
還りたい。

私の中の何かがそう叫びました。
松本で高校生をやっていたあの頃に、
怖い夢を見たのですかと囁いてくれた彼の側に。

戻れないという事の痛みと、
これからも進み続けるという事の愛。
何もかも受け止めるには、私の人生はまだ浅いなと感じます。

彼らが作中で落とした涙の熱さが感じられた一冊でした。

2
2012年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同性愛だけど、あまりにも壮大なスケールで描かれた世界観や、構成力に圧巻です。各キャラクターたちの魅力的な個性や、心理などの描写も申し分ないです。

ただサクサク読み進めたい人にはキツいと感じるかも…?

まだ全巻読んでないのですが(汗)、高耶と直江のあまりにも一途でお互いを求めるその姿に胸が打たれます。
これほどまでに苦しみもがき、一途に愛を貫いた純愛はそうそうないのではと…。

二人の結末は読む前にある程度の情報があったのでちょっと衝撃的でしたが、実際に読んで、私はあれでよかったと思います。
また読み返そうと思わせる小説です。

0
2013年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終巻をは40だけど、間に番外編もいっぱいあったし、邂逅編も読んでたからいったいミラージュだけで何十冊読んだのやら。。。しかも邂逅編がまだ続いてるって最近知ったし(^^;
また全部読み返してみたい気もしないでもないですね。。。でも若かったから読めたのかも。

0
2012年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思えば、中学生のとき発行とリアルタイムに読み進めて途中で断念したこの作品。桑原先生のあとがきにある通り、今の自分が読むからこそ、こんな感じ方ができるのでしょう。
高耶さんと直江さんが歩いてきたこの物語をとても大切な宝物のように思います。
本音を言えば、高耶さんが穏やかに笑って直江さんとずっと生きていってほしかった。だけど2人の物語のたどり着いた先が、この形が、一番の「最上」といえる気がします。
これから千億のときをすごす直江さんを思うと、涙が溢れて止まりません。
何度もこの巻を読み返してそのたびに泣くんだな、と思います。
ひとつの物語に対してここまで思い入れられるのも凄いな、と思うし、それをさせてしまうのがミラージュの凄いところだと思います。
40巻、途方もないと思っていましたが、一瞬でした。
おつかれさまでした。
まだまだ読みきれていない部分や理解できていないことがあるので、もう一周全巻読み返してこようかと思います。

0
2011年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

遂に最終巻。
戦国モノかと思いきやBLが強くなってきて
途中で投げ出したこのシリーズだが、完結したと聞いてここまで読んできた。
最終巻まで読めて、良かったと思う。
良いラストだった。

以下ネタバレあり。


けしてハッピーエンドとは言えない。
最後まで逆転劇を期待しつつも、どこかで無いとはわかっていた。
だが、高耶が死んでしまったとき、とても辛かった。
高耶としての人生も、景虎としての人生もここで終わってしまう。
二度と輪廻は巡らない。

約束を守れないという高耶。直江を残して行ってしまう。
それを看取った直江がどういった行動をとるのかと不安になったが
自暴自棄に陥ることはなかった。
穏やかに受け止めて、覚悟をしていた。
換生し続けて、この星が滅ぶまで生きる。
最後の命が尽きる瞬間、私はあなたに表明するだろう。
私の愛は永遠だったと。
この言葉はずしりと重かった。

この先の直江の気が遠くなるような年月を
千秋が、もう宿体も変わって千秋ではないのだが、彼が
彼らしい軽口を叩きつつも、共に歩いてくれることが一筋の光のように感じた。

この先、直江と千秋が高耶の桜を見上げることがあるのかもしれない。



あとがきにあった、
本を開けばいつでも会えるところが現実世界とは違うところで
本に記された文字は変わらないが
そこに書かれてある内容は読み手によって変わってくる。
というのは本当にそうだし、
「この物語はこれで全て読み手である皆さんのものになりました」
という言葉が、本当に終わってしまったのだなという感慨や
寂しさや、様々な気持ちを喚起した。

賛否両論なのかもしれないが、自分は
単純なハッピーエンドではなく期待した永遠ではなかったが
非業の死や恨み、霊と現代の人間、そうしたことに
一定の答えを見つけた納得のラストだったと思う。

1
2015年08月14日

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