水生大海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
近来まれに見る「してやられた感」(^o^
すんげ〜面白かった(^ ^
水生氏の作品は、「ランチ探偵」から入った。
それからすると、ずいぶんとテイストが違う印象。
テンポよく読みやすい文体などはそのままなのですが、
事件自体がだいぶ生臭いもので(^ ^;
章ごとに主役というか「目線」が異なる構成で、
登場人物同士の「思惑のズレ」が、
少しずつ積み重なっていって...(^ ^
怒濤のエンディングは、「そう来たか!!」の嵐(^ ^
本作の大きな柱の一つが、「二面性」というか
「多様性」というか...ではないかと思っている。
優秀な刑事だと思ってたら、若気の至りの暴走だったり、
昼行灯と思って -
Posted by ブクログ
このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
さらに、一編ずつが短いのもポイント。
ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰 -
Posted by ブクログ
前作がとても面白かったので、迷わず購入。
期待を裏切らない面白さでした(^ ^
連作短編集なのですが、最後の一編は、
人事異動でなんとホームズがいなくなってしまう(^ ^;
それでもワトソンが他の友達とした合コンの現場から、
皆の会話や現場の様子を送らせて、遠隔操作で謎解決(^ ^;
...う〜む、侮れん...(^ ^;
でも、ホームズがお酒を飲まないので、
それまでランチ合コンだけだったのが、
今回初めて夜の宴席になるなど、人事異動のおかげで
内容のバラエティもアップしている。
色々な細かい設定や、まさかこれが伏線とは、
と驚くほど端々のセリフや行動を拾ってみたりと、
とにかく「隅々 -
Posted by ブクログ
私の好きな「日常の謎」本(^ ^
観察力バツグンの「謎好き」OLがホームズ役で、
その同僚で恋人絶賛募集中のOLがワトソン役の、
安楽椅子探偵もの、と言える。
ただし事件は「向こうからやって来る」のではなく、
ホームズが「自ら首を突っ込んで行く」(^ ^;
OL二人組、と言うことで「合コン」に積極参加。
ただし諸々煩わしくないように「ランチ合コン」に。
その合コンの相手から、謎を拾い上げて
快刀乱麻の解決をするホームズ先生(^ ^
...いねぇよ、こんなOL、とツッコみたくもなるが、
ちょっとした「OLとしての」描写がリアルなせいか
それほど大きな違和感を抱かずに読める。
キャラクター -
Posted by ブクログ
「物に残る思念」を感じ取ることができる、
いわゆるサイコメトラーの女子大生が主人公。
この段階で、ものすごいフィクション感な訳だが、
どうしてどうして、ハラハラドキドキさせていただいた。
主人公は「質屋の娘」で、おばばと二人暮らし。
何せ質屋なので、人様の物に触れる機会も多く、
さまざまな過去が見え、聞こえてしまう。
それが質屋として「商売」に役立つこともあれば、
いらんトラブルに巻き込まれてしまうことも少なくない。
いや、むしろこの主人公は、自分から進んで
トラブルに巻き込まれて行ってるような...(^ ^;
5つのエピソードが語られるが、連作ものとして
全体を通して一つのストーリー -
Posted by ブクログ
短編映画の撮影のためロケ地に訪れた女優、舞利亜は過去に犯した殺人を告発した脅迫状が自分の台本に挟み込まれているのを見つける。それは四年前『羅針盤』という四人の女子高生だけで行った路上パフォーマンスに関係があった。現在の舞利亜の話と、四年前の『羅針盤』の活動の様子を交互に描き、事件の犯人を明らかにしていく青春ミステリー。
魅力的なのは四年前の『羅針盤』の活動を描いた過去のパート。少女たちの友情、微妙な距離、さまざまな妨害や障害に負けず自分のやりたいことや目標に向かって友達とともに乗り越えていく姿は読んでいてとてもすがすがしくもあり、何度も心の中で応援してしまいました。だからこそ彼女たちがバ