水生大海のレビュー一覧

  • 善人と天秤と殺人と

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    この著者の作品を初めて読みました。いわゆる「イヤミス」にあたるのだと思いますが、爽快感というか、コメディ感もあり、疾走感も備えています。リーダビリティに富んだ作品です。

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    2021年10月13日
  • だからあなたは殺される

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    近来まれに見る「してやられた感」(^o^
    すんげ〜面白かった(^ ^

    水生氏の作品は、「ランチ探偵」から入った。
    それからすると、ずいぶんとテイストが違う印象。
    テンポよく読みやすい文体などはそのままなのですが、
    事件自体がだいぶ生臭いもので(^ ^;

    章ごとに主役というか「目線」が異なる構成で、
    登場人物同士の「思惑のズレ」が、
    少しずつ積み重なっていって...(^ ^
    怒濤のエンディングは、「そう来たか!!」の嵐(^ ^

    本作の大きな柱の一つが、「二面性」というか
    「多様性」というか...ではないかと思っている。

    優秀な刑事だと思ってたら、若気の至りの暴走だったり、
    昼行灯と思って

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    2020年08月18日
  • 夜更けのおつまみ

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    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
    人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
    さらに、一編ずつが短いのもポイント。
    ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰

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    2020年07月14日
  • 冷たい手

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    ネタバレ

    過去の出来事から生まれた冷たい手にずっと苦しめられてきた朱里。苦しんで苦しんで最後の最後にタイトルが沁みてくる。
    それにしても狂った人間の考え方には恐怖を抱く。これはトラウマになるし、考え方、行動に影響が出て上手くいかなくなる悪循環が起こるのも無理はない。でも他人事でいられるとは限らない。いつ理不尽な目にあうかは分からない。穏やかな日常を望む。

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    2020年03月11日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    今回はフレッシュな若手作家の書き下ろし作品を集めたどんでん返しアンソロジー3冊目で根が素直な私はものの見事に騙されましたね。ちなみに天祢さんと水生さんは女性です。『密室竜宮城』青柳碧人:ミステリ童話「浦島太郎」の意外な真犯人は?『居場所』天祢涼:前科持ち男の切ない人生物語。『事件をめぐる三つの対話』大山誠一郎:読者も犯人も同時に騙される!『夜半のちぎり』岡崎琢磨:最後の一行にぞっとします。『筋肉事件/四人目の』似鳥鶏:二度読み必至!仰天の技巧派ミステリ。『使い勝手のいい女』水生大海:バスルームにびっくり!

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    2019年03月03日
  • エール!(2)

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    坂木司 「ジャグジー・トーク」(スイミングインストラクター)
    水生海 「五度目の春のヒヨコ」(社会保険労務士)
    拓未司 「晴れのちバイトくん」(宅配ピザ店店長)
    垣谷美雨 「心の隙間を灯で埋めて」(遺品整理会社社員)
    光原百合 「黄昏飛行」(コミュニティFMパーソナリティー)
    初野晴 「ヘブンリーシンフォニー」(OL)
    それぞれ悩み頑張っている女性たちが素敵で、また、身近に感じられて元気がもらえた。
    どの話も素敵だけど、スイミングインストラクターの話が一番好きだったかな。

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    2018年10月12日
  • 福徳円満! まねき猫事件ノート 猫たちの生まれる街

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    シリーズ三作目にして完結編。猫度200%増しだそうです(笑)。あーほんっと猫好きにはたまりません。そしてミステリ好きにも読みごたえ満点。これで終わってしまうのは寂しいけれど、でもこれはこれで……素敵な結末なのかも。結論。マネコはどんな姿でも可愛いっ!
    凪の成長ぶりも読みどころかなあ。自らの出生の秘密などに戸惑いながらも、自分らしく生きていく姿は立派になったなあ、と思うばかり。そしてラストの話はある意味ホラーな展開になってしまってどうなることかと思いましたが。これは大団円にならないといけませんよねえ間違いなく。

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    2018年10月04日
  • ランチ探偵 容疑者のレシピ

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    ネタバレ

    ランチ時間+時間有休で謎を解決。推理の内容もいいけど、食事も美味しそう!名コンビの名推理。あっという間に読めるテンポのいい本でした。最終章は前章で名探偵ゆいかが異動になってしまって一人になった麗子が夜合コンで謎に遭遇。終盤でゆいかの異変が判明、ゆいかの本社復帰、次巻への期待を持たせてくれました。ぜひ続編を!

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    2018年03月27日
  • 少女たちの羅針盤

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    ネタバレ

    やられた!という感想が一番大きいだろうか。よくよく考えれば…、というのがこういうタイプなんだけども、テンポ良く読み進めてしまうと、そのペースにのっかっちゃって、あれよあれよという間に理解した気になっちゃってるんだろうなぁ。

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    2017年12月07日
  • ランチ探偵 容疑者のレシピ

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    前作がとても面白かったので、迷わず購入。
    期待を裏切らない面白さでした(^ ^

    連作短編集なのですが、最後の一編は、
    人事異動でなんとホームズがいなくなってしまう(^ ^;
    それでもワトソンが他の友達とした合コンの現場から、
    皆の会話や現場の様子を送らせて、遠隔操作で謎解決(^ ^;

    ...う〜む、侮れん...(^ ^;

    でも、ホームズがお酒を飲まないので、
    それまでランチ合コンだけだったのが、
    今回初めて夜の宴席になるなど、人事異動のおかげで
    内容のバラエティもアップしている。

    色々な細かい設定や、まさかこれが伏線とは、
    と驚くほど端々のセリフや行動を拾ってみたりと、
    とにかく「隅々

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    2017年09月25日
  • ランチ探偵

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    私の好きな「日常の謎」本(^ ^

    観察力バツグンの「謎好き」OLがホームズ役で、
    その同僚で恋人絶賛募集中のOLがワトソン役の、
    安楽椅子探偵もの、と言える。
    ただし事件は「向こうからやって来る」のではなく、
    ホームズが「自ら首を突っ込んで行く」(^ ^;

    OL二人組、と言うことで「合コン」に積極参加。
    ただし諸々煩わしくないように「ランチ合コン」に。
    その合コンの相手から、謎を拾い上げて
    快刀乱麻の解決をするホームズ先生(^ ^

    ...いねぇよ、こんなOL、とツッコみたくもなるが、
    ちょっとした「OLとしての」描写がリアルなせいか
    それほど大きな違和感を抱かずに読める。

    キャラクター

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    2017年09月21日
  • 消えない夏に僕らはいる(新潮文庫nex)

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    5年生の夏休み、校外学習で訪れた町の廃校で、仲良し4人と地元の女の子、響が、事件に巻き込まれます。

    時が過ぎ、響はもう2度と会いたくないと思いながら入った高校で、あの4人と再び会うことに。
    自分は目立たず密かに密かに過ごしていたのに、学園祭をきっかけに、秘密が一気に暴露されてしまいます。

    実は、響だけでなく、4人もそれぞれ5年前のできごとへの思いを持っていたのでした。

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    2016年09月29日
  • 結城屋質店の鑑定簿 あなたの謎、預かります

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    「物に残る思念」を感じ取ることができる、
    いわゆるサイコメトラーの女子大生が主人公。

    この段階で、ものすごいフィクション感な訳だが、
    どうしてどうして、ハラハラドキドキさせていただいた。

    主人公は「質屋の娘」で、おばばと二人暮らし。
    何せ質屋なので、人様の物に触れる機会も多く、
    さまざまな過去が見え、聞こえてしまう。

    それが質屋として「商売」に役立つこともあれば、
    いらんトラブルに巻き込まれてしまうことも少なくない。
    いや、むしろこの主人公は、自分から進んで
    トラブルに巻き込まれて行ってるような...(^ ^;

    5つのエピソードが語られるが、連作ものとして
    全体を通して一つのストーリー

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    2016年04月20日
  • 招運来福! まねき猫事件ノート

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    ネタバレ

    読み終わりました!

    良かったです。。


    猫好きな方
    夏目友人帳が好きな方には、たまらにゃい本だと思います♪




    黒にゃんこ・・・かわいかったです(〃^ω^〃)
    夏目のニャンコ先生は白ですが、招き猫が似ています////

    おまけに喋るだなんて!

    ストーリーも続きが気になって、
    どんどん読み進んでしまいました(笑)

    その後がちょっと気になるお話でした!



    良かった。。

    私も猫と喋りたいな・・・

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    2015年09月19日
  • 招運来福! まねき猫事件ノート

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    アンソロジー「猫とわたしの七日間」に載っていた「まねき猫狂想曲」の続編だ! これは嬉しいなあ。もうマネコが可愛くって可愛くって♪ たしかにツーパターンのマネコ、どっちも可愛くって選べませんよねえ。
    事件自体はけっこう酷いのだけれど、読み口はユーモラスで爽やか。ミステリとしてもしっかり。そして猫好きとしては萌えるやらはらはらするやらほろりとさせられるやら。ライトな印象の一冊だけれど、しっかりと満足の一冊でもあります。

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    2015年01月31日
  • エール!(2)

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    困った時の自分の励まし方を見つけている人は立ち直りも早いし変化に順応し易いような気がする。自分に応用できそうなものはこの際いただいておこうかな( *´艸`)

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    2013年11月14日
  • エール!(2)

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    坂木司、水生大海、拓未司、垣谷美雨、光原百合、初野晴(敬称略)と馴染み深い顔ぶれ。
    垣谷さんは初かしら。
    坂木さんと初野さんはミステリじゃない方の感じ。
    楽しみなシリーズです。

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    2013年10月15日
  • 少女たちの羅針盤

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     短編映画の撮影のためロケ地に訪れた女優、舞利亜は過去に犯した殺人を告発した脅迫状が自分の台本に挟み込まれているのを見つける。それは四年前『羅針盤』という四人の女子高生だけで行った路上パフォーマンスに関係があった。現在の舞利亜の話と、四年前の『羅針盤』の活動の様子を交互に描き、事件の犯人を明らかにしていく青春ミステリー。

     魅力的なのは四年前の『羅針盤』の活動を描いた過去のパート。少女たちの友情、微妙な距離、さまざまな妨害や障害に負けず自分のやりたいことや目標に向かって友達とともに乗り越えていく姿は読んでいてとてもすがすがしくもあり、何度も心の中で応援してしまいました。だからこそ彼女たちがバ

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    2013年07月27日
  • 少女たちの羅針盤

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    少女たちの羅針盤はとても残酷な運命を巡っていました。

    しかしその中にも、楽しげな演劇の面も見られたので良かったと思います。

    おすすめの一冊です(o^^o)

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    2012年12月29日
  • 少女たちの羅針盤

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    ネタバレ

    後味の悪い結末にならないかと思ったけどスッキリ解決.よかったです.
    映画があるようだけど,どうやって実写化したんだろう.
    撮り方によってはすぐにトリックが読めてしまうかもしれないですよね...

    もの書きでないので専門的な評価はできないのですが,島田荘司さんの解説を読むと本書のすばらしさがよくわかります.解説を読んだ後,もう一度読みたくなりました.

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    2012年10月29日