あらすじ
雨の音が聞こえる。冷たい手が伸びる――。アパレル店員として働く朱里には、隠し続ける「あの日」の過去があった。「あの日」が近づき、同じ過去を共有する典子が婚約の報告に訪れた。しかしその一か月後、典子は何者かに殺害されてしまう! 典子を殺したのは誰か。「あの日」に何があったのか。複雑に絡み合う真実の末に潜むのは、衝撃のラスト――!
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Posted by ブクログ
初めての作家さんでしたが、スラスラと読みやすくさらっと終わりましたが、内容はそこまでさらっとは終わらず…
20年前に何があったのかめっちゃ気になりつつ、結婚するなどおめでたいのに喜べないなど、なになに⁉めっちゃ気になってしまった。
人の勘違いで恐ろしくなるものですね。
なんか悲しいです…
Posted by ブクログ
思わせぶりに話は展開するが・・・
最後は、えっ!!ここでつながるの?!って感じ。
文章は読みやすいけど、ひきつけられるーーってほどでもないかな。
機会があればほかの作品も読んでみよう。
Posted by ブクログ
過去の出来事から生まれた冷たい手にずっと苦しめられてきた朱里。苦しんで苦しんで最後の最後にタイトルが沁みてくる。
それにしても狂った人間の考え方には恐怖を抱く。これはトラウマになるし、考え方、行動に影響が出て上手くいかなくなる悪循環が起こるのも無理はない。でも他人事でいられるとは限らない。いつ理不尽な目にあうかは分からない。穏やかな日常を望む。
Posted by ブクログ
中盤まで、主人公が何に怯えているのか、隠しているのか分からないまま、話はしばらく続くが、続きが気になって一気読み。
後半は濃密な展開になる。苦しい展開。
主人公と警察のやりとりは読んでいてイライラするほどのリアルさ。
Posted by ブクログ
著者の作品は初読みでしたが、予想以上に楽しめました。
本作の主人公はアパレルショップで働く朱里。
そんな朱里の職場に訪れてきた典子は婚約した事を報告。
しかし、典子の婚約は元彼からの告白により自ら諦めることに。
典子を心配する朱里。
そんな朱里に届いた典子が殺されたという一報。
事件を追う刑事。
そして朱里、典子に隠された悲しく辛い過去。
徐々に明らかになる真実は思わぬ結論に。
説明
雨の音が聞こえる。冷たい手が伸びる―。アパレル店員として働く朱里には、隠し続ける「あの日」の過去があった。「あの日」が近づき、同じ過去を共有する典子が婚約の報告に訪れた。しかしその一か月後、典子は何者かに殺害されてしまう! 典子を殺したのは誰か。「あの日」に何があったのか。複雑に絡み合う真実の末に潜むのは、衝撃のラスト―!
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最初、全然昔の話をされないまま始まるからめちゃくちゃ気になる。女2人とカップルの話が交互に出てきて、登場人物がごちゃごちゃになるかと思いきや全然ならない。と思ったらキャラの濃いおばさんくる。サブキャラにしては目立つな〜と思ってた!途中で「え、まさかこの人が?」と思ってたのがまたひっくり返されて、予想外の結果で面白かった!!!!21〜25時ごろまでぶっ通しで読んでた!
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主人公はわずか30年ほどの人生だが、どれだけ長い辛い暗いものだったか想像も難しい。現実的でもあり、自分の身には起こらないだろうとも思える内容だった。
子供の頃の酷い体験に同情するが、それを全ての言い訳にしてはいけない、という言葉をよく聞くような気がするが、私はそこまで強くない。同情するし、それを言い訳にしても他人にとやかく言われる筋合いはないと思う。
主人公の未来が明るいものであって欲しい。
また水生さんの小説を読みたい。
Posted by ブクログ
何か訳ありな女性が主人公
過去になにかあってそれをずっと引きずっている感じ
それがしばらく明らかにならずモヤモヤ
でもなにかしら見えないものがありずっとモヤモヤしながら先を追いかけた感じでした
楽しめました
Posted by ブクログ
主人公の性格が、出だしと終盤で全然違う気が(^ ^;
「二十年前の事件」との関わりをひた隠しにして、
ひっそりと生きている主人公たち...という設定なのに、
主な登場人物の性格も生活も「慎重さ」みたいなものが
ちっとも感じられなくて...(^ ^;
むしろ直情径行で、刹那主義的で、
「今まで気づかれてなかった」という設定が、
どうにも信用できないような(^ ^;
主人公の周辺人物も、「ステロタイプのいじめっ子」で、
最後に無理やり「いい人アピールくっつけた」みたいな、
ちょっと薄っぺらいキャラが多くて...
私には今ひとつでしたとさ(^ ^;
Posted by ブクログ
この作者のミステリー作品は初めてでしたが、新聞の書評で気になって読んでみました。
本作は、過去にいわくつきの事件に巻き込まれた主人公とその友人を中心に展開されていきます。2人の関係が何なのか?謎でしたが、物語の途中で明らかになり、そのいわくつきの事件がきっかけで、20年の時を越えて新たな連続殺人事件が発生し、その真犯人は誰か?という展開です。
最後まで読むと突飛な展開はなく、辻褄的に合っている展開で納得感のあるストーリーでした。
別の作品も読んでみようと思います!
Posted by ブクログ
2020年3冊目
過去に忌まわしい事件の傷跡を持つ朱里。同じ事件に巻き込まれた典子が結婚するという話から封印した過去が明るみになっていく。
犯人や被害者たちの家族構成から登場人物たちの人間関係が展開していく。最後の方の直接犯人に結び付く人間関係は突飛な感じもしましたが、展開が気になってしまい、一気読みしてしまいました。そして最後の犯人の動機が身勝手すぎる。
主人公の朱里は過去の事件のせいか、まわりに本音を見せない。自分だけが不幸だという生き方をしてきた様なひと。
上司の細川は最初は凄い嫌みなひとっていう印象だったけど、彼女自身も朱里ほどではないけど悩みを抱えてるって知り、朱里への態度が不器用さから現れる彼女への励ましってわかった時は、ホッとしました。
Posted by ブクログ
読み応えある本格ミステリーでした。
なんかみんな結構辛口評価だったですが
最後一気に進む感じとか
予想もつかない犯人と真相に迫る感じは
おもしろかったです✩*॰¨̮
周りの登場人物は嫌なやつばっかりだし
少しずつ明らかになっていく過去も
重くて暗くて悲惨で、
気持ちがどんどん沈む感じはあるけど
希望を感じる最後でよかったです。
主人公、今までよく頑張ったなぁ( ›ω‹ )
よしよし"٩( •ω•`๑)ナデナデ
個人的にみんな刑事の原田にイライラした
ていうのが一番共感したꉂ笑꒱
嫌なやつすぎましたꉂ笑꒱
Posted by ブクログ
んーどうだろ?どうなっていくんだろ?と思っていたら…え?その人?えぇ?その人も?みたいに驚きの連続。
関係者があまりにも近くにいすぎて、いくらなんでもできすぎのような気がするなぁとは思ったけど、作者のミスリードにまんまと引っかかるのは気持ち良かった。
朱里でも典子でも刑事でも、もう少し誰かに入れ込んで読めてたらもっと楽しかったかもなぁ。
Posted by ブクログ
刑事の原田の態度がどうにも苛立たしかった。
なんか怪しいパン屋のおばさんやなとは思ったけどまさかこの人やったとは。。。
朱里と典子は悪いことはしてないと思う。でも本人からしたら深い傷になっているのだろう。
これからは前を向いて朱里に生きていって欲しい。
Posted by ブクログ
アパレル店員として働く国枝朱里は、久しぶりに訪ねてきた秋葉典子から、アパレル業界では有名な室町延兼から結婚する予定であることを打ち明けられる。同じ過去の秘密を共有してきた典子が幸せになる…感慨深さを感じる朱里だったが、室町が過去に付き合っていたモデルが騒ぎ出したことで典子はネット上でもさらされてしまい、婚約は破棄となり、そして典子は遺体となって発見される。
秘密を抱えた主人公、そしてそれを追う刑事の目線で描かれる。過去の行いは、確かに褒められたものではないのかもしれないけれど、その状況なら緊急避難で責められるものでもなく、何かと手を思い出しては苦しむ姿を見ていると、もう赦されてもいいのではないかと思える。犯人については伏線回収もされていたし、そのまんま犯人というわけでもなくミステリとしても満足。
Posted by ブクログ
主人公達の過去の事件はものすごく可哀想だし同情する。似たような実際に起きた事件もあるのでとても重い気持ちになった。
でも今回の物語の犯人と復讐される理由って全然納得いかなかった。ストーリー的に読者の裏をかこうとし過ぎて強引に行き過ぎたのかな。
過去にとんでもなく辛い目に遭っているのにそれを理由に復讐とかされたらたまらないよなぁと思って読み終わりました。
Posted by ブクログ
主人公:朱里が巻き込まれた過去の事件がどういった事件なのかは中盤で明らかになり、後半は過去と現在のリンクを探していく展開
ストーリー展開から容易に犯人候補は絞られるが、個人的には最後に一捻りあったのは良かった。
水生作品を読んだのは2作目であるが、読みやすい展開の中で一捻りあるので非常に興味がそそられる作家である。
表現される内容はイヤミス要素満載であるが、あまり強引な展開に持っていっていないのも個人的には好感が持てる
Posted by ブクログ
帯に「あなたは犯人を見破れるか。」とあります。
まあ、どうしてかはともかく、「この人だろうな……」とアタリをつけていた人が犯人でした。
朱里の性格があまりよくつかめなかったかな。
寮生活時代は、典子とよくぶつかってたとか、そんな感じがいまの描写ではあまり見当たらないし。改心したのか?
Posted by ブクログ
母が途中で挫折したと貸してくれました
そんなに面白くないのか…それともよく分からないのか…と読み始めましたが、内容はスラスラ入ってくる
ただ…
暗い!圧倒的に…暗い!
なるほど、母はあまりの暗さに挫折したか
私も暗いと思いながらも真犯人が分からないまま途中で投げ出すことはできず最後まで読みました
真犯人は意外で中々読み応えありました
2時間のサスペンスドラマになりそうと勝手に思ったりして
過去を引きずりながら怯えながら生きている主演に吉高由里子ちゃんでお願いします
Posted by ブクログ
アパレル店員として働く朱里には、隠し続ける「あの日」の過去があった。「あの日」が近づき、同じ過去を共有する典子が婚約の報告に訪れた。
しかしその一か月後、典子は何者かに殺害されてしまう! 典子を殺したのは誰か。「あの日」に何があったのか。
複雑に絡み合う真実の末に潜むのは、衝撃の結末。
女と女が絡み合うと本当に面倒臭いし怖いよね的作品。
Posted by ブクログ
ラスト30Pで明かされる犯人、と帯で煽ってるけど、確かにそこまでは全く予想もしなかった人物が犯人ではあった。予想を裏切られた感よりは、その展開では予想できないとお手上げの感が強かった。もう少し、伏線があると(読み取れていないだけかもしれないが)終盤のどんでん返しも楽しめたと思う。
Posted by ブクログ
過去に同じ事件にあい、その事を知られないように暮らしていた2人の女性。
1人が脚光を浴びた事で、事件に関わった人々が次々と殺されていく。
いったい誰が彼女らを。
過去から逃れられない人々の悲しい話
Posted by ブクログ
帯に惹かれて購入。
終始、重たい気持ちで読んでいました。
登場人物のほとんどが、闇を持っているんじゃないかと思うくらい、いい人がそんなにいませんでした。
20年前の事件だけでもお腹一杯なのに不倫やら、嫉妬やらドロドロした事柄がふんだんにあるので、良い意味で不愉快な気分になり、面白かったです。
物語の構成としては、主人公の朱里の視点と刑事の憲吾の視点が交互に進行していきます。
「あなたは犯人を見破れるか。」というキャッチフレーズで、予想もつかない犯人と宣伝されていますが、色々警戒していた分、あまり驚きはありませんでした。たしかに予想はつきませんが、最後の方で、色々な真実が登場してきて、それまでの犯人につながる情報がそんなにありませんでしたので、これってアリ?と思いました。複雑な家庭環境がこれでもかと登場するので、一筋縄ではいきません。無理やりな感じかなとも思いました。
最後は、希望の光がともされたような表現でしたが、それまでがずーっと重たかったので、そんなに明るく変換できませんでした。イヤミスの分類に入るかなと思いました。朱里には、乗り越えてほしいです。