水生大海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お仕事・労務ミステリーと聞いてピンと来ない方も少なくないだろうが、主人公の社労士(社会保険労務士)が総務・人事・労務問題に直面し、悩み考え解決していくお仕事ミステリーの決定版。
2017年に第1作「ひよっこ社労士のヒナコ」、2019年に第2作「きみの正義は 社労士のヒナコ」に続く第3作であり、ひよっこヒナコも随分経験値を積み、成長して、所長に信頼される活躍を見せる。
本作は、コロナ禍を背景とした労働問題を中心に、インターネットの普及に伴う課題などに挑戦するヒナコ。コロナの経済危機に乗じて不正受給が社会問題となった中、持続化給付金や、雇用調整助成金、家賃支援給付金は適正に支給されているか。 -
Posted by ブクログ
〈ドラマ化したら絶対映える作品〉
新人社労士のヒナコが「あるある」な労使トラブルを天性の推理力で解決(?)に導く「日常系ミステリー短篇集」第二弾。
・社労士という新鮮な視点
主人公が社労士という新鮮な職業設定を活かした人間ドラマとして質の高い作品である。
(社労士より名探偵のほうが向いているのではないだろうか?とつっこみたくなる部分もあるが…)
・キャラ設定のリアリティ
あからさまな悪役(ヒール)として描かれる人はこの作品には出てこない。人間模様にリアリティがあり、読み手の違和感は少ない。
新人社労士として奮闘する「ヒヨコちゃん」がどんどん成長してしまうのはなんだか寂しい親心もあるが、第一弾 -