あらすじ
ヒヨコから雛鳥へ!? 若手社労士の奮闘
セクハラ、不払い残業代、バイトテロ、介護離職……社労士二年目のヒナコが、一筋縄ではいかない労働問題に怯みながらも立ち向かう!
※この電子書籍は2019年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
1作目では新米社労士だった雛子さんが、パワーアップし、労使紛争に立ち向かう短編集第2弾。本格ミステリーではないものの、謎解き要素があり、解説にある「日常系ミステリー小説」という言葉がぴったりだと感じました。
1作目と同様、サクサク読み進められて、物語の内容もリアルでおもしろいです。3作目も楽しみです。
Posted by ブクログ
2作目は1作目より感想が下ブレするのが自分の傾向ですが、このシリーズはそんなことありませんでした。
日常に潜む労使間のトラブルが題材なので、社労士への興味の有無に関係なく、サラリーマンであれば自分ごとで読み進められます。
Posted by ブクログ
シリーズまとめ買いしたので一気読み!
前作よりさらにミステリー色が濃くなっていて、パワーアップした雛子の推理力も見所です。
本好きとしては、書店の存続問題がテーマの『わたしのための本を』が特に刺さりました。
Posted by ブクログ
〈ドラマ化したら絶対映える作品〉
新人社労士のヒナコが「あるある」な労使トラブルを天性の推理力で解決(?)に導く「日常系ミステリー短篇集」第二弾。
・社労士という新鮮な視点
主人公が社労士という新鮮な職業設定を活かした人間ドラマとして質の高い作品である。
(社労士より名探偵のほうが向いているのではないだろうか?とつっこみたくなる部分もあるが…)
・キャラ設定のリアリティ
あからさまな悪役(ヒール)として描かれる人はこの作品には出てこない。人間模様にリアリティがあり、読み手の違和感は少ない。
新人社労士として奮闘する「ヒヨコちゃん」がどんどん成長してしまうのはなんだか寂しい親心もあるが、第一弾の「ひよっこ社労士のヒナコ」の頃より少し頼もしくなった姿が描かれ、成長ぶりも楽しめる。
ドラマにも向いている作品だと思うので、いつか映像化しないだろうかとひそかに妄想している。(テレビ局の方お願いします!笑)
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
社労士のヒナコさんがクライアント先のトラブルを解決していくお話
自分の職場でも起こりそうなトラブルなので、身近な感じがしてリアリティー感じます。以前、社労士さんが子供たちに年金の説明する機会があって一緒に聞かせてもらったのですが…年金の計算だけではなくて、様々な相談事対応されているのかと思うと感服します。
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。仕事とは人間関係で出来ていると言っても過言ではない。日々いかに業務スムーズに進めるかを考え、悩み信頼関係を築けるか。様々な労務問題に加えて、謎解き要素も加わり、読み応えあり。
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社労士ヒナコ第二作。老人ホームの調理師を辞めさせたい、残業代を請求しない社員、セクハラ、介護で時短要求など経営者側の要求にどう答えるか?
必ずしもクライアントの要求にストレートに応じないヒナコがいい。クライアントが悪いことがよくある。社労士の関わる広範の業務を知れるのもいい。
Posted by ブクログ
社会保険労務士として会社の労務相談に乗る雛子。どれも働いていれば一度は遭遇し、またはその時に向けて備えたほうがいい案件。
介護や育児はお互い様、といえど実際周りでカバーしている人に不満が溜まれば立ち行かなくなる。
万引きは軽く扱われすぎ、それで閉店するお店がどんなに多いことか。中高生で遊び半分でやる人間もいるし問題の深刻さを考えていない。
セクハラで騒いだ漆戸課長て器が小さすぎて上に立つのは無理でしょ。
Posted by ブクログ
労務問題のケースとしては、少し複雑すぎないかな?と思う編もあるけれど、お仕事エンタメとして飽きられないように、程よく知的好奇心を刺激するレベルにしようとする工夫があるのだと思う。仕事を始めて数年の社労士って、このヒナコみたいにズバズバ仕事ができるようになるものだろうか?
Posted by ブクログ
最後が駆け足になったストーリー展開が気になったなったので★マイナス1です。
しかし、第一弾と同様、労務管理に関わる知識を得るのと同時に、介護に携わりながら勤務することの大変さを知ることができました。そして、企業や社会は、活きやすいように環境を変えていかなくてはならないと感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
社会保険労務士が主役の小説って珍しい。会社とか従業員とかの関わる題材だし、結構身近な問題が採り上げられている。しっかりしているような、ちょっと頼りないようなヒナコの立ち位置が丁度良い。
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社労士という仕事を知れた作品!
企業や労働者の社会保険や労働に関する課題を解決する仕事。
作品を読んで、興味が湧きました!
それぞれヒナコの成長物語でした!
Posted by ブクログ
(介護事由者を優遇する法律に関する文脈で)
そうやって、自分で何とか乗り切っている者は、優遇される人間をどう思うかってことですよ
考えさせられる
Posted by ブクログ
らせん階段を上へ がとても良かったです。私は自分なりに仕事に向き合って真面目に取り組んでいるけど、何か報われない、仕事に対しても自分に対しても満足できない、そんな気持ちで日々過ごしています。それでも、物語の最後に綴られた言葉が、私に寄り添って背中をさすってくれるようで、背中を押してくれるようで、「また頑張ろう」と少し前向きな気持ちになれました。
Posted by ブクログ
職場で起きる労務問題を、法律に従って解決することの難しさを感じさせられた。法律を守れというだけでなく、どうやれば守れるか考えないと進まない。その点、ヒナコの成長が見られた今作でした。
Posted by ブクログ
日常のちょっとしたミステリー。
後ろめたいことがあるから秘密にしたり、少しウソをついたり、すれ違ったりすることによって、知らず知らずのうちに法を違反している。
それを謎といていく話。
労働基準法についても学べるので楽しみつつ勉強になった。
Posted by ブクログ
<ひよっこ社労士のヒナコ>の2冊目。
4回目のワクチンを打ったので、休日のルーティンを全て止めて本を読む。
改正労働契約法かぁ。無期転換ルールについては2013年に施行されて実際に対象となる人が出てくる2018年まで準備や対応に結構大変だったのだが、この本に出てきたようなところも多くあったのかしらんね。
その他、未成年・年少者の雇用、労災やサービス残業、セクハラなど今回も多彩な労務問題をテーマに物語が進む。
ヒナコも社労士事務所に入って1年。法律の説明がどうしても小難しくなるし、建前で話さなければならないことが多いのだが、クライアントへの対応もだいぶこなれて、先生らしくなってきた。
まあ、普通の社労士さんはここまで立ち入らないだろうが、ヒナコのこだわりがあって法律や建前だけで片付けない話の運びがまあ良しとする。
前作の感想に『わざわざミステリーっぽくすることもなかったように思った』と書いたが、今回も一応謎は解けたが、言い逃れされたら逃げられちゃいそうな詰めの緩さが多かったのには減点。