あらすじ
社労士4年目のヒナコのもとに、家具会社のワンマン社長から、男性社員の育休申請の相談が持ち込まれた。古い価値観の社長にヒナコは困惑。そればかりか、転職サイトに「育児休業を申請したが男性は無理だと断られた」と書き込みがあったことがわかり……。労務問題×ミステリー、人気シリーズ第3弾! 解説・藤田香織
絶好調!いきなり文庫 労務×ミステリー
ユーチューバーは副業としてアリ?
男性社員の育休を認めないワンマン社長
【社会保険労務士とは?】
労働・社会保険問題から年金まで企業のお手伝いをするお仕事(国家資格)
ヒナコもついに社労士4年目、
コロナ禍での新たな問題に大奮闘!
シリーズ文庫*好評発売中!
第1弾『ひよっこ社労士のヒナコ』
第2弾『きみの正義は 社労士のヒナコ』
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
社労士のヒナコ、シリーズ3作目。過去の2作に登場したキャラも出てくるので、1作目から読むことをおすすめします。身近な労働問題(男性育休など)が取り上げられていて、謎解き要素もあり、おもしろいです。いつも読みやすい文章なので、サクッと一気に読み終わりました!
Posted by ブクログ
たくさん取材したんだろうなぁ。時代をとても捉えている。
一般的なサラリーマンなら経験ありそうな話が多いので読みやすい。
ちょっと推理小説要素が強まってきてる?
Posted by ブクログ
労務関係の制度のことを知れるし、社労士の先生がどんな仕事をしているかもわかり、勉強になる1冊。一番好きなのはパティスリーキャベツ工房のお話。同一労働同一賃金の導入を機に家族手当を廃止しようとする企業の本当の思惑は?ブラックボックス化した一人総務の闇を感じられて興味深かった。気になる点としては、ヒナコは感が鋭く、たいした証拠もなしに犯人を決めつけてしまうことがよくある。もし違ってたらどうなるんだろう?とヒヤヒヤしてしまった。でも、毎回推理は正解してるのですごい。
Posted by ブクログ
お仕事・労務ミステリーと聞いてピンと来ない方も少なくないだろうが、主人公の社労士(社会保険労務士)が総務・人事・労務問題に直面し、悩み考え解決していくお仕事ミステリーの決定版。
2017年に第1作「ひよっこ社労士のヒナコ」、2019年に第2作「きみの正義は 社労士のヒナコ」に続く第3作であり、ひよっこヒナコも随分経験値を積み、成長して、所長に信頼される活躍を見せる。
本作は、コロナ禍を背景とした労働問題を中心に、インターネットの普及に伴う課題などに挑戦するヒナコ。コロナの経済危機に乗じて不正受給が社会問題となった中、持続化給付金や、雇用調整助成金、家賃支援給付金は適正に支給されているか。小規模事業所における同一労働同一賃金の問題。個人事業主と労災の課題。ユーチューバーは副業となるか。そして表題の「希望のカケラ」では、小規模事業所での「育児・介護休業法」の取得を希望する男性社員と性別役割分業から脱しきれない経営者の心の揺れと葛藤が描き出される。総務・労務等にかかわる人は必読、かかわらない人も読めば学びにつながる小説として、是非手に取ってお読み頂きたい。
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シリーズ第3弾。2020年COVID-19(新型コロナウィルス感染症)蔓延による給付金や助成金、男性育児休業など、職場のあるあるシリーズ盛り沢山です。日々起こっている労務問題は働く全ての人の私達の問題。
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お仕事日常の謎のミステリーですね。
「社労士のヒナコ」シリーズの3冊目です。
やまだ社労士事務所に勤める朝倉雛子は、四年目になる。
かなり経験値がましたとは言え、コロナ禍で新たな問題も出てくる。
雛子は、独立を視野に入れているが、世の中は理屈通りにはいかない。またまた、苦戦の連続だが、持ち前の感の良さと好奇心で懸案の問題の裏にあるなぞを解き明かす。
五話の短篇連作。
いずれも癖のあるキャラクターが出てきて、雛子を悩ませる。
社会保険労務士の仕事の複雑さを、丁寧に綴るのは、さすがですね。理屈っぽくならないように、事案の謎を絡めて、読みやすい文章を駆使されています。
やまだ社労士事務所の面々の、ユーモアと機知に助けられて、雛子が成長する物語も楽しいです。
社労士の仕事は多岐に亘るのと、社会人には有用な情報も学べるのが良いですね。
このシリーズは、まだまだ奥が深いので、次回作が期待できそうです。
Posted by ブクログ
コロナ禍によってそれに基づく給付金が支給される事になって、ますます社労士の存在が有難いと思えました。素人では知らないしがらみなんかもあって、為になりました。
ヒナコも4年目だからヒヨコではないけれど、まだまだ舐められてる感があるのが切ないです。お仕事×ミステリーで為になりつつ楽しいのが魅力ですね。
Posted by ブクログ
社労士のヒナコシリーズ3作目
主人公のヒナコこと朝倉雛子も大分成長し独立も視野に入れながら業務に携わるようになる。
巻を通じてコロナ禍がテーマとなっている。
「そこは安息の地か」雇用調整助成金
「甘い誘惑」家族手当廃止
「凪を臨む」労働災害
「副業はユーチューバー」副業
「希望のカケラ」育児休業
毎回、会社と労働者の案件とミステリが見事につながっているのが素晴らしい。
Posted by ブクログ
コロナ禍で生じた労務問題を取り扱っており、初めて知る知識も多かった。作中の話を見ていると、各種法律を実務に落とし込み正しく運用していくのは難しいなと感じてしまう。
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新年一冊目。社労士の仕事には興味があるけど、ぬかなかそれをテーマにした小説はない。
シリーズ一作目から読みたかったけど書店になかったのでこの三作目から。
職場環境をどうするか、法が整備されてもなかなか変わらない体質の会社もある。社労士の役割って関わり方次第で大きいなあと感じる。
次は一作目!読んでみよう。
Posted by ブクログ
2020年のコロナ禍が舞台。
感染者数を毎日チェックしては不安に包まれていた、毎日を思い出しながら読みました。
美容室やお弁当屋さんなど、身近な職場での労務トラブルをヒナコ先生が解決するのですが、成長した分、新たな悩みなどもあり社労士という仕事の大変さに触れることができました。
2話「甘い誘惑」は…カッコつけた言葉の裏に偽善を感じて、ちょっとイラッとした読後感。
労務×ミステリー、今回もテンポよく読みやすい一冊
Posted by ブクログ
コロナ禍における厳しい情勢を思い出しながら読んだ。
同一労働同一賃金、労災保険、副業、男性育休、、、法律で定められていても、経営者からしたら悩ましい問題だよなと、理想と現実を突きつけられた気がする。
社労士の立ち位置の難しさを感じつつ、それでも落とし所を探って、一歩一歩前に進むしかないという言葉には勇気づけられた。
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社労士という仕事を知れた作品!
企業や労働者の社会保険や労働に関する課題を解決する仕事。
作品を読んで、興味が湧きました!
それぞれヒナコの成長物語でした!
Posted by ブクログ
社労士ヒナコシリーズ物の第三弾、途中から読み出したからか、キャラクターが掴みきれず個人的にイマイチ面白さを感じられなかった。
水生さんの「ランチ探偵」はドラマが好きだったので手に取ってみたい。
Posted by ブクログ
社労士のヒナコシリーズ3作目。副業にYouTubeをやっている社員がいるとか、男性育休を取らせたくないとか、今時の話題も盛り込まれており、実際にありそうだと勉強になった。労働に関する法律は時代に合わせて日々変わるから、社労士もだけど企業のキャッチアップも大変だろうなと思った。
Posted by ブクログ
シリーズ続編。
リモートワークや飲食店のテイクアウトなどをとりあげていて話題が新鮮。仕事をめぐるあれこれは難しいことが起きてしまう。仕方ないけど。
ヒナコが仕事に慣れてきて成長していくのがいい。
Posted by ブクログ
第一弾、第二弾同様に社労士が色んな会社の対応を頑張る話。
どのシリーズから読んでも問題ない内容なのは有難い。
ひよっこの頃からの成長が著しく感じられると良いが、独立するために人脈と資金を貯めるぜ!ってこと以外にはあまり感じられなかったかな?
Posted by ブクログ
<ひよっこ社労士のヒナコ>の3冊目。
私の職場でも給与計算ができる人を募集しているが、社労士事務所に勤めている人からの応募が意外とある。
人様の会社の計算を請負でやるより自分の会社の現場でやってみたい云々という志望動機が多く、分からなくもないが、せっかく勉強の道筋がついているのだったらそちらでやるほうが良いのになと、社労士の資格を持っていたとしても宝の持ち腐れみたいな現場でくちゃくちゃになりながらやってきた私などは思ってしまう。
さて今回は、コロナ禍になった年の夏頃から始まるお話。
まず出てくるテーマが雇用調整助成金。そこから同一労働同一賃金+自爆営業、個人商店の労災保険(労災保険は色んなバリエーションで話が作れるな)、 リモートワークに副業、男性の育休取得と続く。
いきなり文庫化のお陰で特に後半のほうはタイムリーな話題になっていて、興味を持って読み進めることが出来る。
しかし、4年目で独立を考えているヒナコって…。ビジョンを持つのは悪くはないが、『独立に向けて布石は打っておかなければ』なんて10年(かどうか分からないが)早いわ!
ついでに言うと、世の中の経営者や人事責任者が保守的or頼りないor悪人ばかりのように書かれるのがワンパターンになってきた。
プチ謎解き(ミステリーと言うほどのことはない)も、大した証拠もなく問い詰めていったり、言われたことを鵜呑みにして追及をやめる、みたいなところは相変わらず。
せっかくいい素材を使っているのに、かなり残念。
なお、第四話における「減給7日分」という懲戒処分だが、制裁規定の制限を定めた労働基準法第91条に違反すると思われ、それを看過したヒナコ先生にはかなりがっかりしたことも付け加えておく。
Posted by ブクログ
※
ひよっこ社労士のヒナコ
きみの正義は社労士のヒナコ
に続く第三弾。
今の時勢にマッチした社会問題や労働問題が
ピンポイントで物語になっているので、
読みながらなるほどと知識を増やしてゆける
点も読む楽しみの一つです。
猛勉強の末に社労士の国家資格に合格し
三年が経ったヒナコが、クライアントである
会社とそこで働く労働者の要望や希望、
問題と真っ直ぐ向き合い、双方にとって
よりよい環境を目指して全力を尽くす物語。
社労士になったばかりのひよっこから、
経験を積むことで法に則った正義感だけでなく、
様々な角度から問題点に目を向け法を守りながら
法を武器として活用して生きる姿が素敵です。
知っていると知らないでは大違いの、
法律という矛と盾の中から状況に合った
最適解を見つけるため奮闘するヒナコから
頑張る力をもらえます。
この先のヒナコをまだまだ見ていたい物語。