水生大海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編映画のヒロインとしてロケ現場にやってきた舞利亜。
そこに待っていたのは、書き換えられた台本。
それは彼女の過去の罪を暴くようなものだった。
さらに監督からは触れられたくない過去を指摘され、
撮影では思うように演じられなくなってしまうのだが…
果たして、彼女をそんな状況に追い込んでいるのは誰なのか?
というミステリーだけではありません。
彼女が高校時代に深く関わっていた劇団『羅針盤』の結成から
ある悲劇までの過去の話も交互に語られている。
それは舞利亜が一体誰で、何を犯したのかを語るものでもあり、
青春モノとミステリーを併せ持つようなものに。
現在と過去、それぞれで進行する謎の真相と -
Posted by ブクログ
印象に残っているのは、育休の話。
いくら法律で守られているからと言って、利益追求を目的として存在する会社側に余力がないと、育休を取るのは難しいというのは心が痛んだ。
法や就業規則だけ整えばいいという話ではないのだと感じた。
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個人的に、余力がある会社で育休を取れた私は恵まれていたと思うが、マミートラックは苦しかった。
やりがいよりも生活が大事というところでなんとか踏ん張ってきたが、自分が荷物になっているという感覚はつらく、自分はここでは役に立てないという確信が退職を決意して、社労士を目指すことを検討している。
資格は手段で、その先に何を実現したいのかが大事だと考える。
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Posted by ブクログ
高校時代の親友が社労士を目指して勉強を始めたというので、どんなお仕事なのか小説を通して知りたくて読んだ。多岐にわたる仕事内容(保険料の計算、就業規則の作成、コンサルティング……)がよくわかり、そこにドラマもあるので、お仕事小説として面白かった。明るくほっこり系のお話かと思いきや意外とダークな面も多く、それはそれだけ人々が自分の仕事や生活に精一杯だからであって、そこに切り込んでいかなければならない社労士って大変なんだろうなぁと実感した。雛子の正義感がちょっと空回りしている感があり、社労士という立場とはいえそこまでやっていいのか? と疑問に感じるところが多々あるのと、各話の終わりがいまいちすっきり
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