水生大海のレビュー一覧

  • 結城屋質店の鑑定簿 あなたの謎、預かります

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    サイコメトリーができる家系が営む質屋のお話

    江戸時代から続く質屋で、祖母と暮らす円
    この家系の女性は不思議な力を持ち、円は物に触れることで記憶を感じる事ができる能力
    質草や円が触れた物にまつわる記憶と背後で起こっている事件の謎を扱った連作ミステリ

    真珠のネックレス、ブリキのおもちゃ、サイン色紙、指輪、絵 等々を扱った計5編
    各短編を通じて一本のストーリーにもなっている

    あと、初見で感じた題名や表紙イメージ以上にサスペンス要素が強くて面食らった

    ・真珠の想い
    ・ブリキの宝物
    ・少年からのサイン
    ・指輪の誘惑
    ・彼の絵はささやく 


    真珠のアレコレはちょっと色々な意味で酷い
    職場の人間関

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    2022年01月24日
  • ノゾミくん、こっちにおいで

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    ネタバレ

    警察に死人の捜査をさせているので、ミステリーとホラーの融合を目指しているのだろうが成功しているかどうかは微妙。

    あまりに死体が多く救いがないので読後感は良くない。人物造形にも甘さがあるように感じられ、今一つ魅力的で感情移入できる登場人物もいない。

    都市伝説の出来る過程に追ったという点では、それなりに合理的な解釈を示していて面白い。

    また、新たな物語を想起させる結末は、オチをどうつけのだろう思いながら読んでいた私としては、想像の上を行っていてじんわりと怖さが湧いてくるものであった。

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    2022年01月22日
  • ひよっこ社労士のヒナコ

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    新米社労士(社会保険労務士)・朝倉雛子(26歳、恋人なし)のお話。続編が出た新聞広告を見て興味を惹かれ、最初の巻から買ってみた。

    有給休暇、解雇、裁量労働、育児休業、年末調整、パワハラ、労災、超勤手当…。ここに出てくる内容は、大企業だろうと中小企業だろうと人事担当者なら知っておかねばならないことのように思えるけど、法の解釈や運用にいささか自信がない時にはプロに聞くということも必要なんだろうな。
    よくありがちな労務問題がうまいこと物語に仕立てあげられていてまずまず面白く読めたが、わざわざミステリーっぽくすることもなかったように思った。

    実際に労務問題が起こった時の企業の現場はこんなに簡単には

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    2021年12月25日
  • 冷たい手

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    帯に「あなたは犯人を見破れるか。」とあります。
    まあ、どうしてかはともかく、「この人だろうな……」とアタリをつけていた人が犯人でした。
    朱里の性格があまりよくつかめなかったかな。
    寮生活時代は、典子とよくぶつかってたとか、そんな感じがいまの描写ではあまり見当たらないし。改心したのか?

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    2021年07月28日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒大好きですが、つまみはなくても良い人間です。食事と共に飲酒して、食事が終わればアルコールだけでOK。夜更けにつまみを食べて飲酒したら体重増えるやんと思うから。

    でもこうしてこの本を読むと、作ってみたくなるつまみがいくつか。レシピが掲載されているものもあれば、掲載するまでもないものもあり、好き勝手な体裁が楽しい。読んだことのない作家もたくさんいて、興味を惹かれます。

    「食欲と性欲が欠けている小説」を書くと言われた綾崎さん。前者についての言い訳はわかりましたが、後者についてはどうなのかが気になります(笑)。

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    2021年06月15日
  • だからあなたは殺される

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    東京・立川で発生した女子高生モデル殺人事件が軸となり物語が進行して行きます。

    この刑事、汐崎正義(まさよし)、正義(せいぎ)とは名ばかりで、事件に向かう理由はただ己の昇進のみ、他の刑事の手柄に嫉妬する嫌な奴です。

    中盤まで展開が遅く、中だるみ的な感じもしましたが、終盤からはタイトルの意味もようやく理解出来、イヤミス作品だと納得出来ました。

    殺人事件その物より、タイトルの意味を知った瞬間に本当の恐怖を感じ、そしてこの物語の背景にゾッとし、本を閉じて改めて見た表紙に更にインパクトを感じた作品です。

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    2021年05月20日
  • 教室の灯りは謎の色

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    不登校、中退、いじめ、さまざまな悩みを抱える生徒が集まる塾。
    生徒たちに起こった事件や謎を塾の先生が解決するミステリー短編集。

    塾というと学校プラスアルファの勉強というイメージでしたが、こんな風に生徒たちの受け皿になる場所があるというのはいいなと思いました。
    学校に行けなくても居場所があること。
    まだ狭い世界で生きている学生にとって、これはすごく大きい。
    わかりやすい優しさではないけれど、ちゃんと生徒のことを見てくれる先生。
    主人公が好きになるのも無理ないな。

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    2021年03月12日
  • エール!(2)

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    坂木司さん、初野晴さんの本をそのうち読みたいと
    思っていたので、いっぺんに読めるのー!と、借りた本。
    『お仕事小説アンソロジー』第2巻。1巻は未読。
    面白かった。

    登場する職業は、スイミングインストラクター・社労士・宅配ピザ店長・遺品整理会社員・ラジオパーソナリティ・メーカーOL。
    まったく自分とは縁遠い職業ばかりだけど、共感できる点もたくさんあった。

    仕事も親業も、よく観察し、自分の気持ちは抑えて相手のために何が良いのかを考え、最適な提示方法を試行錯誤し・・何より相手を信じて任せることがとっても大切なんだなと。

    アラサー女子たちがちゃんと気づいて、あちこちぶつかって傷をつくりながらも(

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    2021年03月03日
  • 教室の灯りは謎の色

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    中学生や高校生の時は、学校に行くのが当たり前で、行かない、またはそれに代わるものに行くなんて考えもしなかった。世間的にはまだまだ少数なのかもしれないけど、いじめられて死ぬくらいなら学校辞めちゃえ、て今なら言うなぁ。

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    2021年02月25日
  • だからあなたは殺される

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    兄が刑事、妹が高校生の二人が殺人事件を追う
    帯に「この兄妹ザワザワする」なんてあったがそんなこともなかった、が・・・
    警察のメンツが前作とだいたい同じでした
    中盤まではたんたんと進み、あれ?あれ?って感じでしたが
    それ以降、大きく動き出したらまぁいろいろありました
    ちょっとそこに詰め込みすぎた感もありました

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    2021年02月14日
  • だからあなたは殺される

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    殺人事件の犯人は誰なんだろう?手がかりはつかめず、登場する刑事と一緒にイライラしていると、えっ!と思う展開に。女の子2人の対照的な生き方が印象に残った。

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    2021年01月15日
  • ノゾミくん、こっちにおいで

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    ネタバレ

    海辺の町を舞台に教師、高校生の兄妹、OL、刑事とその息子…様々な立場の人が、願いを叶えてくれる“ノゾミくん”の都市伝説に翻弄される。
    逸子がノゾミくんのルーツに迫る過程にドキドキ。それが生まれた理由は思いがけないもので、後半への興味が更に加速。
    前半出てきた場所やバラバラの人間関係の伏線も駆け足だったけれど見事に回収された。
    最後は別の都市伝説にすり変わって「あれ?」な感じもするが、あの人どうなった?と考え出すと胸に浮き出た小さな黒い染みがジワジワと畏れを広げていく。美咲の願いしっかり叶ってるわ~。

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    2020年12月12日
  • 冷たい手

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    母が途中で挫折したと貸してくれました
    そんなに面白くないのか…それともよく分からないのか…と読み始めましたが、内容はスラスラ入ってくる
    ただ…
    暗い!圧倒的に…暗い!
    なるほど、母はあまりの暗さに挫折したか
    私も暗いと思いながらも真犯人が分からないまま途中で投げ出すことはできず最後まで読みました
    真犯人は意外で中々読み応えありました
    2時間のサスペンスドラマになりそうと勝手に思ったりして
    過去を引きずりながら怯えながら生きている主演に吉高由里子ちゃんでお願いします

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    2020年11月28日
  • だからあなたは殺される

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    頼りないというか気合いだけ入ってて空回りな主人公で、いまいち浮ついた不思議な話だなと思ったら、最後の展開で納得。タイトルの付け方も秀逸。

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    2020年10月25日
  • 17×63 鷹代航は覚えている

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    17歳と63歳が入れ替わってしまう話。
    63歳の祖父が何者かに襲われた。なぜ?誰が?
    を進めていくのだが。
    祖父の方が元気で社交的。高校生の孫は口数が少なく冷静、推理力がある。入れ替わったことで、周りの人間関係に色々あるが結果オーライになっていく。軽い感じで読みやすく面白かった。

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    2020年10月13日
  • ランチ探偵

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    日常の謎解きの短編集。探偵役はOL。ランチ合コンしながら相手の謎を解いていく。話も面白いが、ランチがとってもおいしそう。
    恋は発展していかないが、謎解きはどんどん進む。
    ちょっとした会話の端々で色んなことが推理できるものだな。

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    2020年10月02日
  • ランチ探偵 容疑者のレシピ

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    新しく来た鶴屋部長、なにかと本編に絡んできても良さそうなのになぁ。今後に期待。今回は前巻よりも緊張感のある謎解きで前より好みでした。

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    2020年09月06日
  • ランチ探偵

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    最後の2篇は面白かった。あとは、つまらなくは無いけど動きが全くないから退屈だなと思って読んでました。安楽椅子探偵って、助手はジタバタするものだと思ってたので、こうまで何も無くランチで話聞いて解けましたって…と、すこし思ってしまった。美味しそうだなと思ったのは駄洒落の店。

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    2020年09月04日
  • ランチ探偵 容疑者のレシピ

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    日常の謎ミステリーだし、OL物で読みやすいので何気なく看過されやすいが、それぞれの謎にきちんと納得できる説明を用意しているのはすごいと思う。
    最終話はやや強引な気もしたが。

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    2020年07月29日
  • 冷たい手

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    アパレル店員として働く朱里には、隠し続ける「あの日」の過去があった。「あの日」が近づき、同じ過去を共有する典子が婚約の報告に訪れた。
    しかしその一か月後、典子は何者かに殺害されてしまう! 典子を殺したのは誰か。「あの日」に何があったのか。
    複雑に絡み合う真実の末に潜むのは、衝撃の結末。

    女と女が絡み合うと本当に面倒臭いし怖いよね的作品。

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    2020年06月26日