水生大海のレビュー一覧

  • ランチ探偵

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    女性ばかりの大仏ホーム経理部の中でも、ちょっと浮いた存在である天野ゆいか。彼女は他の人のようなコミュ力やOLっぽさはないが洞察力が鋭く、人と話をしているうちに意外な真相を見抜くことも多いのだった。

    女性主人公の「安楽椅子探偵」をグルメに絡めてやりたかったんだな、というのが凄くわかる反面で天野ゆいかのキャラクターがどうにも、文章だけで読んでいくと、他の人に対してあんまり気遣いができないただの理屈っぽい不躾なヤツじゃん的な、初っ端からあまり好きになれずという感じだった。
    扱う事件が、ちょっと(一般人の思考とはズレもあるような)妙な理論じみたテーマのことも多く、会話と食事の途中でゆいかが、謎が解け

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    2020年06月26日
  • エール!(2)

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    お仕事小説アンソロジー。スイミングインストラクターの坂木さん、社労士の水生さんが良かった。ピザ屋、遺品整理など頑張る女性たちの話。

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    2020年06月12日
  • ランチ探偵 容疑者のレシピ

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    前作同様星3つ。1~3月期でTVドラマ化されたストーリーも含まれていましたね。TV版ではゆいかの過去に隠された謎があって、それを解き明かすという展開でしたが、あれは原作にはないTV版用のオリジナルであったことが、この本を読むとわかります。

    で、本作ですが、物語の構成は前作と同様、ランチ合コンで出会う相手から謎を聞き出し、それを解明するというもの。謎にまつわる諸々が現場の描写としてではなく、合コンに参加した男性からの口伝であるため、状況把握にそれなりに気を取られてしまい、ストーリーを楽しむ余裕をちょっぴり奪っているような気がします。

    また合コン参加者のセリフもどれが誰のものか、わかりづらいと

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    2020年06月02日
  • 夜更けのおつまみ

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    ポプラ社のPR誌「Astra」掲載の‘おつまみ’をテーマにしたアンソロジー。大作家の随筆をワンテーマであちこちから抜いて集めたシリーズもバラバラぶりがよいけど、お題のために書かれた、わりと若めの作家さんのエッセイはブレてなくて、おいしそうでいいなあ。おつまみ作って飲みたくなるなあ。夜中にw

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    2020年05月25日
  • ランチ探偵

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    ドラマにされそうって思って読んでたら、ドラマ化されてたのか⭐️コミカルな感じが割とおもしろかった◎
    人間模様もなんかリアルでよかった

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    2020年05月05日
  • かいぶつのまち

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    4月-6。3.0点。
    少女たちの羅針盤、続編。
    劇団羅針盤の3人のうち一人が作った劇を、出身高校演劇部が全国大会で演じることに。
    ただ、大会直前に役の交代や不穏な動きがあり。。

    前作を越える感じでは無いが、それなりに読める。

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    2020年04月13日
  • 少女たちの羅針盤

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    3月-14。3.5点。
    女子高校生4人が、ストリート劇団を作り、演じる。
    そのうちの一人が、現在女優としてある映画に出演する。
    その女優は4人のうち誰か、高校時代に4人に襲った悲劇は何か。。

    現在と過去が交互に叙述される形式。一気読みできる。
    何となく正体が分かっていくが、デビュー作でこれはレベルが高い。

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    2020年03月25日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒もおつまみも、好みがそれぞれなのが面白い。
    酒ではなくつまみがテーマなのに、つまみを美味しく食べるために飲むのではなく、酒を美味しく飲むために食べているのですよ!と開き直っている執筆者がチラホラ混じっているのが微笑ましくてよい。
    オイルサーディンは美味しい。

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    2020年03月14日
  • ランチ探偵

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    展開が早すぎてビックリ‼︎
    どこから考えたらこーなるのか
    すこし不思議だったけど
    まぁまぁ面白かった!

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    2020年03月06日
  • ランチ探偵 容疑者のレシピ

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    軽い感じが私は好きです。通勤電車で読むにはもってこいの本でした。ゆいかちゃんと麗子ちゃんのコンビがまた見られますように。

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    2020年02月29日
  • ランチ探偵

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    テレビドラマ化されているので、原作を読んでみたくなり。。。テレビドラマと同じで軽い内容が今のわたしにはとても良かったです。

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    2020年02月24日
  • 冷たい手

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    ネタバレ

    ラスト30Pで明かされる犯人、と帯で煽ってるけど、確かにそこまでは全く予想もしなかった人物が犯人ではあった。予想を裏切られた感よりは、その展開では予想できないとお手上げの感が強かった。もう少し、伏線があると(読み取れていないだけかもしれないが)終盤のどんでん返しも楽しめたと思う。

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    2020年02月15日
  • ランチ探偵

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    TVドラマ化決定と書かれた新聞広告で知って読んでみました。OLが昼休みのランチ合コンで謎解きするという構成は新鮮といえば新鮮ですね。「昼休み」という時間的制約があるからか、掲載されている短編はいずれもテンポよく話しが進みますし、読みやすかったです。
    ただその反面、話しの舞台はランチのレストランに限定されており場面転換がなく、また謎解きのネタそのものも”小粒”なものばかりです。この点については読者の好みがわかれるかもしれません。
    唯一ぬいぐるみの話しだけは実際に現場へ行ってみる、という展開が待ち受けており、「おっ、それで実際はどうなっているの?」と先が気になる出来栄え、他の話しは可もなく不可もな

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    2020年02月13日
  • 冷たい手

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    過去に同じ事件にあい、その事を知られないように暮らしていた2人の女性。
    1人が脚光を浴びた事で、事件に関わった人々が次々と殺されていく。
    いったい誰が彼女らを。
    過去から逃れられない人々の悲しい話

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    2019年12月11日
  • 冷たい手

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    帯に惹かれて購入。
    終始、重たい気持ちで読んでいました。
    登場人物のほとんどが、闇を持っているんじゃないかと思うくらい、いい人がそんなにいませんでした。
    20年前の事件だけでもお腹一杯なのに不倫やら、嫉妬やらドロドロした事柄がふんだんにあるので、良い意味で不愉快な気分になり、面白かったです。
    物語の構成としては、主人公の朱里の視点と刑事の憲吾の視点が交互に進行していきます。

    「あなたは犯人を見破れるか。」というキャッチフレーズで、予想もつかない犯人と宣伝されていますが、色々警戒していた分、あまり驚きはありませんでした。たしかに予想はつきませんが、最後の方で、色々な真実が登場してきて、それまで

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    2019年11月22日
  • エール!(2)

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    働く女性を応援するお仕事アンソロジー第2弾。
    今作はガッツリ仕事をしている女性ではなく、自分の仕事に悩む主人公が多い。
    スイミングインストラクター、宅配ピザ店店長、遺品整理会社の社員など、自分の生活には馴染みのない職業が多いことから、今までのように「分かる!」と共感出来る箇所は少なかった。
    唯一、社労士の話は長編で読んでおり、作品そのものは知っていたが、あまり主人公が好きではなく…今作でも、やはり好きになれなかった。
    ミステリーやファンタジーの要素も多かった第2弾だけど、やはり最初に読んだ第3弾が一番面白かった。
    ぜひ、この企画またやって欲しい。

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    2019年10月23日
  • 僕はいつも巻きこまれる

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    巻き込まれというかいろいろ迂闊すぎる。新入社員に対してここまでの仕打ちをするかも微妙だけど、ここまでされた会社で働き続けるかな?

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    2019年06月03日
  • 消えない夏に僕らはいる(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    小学生の5人の危険な好奇心が巻き起こした一つの事件。その過去の事件を巡る青春ミステリ。それぞれの視点による口語調を交えた軽めの文体だが、内容はややリアル寄りであり、起こした事件そのものではなく、事件の爪痕が残した現代への影響が話の主軸になっている。事件が現在進行形ではなく、過去に起こした事件(読者にとって既知の情報)が周囲に発覚するという体裁を取っているため、前半の小学生パートに比べ、本編の高校生パートはややスリルに欠ける部分がある。その代わりというわけではないが、高校生の造形はかなりリアル。男子はやや幼く愚かで、女子は少し大人びているように描かれており、スクールカーストの描写も見事。特に主人

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    2019年05月27日
  • 夢玄館へようこそ

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    ネタバレ

    善人マニアよりはまだ読みやすい。ただし、トリックとか動機への気づきに無理はないだろうか、とも思わなくはない。

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    2019年05月21日
  • 冷たい手

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    じっくりじっくり進んでいって、さぁクライマックスと思ったら犯人がまさかの斜め下から登場。ヒント少なすぎ笑

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    2019年05月08日