水生大海のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「ひよっこ社労士のヒナコ」の4冊目。
前作がコロナ禍にまつわる雇用調整助成金がテーマになったりしていたので、そこからすると少し間が開いた。
ヒナコ先生、順調に成長されているのかしらん?
最初に置かれた表題作は、高齢者雇用に関わるお話。
私が社会人になった頃は、60歳で定年退職して、あとは悠々自適というのが、普通に思い描く姿だったが、高齢社会白書によれば、今や70歳から74歳でも1/3以上が働いている時代だものなあ。
同じく、現在働いている60歳以上の約3割が「働けるうちはいつまでも働きたい」と回答しているとのことで、白書ではこれを「就業意欲の高さ」と評価しているのだが、そういう受け止めでいいのかなあ……?
作中に『病気になるまでずっと働かなきゃいけない、そういう時代なんだよね』という言葉があったが、そういう背景で進む話は、今の世の中を切実な事情をよく映していて、なかなかやるせない内容。
残る3話も、最低賃金+転売ヤー、カスハラ+転宅を伴う異動、退職代行+女性活躍&社内での異動希望、と今どきの労働問題に流行りネタを絡めて話が進む。
この辺りの目の付け所は面白く、法規の変化もよく調べられていると思えた。私たちの会社でも退職代行を使って辞めた人が少しくあるが、その電話を受けた時のこちら側の気持ちなどもよく表わされている。
一方、プチ謎解きは状況証拠を突き付ければ相手がやったことを認めるというなりゆきで、相変わらずちょっと雑。
社労士の枠を超えて頼みごとをするクライアントもクライアントだが、引き受けるヒナコもヒナコで、まあ、それでなくては進まない話とは言え、そこの違和感も相変わらず。 -
Posted by ブクログ
レトロな社員寮を活用したマンション
「メゾン美甘」には
居住者専用の食堂が併設されている。
そこを切り盛りする伯母が入院し
ピンチヒッターとして雇われた雨森。
薬膳を取り入れて作る日々の食事が
利用者の心と体の不調を整えていく。
事前予約制なのがちょっと面倒だけど
一人暮らしのマンションに
こういうオプションがついていたら
活用しない手はないなぁ。
実は雨森はちょっとした名探偵でもあって
食堂を利用する住民たちが抱える
トラブルのもとを解決に導く
アドバイスをさりげなく与えたりする。
やさしい料理に反比例して
そのトラブルの先の人たちが
性格悪いタイプ多いのはモヤッとしたな。