水生大海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ大きな事件が起こるような作品ではないけれど、日常の中にある小さな悩みや人とのつながりが丁寧に描かれていて、すごく面白かった。読んでいると心が落ち着くような作品で、また読み返したいと思ったし、薬膳にも興味が湧いた。
読んでいて、この前読んだ『僕とおじさんの朝ごはん』の「ご飯の食べ方は人生の向き合い方に似ている」という言葉を思い出した。なんのために生きているんだろう、と思うこともあるけれど、美味しいご飯を食べることも、生きる理由の一つなのかもしれないと思ったし、そういう料理を作れる人は本当に素敵だと思った。
この作品に出てくる料理は、豪華さや派手さよりも、「相手や自分の体を思って作る」と -
Posted by ブクログ
ネタバレ水生大海、読むのは二作目。嘘にまつわる短篇。嫌ミスだったら、そうだと知っておきたかった…
01 妻は嘘をついている
02 まだ間に合うならば
03 三年二組パニック
04 家族になろう
05 あの日、キャンプ場で
どの話も嘘が登場する。
01の話を読んだ後、あー、この後どうすんだよ、と思ってしまう。私も凡人で才能が無いので、この主人公の男の方が気持ち的には分かるのだ。そして娘さんも多分だけど母親の有能さを受け継いでいるのではあるまいか。頭下げて尻に敷かれて生きていくのが一番いい暮らしできると思う。
02の話は何となく先が見えた。自分が有名になったから、相手が慕ってくれるから、こういうことをや -
Posted by ブクログ
ネタバレ初読みの作家さん。
連作短篇。陽向は美大の時の友達、瑠璃の結婚式の二次会に招かれて、仲間だった乙羽、未緒、千奈と会う。瑠璃は絵から離れて玉の輿に乗ったようだ。現在無職の陽向は学生の頃にあった赤い扉の謎を推理する…
第一話 六年前の赤い扉(陽向視点)
第二話 純白の誓いの後で(瑠璃視点)
第三話 瑠璃色のプレゼント(未緒視点)
第四話 瞳を緑色に染めて(叶恵視点)
第五話 暗い海に射す青は(陽向視点)
で構成される。第一話は陽向の性別をミスリードしているのかな、と感じた。第二話と第三話でギャラリーストーカーというものが出てくる。そんなものがいるのか、と驚いた。現在のイラストレーターの事情に詳 -
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美大の同級生、陽向、瑠璃、美緒、乙羽が瑠璃の結婚式で久しぶりに再会し、過去の事件の真相が露わになっていく連作ミステリ。
第1話から第5話まで、それぞれの謎の真相がわかっていく中で、全体像が見えていくのが、パズルのピースがはまっていくようで気持ちが良かった。
帯にある「どんでん返し」というほどではないけれど、気になることはすべて解決するので、読後感もスッキリで心地よかった。
ギャラリーストーカー、アカハラ、盗作についても描かれている。
ハラスメント行為や第三者による二次被害が無自覚に、なんなら正当だとすら思って行われていることに恐怖や苛立ちを感じると同時に、自分にも無自覚に相手を傷つけてい