あらすじ
物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました。――家に帰宅すると、なんと男が死んでいた……「妻は噓をついている」。人気ロックバンドの新曲MVに出演したことで、日常が嫌な方向に向いていく……「まだ間にあうならば」など、心地よさも心地悪さも味わえるミステリ短編集。著者のヒット作『最後のページをめくるまで』『あなたが選ぶ結末は』も合わせて読みたい一冊です。
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Posted by ブクログ
① 妻は噓をついている
まさかそうくるとは。
妻の方が1枚上手でしたねー。
どんなオチかと思ったらまさかそうなるとは。
面白かった。
② まだ間に合うならば
こういう物語読んでると、普通に本人に直接理由を言えばいいのに。って思うよね。
変に気遣って、相手がそれに気づかずすれ違って。って多すぎるのよ。
ちゃんと全部言え。
③ 三年二組パニック
面白かったw
まさか語り手がそんな信用無いとはw
これはしばらく語り継がれる卒業式になるでしょう。
まさに三年二組パニック。
④ 家族になろう
そうきたかー。
怖いよねー。
禁忌の子でもあったけど、これ系は怖くて好き。
しかし、まさかそういうオチになるとは。。。
⑤ あの日、キャンプ場で
今回の中で一番好きかも。
最後の1行が全てよね。
この読後感の悪さ。好きです!
全編通して、最後に嫌な気持ちにさせてり、どんでん返しがあったりと面白かったです。
話の長さも短めでサクサク読めました。
他の作品も読んでみようかなぁ。
Posted by ブクログ
2025.07.09
さまざまなバラエティーに富んだ作品の集まり。
ネタバレしない範囲で私の考えは、「その手紙は開かない」「それ以上触れない」
世の中、知らなければよかったということばかりだから。
Posted by ブクログ
水木さんの作品、読むの二作目。
『最後のページ…』よりは少しソフトで読みやすく面白かったです。
1から5まで順に重くなっていく感じ。
イヤミス好きな人にはオススメ☆
■それぞれのあらすじ、【読んで思った一言】
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1.妻は嘘をついている
妻の不貞を疑っていたが、自分が会社の後輩に興味を抱いているのを妻は気づいていた。
ある日、妻が出張に後輩が自宅に訪れ、カレーを振る舞ったが…。【人を呪わば穴二つ】
2.まだ間にあうならば
推しのアイドルグループのオフ会。
自身が推しのプロモに参加したことから周囲の目線が変わってきてSNSも炎上に…【疑心暗鬼】
3.三年二組パニック
卒業式前日、誰かに復讐をするという噂がたつ。
副担任だった僕は空回りしながらも、生徒たちに連絡を取り合うが復讐相手は…【口は災いのもと】
4.家族になろう
義父に猛反対されながら、駆け落ち同然で結婚。
子ども授かり幸せの矢先、義母が亡くなる。
亡くなった義母の自宅から昔の手紙が出てきて…
【遠回しの復讐】
5.あの日、キャンプ場で
同じ映研サークルの部員がキャンプの帰りになくなった。女子全員から疎ましく思われる存在であり、腹いせに置いて先に帰ることに。事故死だと思っていたが、部員それぞれボロが出てきて…【真実が正義とは限らない】
Posted by ブクログ
水生大海(みずき・ひろみ)さんと読むらしい。はじめての作家さんでした。
物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました…こう紹介文に書かれていたので興味を持ち、読んでみる。サクッと読める分量でした。
5つともに『嘘』がテーマ。『嘘』により立場が変わり、善人が悪人にもなる。中でも『家族になろう』という話は最後に背筋がゾワゾワする怖さがあった…人間の恨みはやっぱり怖いなあ…主人公の料理人が、家柄の良い女性と結婚するのだが、義理父に罵倒され結婚を反対されたが、義理母は優しく認めて受け入れてくれた…その理由は何故なのかが、最後の最後にわかる…。怖かった…
Posted by ブクログ
嘘や隠し事が共通テーマの短編5つ
どんでん返し!という感じではないけど、最後まで毒がじわじわ効いているイヤミスな雰囲気
意図的に他人を騙そうとする嘘もあるけど、社会生活を送る中では"自衛のための嘘"に出くわすことが多い気がしていて
それは都合の良い解釈や認知を歪ませることで、自分にとっては嘘でなくなる(自覚のない嘘になる)こともある
そうすることで「嘘をついている」状態の気持ち悪さからは逃れられるけど、相手がいる場合はその相手の解釈までは手出しできないわけで
LINEの誤送信を自分の画面から消しただけ、みたいなより気持ちの悪い状況も生むよなぁと思った
Posted by ブクログ
人間は、都合が悪くなると、嘘をつく。
《妻は嘘をついている》
ある日、夫が帰宅すると、見知らぬ男が死んでいた。仲の冷えた夫婦の其々の思惑。
《まだ間に合うならば》
売れない女優が、人気ロックバンドのミュージックビデオに出たことで、ネットリンチに会う。
《三年二組パニック》
高校の卒業式で、「誰かが、誰かに仕返しをする」と言う噂を聞いた、担任が真相を探るが。
《家族になろう》
義母が亡くなり、遺品整理をする夫。その遺品の中で見つかった、恐ろしい物。
《あの日、キャンプ場で》
大学の映画研究会が、撮影の為、キャンプした時に、仲間が、事故で死んだ。
私的には、《家族になろう》で、義母が抱えていた、恨み故の嘘が、「ひゃー」と一番怖かった。残された夫婦のその後は、一体どうなるのだろう。
Posted by ブクログ
短編集いくつかの種類読ませていただきましたが、今回はどれも当たりって感じでした。
最後の最後でひっくり返さたり、驚かされたり、ゾクッとさせられたり。
短編なので2度読みしやすいです。
Posted by ブクログ
嘘が原因になるミステリ短編集。お気に入りは、映研の合宿で置き去りにされた子の死体が発見される「あの日、キャンプ場で」。「家族になろう」はベタな話なだけに水生大海の色が出てて良い。無意識で嘘ついちゃうのがいちばん怖いって。
Posted by ブクログ
先がどんどん気になってくる五篇。4話目の家族が1番豊かなのに1番陰鬱だった。
基本的に結末や真相は教えてくれないが考察を要するほど難しくもない。
Posted by ブクログ
読みやすく、隙間時間でするっと嘘に対する解答に辿り着ける。
まだ間に合うならばは救いのある嘘で、家族になろうは救いのない嘘。イヤミスと感動系と織り交ぜてあるのかも知れないけど、どっちかに思いっきり振れたものを読んでみたい気もする。
Posted by ブクログ
短編集は苦手だけど、サクッと読めて、もっと続けばいいのに、ここで終わっちゃうのー?という気持ちにならず、
いい意味で「一つ読み終えたら終わり、はい次の話〜」というメリハリのついた感じで良かったです。
ほどよくびっくりさせてもらえて、ある程度予想を立てながら、全作品読み終えました。
特別にこれが面白かった!どんでん返し!
みたいなスペシャルはなかったけど、全話ほどよく面白くて、忙しい時には短編集はいいですね。
この短さで、楽しませてもらえるなんて、ありがたいです(^^)
Posted by ブクログ
【あらすじ】
物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました。――家に帰宅すると、なんと男が死んでいた……「妻は嘘をついている」。
人気ロックバンドの新曲MVに出演したことで、日常が嫌な方向に向いていく……「まだ間にあうならば」など、心地よさも心地悪さも味わえるミステリ短編集。
【個人的な感想】
「妻は嘘をついている」が個人的には面白かった。
短編でサクサク読めるのもおすすめポイント。
最後の「あの日、キャンプ場で」では、結局結末は?どういう手段で殺したの?がよく分からなかった。
Posted by ブクログ
短編集
どんでん返し度の高さでは「家族になろう」が一番「うへぇ」と思った。
他は…そこまでどんでんとは思わなかったけど、面白かった。
なんとなく女性の強さとか強かさみたいなのが全編に漂っていて、男性は影が薄めに感じた。
「まだ間に合うならば」は「その嘘」がどの嘘なのか、ちょっとよくわからなかったなぁ…私まだまだだなぁ
Posted by ブクログ
好きなのは「妻は嘘をついている」と「家族になろう」かな。前の『最後のページをめくるまで』よりはドンデン返しみは薄かったかもだけど、どの作品も微イヤミスで良かった。
Posted by ブクログ
おもしろかった!
そんなに意外な展開、というわけではなかったけど、読みやすくて軽く一気に読めて、前の2作に比べたら読後感も悪くなくてよかった。
Posted by ブクログ
「妻は嘘をついている」「まだ間にあうならば」「三年二組パニック」「家族になろう」「あの日、キャンプ場で」5話の嘘にまつわる短編集。どちらかといえば、嫌ミス。やっぱり嘘はよくないですよ。
Posted by ブクログ
オーディブルで。どんでん返し系短編。
『妻は嘘をついている』家に帰ると見知らぬ男の遺体が。妻の浮気を疑うも、妻によって疑惑は晴らされる。が、娘のインスタによってそれが嘘だとわかり、そして、同じことが自分の身にふりかかる。
『まだ間にあうならば』売れない俳優の女の子が、推しアイドルのMVでの彼女役に抜擢されたことで、同じファンからの攻撃を受ける。攻撃してくるのは、かつての推し仲間だと思っていたが、意外な人物だった。
『三年二組パニック』卒業式である人物への復讐をするという噂を聞きつけ、クラス内の揉め事に頭を悩ませる担任。当日告発されたのは、その担任だった。
『家族になろう』身分違いの恋のため、反対されていると思っていた二人の間にあった真実。
『あの日。キャンプ場で』大学の映画サークルで主演女優をつとめるいやな女を、ちょっとした意地悪で、キャンプ場に置き去りにしたサークルメンバー。しかし、後日彼女が遺体で見つかったことにより、罪悪感を覚える。事故と処理されたが、疑いを持ち、調べていくうちにサークルは分裂してゆく。
『三年二組パニック』は、ある事実が明らかになった時、「キモっ」と思った。
Posted by ブクログ
登場人物の誰かが嘘をついており、最後に種明かしされるという、ミステリ短編集です。
読後感からすれば、イヤミスと言ってもいいかもしれません。
確かに、ああそれが真相なのねとは思いますが、どんでん返しとも思えず、しっくりもせずのお話が大半でした。
Posted by ブクログ
『まだ間に合うならば』
嘘はなかったことには出来ないんですよ。残念ながら。だから風香宛の手紙を回収できる可能性は、あなたにはないんですよ。きっと。
そう読み取ってしまう自分には他人に起きた不幸を面白がってしまう意識があるってことなのかと怖くなる。物語の中だけの気持ちとしてしまっておこう。
Posted by ブクログ
5つの短編から成る小説です。
それぞれの物語には日常の中に潜む不穏さや、人間の内面にある嘘や秘密が描かれており、読んでいて思わず引き込まれるような雰囲気がありました。
ストーリーの設定やテーマ自体はとても私好みで、読む前から期待していたのですが、読み終えた後には、どうしても拭いきれないモヤモヤが残ってしまいました。
その理由のひとつが、どの短編も「結末」が描かれていないことです。
物語が盛り上がってきたところで、突然プツンと終わってしまう。
まるで、話の途中で誰かに本を取り上げられたような気分でした。
まさに「尻切れトンボ」という言葉がぴったりで、「え?ここで終わり?」という戸惑いが何度もありました。
また、物語がすべて主人公の主観で進んでいくため、読んでいる側は事実が分からず、誰が本当のことを言っているのか、何が嘘なのかが見えてこないのです。
その曖昧さが作品の魅力なのかもしれませんが、私にとっては逆にストレスになってしまいました。
読者に考えさせるスタイルは、もちろん悪くはありません。
でも、私は物語の中にある程度の答えや結末を見つけたいタイプなので、ずっと考えさせられるだけでは物足りなく感じてしまいます。
そんな中で唯一、短編「3年2組パニック」だけは、きちんと物語の結末まで描かれており、とても読みごたえがありました。
ストーリーの構成もしっかりしていて、キャラクターの心情にも共感でき、読後感もスッキリ。
まさにこの作品の中で一番心に残った短編でした。
もし他の短編もこのようにまとめられていたら、もっと満足度の高い一冊になっていたと思います。
全体としては、物語の雰囲気やテーマ性はとても好きでした。
だからこそ、「もう少しだけ解説があれば…」「せめて結末だけでも描いてくれたら…」という気持ちが強くなってしまいました。
惜しい、と感じてしまう作品です。
読者にすべてを委ねる形もひとつの方法ですが、読者の中には、私のように「導き」や「答え」を求めている人もいると思います。
読んでいて考えさせられる部分も多く、面白さは十分にありましたが、心から「読んでよかった」と思えるには、あと一歩何かが足りなかった。
そんな、惜しさと期待の入り混じる一冊でした。
Posted by ブクログ
一番後出し感もあるし、それは現実味がなさすぎると思いつつも、もしかしたら妻が自分の姉であるかもしれないと疑念が湧いた「家族になろう」が一番好き。あまりにも想像できない展開だったからかも。
逆にネットでの嫌がらせに困っていた「まだ間に合うならば」はほぼ想定通りだった。
帯でイメージしていたほどの、どんでん返しはあまり感じられず、肩透かしなのは同作家の別作品と同様。久々にイヤミスを読んだな…という後味の悪さ。
ラストの「あの日、キャンプで」の意味深な強調で真相が分からなくなった。
Posted by ブクログ
ささやかな嘘が彼らを飲み込んでいく。嘘にまつわる短編集。家で死んでいた強盗と妻の関係は/とあるバンドのファンの女優と友人のすれ違い/卒業式で起こると噂されたパニックの真相は/結婚を反対された両親との不和の理由は/合宿で死んだ後輩とそれにまつわる誹謗中傷の結果は
ぎゅぎゅっと展開の早い短編集。情報は多いけどするっと読める。人が死なない話ほど展開がちょっと退屈ではある。
Posted by ブクログ
読み終えて本を閉じて最初に出た言葉が「後味悪っ。」だった。読後はスッキリもしくはしみじみしたい派なのである。
ちなみに読んでいる最中のぼやきは「短編なのに登場人物多すぎやな」である。
Posted by ブクログ
※
01 妻は嘘をついている
02 まだ間にあうならば
03 三年二組パニック
04 家族になろう
05 あの日、キャンプ場で
意図的につく嘘
心のある精一杯の嘘
無自覚な嘘
積もり積もった年月のある嘘
ついた後に際限なく苛まれる嘘
嘘と聞くと、どうしても後ろ向きの感情を
想像せずにはいられなくなる。
そんな、どこか後ろ暗い思いを想像させる
嘘にまつわる5話。
Posted by ブクログ
短編集って、短い中で主人公に共感させなきゃなんだなーと改めて。実はどの主人公も好きになれず。
どんでん返しの連続、と帯にあったが、うーんそうかな、、?「家族になろう」は余韻があったが。
タイトルと帯で期待し過ぎちゃったか。