水生大海のレビュー一覧
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地方の閉鎖的な村で暮らし、親戚の介護に追われる希子。村の掟に逆らわず、村役場の年上の竜哉との婚約が進む中、ブロガーとして街にやってきた茗が突然疾走する。その仕事を希子が引き継ぐことになり、人の理不尽な姿を暴いて行くという展開。
曜というITに強い高校生
来宝ファームの社長の麗美
最初は、敵か味方が分からない二人でしたが、自分の力で苦境を乗り切る二人がカッコよく見えました。
「面白そうです。わたしも、転ばされるのは嫌です。ただ起きるだけというのも嫌です。嫌だと、やっとわかってきました」
理不尽を受け入れるか跳ねのけるか、女性に限らず男でも岐路に立つときがある。しっかり言葉にするのは大切。
殺されそうな状況にはなりましたが希子の姿を見て、吹っ切れた女性って逞しいし怖くも感じました。男がそれだけ情けないということかも。 -
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今の私には受験資格が無いけれど、舞台が整えばいつか試験に挑戦してみたいと思っている社労士のことを少しでも知れたらいいな、と思い手に取った一冊。
新米社労士のヒナコが、日々クライアントからの要望に応えていく中で学び、成長していくお仕事小説です。
お仕事小説でありながら、ミステリー要素も兼ね揃えていて、読んでいて楽しみながら労務の知識を学ぶことが出来ました。
クライアントからの無茶な要望に対し、法律を後ろ盾にして毅然とした態度で向かうヒナコはすごいなぁと思うと同時に、モヤモヤしたまま解決とされてしまう問題もあるのが、実際の現場のリアルさでもあるのかと感じました。
続編2冊もまとめ買いしているので、次作でのヒナコのさらなる成長も楽しみです! -
Posted by ブクログ
地下鉄の痴漢事件に端を発する、3家族の崩壊物語
以下、公式のあらすじ
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地下鉄の”ある事件”を機に母性が暴走する
蜂須賀恵理子は、悲嘆に暮れている。自慢の息子が痴漢行為を咎められ、逃げようとして地下鉄に轢かれ、死んだのだ。冤罪だと信じる恵理子は、亡き息子のSNSにのめり込み、事件の真相を探ろうと奔走する。
夏川美夏は、激怒している。高校生の娘が電車内で痴漢を捕まえたが、被害には長い間遭っていたというのだ。美しい娘には芸能界で活躍してほしい。週刊誌記者に身辺を嗅ぎ回られ、美夏は苛立つ。
高奈琴絵は、幸せの絶頂から突き落とされる。不妊治療の末、ようやく待望の子供を妊娠した矢先、夫が痴漢をして逮捕されたのだ。琴絵を責める義母に、逆ギレする夫。離婚がちらつくが、一人で子供を育てる自信がなく琴絵は途方に暮れる。
地下鉄で起きたある事件を発端に、歪み、崩壊していく三つの家族。
そして、新たな悲劇が起こる――
暴走する母性の先に衝撃の結末が待ち受ける、ドメスティック・スリラーの新たなる傑作!
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子供想いの母親が、三者三様の暴走
登場人物に共感できる要素がほぼない
もし一番近しい人を挙げる、せいぜい恵理子の長男くらいか?
解説でも書かれてあるけど、敢えて感情移入できないように描いているんだろうなぁ……
高奈の家族はどいつもこいつもやべぇ
義母は言わずもがな、夫も加害者なのに典型的な被害者妄想に取りつかれてるし、琴絵も見かたによっては被害者ではあるんだけど加害者家族という意識が薄いというか、いくら夫の暴走を止めるためとは言え被害者家族に謝罪を促すのはおかしいでしょ
子供を溺愛する母親という存在って厄介だよなぁ
本人は悪いと思ってないんだもの……
善意からくる無自覚な悪意が一番対処に困る
それはそうと、地理的によく知っているところが舞台になっているのでものすごくわかりやすい
東山線の藤が丘、上社、栄、伏見はまぁ利用するし
浄心、西高蔵もなんとなく位置関係はわかる
物語の舞台としては東京や関東地方がメインで描かれる作品が多いけど、その都市をよく知らない人にとっては解像度がどうしても低くなってしまう
でも、今作は作中の情報と自分の知っている情報がマッチしているのでわかりやすい
地下鉄の描写に関しては現実に即してあるけど、学校に関しては架空のところと思われる
お嬢様学校と言えば椙山、淑徳、金城だけど、作中の条件全てに当てはまる学校はない
どの学校も制服はチェックスカートではないのでね
金城は最寄り駅が東山線ではないし
淑徳、椙山は覚王山、星ヶ丘なので該当するけど、流石に特定のモデルではなく混ぜた要素になっているのでしょうね -
Posted by ブクログ
お仕事日常の謎のミステリーですね。
「社労士のヒナコ」シリーズの3冊目です。
やまだ社労士事務所に勤める朝倉雛子は、四年目になる。
かなり経験値がましたとは言え、コロナ禍で新たな問題も出てくる。
雛子は、独立を視野に入れているが、世の中は理屈通りにはいかない。またまた、苦戦の連続だが、持ち前の感の良さと好奇心で懸案の問題の裏にあるなぞを解き明かす。
五話の短篇連作。
いずれも癖のあるキャラクターが出てきて、雛子を悩ませる。
社会保険労務士の仕事の複雑さを、丁寧に綴るのは、さすがですね。理屈っぽくならないように、事案の謎を絡めて、読みやすい文章を駆使されています。
やまだ社労士事務所の面々の、ユーモアと機知に助けられて、雛子が成長する物語も楽しいです。
社労士の仕事は多岐に亘るのと、社会人には有用な情報も学べるのが良いですね。
このシリーズは、まだまだ奥が深いので、次回作が期待できそうです。