あらすじ
兄の名前は汐崎正義、妹の名前は持田優羽。とある事情から苗字の違う兄妹が同居を始めたちょうどその頃、優羽と同い齢の読者モデル・紫苑が殺される事件が発生。残虐なこの事件を解決すれば昇進できるとあり、兄の正義は一心不乱に捜査を進める。一方、独自の情報網と行動力で妹の優羽は兄に協力するが――。二人の兄妹が辿り着く、驚きの結末とは!?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
近来まれに見る「してやられた感」(^o^
すんげ〜面白かった(^ ^
水生氏の作品は、「ランチ探偵」から入った。
それからすると、ずいぶんとテイストが違う印象。
テンポよく読みやすい文体などはそのままなのですが、
事件自体がだいぶ生臭いもので(^ ^;
章ごとに主役というか「目線」が異なる構成で、
登場人物同士の「思惑のズレ」が、
少しずつ積み重なっていって...(^ ^
怒濤のエンディングは、「そう来たか!!」の嵐(^ ^
本作の大きな柱の一つが、「二面性」というか
「多様性」というか...ではないかと思っている。
優秀な刑事だと思ってたら、若気の至りの暴走だったり、
昼行灯と思っていた男が、経験に裏打ちされた判断をしたり。
はたまた、みんなの憧れの存在が、裏では性格悪かったり、
いつも穏やかな人がパニクると変な言動をしたり...
あまり細かく書くと、未読者には興ざめでしょうが(^ ^;
でも、そういう「一筋縄では行かない」という見方が、
とても重要なのではなかろうか。
そう、事件自体も、裏から疑ってみると、
違った解決の可能性が見えてきたり...(^ ^;
とにかく、いろんな要素をてんこ盛りにしつつ、
破綻なく構成し、しかもリーダビリティも高いという、
作者の筆力と「本気度」が伺える一冊(^ ^
絶対に、読んでみて損はない名作ですぜ!!(^o^
Posted by ブクログ
まったく結末が予想つかないまま読み進めて……最後めちゃくちゃゾワゾワしました
計算高い人怖いと思いました
背中に冷たい汗が流れるような感覚味わった
Posted by ブクログ
最初から正義の振る舞いに好感が持てず、この感覚が後々どう繋がっていくのか否か気になりながら読み進めていく。
本編に事件自体は思いのほかあっさりと片付くがその後の展開は見事であった。不思議と優羽はしたたかであるが憎めない存在であった(やったことは良くないが・・)
それぞれの登場人物の闇と嫌な部分がしっかりと表現されていた。
初めて読んだ作家さんであったが後半の流れが個人的には非常に好みであり、他の作品も読んでいきたいと思った。
Posted by ブクログ
店員さんがおすすめ、とのことで買ってみた作品。大きなどんでん返しはないが、最後にタイトルの回収がされたので「なるほど〜」と感じた。
ミステリーのどんでん返しが欲しい人には少し物足りないかも
Posted by ブクログ
金槌のようなもので何度も殴られて殺された女子高生読者モデルが発見される。ハンマーマンと呼ばれるその犯人を追う新米刑事。新米刑事の妹は被害者と同い年で、独自の情報網を使って兄の捜査に協力する。
操作の末に行く着く真相が…!
読み終えたときにタイトルの意味がわかる。
面白かった。
Posted by ブクログ
なんかね、勝手にほのぼのしたラストになるのかなぁと勝手に思ってたわけですよ。
確かになんか変だなぁと思う人が結構登場してきたので、ざわざわした感じもあったりで。
まぁだから殺されるんですね。怖。
Posted by ブクログ
読モの女子高生が惨殺された事件を追う刑事の正義。親の離婚で生き別れていた妹の優羽と同居しながら、優羽の協力で事件を探っていくが…
昌司と孫の桃香の関係性もずっとモヤモヤしながら読んでいたけど、事件の結末とそしてその後のドンデン返しはなかなかなイヤミスでした。
Posted by ブクログ
この作家さんの作品は初めてだった。
最初は人気の読者モデルが惨殺されたところから始まる。
それを捜査することになった新米刑事の兄 正義と妹の優羽。
彼らは親が離婚してそれぞれに引き取られていたが、優羽が一緒に暮らしていた母の突然の死により、正義が引き取り、高校を卒業させるということになり、一緒に暮らし始めたばかりだった。
殺されたのが優羽と同じ高校生だったことから、正義は優羽に色々と調査を頼んだりする。
その態度が傲慢で嫌なやつという印象。
だけど、最後の最後でとんでもないことになる…
いやいや、恐ろしや…
2024.7.4
Posted by ブクログ
"だからあなたは殺される"この題名の意味が変化する感覚、おもしろい!
最初の感覚と読後感はかなり変わり、自分が正義(兄、刑事)優羽(妹、女子高生)になったりする心情。
どちらになるかで、読後感が違って見えて来る。
Posted by ブクログ
東京・立川で発生した女子高生モデル殺人事件が軸となり物語が進行して行きます。
この刑事、汐崎正義(まさよし)、正義(せいぎ)とは名ばかりで、事件に向かう理由はただ己の昇進のみ、他の刑事の手柄に嫉妬する嫌な奴です。
中盤まで展開が遅く、中だるみ的な感じもしましたが、終盤からはタイトルの意味もようやく理解出来、イヤミス作品だと納得出来ました。
殺人事件その物より、タイトルの意味を知った瞬間に本当の恐怖を感じ、そしてこの物語の背景にゾッとし、本を閉じて改めて見た表紙に更にインパクトを感じた作品です。
Posted by ブクログ
兄が刑事、妹が高校生の二人が殺人事件を追う
帯に「この兄妹ザワザワする」なんてあったがそんなこともなかった、が・・・
警察のメンツが前作とだいたい同じでした
中盤まではたんたんと進み、あれ?あれ?って感じでしたが
それ以降、大きく動き出したらまぁいろいろありました
ちょっとそこに詰め込みすぎた感もありました
Posted by ブクログ
殺人事件の犯人は誰なんだろう?手がかりはつかめず、登場する刑事と一緒にイライラしていると、えっ!と思う展開に。女の子2人の対照的な生き方が印象に残った。