水生大海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作がとても面白かったので、迷わず購入。
期待を裏切らない面白さでした(^ ^
連作短編集なのですが、最後の一編は、
人事異動でなんとホームズがいなくなってしまう(^ ^;
それでもワトソンが他の友達とした合コンの現場から、
皆の会話や現場の様子を送らせて、遠隔操作で謎解決(^ ^;
...う〜む、侮れん...(^ ^;
でも、ホームズがお酒を飲まないので、
それまでランチ合コンだけだったのが、
今回初めて夜の宴席になるなど、人事異動のおかげで
内容のバラエティもアップしている。
色々な細かい設定や、まさかこれが伏線とは、
と驚くほど端々のセリフや行動を拾ってみたりと、
とにかく「隅々まで目が行き届いている」印象。
ぜひさらに続編も読んでみたいが...
これだけ緻密な作品は、きっと一作産み出すのに
膨大な時間がかかることでしょう(^ ^;
気長に待つか...(^ ^; -
Posted by ブクログ
私の好きな「日常の謎」本(^ ^
観察力バツグンの「謎好き」OLがホームズ役で、
その同僚で恋人絶賛募集中のOLがワトソン役の、
安楽椅子探偵もの、と言える。
ただし事件は「向こうからやって来る」のではなく、
ホームズが「自ら首を突っ込んで行く」(^ ^;
OL二人組、と言うことで「合コン」に積極参加。
ただし諸々煩わしくないように「ランチ合コン」に。
その合コンの相手から、謎を拾い上げて
快刀乱麻の解決をするホームズ先生(^ ^
...いねぇよ、こんなOL、とツッコみたくもなるが、
ちょっとした「OLとしての」描写がリアルなせいか
それほど大きな違和感を抱かずに読める。
キャラクターはややステレオタイプなきらいはあるが、
シチュエーション設定に無理がなく、
また「ランチの描写」がリアルでおいしそうで、
すいすい楽しく読める(^ ^
また文庫版巻末の解説にもあるが、
「メインの謎」が解決した後で、
必ず小さな「オマケの謎」がある。
これがランチにおけるメインとデザートのようで、
本当に構成に抜かりがない感じ(^ ^
通勤のお供に、気楽に読むのにぴったりな一冊(^ ^ -
Posted by ブクログ
「物に残る思念」を感じ取ることができる、
いわゆるサイコメトラーの女子大生が主人公。
この段階で、ものすごいフィクション感な訳だが、
どうしてどうして、ハラハラドキドキさせていただいた。
主人公は「質屋の娘」で、おばばと二人暮らし。
何せ質屋なので、人様の物に触れる機会も多く、
さまざまな過去が見え、聞こえてしまう。
それが質屋として「商売」に役立つこともあれば、
いらんトラブルに巻き込まれてしまうことも少なくない。
いや、むしろこの主人公は、自分から進んで
トラブルに巻き込まれて行ってるような...(^ ^;
5つのエピソードが語られるが、連作ものとして
全体を通して一つのストーリーが浮かび上がる。
最後の最後は、中々の意外性とサスペンス(^ ^;
尻上がりに面白くなっていくタイプ。
セリフ回しが自然で良い。
決して「おしとやか」でない主人公や、
その周辺人物のキャラが立ってるし、
それぞれの口調や「言いそうなこと」が
違和感なくスッと入ってくる(^ ^
荒唐無稽な設定ではあるが、その世界観の中では
破綻なく全てがスムーズにつながっているので、
知らぬ間に引き込まれ、感情移入できる。
書店でふと目について、何の予備知識もなしに購入。
いや、これはいい買い物をした(^ ^
この作者の他の作品も、ぜひチェックしてみたい(^ ^ -
Posted by ブクログ
短編映画の撮影のためロケ地に訪れた女優、舞利亜は過去に犯した殺人を告発した脅迫状が自分の台本に挟み込まれているのを見つける。それは四年前『羅針盤』という四人の女子高生だけで行った路上パフォーマンスに関係があった。現在の舞利亜の話と、四年前の『羅針盤』の活動の様子を交互に描き、事件の犯人を明らかにしていく青春ミステリー。
魅力的なのは四年前の『羅針盤』の活動を描いた過去のパート。少女たちの友情、微妙な距離、さまざまな妨害や障害に負けず自分のやりたいことや目標に向かって友達とともに乗り越えていく姿は読んでいてとてもすがすがしくもあり、何度も心の中で応援してしまいました。だからこそ彼女たちがバラバラにならざるを得なくなってしまうところは痛みもありで、かなり感情移入しながら読んでいました。それぞれの登場人物のキャラクターもしっかり書き込まれていて、少女たちの喜びや痛みをしっかり描き切っていると思います。
この本の構成の特徴は過去と現在のパートを行き来することと、芸名という違う名前が使われていることで、事件があったことは示唆されるものの、犯人がだれか、という事だけでなく、殺されたのはだれか、ということも終盤までまったく分からなくなっているということ。そして巧みな話の展開で誰もが犯人であっても、また被害者であっても、脅迫者であってもおかしくないように書き込まれているのも巧い! そういう意味で青春小説としてだけでなくミステリーとしても完成度が高かったと思います。
島田荘司さんの解説によるとこの作品は男女で意見が大きく分かれたそうで、男性からの評価は高かったそうですが、女性からの評価はいま一つのものが多かったそうです。その理由も書かれているのですが、言われてみれば「たしかにそれっぽい」とは思いました(笑)
第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞〈優秀作〉 -
Posted by ブクログ
女子高生4人がつくった劇団「羅針盤」の活躍と事件の物語。
ストリート演劇っていうアイデアが斬新。
キャラもいきいきしてていいな〜(o^o^o)
【評価軸】
低 0〜10 高
1期待感(帯や背表紙、前評判)10
2キャラクター(登場人物の性格、キャラの立ち具合)9
3設定・コンセプト(舞台や軸となる設定)10
4インパクト(全体を通じたメッセージ性や衝撃度)9
5独創性(作者らしさや他との比較)9
6新しさ(類似したものがないか)10
7意外性(開始と結末の落差、奇抜さ)10
8読みやすさ(文章としての読みやすさ)9
9美術性(表紙や作品の美的センス、情景)10
10総合点(作品全体の出来映え)8
総評価(1〜10の平均点÷2)9.6÷2=4.8
★★★★★