水生大海のレビュー一覧

  • 最後のページをめくるまで
    五作の短編が収録されたミステリー。
    五作とも話は異なり連作短編ではありません。

    タイトルの通り、どの作品も最後のページまで結末が読めないような展開になっていて、面白かったです。
    また、全てイヤミスです。

    ベスト本格ミステリ2018の1編に選出された「使い勝手のいい女」では、キレイにミスリードされ...続きを読む
  • 新鮮 THE どんでん返し
    似鳥鶏さん、新しすぎる!!
    ほぼ最後まで違和感なく読んでしまって
    やられた〜、、となりました。

    ネタばらしもあって、
    著者の意図してないものでさらに面白い。
  • 最後のページをめくるまで
    5編からなる短編集。
    題名から分かるように、何かあると念頭に置いていたので少しは予想をしながら読んでいたが、予想通りなのと予想を超えていたのとさまざま。
    短編それぞれ共通して言えるのは最後は救われないということ。
    つまりはイヤミス。
    それでもサラッと読めてしまうのが不思議。
    【使い勝手のいい女】は作...続きを読む
  • 招運来福! まねき猫事件ノート
    まねき猫が猫として活躍するとてもユーモアたっぷりの面白い作品でした。伊勢うどんや赤福氷などがでてきて食べたくなってしまいました。
    誘拐された後の展開がなかなかテンポがよくひきこまれてしまいました。マネコがかわいらしくて想像しながら読みました。猫好きなら読みたくなるユーモアミステリーです。
  • エール!(2)
    お仕事小説アンソロジー第2巻。
    坂木司さんのスイミングインストラクターのお話が好きです。レッスン後にインストラクターである主人公たちがジャグジーに浸かってお話する場面が印象的でした。
    「明日も仕事がんばろ!」と思える作品です。
  • エール!(1)
    お仕事小説アンソロジー。
    大崎梢さんの漫画家のお話と、近藤史恵さんのツアーコンダクターのお話がすごく面白かったです!短編だから読みやすい。「エール!」は3巻まであるみたいなので、全部読んでみたいです。
  • 宝の山
    地方の閉鎖的な村で暮らし、親戚の介護に追われる希子。村の掟に逆らわず、村役場の年上の竜哉との婚約が進む中、ブロガーとして街にやってきた茗が突然疾走する。その仕事を希子が引き継ぐことになり、人の理不尽な姿を暴いて行くという展開。

    曜というITに強い高校生
    来宝ファームの社長の麗美
    最初は、敵か味方が...続きを読む
  • エール!(3)
    憧れて手に入れた仕事にも嫌な事はある。
    こんな仕事辞めてやる!という仕事の中に、
    笑顔になる一瞬がある。
    生活の為に働くのだから割り切る、
    という考えもある意味正解だと思うし、
    この仕事が天職だと思っていたのに、
    向いてないって挫折する事も多分ある。

    大変そうだね、と言われる仕事に、
    笑顔で楽しげ...続きを読む
  • ひよっこ社労士のヒナコ
    今の私には受験資格が無いけれど、舞台が整えばいつか試験に挑戦してみたいと思っている社労士のことを少しでも知れたらいいな、と思い手に取った一冊。

    新米社労士のヒナコが、日々クライアントからの要望に応えていく中で学び、成長していくお仕事小説です。
    お仕事小説でありながら、ミステリー要素も兼ね揃えていて...続きを読む
  • きみの正義は 社労士のヒナコ
    社労士ヒナコ第二作。老人ホームの調理師を辞めさせたい、残業代を請求しない社員、セクハラ、介護で時短要求など経営者側の要求にどう答えるか?

    必ずしもクライアントの要求にストレートに応じないヒナコがいい。クライアントが悪いことがよくある。社労士の関わる広範の業務を知れるのもいい。
  • マザー/コンプレックス
    地下鉄の痴漢事件に端を発する、3家族の崩壊物語

    以下、公式のあらすじ
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    地下鉄の”ある事件”を機に母性が暴走する

    蜂須賀恵理子は、悲嘆に暮れている。自慢の息子が痴漢行為を咎められ、逃げようとして地下鉄に轢かれ、死んだのだ。冤罪だと信じる恵理子は...続きを読む
  • ひよっこ社労士のヒナコ
    社労士になった雛子。クライアント企業〜様々な相談が持ち込まれる。無断欠勤からの退職、就業規則、育休、パワハラなどの様々な問題を解決する連作短編集。

    社労士は社会保険の計算をしてるのかと思ったら仕事の範囲が広くて驚いた。ストーリー展開とひねりもなかなか良かった。
  • 熱望
    結婚詐欺にあった女が、自分も結婚詐欺のようなことを始め、やがて殺人を犯し逃亡生活を始めるといった筋で、自信過剰なひとり語りで作品が描かれておりかなり面白かったのだが、最後の展開が今ひとつかな、でもあんなもんかな。
  • マザー/コンプレックス
    様々な立場の母親が巻き起こすミステリー。
    自分の子供可愛さゆえに、行き過ぎた行動をとってしまう母親達に共感は出来ないが、あり得る話ではあると思う。
    続きが気になって一気に読んでしまった。
  • 希望のカケラ 社労士のヒナコ
    お仕事日常の謎のミステリーですね。
    「社労士のヒナコ」シリーズの3冊目です。
    やまだ社労士事務所に勤める朝倉雛子は、四年目になる。
    かなり経験値がましたとは言え、コロナ禍で新たな問題も出てくる。
    雛子は、独立を視野に入れているが、世の中は理屈通りにはいかない。またまた、苦戦の連続だが、持ち前の感の良...続きを読む
  • マザー/コンプレックス
    痴漢事件をきっかけに崩壊していく三家族を描いたバリバリのイヤミス。
    胸糞悪い人物や、過保護な母親がわんさか登場するがミステリとして十分面白かった。

    亡き息子の痴漢冤罪を信じSNSにのめり込んでいく母親、痴漢被害に合った娘を思うあまり暴走する母親、待望の子を妊娠中に痴漢容疑で逮捕された夫を持つ妻。
    ...続きを読む
  • マザー/コンプレックス
    色々な母親が出てきて
    私も母親なので共感するところもあり
    ここまでするかと思ったり。

    大切に大事に育てたつもりでも
    子供からすればエゴを押し付けられているだけ。
    その圧力で心が歪んでしまうなんて
    そんなことは望んでいなかったのに。。

    ちょっと後出し感はあったけれど
    考えさせられた。
  • マザー/コンプレックス
    タイトルからしてゾワゾワする胸騒ぎ。
    痴漢行為を咎められて事故で亡くなった息子の母、痴漢被害に遭いその痴漢を捕まえた娘の母、夫が痴漢で逮捕された妊娠中の妻、痴漢という卑劣な犯罪に絡む3人の母たちの感情の暴走は止まるところを知らず、こちらも一気に引き摺られて嫌悪感が湧きながらもおもしろかった。
    琴絵は...続きを読む
  • 希望のカケラ 社労士のヒナコ
    社労士のヒナコシリーズ3作目
    主人公のヒナコこと朝倉雛子も大分成長し独立も視野に入れながら業務に携わるようになる。
    巻を通じてコロナ禍がテーマとなっている。
    「そこは安息の地か」雇用調整助成金
    「甘い誘惑」家族手当廃止
    「凪を臨む」労働災害
    「副業はユーチューバー」副業
    「希望のカケラ」育児休業
    ...続きを読む
  • 希望のカケラ 社労士のヒナコ
    コロナ禍によってそれに基づく給付金が支給される事になって、ますます社労士の存在が有難いと思えました。素人では知らないしがらみなんかもあって、為になりました。

    ヒナコも4年目だからヒヨコではないけれど、まだまだ舐められてる感があるのが切ないです。お仕事×ミステリーで為になりつつ楽しいのが魅力ですね。