あらすじ
今を生きる女たちのために送るサバイバル+サスペンス小説!
「私はただ幸せになりたかっただけなのに」。
「みんな、わたしをばかにして。ばかにして」
ーー派遣社員の春菜は、金を騙し取られ、仕事を切られ、望みを賭けた男からも捨てられた。
だが手切れ金百万を手にした時……「騙す側になる」と決めた。
プチ整形し身分を偽り、うぶな男たちに貢がせていたが、事態は一転、逃亡生活に。
春菜に安住の地はあるか?
解説・瀧井朝世
※この電子書籍は2013年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
面白くて一気に読みました。
結婚詐欺にあった主人公が
復響のために騙す側になるお話し。
主人公がとにかくすごく嫌な女だけど、
逆に開き直りレベルに軽いノリで騙してくので
そこまで重さがなくて読みやすかった。
最後までハラハラして面白い✩*॰¨̮
自分を正当化しながら
人を騙していって、人生甘えているようで
実はすごく1人で生きる力があるなぁと思った。
でもこれ前編だよね?ってくらい
突然終わってしまった感( ›ω‹ )
続編があれば絶対読みたいと思うくらい
長編のイヤミス系だと思います。
やっば水生大海いいなぁとしみじみ思いました。
Posted by ブクログ
結婚詐欺にあった女が、自分も結婚詐欺のようなことを始め、やがて殺人を犯し逃亡生活を始めるといった筋で、自信過剰なひとり語りで作品が描かれておりかなり面白かったのだが、最後の展開が今ひとつかな、でもあんなもんかな。
Posted by ブクログ
詐欺にあった可哀想な人だと思っていたら取り返す為にか自分が詐欺師となっていただなんて。詐欺に遭う辛さが分かりながらも警察には頼れず、ならば同情の余地なしの男ならいいじゃん、とちらっと応援してしまったり。でも良い人を騙すのはやっぱりね、、そして気づいたら殺人まで犯していただなんて自分でもびっくりだろう。衝動的殺人はそうして起こってしまうのか。それでも逃げて生きる道を選ぶ彼女の機転の良さには関心。果たして彼女の未来はどうなるのかまだまだ波乱が予期される結末だ。
Posted by ブクログ
結婚詐欺に遭い、仕事も失った春菜。生活に困窮する中で思いついたのは、自分がやられたようにやりかえすこと。名を騙り、金を持ちそうな男に近づいて金を巻き上げる生活を続ける彼女。しかしそんな生活がいつまでもうまくいくはずもなく、さまざまな危難が降りかかることに……実に痛いし苦しい状況なのだけれどどこか突き抜けていて、読む手の止められないサスペンス。
もちろん春菜の陥った状態は気の毒なのだけれど、だからといって悪事に手を染めていい理由にはなりません。とはいえ、なんだか彼女を憎めないのも確か。彼女の周りの人間も善良な人ばかりではないし、彼女は彼女なりに「頑張って」いるんですよね。なので果たして彼女は幸せにたどり着くことができるのか、破滅に進んでいくことになりやしないか、それが心配ではらはらさせられてしまいました。
後半の展開がとにかくとんでもなくって、もう読む手が止まりません。そしてこのラスト……うわあ。まぎれもなくイヤミスではあるのだけれど。どこかしら爽快な気分も感じてしまいます。これは彼女にとって救いになりうるのかどうか。
Posted by ブクログ
男に騙され金を奪われた女のお話でした
展開が早かったです
騙され騙し逃亡そしてって感じでした
こんな女は・・・と思いつつ先が気になって読まずにはいられない
そして、このあとはあるんだろうかと気になった
あるんだったら読みたいとも
Posted by ブクログ
再読。
文庫化により購入。
面白かった。
騙す方になっても不器用な主人公。
タイトル「熱望」が切ない。
2016.6.10
31歳、独身、結婚詐欺にあってお金も仕事も失った春奈は、今度は騙す方になろうと決意する。
前向きで明るく、行動力、決断力もあり、特に引き際の見極めは素晴らしい春奈。
展開が気になって一気に読んだ。
Posted by ブクログ
*「みんな、わたしをばかにして。ばかにして」――31歳、派遣社員の春菜は、金を騙し取られ、仕事を切られ、望みを賭けた男からも捨てられた。だが、男からの手切れ金百万円を手にした時……「騙す側になる」と決めた。プチ整形し身分を偽り、うぶな男たちに貢がせていたが、やがて事態は一転、逃亡生活に。春菜に安住の地はあるのか? *
ちょいポチャな並女なのに、なかなかの勘違い&自信過剰な春菜。
友達にはなりたくないけど、ハタから見ていたら面白いタイプと言えましょう。
が、読み進めるうちに、無駄に手先が器用で働き者で楽観的な彼女から目が離せなくなり、ちょっと応援してしまう自分がいました。
もちろん殺人はNGだけど、脇役の皆さんも相当なタマ揃いなので、春菜の返り討ちが痛快に思えるように。
生きることへの図太さ、お見事です。