水生大海のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
オーディブルで。どんでん返し系短編。
『妻は嘘をついている』家に帰ると見知らぬ男の遺体が。妻の浮気を疑うも、妻によって疑惑は晴らされる。が、娘のインスタによってそれが嘘だとわかり、そして、同じことが自分の身にふりかかる。
『まだ間にあうならば』売れない俳優の女の子が、推しアイドルのMVでの彼女役に抜擢されたことで、同じファンからの攻撃を受ける。攻撃してくるのは、かつての推し仲間だと思っていたが、意外な人物だった。
『三年二組パニック』卒業式である人物への復讐をするという噂を聞きつけ、クラス内の揉め事に頭を悩ませる担任。当日告発されたのは、その担任だった。
『家族になろう』身分違いの恋のため、反 -
Posted by ブクログ
▼不勉強で世間知らずだったので、「社労士(社会保険労務士)」という存在や、その仕事役割については何も知りませんでした。その意味では「へ~」に満ち溢れた愉しい本でした。働き方や従業員の保険、などなどのプロフェッショナルを置く余裕がない企業では、社労士んさんが大きな役割を担っているのですね。
▼連作短編。「お仕事物」でありつつ「ライトなエンタメ」というゾーンを狙って、かなり健闘されていると思いました。ただ、当然ながら難しい問題が毎回起こるので、フィクションの力で各話をさわやかな終わり方にする、、、というのはやりきれてはいません。仕方のないことですが。だから問題提起があって、当然ならが構造的な解決 -
-
-
Posted by ブクログ
5つの短編から成る小説です。
それぞれの物語には日常の中に潜む不穏さや、人間の内面にある嘘や秘密が描かれており、読んでいて思わず引き込まれるような雰囲気がありました。
ストーリーの設定やテーマ自体はとても私好みで、読む前から期待していたのですが、読み終えた後には、どうしても拭いきれないモヤモヤが残ってしまいました。
その理由のひとつが、どの短編も「結末」が描かれていないことです。
物語が盛り上がってきたところで、突然プツンと終わってしまう。
まるで、話の途中で誰かに本を取り上げられたような気分でした。
まさに「尻切れトンボ」という言葉がぴったりで、「え?ここで終わり?」という戸惑いが何度も -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
楠谷 佑「パブリック・スクールの怪事件」…ホームズ&ワトソン
ガイド第1回 ミステリのおもしろさ。
辻 真先「アルセーヌ・ルパンのお引っ越し」
ガイド第2回 名探偵とは誰でしょう?
斜線堂 有紀「キャロル・ハートネル大いに憤慨す」…ポアロ
ガイド第3回 トリックとは何か?
水生 大海「一つの石で二羽の鳥を殺す―To kill two birds with one stone.」…ミス・マープル
ガイド第4回 推理とは何か?
青崎 有吾「シチリアオレンジジュースの謎」…エラリイ・クイーン
ガイド第5回 どんでん返しとはなんでしょうか。
阿津川 辰海「オムレツは知っていた」…ネロ・ウ