水生大海のレビュー一覧
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ネタバレ働く女性アンソロジー、第二弾。
今回は、下記のラインナップ。
スイミングインストラクターが主役の「ジャグジー・トーク」…こうやって言い合える同期がいるのは良いよね。いるだけで大分気分が楽になる。
社会保険労務士が主役の「五度目の春のヒヨコ」…これ良かったな。ミステリーっぽい雰囲気もあり、飽きのこない展開の仕方だった。丹羽さんが良いね。かっこいい。あんな女性近くにいたら良いね。
宅配ピザ店店長が主役の「晴れのちバイトくん」…マネージャーとして働く女性って多いと思う。私の親友もショップの店長やってるし。管理する立場ならではの悩みは必ず存在する。そんな女性に、あるある!と共感してもらえるであろう作 -
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◎消せない過去、5年前に向かって謎を解く
水生大海先生の、風見高校シリーズ第1弾。
風見高校に進学した響は、できれば会いたくなかった人たちと、高校生活が始まった直後に会ってしまうことになった。5年前、校外学習でやってきたメンバーたちだ。
あんな事件がなければよかったのに。今までそれで苦労してきたのに。
友樹、紀衣、ユカリ、宙太。それぞれ響の存在に気づき、それなりの距離の取り方をするが、なかなか響との距離は縮まらない。
5年前の事件を引きずったままはじまり、そのままずるずるとその事件が文化祭をきっかけに発覚してしまう。
黒板にこれ見よがしに書いてあった言葉は、明らかに響が呪いの原因の「佑姫 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「少女たちの羅針盤」。
このタイトルがとにかく素敵。
解説によると、当初は「罪人いずくにか」という
タイトルだったようだけど、これは変更して正解かと。
現在と過去を交錯させた面白いミステリ。
館モノのミステリを題材にしていながら、
輝くのは過去の少女たちの青春物語。
4人それぞれがそれぞれにいろんな想いを抱えて、
それでも演劇というひとつの目標に向かって進んでいく。
キラキラと輝いてる。
だからこそ、だからこそ、訪れる悲劇がとても悔しい。
読んでいて、本当に嫌になる。
それだけ作品の中で4人が生きているということか?
現在の物語が完結した後、成長した少女たちはどうなるのだろう?
それがと