あらすじ
風見高校に教育実習生がやって来た。友樹たち1年5組の教生・久遠寺絢子(くおんじあやこ)は女子大生作家であるとわかり、たちまち注目の的に。映画研究部はその小説の映画化を企画し、美少女の毬(まり)の出演も決まる。撮影が順調に進むなか、花壇に「骨」がばらまかれたことから、過去の落下事故が浮上する。恋愛、友情……十代の危うさが巻き起こす事件の真相とは? 風高5人組が挑む学園ミステリー!
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Posted by ブクログ
○"バラバラ死体"と高校生とちょっとの嘘
水生大海先生の、風見高校シリーズ第2弾。
ある日友樹が登校すると校舎のそばに見えたのは・・・バラバラ死体!?
と思いきや骨格標本だったのだが、それだけでも学校では大問題だ。
話は前日の日曜日にさかのぼり、教育実習に来ていた久遠寺先生が書いた小説を映画化しようと映画研究会に協力して友樹たちも撮影に参加して屋上に来ていた。
おそらく屋上から落とされたと思われるため、疑われたのは友樹たちも含む映画の撮影に協力していたメンバーだったが、いや俺らってちゃんとカギかけたよね?
そしてその骨格標本はどうやら映画研究会の部室から盗まれたらしい。
一体どうなっているのか?
この謎を解いていくうえで欠かせないカギは、昨年起こった屋上からの酒井先輩転落事件。さてこの事件がどのようにかかわり、どのように影響してくるのか?
友樹・ユカリ・響・紀衣、そして宙太が協力し合い手がかりを集めるが、その真実は?
タイトルにも、帯にも書いてあるが、ポイントは「嘘」。
人はどのようなときに嘘をつくだろうか。
自分の犯した罪を認めたくないとき?
自分はやっていないが疑われたくないとき?
高校生らしいと言えばらしい、嘘のつき方、そして事件の動機。
あの頃は義理にも人情にもあふれていたな、なんてしみじみと読みながら思う。
Posted by ブクログ
「消えない夏」シリーズ続編。
前回と同様に探偵役は宙太で、過去の事件を紐解く。前作との違いは学校内で起こった事件という点と自分たちの事件では無いところ。
心理描写などは前作よりも詳細。章毎に語り部が異なる為、誰だか分からなくなる事もあるが、色々な目線であり面白い。
派手な事件では無いが、解決の後にさらに展開が準備されており飽きさせない。
Posted by ブクログ
「消えない夏…」の続編。
登場人物紹介の序列は「宙太・ユカリ・友樹・響・紀衣」となり、前作と比べ宙太とユカリの比重が高まった。
今回はほとんど全て校舎内でのシーンばかり。学園推理ものシリーズとしての様式がほぼ固まった感じがする。5人のメンバーや脇役の役割もイイ感じに固まって来ているように思うし、続編が楽しみだ。
Posted by ブクログ
やってきた教育実習生は、何と小説家だった。
それを映画化するのにあたって、の主演者に
恋をして突き進もうとする、お調子者。
それを監視と手をかすために、残り3人も…という
またこの状態か、という。
そして状況を打破するために、前回と同じように
もう1名追加。
昔起こった事件に絡んでくるわけですが
どこの学校でも、成績優秀者が信じられるんだな、と。
そもそも相手の言い分が本当でも
名乗り出るわけがないのに、なぜに? です。
当然大人としては穏便にしたいでしょう。
償いを…とか言ってますけど、彼らは相手に
何もしてないわけで。
犠牲になって丸く終わった、で終わらせる性格が
非常に恐ろしいです。
面倒事は隠したい、とは思いますけど。
心、つぶれたりしないのでしょうか?