水生大海のレビュー一覧

  • 冷たい手

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    「もう会わない」と宣言してきた友達がその直後に殺される。そもそも1年に1度しか会わない友達。ワケありありで、次から次へと「えーっ」な展開。主人公の周りは嫌な奴だらけ。特に担当刑事、いっぺん逝ってしまえ(笑)。コイツのあまりに不愉快な物言いのせいで頭に血が上りつつも途中で止められなくて一気に最後まで。

    悲惨な話なのですが、痛々しい描写も露骨ではなくて助かりました。登場人物に共感を呼ぶ魅力的な人がいればもっとよかったのですけれど。私の推理はろくに当たらない。本作でもやっぱり当たらない。そこには辿りつけんやろっ。

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    2019年03月24日
  • 僕はいつも巻きこまれる

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    巻き込まれたのは最初の事故だけで、あとはうっかりテレビのインタビューに応えてしまうという社会人としての不注意によるもの。事故現場で人助けしたらつい言いたくなるのはわかるけどね…。ネット怖い。

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    2019年01月27日
  • エール!(2)

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    エール第2弾
    作家さんがそれぞれ違うので、タッチも違って面白い。
    でも最後はなんだか頑張ろうって思える前向きな小説。

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    2019年01月01日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    「夜半のちぎり/岡崎琢磨」
    シンガポールの新婚旅行で奥さんが殺される。そこで元カノも結婚していて、彼と来ている。その彼が実は今の奥さんとも付き合っていて犯人というだけの話。

    「透明人間は密室に潜む/阿津川辰海」
    これは力作ですね。なぜか肌が透明になる人たちが現れてきて、そうなると透明人間は不便。人とぶつかるし、食べ物は見えるし、病院で患部の診察もできない。それでメイクを施すことになる。透明であることを利用して殺人事件を試みるのが出足。倒叙ということになる。身体に吸収したものは老廃物でも透明だがそれ以外は見えてしまうので爪の間の垢、歩いた時についた泥なども危ない。人通りの少ないところを探すのに

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    2018年11月11日
  • 17×63 鷹代航は覚えている

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    オレがジジイで、ジジイがオレ?

    使い古された設定ですが、転校生、君の名は。男女ではなく、17才の高校生と63才のリタイヤ祖父(笑)

    祖父が突然、何者かに刺され、なぜかその場に孫が、孫も酔っぱらいに巻き込まれ、気が付くと入れ替わる(^^;
    二人で事件解決に奮闘するも・・・

    ドタバタ劇ですが、なんかほのぼのしちゃいますね♪

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    2018年10月15日
  • 少女たちの羅針盤

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    4年前、殺された少女は誰?殺人を犯した少女は誰?のフーダニット作品。
    少女の心の揺れや、10代の鬱屈した感情、激情、嫉妬…などのもやもやした感覚はとてもよくわかるし、共感できるところは多いが、ミステリー、スリラーどちらの面からも、謎解きワクワク感は薄い。死者が分かった時点で、犯人もほぼこの人だろうと分かってしまうから、大どんでん返しも驚きいまいち。

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    2018年10月14日
  • 消えない夏に僕らはいる(新潮文庫nex)

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    郊外学習で田舎町を訪れた四人と彼らを廃校に案内した響が五年後高校で再会するが、五年前に捕まった親戚をきっかけに犯罪者扱いをされ高校では心機一転したい響は別人のふりをする。自覚も悪気もなくいじめの流れに持っていってしまうはっきりしたクラス委員が反面教師のようにリアルで印象的。等身大の人物達が瑞々しい。

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    2018年10月10日
  • 消えない夏に僕らはいる(新潮文庫nex)

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    絶望系、いなくなれ群青、知らない映画のサントラ、と読んでこれ/ その中じゃ一番面白かった/ それにしても読んでいてイライラが止まらず、さっさとカタルシスが欲しくてページをめくる手も止まらない/ 別の意味ですぐ読んでしまった/ こんなに苛つく登場人物は久しぶり/ しかしミステリ部分は弱い/ 弱すぎる/ あんな推理がまかり通るなんて小学生じゃないんだから/ その稚拙さを織り込んであとがき読んだらなにを偉そうに、と/ いかにも続編ありそうだが、あまり期待できないね/ なぜ新潮nexのなかでコレだけあとがきが許されたのだろうか/

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    2018年10月08日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    似鳥さんのはタイトルページからすでに何かおかしいと思っていたらまさかのどんでんだった。水生さんのはまさに新鮮ネタ!

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    2018年09月17日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    「事件をめぐる三つの対話」
    「筋肉事件/四人目の」
    書籍ならでは。前者はラジオドラマでもよいかも。
    そして後者は映像化不可能作品。

    「夜半のちぎり」
    主要登場人物4人が4人とも、普通・一般的からどこか
    飛び出したところがあって、真相が明らかになった
    気味悪さもあるが、だからタイトルは平仮名なのかな。

    「使い勝手のいい女」
    最後の最後に小さなどんでん返し。第一の大きな謎が解決したからといって気を抜いてはいけない。そして読み終わってみるとタイトルがなんと全体を支配していることか。

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    2018年09月13日
  • 福徳円満! まねき猫事件ノート 猫たちの生まれる街

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    招き猫側から見た人間の恐さはわからなくもないが、そりゃないよという展開。なんかすっきりしない終わりかただった。

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    2018年08月31日
  • 17×63 鷹代航は覚えている

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    目立ちたくない、友達もいらない、コミュ障気味な鷹代航には祖父がいた。がさつで大雑把で朗らかな祖父、鷹代章吾。ある日その祖父が何者かに襲われ倒れているところに居合わせた航は、自身も何者かに襲われ昏倒してしまう。目がさめると、航は章吾と入れ替わっていた。

    各章ごとに日常の謎っぽいものを解いてる。おじいちゃんも孫もそこそこ謎が解ける。しかし序盤の航の分からず屋っぷりにいらいらして、祖父の人生経験的なところで諭されながら変わっていくのかと思いきや途中から探偵役は航になって祖父のダメなところも出てきてなんか残念ではあった。

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    2018年08月26日
  • 17×63 鷹代航は覚えている

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    事件と事故に巻き込まれたせいで、おじいちゃんと孫の心が入れ替わる!とはいえおじいちゃんもスマホ使える世代だし、意外と馴染めてる。孫の高校での日常の謎解きもしつつ、自分たちの事件の犯人探し。面白かった。

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    2018年08月17日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    【収録作品】「夜半のちぎり」岡崎琢磨/「透明人間は密室に潜む」阿津川辰海/「顔のない死体はなぜ顔がないのか」大山誠一郎/「首無館の殺人」白井智之/「袋小路の猫探偵」松尾由美/「葬式がえり」法月綸太郎/「カープレッドよりも真っ赤な嘘」東川篤哉/「使い勝手のいい女」水生大海/「掟上今日子の乗車券 第二枚 山麓オーベルジュ『ゆきどけ』」西尾維新/「虚構推理 ヌシの大蛇は聞いていた」城平京/評論 「吠えた犬の問題-ワトスンは語る」有栖川有栖

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    2018年08月07日
  • 君と過ごした嘘つきの秋 (新潮文庫nex)

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    やってきた教育実習生は、何と小説家だった。

    それを映画化するのにあたって、の主演者に
    恋をして突き進もうとする、お調子者。
    それを監視と手をかすために、残り3人も…という
    またこの状態か、という。
    そして状況を打破するために、前回と同じように
    もう1名追加。

    昔起こった事件に絡んでくるわけですが
    どこの学校でも、成績優秀者が信じられるんだな、と。
    そもそも相手の言い分が本当でも
    名乗り出るわけがないのに、なぜに? です。
    当然大人としては穏便にしたいでしょう。
    償いを…とか言ってますけど、彼らは相手に
    何もしてないわけで。
    犠牲になって丸く終わった、で終わらせる性格が
    非常に恐ろしいです。

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    2018年03月28日
  • 消えない夏に僕らはいる(新潮文庫nex)

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    5年生の夏、ただの冒険だったものが
    忘れられないものに。

    5人の視点から、それぞれ5年生の夏の事やら
    今の事やら、が語られています。
    おちゃらけ少年だけ、5年生の時から変わってない。
    ある意味、幸せに生きてきた、という感じがします。
    変わらなくてもよかった、という事ですから。

    とはいえ、周囲のフォローも何も考えてない状態です。
    ちょっとは黙っていた事を考えましょう、ですが
    アピールしたい人にとって、すべてが材料。
    後の事は考えませんし、いい方向に行ってるから~で
    終わらせられる根性がすごいです。

    それを言ったら、委員長になりたがった、白黒つけたい
    女の子もそうですが。
    自己満足に突き合わ

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    2018年03月05日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    【収録作品】「密室龍宮城」 青柳碧人/「居場所」 天祢涼/「事件をめぐる三つの対話」 大山誠一郎/「夜半のちぎり」 岡崎琢磨/「筋肉事件/四人目の」 似鳥鶏/「使い勝手のいい女」 水生大海

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    2018年03月04日
  • 君と過ごした嘘つきの秋 (新潮文庫nex)

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    シリーズ2作目。高校生5人組が登場する学園ミステリー。
    「消えない夏に僕らはいる」の続編。

    ある日、友樹が登校すると校舎の下に見えたのは、バラバラ死体ではなく骨格標本だった。それだけでも学校では大問題。
    風見高校にやってきた教育実習生とともに、過去の落下事故が浮上する。

    「消えない夏に僕らはいる」は未読だが、5人のキャラがはっきりしてなくてわかりにくかった。
    謎解きとしては普通。

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    2018年03月03日
  • エール!(2)

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    ネタバレ

    今回は坂木さんと拓未さん以外は知らない作家さんだったけどそれぞれに良かったなぁ。
    別の作家さんが書いてる話と少しだづつ繋がってるのか
    読んでて楽しい
    でもやっぱり坂木さんのジャグジー・トークが一番好きだった

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    2018年01月26日
  • 消えない夏に僕らはいる(新潮文庫nex)

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    読みやすい小説ではあるものの、幼い頃に親戚が起こした事件のせいで高校生になってもイジメられるという感覚に馴染めない。
    基本的にイジメをストーリー展開のキモに使った作品が好きではないこともあって星3つ。

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    2018年01月25日