中島岳志のレビュー一覧

  • 保守と大東亜戦争

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    いわゆる戦中派の保守派の論客と太平洋戦争との関りについて雄弁に語っているが、著者の講演を聞いてちょっとガッカリ。

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    2018年08月20日
  • 「リベラル保守」宣言

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    わかりやすく面白かった。
    本当の保守についてかなり理解が進んだ。
    しかし、保守というのはちょっとカルトっぽいな。
    自分はもう少し人間の理性や知性を信じてもいいと思う。

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    2018年06月27日
  • 保守と立憲 世界によって私が変えられないために

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    中島の考える保守についてはよくわかった。
    ただ、タイトルどおり保守と立憲についてしっかり読みたかった。
    書き下ろしが少なすぎる。

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    2018年06月19日
  • アジア主義 西郷隆盛から石原莞爾へ

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    孫文が漢民族ナショナリズムから満蒙を日本に譲るって言ってた、ってのは知らんかった。満州も内モンゴルも中国の一部になってる今の時代から見ると切り離す方が無茶言うてる気がするけど、今の目と当時の目が同じとは限らないのね。あと、反ユダヤ主義が日本で紹介された時に、バカバカしいからほっといたら広まってしまい、公開討論で叩きのめしたにもかかわらずさらに広まってしまった、ってのは在日特権だかなんだかいつの世も変わらんのやなぁ、と思うとごっかりしたり。

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    2018年06月11日
  • 親鸞と日本主義(新潮選書)

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    著者による「血盟団事件」を読んだ時に、宮沢賢治と5.15事件の青年将校たちに共通に流れる血としての日蓮宗を知った時、宗教が現実と交わる時に発揮する禍々しさにたじろぎました。本書では親鸞の教えの「他力本願」「悪人正機説」がいかに日本が戦争に突入する時のナショナリズムの形成に繋がっていったかを検証していきます。キーワードは「煩悶青年」。理想と現実の狭間に悩む自意識過剰の青年たちが「自力」に傷つき「他力」の赦しを求める青春が親鸞に出逢って救われていく、そんな一個一個の物語が激しく日本を神の国にしていくことが怖くなります。そして青春の悩みは性欲との葛藤。笑っちゃうくらいにこの本には自分の性欲を持て余す

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    2019年01月29日
  • 保守と立憲 世界によって私が変えられないために

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    同い年なのよね、中島岳志。同じ年に同じ大阪の大学に通ってた(当時は別々の大学やったけど)人がTVでコメントとかしてるの見て「オレらもそんな歳になったのか」と思った覚えがある。報道ステーションでまだレギュラーではなかった頃、政治学の研究者をやってる先輩と飲んでる席で「中島岳志ってどう思います?」って聞いたら「保守の論客としては櫻井よし子とかに比べたらメッチャまともやしええよね」って話をしてた。その頃は櫻井よし子と同じ側だったんだなぁ、と。いや、中島岳志はたぶん変わってなくて、世の中が右旋回したせいで真ん中右寄りから真ん中左寄りに立ち位置が相対的に変わったんやろな。その点はオイラ自身もそんな気がし

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    2018年04月02日
  • 「リベラル保守」宣言

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    中島岳志さんに注目してるというのに、この本を読んでないのはダメだろうと読むことにした。

    そもそも中島さんは「保守」であることを常々宣言しておられる。私としては、中島さんの言っておられることはいつも素晴らしいと思っているのに、「保守」というイメージは昔から全く好きでなく、どうしたものかと思っていた。

    大体この本のタイトルにもある「リベラル」と「保守」を合わせることが理解できなかったのだ。ただ、やはり尊敬する内田樹先生がよく「今の自民党は全く保守ではない」とよく言われ、それはそれでよくわかり、今までの私の中の自民党=保守というイメージも崩れていってたのだ。

    では「保守」とは何か?
    中島さんは

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    2016年05月30日
  • 「リベラル保守」宣言

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    面白かった。
    確かに、俗的・古臭が漂う醜い保守でもなく、
    教条的でなんでも反対し、あぶなっかしい左翼でも
    ない、人間の本質をとらえ、そのうえでの
    歴史をかさねてきたものの重要性を鑑みた保守。
    また、自由を集団的狂信や多数者による専制を疑う
    リベラルというのがしっくりくると思われます。
    橋下・安倍のなんでも声高に否定する保守、集団的
    狂信を起こそうと考えるリベラルに嫌気がさしてくる
    ような事象が多くあるような気がします。
    かといって、”リベラル保守”というレッテルで突き進む
    のも変な気もします。自分たちで考えるということが
    必要なのではと改めて思われます。

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    2016年02月07日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    グローバル化について本当の意味での豊かさを実現出来るの?と、問いかける一冊。教育や医療や昔ながらの商店街にもグローバル化を持ち込むことで、金銭的な豊かさは良くはなっても、二極化が進むだけだよ。中間層が一気に引き落とされるよ、心が貧しくなるよ、といった本。グローバル化に違和感感じる人にオススメしたい一冊。

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    2014年04月25日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    ポストグローバル社会論と日本の未来を考えるシンポジウムの記録。
    第2回の、イケダハヤト氏と高木新平氏の視点がユニークで面白い。
    マスコミ報道ではわからない橋下市長に選挙で敗れた平松氏の思想や人となりも知ることができる。

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    2014年03月30日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    私淑する内田樹先生の参加している本です。対談をまとめた形の本なのですが、示唆に富んでいてとてもおもしろい内容でした。

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    2014年01月22日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    ネタバレ

    グローバリズムを疑う。成長し続けることを前提とした資本主義はいつか限界点に達する。資本主義は常に新たな市場、貧しい者、安価な労働力を求め続ける。つまるところ貧富の差があることを前提としている。もっとも裕福になったはずのアメリカや日本で、逆に貧富の差が増大しているということは、やはりそれを必要としている制度なのではないだろうか。高齢化と共に人口減少を避けられない日本がこの先どのような社会を築いていくのか。貨幣経済の外で助け合える共同体をどのように作っていくのか。興味深い。

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    2013年09月19日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    グローバル化、新自由主義、何だか地に足が付いていないことがどんどん進んでいるような…。身体感覚のない言論が過激さを加速する。匿名のネット上での発言が問題になるのも納得です。

    ここのところの内田氏はグローバル化、グローバル企業と国民国家が相入れない関係であることを盛んに書いています。株式会社の平均寿命が10年未満なのにたいして人間の寿命は数十年。我々の身体感覚ではものごとを100年単位で捉えている。それを体現しようとするシステムが国民国家である。企業は100年後のことには興味ないのですぐに効果、結果を求める。この企業の論理が国民国家に浸透してきてしまっている。これが何を生み出すのか私たちは冷静

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    2013年08月25日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    この本のもととなったシンポジウムは2012年の衆議院選挙の前後になされたもので、出版されたのが今回の参議院選挙の直前。
    丁度そういう時期に読んで、中々興味深かった。
    特に、20代の若者の率直な意見は面白かった。
    こういう多様性というのがどんどん広がってきて、色んな人が色んな事を言い、実践できる社会になればいいと思う。
    ただし、他人を排除して優越感に浸るようなのはダメだ、言うまでもないけど。

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    2013年07月22日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    国民政治とグローバル企業・資本主義は基本的に相いれないものだ、という内田氏の主張が何よりのキーワード。
    国に対して競争のし易い環境を!と要求する企業がいかに独善的か、、というのを考えさせられる。グローバリズムを標榜する企業・政治家にロクなものは無い、と改めて認識。

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    2013年07月15日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    内田:この20年ほどの「構造改革・規制緩和」の流れというのは、こういう国民国家が「弱者」のために担保してきた諸制度を「無駄使い」で非効率だと謗るものでした。(P.5)

    中島:かつての70年代くらいの若者にとって、未来というのは輝けるものとして存在した。とすると、今ある自分の現実に対して「俺にはもっと幸福が先にあるんだ」と思えた。だから今の自分はまだまだ幸福ではない、と言っていた。しかし今の若者には先が見えない。輝ける未来や、今よりよい自分というビジョンが描けない。あるいは欠落している。だったら今の状態を幸せだと言っておかないと…と考えてしまう。(P.62)

    内田:今の公共政策の、まず税金を

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    2013年07月06日
  • 自分ごとの政治学

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    ネタバレ

    p66
    - [[スワデーシー]]という概念における富の流出は「先進国vs発展途上国」として常に発生しうる普遍的なテーマではないでしょうか。「チ。地球の運動について」での「労働vs対価」とは異なるものと思う。労働者は、対価(賃金)+スキル+社会的地位など、得られるものは賃金だけではないと思うからです。...が、対価を得るためだけの手段としての労働をしているのであれば、「富の流出」に極めて類似してくると思います。
    p86
    - 2015年の安倍政権において、憲法五十三条の条件を満たして、野党が臨時国家を要求したが、憲法には「要求があってから何日以内に開催しろとは憲法には書かれていない、いつでもいいん

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    2025年11月08日
  • 縄文 革命とナショナリズム

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    中島岳志氏、的を射た政党、政権の分類方法で、好きな政治学者。
    そんな彼が書いた「縄文」。
    弥生時代に誕生した現天皇家の系統と、縄文文明の存在は相いれない。
    そのあたりを鋭く突く本なのかな、と思い読み始める。
    目次を読んでもそういう流れ。
    しかし、、、
    まずは中島少年が縄文に惹きこまれたほほえましいエピソードにはじまり、
    岡本太郎が「縄文」を再発見したお話に。これは魅力的。
    弥生の平板な文化より前に、日本人はこんな熱い文化を持っていた!
    このあたりはわくわく。
    そのあとがよくわからなくなってきた、、、
    「ナショナリズム」はまさに私も持つ問題意識をえぐるところなんだろうけど、
    なぜかそう読めなかっ

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    2025年08月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス オルテガ 大衆の反逆 真のリベラルを取り戻せ

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    ネタバレ

    大衆の反逆出版当時→イタリアではムッソリーニが、ドイツではナチスが勢力を拡大しており、著者オルテガの故郷スペインもファシズムの波に飲み込まれて行った。
    この失望から大衆の反逆は生まれた。

    大衆とは?→自分が拠って立つ場所もない個性を失った群衆のことを指す。
    自分の信念がなく、時代の流れにただ身を任せるだけの人
    (オルテガは特に専門家を批判していた。一分野の専門家に過ぎないのに、知っているかのように振る舞うから)
    また大衆は己の能力を過信して、平凡ではなく何か優れたことをしようとする。
    しかし人間の非凡さは平凡に見えることの中にある。

    自由主義とはとにかく寛大なものであり、他者を受け入れる寛

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    2025年05月27日
  • 日本の新構想 ~生成AI時代を生き抜く6つの英智~(小学館新書)

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    最後の島田雅彦さんが、何を言いたいのか?全く分からなかったので、減点
    磯田さん、波頭さんやメディアのパートが秀逸なだけに勿体なかった。

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    2025年02月23日