親鸞と日本主義(新潮選書)
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親鸞と日本主義(新潮選書)

1,232円 (税込)
862円 (税込) 12月25日まで

4pt

3.9

大正から昭和初期にかけて起きた親鸞ブーム。その絶対他力や自然法爾の思想は、やがて“国体”を正当化する論理として、右翼や国粋主義者の拠り所となる。ある者は煩悶の末に、ある者は戦争の大義を説くために「弥陀の本願=天皇の大御心」と主張した。「親鸞思想と国体」という近代日本の盲点を衝き、信仰と愛国の危険な関係に迫る。

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親鸞と日本主義(新潮選書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    知識が追い付かず斜め読み。
     
    あとがきに著者は真宗大谷派の教学員を務めてらっしゃるとあり、本書の内容からすると良い意味で意外なことに感じられた。

    0
    2018年01月23日

    Posted by ブクログ

    難しいところは読み飛ばして歴史的事実だけをチェック。
    それでも興味深く読めた。

    「私たちは、先人の苦闘から照らされている~。」

    0
    2017年09月12日

    Posted by ブクログ

    本書を読んでいくつも気にかかることがあった。個人的なこともあり、また、もう少し大きな問題もある。

    個人的なことといえば、父のことである。父は10数年前に病没したのだが、入院中にせん妄状態になり、「天皇陛下に申し訳ない」と言い出した。かれは、旧職業軍人で、終戦時には連隊長で、日本に生還したのはかれの

    0
    2022年08月29日

    Posted by ブクログ

    戦前の浄土真宗と国体論のつながり等、寡聞にして全く知らなかった。大谷派の論議は読み応えがあり、思想や宗教の危うさを感じさせる。力作だと思う。

    0
    2018年10月13日

    Posted by ブクログ

    著者による「血盟団事件」を読んだ時に、宮沢賢治と5.15事件の青年将校たちに共通に流れる血としての日蓮宗を知った時、宗教が現実と交わる時に発揮する禍々しさにたじろぎました。本書では親鸞の教えの「他力本願」「悪人正機説」がいかに日本が戦争に突入する時のナショナリズムの形成に繋がっていったかを検証してい

    0
    2018年05月31日

    Posted by ブクログ

    日本主義を信奉した知識人、文化人の中には、深く親鸞の思想を研究したものが散見された。
    親鸞の思想がどのように日本主義に転換していくのか、いくつかの実例を挙げて検証している。

    0
    2018年03月19日

    Posted by ブクログ

    大正から昭和初期にかけて、親鸞の思想が皇国主義と結びついていった。

    本書は、いかにして親鸞の思想がこれらの右翼思想に取り込まれて行ったかを当時の文献を紐解いている。各章のテーマは、歌人同人(三井甲之)、ベストセラー作家(倉田百三)、教誨師(刑務所専属の僧侶)、大衆文学(吉川英治)、浄土真宗の教義の

    0
    2018年01月22日

    Posted by ブクログ

    宗教(親鸞,及び大谷派)と国体論の蜜月の仕組みが非常にわかりやすく書かれている.宗教にしても政治権力の前にはなんでも利用されるのだと思い知った.まず,神話の成り立ちを疑ってみることから始めてほしかった.

    0
    2017年11月04日

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