中島岳志のレビュー一覧

  • 保守のヒント
    耽美派の世界観に入り込めるようになったのは、人間の理性に懐疑的になったからだと気づいた。そしてわたしが好きな物語の多くが、合理的なグランドデザインvs人間の不完全性、という構図があることに気づいた。政治に現れるからには当然だが、右派と左派というのは日常のあらゆる局面に転がってるなぁ。以下、学んだこと...続きを読む
  • 自民党 価値とリスクのマトリクス
    オリラジあっちゃんのYouTubeを見て、購入。
    すごくおもしろかった。
    自民党の9人の政治家がどういう価値を持ち、どういう風にリスクを政治が追うべきと考えているか、ということを各々の著書等を通じて知る本。

    今回の自民党総裁選後に日本はどうなるのかな?と思って読みたかったんだけど、その疑問の答えも...続きを読む
  • 自民党 価値とリスクのマトリクス
    ・自民党の有力政治家について、価値とリスクの観点からマトリクスに整理させている
    ・それぞれの政治家がどういう経緯を辿って、どのような思想をもっているかを理解することで、今後の政治の見方が変わるように思える
  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち
    世論調査に関わっていたこともあり、「世論」、「空気の研究」は読んだことがあったが、表現が難解で最後まで読み切ることができなかった。
    今回、大澤真幸さんらの解説を通じて、ようやく内容を理解することができ、爽快であった。

    それと同時に、国単位での集団心理の特性は、今も昔も大きくは変わらないのだなと改め...続きを読む
  • 支配の構造 国家とメディア――世論はいかに操られるか
    推薦者による解説から4人の対談形式で本を色々な切り口で語るのは古典のブックガイドとしては新鮮で面白かった。
  • 自民党 価値とリスクのマトリクス

    読後もマトリクスが頭に残る

    政治家を分析した本を読むことが初めてでしたが、その点で初めての書籍がこの本で良かったと思います。また、今後も政治家を捉える際に、ヴィジョンと価値のマトリクスは非常に有効だと感じました。
  • 支配の構造 国家とメディア――世論はいかに操られるか
     なかなか骨太の内容の本なんだが、とても読みやすい。
     4名の論客が、マスコミとメディアと世論の関係について、実に刺激的に論理を進めてくれている。しかも、その論理を進める際に引用しているのが、ちょいと昔の本なのだから、おもしろい。
    ・ハルバースタム著『メディアの権力』
    ・トクヴィル著『アメリカのデモ...続きを読む
  • 平成論 「生きづらさ」の30年を考える
    【問いかけて30年】「怒涛の時代」とも称される平成の世を、「生きづらさ」をテーマとして、主に宗教面から読み取ることを試みた作品です。著者は、東京工業大学でリベラル・アーツを教える上田紀行ら4名。

    「そんなこともあったなぁ」と読み進めるうちに、平成の一側面をわかりやすく解説してくれる一冊でした。難解...続きを読む
  • 平成論 「生きづらさ」の30年を考える
    「平成」という時代を、「宗教」という視点から分析した本です。社会の変化とそれをうけた宗教界の変遷が、相互に影響しあって平成の「空気」を作り上げた様子がわかりやすくまとめられています。

    「激動の昭和」につづく平成の30年は、「失われた20年」などともいわれるように、閉塞感のある時代だったような印象が...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち
    ジャーナリズムについて各テキストによって論じているが、これが簡潔だが深い。放送時に説明が薄かった点も確実に補完されており、この四冊以上の内容だと思う。「世論」と「イスラム報道」は未読だが、他二冊は見事なようやくと解説だった。放送と併せるとより理解でき、記憶も固定される。まさに蒙を啓にうってつけであり...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち
    座談会の「グーグルの機能で『シリ』という音声検索機能」と発言されている箇所は、あえてそのままなのかな。メディアを無条件に信じるな、と。
  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち
    この本の元となった「100分deメディア論」が面白かったので読んだ本。本の中で紹介された本の話がどれも面白かった。マスコミ関係で働きたいと思っている人に薦めたい本。本の中で紹介された本の中で1番読みたくなった本は『一九八四年』。
  • 保守と大東亜戦争
    180808 保守と大東亜戦争 中島岳志 ☆☆☆ 最も考えさせられる
    日本の精神は大きくブレる 戦前の超国家主義から戦後の左翼運動へ 思想がファッションになってしまっている
    「真の保守」が弱い 明治以降の股裂きのつけ 和魂洋才 何でもありへ
    ⇒本来の保守は「リベラル」という価値観を共有 「寛容」と「...続きを読む
  • 保守と立憲 世界によって私が変えられないために
    中島岳志さんをこれからもずっと追っていきたい。どの著作もすごく勉強になるし、考えさせられる。

    論理的思考ができない、論理的に破綻していても平気でいられる人にどのように対応すればいいのか。
    論理的に考えることを得意にするはずの人はそうでない人をとても看過できないと思いきや、保身のためなのか、出世のた...続きを読む
  • 血盟団事件
    人殺しを正当化するなんて、絶対にあってはいけない。

    と、テロリストや犯罪者を断罪するのは、誰でもできます。
    しかし、彼らの言い分に耳を傾けるのは、この世界に「絶対的な見方」など、
    存在しないことを知る上で、非常に大切なことだ思います。
    なぜなら、人殺しさえも、正当化する状況は、今でも十分にあるから...続きを読む
  • 親鸞と日本主義(新潮選書)
    知識が追い付かず斜め読み。
     
    あとがきに著者は真宗大谷派の教学員を務めてらっしゃるとあり、本書の内容からすると良い意味で意外なことに感じられた。
  • 親鸞と日本主義(新潮選書)
    難しいところは読み飛ばして歴史的事実だけをチェック。
    それでも興味深く読めた。

    「私たちは、先人の苦闘から照らされている~。」
  • 「リベラル保守」宣言
    17/01/28 4:30am
    「第二章 脱原発について」について
    僕は中学の時は広瀬隆(今となってはただのデマゴーグだとの認識だけれど、彼の著作)など読んでいて、当時は明確に反原発の立場だったのだけど、今では、(東日本大震災を経た後でさえ)手放しに反原発を唱える気になれずにいる。
    その立場を、本章...続きを読む
  • 血盟団事件
    昭和初期の日本を震撼させたテロ事件。その主な関係者の出自や心情、そして当時の世相まで深く掘り下げた重厚なルポルタージュ。サスペンス映画を観ているかのような臨場感にあふれるが、そこから聞こえてくるのは現代のテロ行為とその背景となる不安定な社会情勢への警鐘である。
  • 血盟団事件
    “血盟団事件”?これは「昭和の初め頃の不穏な情勢」を語る文脈で登場する事件の呼称だ。「大蔵大臣を務めた井上準之助と、三井財閥の団琢磨が、青年達によって暗殺されてしまった」という事件である。この事件に関しては、全くこの「2人の要人が殺害されてしまった」という事実と、それが“血盟団事件”と呼ばれていると...続きを読む