中島岳志のレビュー一覧

  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち

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    座談会の「グーグルの機能で『シリ』という音声検索機能」と発言されている箇所は、あえてそのままなのかな。メディアを無条件に信じるな、と。

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    2018年12月31日
  • 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち

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    ネタバレ

    この本の元となった「100分deメディア論」が面白かったので読んだ本。本の中で紹介された本の話がどれも面白かった。マスコミ関係で働きたいと思っている人に薦めたい本。本の中で紹介された本の中で1番読みたくなった本は『一九八四年』。

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    2018年12月09日
  • 保守と大東亜戦争

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    180808 保守と大東亜戦争 中島岳志 ☆☆☆ 最も考えさせられる
    日本の精神は大きくブレる 戦前の超国家主義から戦後の左翼運動へ 思想がファッションになってしまっている
    「真の保守」が弱い 明治以降の股裂きのつけ 和魂洋才 何でもありへ
    ⇒本来の保守は「リベラル」という価値観を共有 「寛容」と「自由」

    180810山本七平(P188)☆☆☆「リンチによる絶対服従」「言葉を奪った」
    (1)リンチー恐怖の支配ー正常な判断や倫理観を喪失させるー反射的に命令に服従させる
    「言葉を奪った」人は絶対服従を余儀なくされ、意志を持つことを放棄する
    過剰なゴマすり競争 思考は徐々に停止
    (2)リアリティの

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    2018年11月10日
  • 保守と立憲 世界によって私が変えられないために

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    中島岳志さんをこれからもずっと追っていきたい。どの著作もすごく勉強になるし、考えさせられる。

    論理的思考ができない、論理的に破綻していても平気でいられる人にどのように対応すればいいのか。
    論理的に考えることを得意にするはずの人はそうでない人をとても看過できないと思いきや、保身のためなのか、出世のためなのか、平気で許すというか、従うという現実を嫌というほど、見せつけられ、知的であることとはどういうことなのかと考えさせられる。

    エリートの弱さをしみじみ感じる今、竹内好さんが「優等生はドレイだ」ととっくの昔に看破しておられたことを知る。

    戦後の平和は与えられたもので自らの手で獲得したものではな

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    2018年04月22日
  • 血盟団事件

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    人殺しを正当化するなんて、絶対にあってはいけない。

    と、テロリストや犯罪者を断罪するのは、誰でもできます。
    しかし、彼らの言い分に耳を傾けるのは、この世界に「絶対的な見方」など、
    存在しないことを知る上で、非常に大切なことだ思います。
    なぜなら、人殺しさえも、正当化する状況は、今でも十分にあるからです。

    この思想性の強い事件を起こした者たち、
    宗教家、貧しい農村グループ、実存的不安を抱えた大学生、
    腐った指導者に憤りを感じていた海軍・陸軍の将校など

    この若者達を取り巻く当時の「現実」は、
    今の日本の世相とも類似しています。

    もちろん著者は、この事件の捉え方が、
    閉塞感漂い、(経済・心理

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    2018年03月06日
  • 親鸞と日本主義(新潮選書)

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    知識が追い付かず斜め読み。
     
    あとがきに著者は真宗大谷派の教学員を務めてらっしゃるとあり、本書の内容からすると良い意味で意外なことに感じられた。

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    2018年01月23日
  • 親鸞と日本主義(新潮選書)

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    難しいところは読み飛ばして歴史的事実だけをチェック。
    それでも興味深く読めた。

    「私たちは、先人の苦闘から照らされている~。」

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    2017年09月12日
  • 「リベラル保守」宣言

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    17/01/28 4:30am
    「第二章 脱原発について」について
    僕は中学の時は広瀬隆(今となってはただのデマゴーグだとの認識だけれど、彼の著作)など読んでいて、当時は明確に反原発の立場だったのだけど、今では、(東日本大震災を経た後でさえ)手放しに反原発を唱える気になれずにいる。
    その立場を、本章の内容に照らして説明できそうな気がする。
    著者は、原発を「未来永劫、不完全な存在」であり、「人間が完全でない以上、完全な原発など存在しようが」ないと、保守の原則に従って言う。
    すると僕のような素人が思いつく疑問、「では自動車などは?」にも丁寧に答えていて、「重要なのは、(中略)利便性とリスクを天秤に

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    2017年01月28日
  • 血盟団事件

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    昭和初期の日本を震撼させたテロ事件。その主な関係者の出自や心情、そして当時の世相まで深く掘り下げた重厚なルポルタージュ。サスペンス映画を観ているかのような臨場感にあふれるが、そこから聞こえてくるのは現代のテロ行為とその背景となる不安定な社会情勢への警鐘である。

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    2016年09月04日
  • 血盟団事件

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    “血盟団事件”?これは「昭和の初め頃の不穏な情勢」を語る文脈で登場する事件の呼称だ。「大蔵大臣を務めた井上準之助と、三井財閥の団琢磨が、青年達によって暗殺されてしまった」という事件である。この事件に関しては、全くこの「2人の要人が殺害されてしまった」という事実と、それが“血盟団事件”と呼ばれているという事実が挙げられているばかりで、「どういう人達が事件を起こしてしまったのか?」、「彼らは何を思っていたのか?」、「何故、そういうようなことを考えるに至ったのか?」ということが、然程詳しく知られているのでもないと思う…

    本書はその「どういう人達が事件を起こしてしまったのか?」、「彼らは何を思ってい

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    2016年06月18日
  • 「リベラル保守」宣言

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    中島岳志という人を知ったのは、たぶん12年くらい前。おそらく論壇に出始めた頃だと思う。自分と大して年齢の違わない人が活躍し始めていることに軽い驚きを感じた記憶がある。その後も、どんどん気鋭の論客として名を上げていくさまをどことなく意識していたのだが、著作を読んだのはこれが初めて。
    保守とは本来何ものなのかを非常にわかりやすく、そして説得力をもって論じている。こんなに読みやすいとは思わなかった。
    わりと最初のうちに保守の定義が示される。曰く「保守は特定の人間によって構想された政治イデオロギーよりも、歴史の風雪に耐えた制度や良識に依拠し、理性を超えた宗教的価値を重視します」(p.37)ということで

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    2016年06月05日
  • 血盟団事件

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    たいへん読み応えがあった.昭和初期に起きたテロについてのノンフィクションであり,悲しい物語でもある.
    さて幸せな世界ってなどうしたら訪れるんでしょうかね.

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    2016年05月17日
  • 「リベラル保守」宣言

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    保守思想研究者の中島岳志は北海道大学に努めていて三角山放送局でFlydaySpeakersという番組をしていた時から知っていた。
    保守主義者でありながら脱原発やら反橋本やら、私の知っている「保守」たちとは一線を画す主張に興味を持った。
    私の持っていた保守のイメージは保守は右翼とあまり違いがなく、愛国的で伝統を固持し新自由主義的、というものだった。これは自民党の議員たちから帰納されたものだったということが今にしてみればわかる。普通保守と言えば今でもこのようなイメージなのではないか。
    しかし、本源的な意味での保守とはそうではないと中島は言う。フランス革命を支えた啓蒙思想への反動として生まれた歴史を

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    2016年04月23日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    グローバリズムという資本主義レールの目先にあるものに向かって進んでいた自分としては最初の数ページは腹オチせず読み進めるのに躊躇したが途中からこの本の目線はもっと先にあることを気がつくとぐんぐん引き込まれた。自分が去年体験した一連のボラ活動などの経験とこの本の中に出てきた2名の20代が言っていた言葉が重なり曖昧だったミライの日本のあり方がぼんやりと見えてきた気がする。

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    2014年02月10日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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     腰巻きに「おじさんと若者が,ゆるゆると日本の未来を話し合ってみました…」と書かれていますが,そのとおりのシンポジウムの記録でした。
     ただ,話されている内容は,立ち位置がしっかりしていて,しかも包容力もある話で,とても好感が持てました。
     グローバル化と国民国家とは両立できない…とすると,わたしたちは,もう一度,地に足をつけた国民国家を作る必要があるだろう。
     話を聞いていると,「わたしたちの地域の再生も無理ではない」と思い,勇気が出て来ます。できるところから,できる人がやる。
     「人はカネのためだけに生きているワケではない。」-これも腰巻きの言葉です。
     第3回シンポジウムの結論…「ぬるリ

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    2013年11月30日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    自由な競争こそが正義で、これこそが人間にとって幸福な社会の実現とするネオリベラリズムに対抗する「ポストグローバル社会」のありかたを考えるシンポジウムのまとめ本。人材や産業の育成をかえりみず、低コストを求め、中国、インドネシアと畑をかえ短期成果に執着するグローバリズムは、資源が無限であることを前提とした焼畑農業と同質であり、国土に住む国民を包摂せざるを得ない国家という何10年という寿命のシステムと、マーケットにおいてイーブンなプレイヤーであるはずがない、というような指摘はまさにその通りと思う。

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    2013年07月15日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    授業でもグレーバル社会の問題点について触れた文章を読んでいたせいもあり、「脱グローバルというタイトルにも惹かれて、この本を読んだ。非常にまっとうな意見だと思う。実現させるのに時間がかかるだろうが、日本の進むべき道はこの方向だろうと思わせられる。
    どうしてこういう考え方が主流にならないのかな?金が儲からないからか。何億と稼げた頃の甘い幻想を諦めきれずに追いかけているからではないのかな? この本のようなまっとうな意見を今の政治屋から聞きたいものだ。

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    2013年07月13日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    ネタバレ

    日本の未来を考えるために、参院選を前に読んで良かったと思う。「でもどうせこの閉塞感は変わらないんだろうし…」なんて気分でいましたが、これを読んだら、まだまだ可能性のある未来は切りひらけるかな?と希望がもてました。その「可能性」は、アベノミクスに代表されるようなものとは全く別のものだけれど。まだ手遅れじゃない、はず!
    私と同世代、あるいはもっと下の世代の人たちの中に、内田先生や平川先生と同じような考えを持つ人がいるというのは、なんだかうれしい。

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    2013年07月09日
  • 縄文 革命とナショナリズム

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    「中島先生と縄文?」とWEBで連載される時驚き、少し読み始めたが案の定ついていけず。
    本にまとまったからといって急についていけるとも思わなかったが、オカルトとヒッピー、太田竜、梅原猛とか面白かった。何にも知らないんだなあと自分の無知が情けなかったが、無知だからこそ初めて知って面白いと思うわけで。

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    2025年12月14日
  • 「利他」とは何か

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    「贈与」や「利他」がタイトルに含まれる本が増えていますね。

    現代に生きる私たちは、交換や利己によっぽど疲れているのでしょうか。

    ただ「贈与」や「利他」に漂う胡散臭さがあるのも事実。

    結局人間は純粋に利他的には生きられないのではないか。

    最近、私の考えていたことです。

    この本を読んで、その考えは合っていると感じるとともに、
    利他は意図せずしっかりと存在することも実感できました。

    それは自分という器を誠実に生きるということ。

    自分が全力になれることを全力でやることが、人類の歴史や系譜に奉仕することになるという作家・磯﨑憲一郎さんの言葉は、私たちの迷いを幾分和らげてくれるのではないでし

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    2025年11月13日