中島岳志のレビュー一覧

  • 別冊NHK100分de名著 ナショナリズム

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     とてもいい内容だと感じました。
     私は虫が苦手ですが、内容は文句なく素晴らしいです。

     表紙にある四冊が主軸で、人類の歴史と多くの人々、関連する書籍も紹介されています。

     政治や体制の主義主張などを叫ぶだけの眠たいものを想像していたら、驚くほどに人の持つ陰のような部分を浮き彫りにしていました。
    ・服従したがる本能(生存目的)
    ・強烈な承認欲求
    ・生まれてきた不安
    どれも普段は無視しできる範囲で暮らしています。

     そして、本題の「ナショナリズム」。その生まれ、価値、その危険性にも堂々と切り込んで、具体的に示してくれています。私が常々「ナショナリズム」を唱えるメディアから感じる薄気味悪さの

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    2020年09月20日
  • 自民党 価値とリスクのマトリクス

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    政治家の人と成りに多少なりとも
    触れた事は、国のいく末を知るうえで
    現状よりは、興味深く学ぶ姿勢を得られた感がある。

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    2020年08月30日
  • 保守と大東亜戦争

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    著者の「保守/革新」の捉え方は、様々な論考で一貫しており、納得できる。本書においては、竹山道雄についての論考が特に面白かった。

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    2020年08月27日
  • 自民党 価値とリスクのマトリクス

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    現内閣の中心閣僚の考えが彼らの著作・インタビュー記事といった客観的資料に基づき知れるので参考になった。マトリクスも分かりやい。

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    2020年11月24日
  • 石原慎太郎 作家はなぜ政治家になったか

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    石原慎太郎の辿ってきた道がよくわかった。
    「成熟」の難しさ。大人になることの難しさ。
    幼児のまま大人になった男性に委ねられている日本という国。

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    2020年03月29日
  • 自民党 価値とリスクのマトリクス

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    冷戦前の左=社会主義・共産主義、右=資本主義に変わる対立軸として、パターナル⇔リベラルをX軸、リスクの社会化⇔リスクの個人化をY軸として設けてその4象限に9人の政治家をマッピングしていく試みの本。勿論、社会環境とチカラ関係で実際の行動は変わって来るとは思うけど。

    個人的に菅官房長官の記述が一番面白かった。メディアコントロール(による忖度)、官僚人事権の掌握(による官邸主導)をなした遂げた政治家だそうです。"鉄壁のガースー"はこうして作られたのか、と。

    最近、メディアによく出る加藤厚生労働大臣の考えも知れます。

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    2020年03月17日
  • 自民党 価値とリスクのマトリクス

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    恥ずかしながら、野田聖子氏のような存在を初めて知ったものの、氏が安保やエネルギー問題について明確なスタンスがないのは残念。
    ほとんど一枚岩となった現自民党では女性以外誰が首相になっても同じことになるのかなと。右対左ではなく上対下の構造が見られる現在の国内においては、男性陣に首相適正はいない。国外の事考えるより前に国内の格差を考えるべきだと指摘しておきます。

    (追記 自民党若手の中には期待したくなる方もいますね。)

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    2020年03月12日
  • 血盟団事件

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    格差、貧困、政治の無策、先行きの不透明感…著者の語るとおり昭和初期の日本と現代は重なり合うところが多いのだが、本書で描かれる青年達と秋葉原ややまゆり園の容疑者達の心の有り様は全く異なるように映る。今の青年の抱える孤独はより一層深く何も信じられるものが無いのか…
    井上や彼を信奉する若者達に共通する熱さ。その熱が人から人へ伝播する様がつぶさに伝わる。狂信にはこれほどの熱量を必要とするのか。SNSが席巻する世界よりも90年前の日本の方が人の繋がりは濃く密だったのは間違いない。

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    2020年02月15日
  • 自民党 価値とリスクのマトリクス

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    価値(パターナル、リベラル)とリスク(社会、個人)のマトリクスは簡潔明快で、現在の日本の政治家を評価する上でとても有用なものさしを頂けた気分です。

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    2020年01月21日
  • 血盟団事件

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    一人一殺などと物騒なテロ集団と思っていたが、当時の時代背景を読んで知ってみると、彼らの想いもわからないではない。

    知らないより、知っている方がいい。

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    2019年12月03日
  • 自民党 価値とリスクのマトリクス

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    自民党の代表的な政治家を、著書やインタビュー記事を読み込み、マトリクスで分類する。
    「リベラル↔︎パターナル」の横軸と「リスクの社会化↔︎リスクの個人化」の縦軸のマトリクスは、単純なようでいてすごく便利で面白い。
    中立的な書き口なので、この手の本でも嫌悪感なく読め、自分の考えの整理もできる。

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    2019年11月27日
  • アジア主義 西郷隆盛から石原莞爾へ

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    近代日本における「アジア主義」の思想とその政治的実践の諸相について、たいへんわかりやすいことばでおおまかなアウトラインをえがき出している解説書です。

    アジア主義の入門的解説書としては、井上寿一の『アジア主義を問いなおす』(2006年、ちくま新書)が、政治思想としての側面にかなり深く立ち入って論じています。これに対して本書は、日本近代史のおおまかな流れをわかりやすく解説しつつも、竹内好や橋川文三らの「アジア主義」理解を参照しながら、「アジア主義」という思想的運動のもっていた意義と問題性を著者自身の観点から整理しています。

    ただし著者自身の考える「アジア主義」の思想的なポテンシャルがどのような

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    2019年09月14日
  • アジア主義 西郷隆盛から石原莞爾へ

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    戦争に負けてからこの方、右翼思想はあまり省みられなくなった。大川周明とか北一輝とか、何を言っていたのか現代教育だけでは殆ど知り得ない。だからこそ、近代右翼思想史を「アジア主義」と銘打ってまとめあげたこの本は価値がある。しかし、「アジア主義」という思想体系は実在せず、筆者の中島の頭の中にしかないものだろうと私は思う。

    左翼思想の背景にはマルクスという聖典があるが、右翼思想に聖典はなく、あるのはナショナリズムという沸々たる思いである。近代日本のナショナリズムの発現について語るならば、西郷隆盛だけでなくまず尊王攘夷運動から見た方が良いだろう。黒船、開国という出来事が世界と日本という国意識の発見とな

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    2019年09月08日
  • 平成論 「生きづらさ」の30年を考える

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    「平成の社会と宗教」というテーマで4人の論者がそれぞれの立場から平成の30年を振り返り語った本。
    平成の30年間は、ぼく自身が生まれてから今までの期間とほぼ一致したので、この30年間の振り返りはすごく身近に感じた

    今まで宗教について、深く考えたことがなく、なぜ人は宗教にはまるのか?について考えさせられたり、仏教やキリスト教など2000年以上もの変わらず続いている宗教を学ぶ意義があるのかを考えるきっかけになった。

    WHOによる健康の定義も1998年にスピリチュアルという言葉が加わるほど宗教は密接に関わっている。

    こと日本では宗教に対する嫌悪感は多少あるようだが、これはおそらく1995年の地

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    2019年08月10日
  • 保守と大東亜戦争

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    保守と最近の右翼を区別なく漠然と使っていたが、そこには大きな違いがある事を再認識した。
    歴史の事実を直視することのできないエセ保守が大勢を占めてしまったことに非常に危機感を覚える。保守を標榜している方々、特に自民党の代議士はこの本を読むべきだ。

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    2019年07月30日
  • 「リベラル保守」宣言

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    リベラル保守とはいうものの、そもそもの保守の定義から学び直しさせられた!対話を重ねて異なる境を辛抱強く乗り越えていく。人間の理性や科学に絶対の信頼を置かない。(人が不完全な生き物であることを念頭に置く)など、自分の考え方を裏付けるものが多かった。ここでもトポス(居場所)を失った大衆化した人間がテーマになっていて、シンクロニシティを感じる。

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    2019年03月15日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    前大阪市長の平松邦夫が立ち上げた「公共政策ラボ」主催のシンポジウムの模様をまとめた一冊。この本を手に取った理由は、ほかでもない内田樹が討論をリードしているから。早くから橋本徹の教育に関する施策に異議を唱えていた内田樹が、その橋本徹に選挙で敗れた平松邦夫とタッグを組んだわけだから、ちょっと見過ごすことができなかった。
    内容は、内田樹がかねてから唱えている(かつ、ワタシも賛同している)「贈与経済」という考え方を、国家規模、グローバル規模であてはめていったらどうなるか、という討論が中心になっている。そして、これをあてはめていくとグローバル社会から脱してゆくことになる、というのがこのシンポジウムのコア

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    2018年11月18日
  • 親鸞と日本主義(新潮選書)

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    戦前の浄土真宗と国体論のつながり等、寡聞にして全く知らなかった。大谷派の論議は読み応えがあり、思想や宗教の危うさを感じさせる。力作だと思う。

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    2018年10月13日
  • 保守と大東亜戦争

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    そらまぁ五一五とか二二六とかやった連中が保守な訳ないしヒトラーやムッソリーニも保守な訳ない。革新=左でも保守=右でもない。まぁ今の政治家で保守本流ってたぶん枝野であって安倍やない。そう言う前提で、名前は知ってるけど詳しくは知らない保守の人たちの話を読むのはいろいろ考えさせられるところあり。

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    2018年09月06日
  • 保守と大東亜戦争

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    知らなかったことが多くて勉強にはなったが、真の保守派は大東亜戦争に反対だったのだ、ということしか伝わってこない。

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    2018年08月28日