谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 美食倶楽部 ――谷崎潤一郎 大正作品集

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    谷崎の二十代後半から三十代にあたる大正期の短編集である。探偵小説の名手でもあり、プロットの確かさと語り口の巧妙さに唸らされる佳作揃いである。またそれに加えて、これは編者の好みもあるのだろうが、江戸川乱歩にも通じるような露悪的、嗜虐的な志向性も強い。表題作に至っては食の官能性を究極まで描き抜いたその迫力にただただ圧倒されてしまう。ふと筒井康隆の『薬膳飯店』を思い出した。

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    2025年01月06日
  • 新装版 細雪 下

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    面白い!熱中して読めたよ。
    雪子の婿探しと妙子の波乱万丈な出来事、それらを取り巻く環境の変化。。。
    どのような結末にするのかと思い巡らせながら読み進めた。が、結局後はご想像にお任せします!だったよ。
    文学作品は完結しないのが常なのかなぁ???
    え〜〜なんでそうなるの?という批判を避けるためかなぁ。。。最近のTVドラマも最終回はパッとしないのが多いから、これが正解なのか^^;

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    2024年12月25日
  • 陰翳礼讃

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    美しいという言葉がぴたりと当てはまるような本だった。豊富に差し挟まれる写真の美しさも然りだが、陰があってこそ映える日本の美しさを丁寧に表現されている。意識しなければ陰の中の美を感じることなどなかった自分に、本来の日本の美を説いてくれた陰翳礼讃に感謝し、この美しい日本に産まれたことの幸運にも感謝したい。

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    2024年12月07日
  • 陰翳礼讃

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    あまり古さを感じない文章&内容。
    SDGsの現代に似合った考え方なのか。
    写真に文章が添えられており、とても読みやすい。

    最近、日本の夜は明るすぎる、と海外の人々が思っていると知った。陰を大事にする日本人はどこにいったのか。他国の夜の部屋はもっと薄暗いそう。睡眠学的にも夜は暗いと良いらしい。
    朝日と共に起床し、日没と共に就寝する。
    理想的な生活、いつか実現したい。



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    2024年12月06日
  • 痴人の愛

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    現代風に言うなら美人のヤリマンに翻弄され続ける愚かな男の話、だけどそれだけの言葉で片付けるのは到底できない純文学の瑞々しさで溢れている

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    2025年11月30日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    とても良い!!!!!!!
    読んだことあるやつもあったけど、乱歩の芋虫、坂口安吾の桜の森の満開の下、太宰治の駆込み訴え、辺りが気になっていたので読めてよかった。

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    2024年10月01日
  • 卍(まんじ)

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    随分と前に読んだ川端康成の乙女の港振りにシスターフッド(のようなもの)を題材とした本を読んだ!やはりこの関係性が異性との関係よりも上等なものとされるのは、男尊女卑だった当時だったからこそなのだと思う。同性に崇拝される方が何倍もよい気持ちになるの、すごくわかる。ただの安っぽい褒め言葉なんかでなく、本当の意味での崇拝。異性間では出せない神々しさを感じる。

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    2024年09月03日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    たまたま書店にて目にし、少し興味を持っていたので手に取ってみた。
    するとあっという間に世界観に引き込まれ、読み終わった。

    どこか遠いような話でありながら、近くに感じる不思議な感覚をもった。
    ほぼ100年前の作品にここまで魅せられると思わなかった。おすすめの一冊。

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    2024年08月11日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    名作6篇が収録。これらの作品が世に出たとき、世間はどう受け止めたのだろうか…そんなことが気になった。描写細かくてすごい。富美子の足も刺青も好き。憎念に描かれる感情は分かる気がした。収録されている解題、鑑賞も分かりやすくておすすめです。

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    2024年08月10日
  • 細雪(下)

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    上・中・下、一気読み。大作。四姉妹の次女幸子の繊細な思惑を中心に描かれ、姉妹だけでなくその他の登場人物のキャラクターがそれぞれ面白い。ずーっと読んでいられる。もう終わってしまったという感じ。家の中の描写も近所やその周辺の有り様もはっきりと思い浮かべることができる。全てにおいて細かな描写がすごい。

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    2024年08月01日
  • 陰翳礼讃

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     日本の夜は明るすぎる。もっと暗くした方が良い。という意見にはめちゃくちゃ共感。
     日本の文化は薄暗い住環境の中で興隆したからこそ光の中ではなく陰翳でこそ美しい。たとえば蒔絵に使われる金は暗闇で見ることを前提につくられている。白光する中で見ても何らの美性もない。バッサリそう言い放つ文豪・谷崎潤一郎に感服せざるを得ない。それが正しいか否かは置いておいて、なるほど。そのような視点もあるのか!と納得させられてしまった。

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    2024年07月31日
  • 秘密(乙女の本棚)

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    谷崎潤一郎文学忌、谷崎忌

    1911年の作品
    去年も文庫でレビューしてましたね
    また読んでしまいました

    男は気まぐれな考えから 今までの生活から離れて人生のかくれんぼ
    秘密の遊戯の数々
    嘘と秘密に見る儚い夢
    「男」を秘密にして優雅で古風な女として街に出る
    木原音瀬さんで似たようなシチュがありましたね
    昔 秘密の関係を持った女に出会う
    その妖しさに男は男に戻る
    目隠しで秘密にされた女の在りか
    その秘密を暴いてしまった男
    そこにすでに甘美はない

    マツオヒロミさんとのコラボ
    このコラボは、とっても良い
    美しく妖しく欲情的

    アレステッド アット ラスト
    見つけたわよ て感じかしら
    転じて 逃がさ

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    2024年07月30日
  • 刺青・秘密

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    言葉だけでこんなにも色気を操れるものか、谷崎潤一郎のエロティシズムへの才能と狂気に魅せられた。

    短い物語だけど、大作を読んだ時と同じ余韻を感じられる。
    女を描くのに長けていて、その描写から羨望せざるを得ない。
    彼にとっての愛はただ彼の中にあるこの世には存在しないもので、その空虚をこの世にある一番美しいもので埋めているにすぎないと思った。

    全ては表裏一体、均等などは存在しない。

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    2024年07月23日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    甲斐性なしの庄造と追い出した元妻、心ならずも一緒なった妻の三人の心理戦で話が進むが、そこに飼猫リリーが介在することで自意識に縛られ素直になれない人間たちを風刺する。リリーのオナラの場面笑った^_^

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    2024年07月16日
  • 春琴抄

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    谷崎潤一郎作品で1番好きです。
    痛々しい中にちゃんとした”愛”が存在してることを認識させれる文章力って凄いんだよ。
    古の上品で重たい、尽くし系ヲタクくんと拗らせヒロインの話なんよこれは。本当に。

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    2024年07月14日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    夜汽車の絵が美してすごく好きだ。綺麗で可愛らしくて神々しい稚児の瑠璃光丸と千手丸が、目映いばかりに神秘的に描かれている。

    生まれてこの方、ずっと俗世を離れて比叡山で共に暮らしてきた稚児の千手丸と瑠璃光丸。美しい容姿を持つ点は共通しているけれども、千手丸は2つ年上、瑠璃光丸は血筋が高貴という点で違いがあった。
    似たような境遇の二人が、異なる選択の末、全く違う人生を歩んでいくことになるのだが、幻想的な美しさに加えて、人の生き方をも考えさせる良書だと思った。

    俗世を何も知らずに仏閣で暮らせるなんて素晴らしいと、二人は俗世を知る人々から言われ続けていたが、本当にそうだろうか。比較する対象を知ってい

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    2024年06月20日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    結末に驚いてしまっイラストもあるからなんとかついていけてるなぁと読んでいたら、予想外の結末だった。幸せになっているといいな。

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    2024年06月13日
  • 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争

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    「話の筋」について,否定的な芥川龍之介と肯定的な谷崎潤一郎との論争を再現した構成。晩期の芥川と初期の谷崎といった対比もある。

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    2024年06月09日
  • 秘密(乙女の本棚)

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    谷崎潤一郎初読み。
    秘密を抱えたままなら美しく見えるのに、秘密がなくなればそうでもなくなる。なんともいえぬ。イラストがとても綺麗でどちらかと言えばイラストばかり見てしまった。

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    2024年06月06日
  • 秘密(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    話が進む事に「秘密」が指す事柄がどんどん変わっていって、読んでいて鳥肌が立った。非常に巧みな文才に加え、イラストもとても綺麗なので、この世界観にあっという間に引き込まれた。また読みたい…。

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    2024年05月25日