谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    とても豪華な1冊。
    求めていた文豪の短編がビッシリ詰まっていて、不気味!耽美!最高!
    夏目漱石、夢野久作、江戸川乱歩、太宰治が入っていてとても嬉しい。
    どれも面白くて良い。

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    2025年08月14日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    ネタバレ

    猫リリーと庄造の関係、庄造と妻福子、前妻品子の関係を細かく描写した小説で、リリーを頂点に、庄造、そして福子と品子という上下関係が明らかになっている。人間の言葉を話せないリリーだが、その可愛らしい姿の為か、庄造からの無償の愛を受けている。それに対し、福子はリリーに嫉妬するという歪な構造となっている。本作は猫をめぐっての三人の関係性が注目どころである。

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    2025年08月10日
  • 陰翳礼讃

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    7月30日は谷崎潤一郎の命日ということで。

    『美というものは常に生活の実際から発達するもので、暗い部屋に住むことを余儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った。』

    民藝とはちょっと違う観点。

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    2025年07月30日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    7月30日は、谷崎潤一郎文学忌、潤一郎忌
    1917年大正6年 雑誌「改造」初出

    幻想と耽美の短編

    富豪の若き貴公子――南京随一の美男子。
    両親の死後、莫大な財産を背景に放蕩にふけり、美貌を武器に美女を漁る日々。
    あらゆる快楽に飽き果てたころ、ヨーロッパから来た人魚に心奪われる。
    水槽越しに募る恋情。
    ついには人魚の種族に堕ち、自らも異形となることを願うように。
    しかし人魚は、西洋の海を恋い慕う。
    その願いを叶えようとする貴公子――
    彼もまた、人魚とともに西洋へと旅立っていく

    イラストはねこ助さん。耽美な物語に添えられた繊細なイラストが、世界観を一層引き立てていました。ただ、個人的にはもう

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    2025年07月29日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    7月30日は、谷崎潤一郎文学忌、谷崎忌
    1910年明治43年 「新思潮」初出
    商業雑誌デビュー作 一躍文壇の人となる

    文庫でもレビューしているけど
    冒頭の時代設定の文章が日本に中の時代を
    想像させて心地よい
    彫師の男の物語
    いつか理想の女の肌に芸術を刻みたい――
    そう夢見ていた男は、ついにその完璧な肌を見出す。
    だが刃を入れた瞬間、支配していたはずの彼が、
    すでに女の虜となっていた。

    彫り上げられた女は 痛みとともに“美”を宿す
    恐れや従順を脱ぎ捨て、受動的な存在から
    支配する側へと昇華する。

    イラストは夜汽車さん
    美しいけれど 谷崎の幻想耽美には向いていないかもしれません
    着物を美しく

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    2025年07月29日
  • 卍(まんじ)

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    関西弁の告白態小説。疑心暗鬼に陥る様が丁寧に描かれていて面白かった。光子の自分勝手で強欲な所が周りを狂わせていく感じとか、登場人物は少ないのにドロドロとしていた。

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    2025年07月24日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    文章は読みやすいし、絵はとても美しい。
    特に瞳の境界線が淡いのが好き。
    でも話はドン引き。
    稀代の彫物師が5年前に見た、籠から少し出た女の片足に惚れて、たまたま巡り会えたお使いで来た芸妓の卵の彼女に「顔も雰囲気も最高に好み」と薬で眠らせて(!)勝手に背中に蜘蛛の刺青を入れる。
    まじで彫物師の男の勝手な大暴走。犯罪だよ。
    許可なく刺青を入れられて吃驚されたり、芸妓デビューに障るかも知れない。一晩帰ってこなかったから周りからの目もある。
    彼女が激怒しなかったから話はまとまった感じだけど、昨今の飲み物に睡眠薬を入れて女の子を眠らせて無体をする男の話を思い出して、ムカムカした。

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    2025年07月22日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    幻想的だし、敗退的で物哀しい雰囲気を感じた。
    文章がきれいだなぁ。
    特に人魚の容姿を表す文がとても好き。

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    2025年07月21日
  • 痴人の愛【電子限定かきおろし漫画付】<デジタル版>

    匿名

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    ぶっ飛んでたかな。
    男の子も顔綺麗。だからまわりからよってくるんだろうね。昔からヤらされてたって言ってたけど、それが原因で行動がぶっ飛んでるのかな。
    話としてはありかなと思いました。

    #エモい

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    2025年07月14日
  • 細雪(下)

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    谷崎潤一郎の代表作にして、日本の近代文学を代表する作品のひとつ。
    1942-48年に書かれた。

    文庫版にして三巻にまたがる長篇小説。

    舞台は1936-41年の兵庫・蘆屋(芦屋)。

    旧幕時代からの豪商としてならした名家・蒔岡家の四姉妹を中心に、第二次世界大戦前夜の阪神生活文化が描かれる。

    長女の鶴子は、本家の奥様として、早逝した父母の代わりに入婿の辰雄と一緒に蒔岡家を切り盛りする。

    二女の幸子は分家の奥様。辰雄と折りの合わない二人の妹を宥め、監督する。

    三女の雪子は、美人として阪神間に名が轟く姉妹の中でも1番の美人でありながら、複雑な事情と不運によって三十を超えても嫁に行き遅れていた

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    2025年07月11日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    軟弱なのか変態か。 随分、相手に振り回される主人公だったな、と。歳が離れて、自分に下手にお金があると相手が望むものをなんでも買っちゃうから結果的に相手にいい影響はないような。
    それでいて、惚れた弱みにかなり付け込まれてて、それに振り回されちゃう主人公って、、、と。カッコいい話でも無ければ、おどろおどろしい話でも無くて、弱っちい男の話だったな、と。

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    2026年03月14日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    おすすめポイント
    ・大正ロマンを満喫したい人におすすめ
    ・銀山温泉や城崎温泉に持ってって読んだら、いい気持ちになれそう
    ・筋書き自体は大したことないのに、表現がやはり「読ませる表現」…唸ります
    ・「ナオミ帰ってきて」というだけの事なのに、ものすごいページ数を割いてくどくどと、もとい滔々と表現される…これが明治時代にあったってすごいな
    ・当時はこれ、新聞連載だったらしいですね。当時のサラリーマンおぢたちの夢とロマンが詰まってやがるぜ

    残念なところ
    ・ちょいちょい谷崎のフェチがぶっ込まれる。お前が足フェチなのは十分わかったよ。笑

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    2025年06月19日
  • 春琴抄

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    はじめての谷崎潤一郎でした。
    美しい文章で有名なので一度は読んでみようと思って、薄いからこれなら読めそう!と思って手に取りました。
    久しぶりの古典的な文章で、やっぱり私のレジェンドは芥川だなぁと思いつつも、なかなかに面白い。
    注釈がかなり丁寧ですが、ほとんど文脈で読み取れる程度のもので、思ったよりも敷居が高くなかったです。
    愛と狂気は紙一重だなと思いつつ、間違いなくこの2人の晩年は愛なのだなあと思いました。
    谷崎潤一郎がずーっと語りかけてくるような、なんとなくダラダラした文章なのですが、それがまた心地いい感じでした。
    そしてそんな描写一切ないのに、なんだか想像してしまうエロがありますね、、、。

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    2025年06月13日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    絵がきれい。
    文章と合っていて読み易く感じた。
    谷崎さんだからちょっと変態的なとこへ行き着くのかしらんと期待したら、とてもきれいな最期でした。
    でも急に前世の話が出て、とんとん拍子に進んでクライマックスはちょっと拍子抜けかな。
    もっと長い話にもできたように感じた。

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    2025年06月06日
  • 春琴抄

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    4.2/5.0

    盲目の年上S嬢と年下M男。
    歪な愛の形に異様な美しさを感じた。
    恋には、それまでの常識や世間体を全て吹っ飛ばすような魔力がある。
    佐助が自らの目を潰し、何よりの幸せを感じるシーンに恋の偉大さと危うさを感じた。

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    2025年06月04日
  • 刺青・少年・秘密

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    ネタバレ

    刺青…
    妖艶とか蠱惑的という言葉がぴったりなお話。
    直接的な表現は全くないのにドキドキ。

    少年…
    幼い少年少女の無意識の退廃的欲求が凝縮されたお話。私的には地雷というか、最後まで読めなかった。

    秘密…
    刺激を求めて女装して自ら秘密を持ったり、昔の女の秘密を暴いたあげくに勝手に冷めて捨てたりするお話。こいつ…!!!

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    2025年06月02日
  • 台所太平記

    000

    購入済み

    いやあ、面白いですね

    絵が入るのですが、谷崎役の作家先生にはうさみみの被り物をしています。
    卯年ではないので、聞き耳ずきんの意味でしょうが、キモ可愛い。表紙中央右で寝転がってる親父ですね。
    バラ売り全集にも載ってますが、あちらには絵がない、こちらをお勧めします。
    とにかく久しぶりにガツガツ読んでああ面白かったと言えるお話でした。
    お好みで。

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    2025年05月31日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    ああ、これは乙女の本棚向きの短編だな。難しい言葉は頻発するものの、話自体はシンプルだし、美しく終わるし。
    ただ、乙女ではない読者には少々疑問も感じる。終わりのほうに理解に苦しむ絵がある。唐突にこの絵が挟まれる理由は何だ? 
    この本に限らず、乙女の本棚シリーズを読んで思うことの一つは、作者がこのシリーズを読んだら、どう思うのかということだ。案外喜ぶのかな。

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    2025年05月31日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    “お稚児さん”と聞くと不純な妄想をしちまうが、そういった話はなかったがまぁまぁ面白かった。仏教はよく分からんが、自分の選んだ道を進めば良い。

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    2025年05月28日
  • 陰翳礼讃

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    薄い本ではあるけど、とても素敵な本だった
    今の日本の文化があるのは重ねてきた歴史の産物とは思う一方、日本が西洋欧米の影響を一切受けずに現代になってたらどうなってたのかとか想像すると面白い

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    2025年05月23日