谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 細雪(中)

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    「上からダラダラ名家の生活読まされてつまらないなァ」と思ったけど中の後半から一気に面白くなった。
    時代の移ろいを妙子という自立した女で激しく書いている。

    それぞれの姉妹が、それぞれの強さを持っていて好きになってきた。

    「運」という言葉は、科学や医療が未発達だからこそある言葉なのかもしれない。

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    2024年11月14日
  • 陰翳礼讃

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    小説なのかと思いきや評論だった。ひたすら日本の陰影文化の良さについて語った作品。プリクラとか逆光動画が嫌いなので共感した。やっぱ写真や動画は編集しない方がいいよ。

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    2024年11月11日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    多かれ少なかれ人間なんて所詮、愛の奴隷なのだなぁ。未練がましくあたふたとする人間たちを横目に、気ままに暮らす猫の姿のなんと対照的なこと。アイロニーたっぷりで読みやすい作品でした。

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    2024年11月10日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    妖しげな姫様(?)の絵が好みでジャケ買い。近代文学史に名を残す文豪たちによる怪作集。「桜の森の満開の下」「芋虫」「夢十夜」は以前読んだことがありましたが、今回も変わらずおもしろくて好きな作品です。個人的には「白蟻」のいい意味で「何を読まされているんや…?」という気持ちになり印象的でした。

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    2024年11月05日
  • 細雪(下)

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    下巻になり、雪子と妙子の運命がそれぞれの方向に極まってくるスピード感と盛り上がりはさすが。
    どこか突き放した描き方になっていくところが面白くもあった。

    貞之助の手紙が何度も出てくるが、(当然作者の谷崎が書いたものであるのだが)縁談を断るのも、お願いするのも、待ってもらうのも、相手を気遣い、その上で、複雑な自分の立場をうまく相手に伝える、最上のお手本のような仕上がり。
    おお、うまい書き方だなあと何度も感心した。

    この小説の蘆屋の家の空気にすっぽり入ってしまっていたらしく、読み終わってみると、ああ、もうこの人たちと会えないのか、とさみしくなった。
    長編小説の良さはこういうところにある。

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    2024年11月04日
  • 細雪(上)

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    名作の再読を始めようと思う。
    「ふん」は「うん…」と読み替えなければいけないことくらいしか覚えていない笑
    ものすごく新鮮。

    あまりに前近代的で、インドのベンガル地方の話を読んでるような気がして眩暈がする。昔はそんなこと思わなかったから、受け入れてだんだろうなと思う。
    大人になって読む戦前戦中の文豪の小説、クセになりそう。

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    2024年11月03日
  • 台所太平記

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    作家の千倉磊吉(ちくら らいきち)が昭和10年に50歳で二度目の妻の讃子と所帯を持ってから、戦後の昭和30年代まで、たくさんの女中さんたちが千倉家で暮らした。
    前の職場で、あるじに手篭めにされそうになって逃げてきた子などもいたが、磊吉はそんなことはせず、女中たちにも美味しいものを食べさせ、妻の讃子も、困っている者があればすぐに雇った。
    そういう家風(?)のせいか、女中さんたちは存分すぎるほどにに個性を発揮する。
    さほど厚い本ではないけれど、「女の一生」を何冊も読んだ気分になる。まさに、女の博覧会のよう。そのリアルな描き方はさすがに谷崎ではあるけれど、視線は働く若い女性に対するエールにあふれてい

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    2024年11月02日
  • 春琴抄

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    昔の純文学にしては文が読みやすく綺麗だった。佐助の行動に沈黙した春琴はどういう気持ちだったんだろう、と思った。言葉にできない心情を、周りを形どることで浮かび上がらせていて、谷崎潤一郎の力量を感じた。

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    2024年10月29日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    改めて読むと、夏目漱石や江戸川乱歩の文章のなんと読みやすいことか。

    個人的には夢野久作の瓶詰地獄が、短編のなかに、考えさせられる構成の工夫があり、謎解きのようで面白かった。
    わかりやすさや時系列がシンプルな今時には見られない昨日だった。、

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    2024年10月27日
  • 陰翳礼讃

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    昭和初期に書かれた、日本における光の意味を教えてくれる本。
    ほどほどのあかりで、見るべきではないものはそのままに。
    当時の光の増大に対する違和感は、現代で言うところの、情報量の増大と似ていると思った。
    西洋人は闇を排除し隅々まで明るく照らし、光による闇の討伐を目指した。一方で、日本人は闇と共存し、ある意味、一体化していた。
    しかし、日本人は、親しい闇を、西洋文明の流入により、追いやった。
    見るべきではないものを突きつけられ、どう対処すべきか、悩まされる。実は、悩む必要などなく、対処すべき事でもない。それとは、ずっと前から無意識に共存してきたのである。
    鎖国によって生じた文明の遅延に対する劣等感

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    2024年10月19日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    そんなに女人をみたくなるものなのかと不思議だった。

    ふたりは対照的な性格だなぁ。来世を信じているところが新鮮だった。
    瑠璃光丸の三世にわたる恋が成就しますようにと祈らずにはいられない。

    かといって千手丸を責める気もない。

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    2024年10月13日
  • 細雪(上)

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    さて、次は谷崎潤一郎!
    ということで有名な細雪から。
    なんと上中下巻の長篇だ。
    読み続けられるかと思いきや、面白く読めてるよ。
    こいさん、あんちゃんや大阪弁か船場言葉か分からんが良い感じだ。周りにいる関西人が話す言葉とは異質で品が良い。
    次はどんな展開に成るのか楽しみ〜

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    2024年10月09日
  • 春琴抄

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    本自体に厚みはないものの、内容がとても厚くて素晴らしかった。昔の文体に多少読みづらさはあったけれど、理解できないことはなく、佐助の愛の深さと春琴の己の気高さに胸を打たれる作品。

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    2024年10月06日
  • 秘密(乙女の本棚)

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    谷崎潤一郎の『秘密』が、『百貨店ワルツ』などで知られる大人気イラストレーター・マツオヒロミによって、鮮やかに描かれる。

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    2024年10月04日
  • 卍(まんじ)

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    これほど人間の愛情という感情に切り込んだ小説を初めて読んだような気がする。
    物語は当事者である柿内未亡人の語りで語られるのもリアルさが増し、どんどん引き込まれた。
    ただ内容に引き込まれれば引き込まれるほど、気持ち悪い感情が出て来て、読むのを止めようかと思うけど辞められない麻薬のような物語だった。

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    2024年09月05日
  • 細雪(上)

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    昭和初期の婚活事情を面白く読ませてもらいました!
    谷崎潤一郎の他の作品に比べても非常に読みやすかったです!

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    2024年08月25日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    読みやすい本だった。猫を中心に嫉妬の感情がよく見られていたり人間の遠回しに何か行動をする様が面白かった。3人の大人達が色々と考えているところ猫のリーはいつも呑気に過ごしているのがすごくよい。

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    2024年08月14日
  • 秘密(乙女の本棚)

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    マツオヒロミの絵が好きで評価高め。もう少し絵が欲しかった。男の女装や仕草もみたかったなぁ。

    秘密は解明すると媚薬ではなくなり朝の顔が疲れて?見えて感情がなくなる。女はそれを知っていて目隠しで素性を知れないように永く恋愛が続くようにしていた。悲しい話だなぁ。

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    2024年08月11日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    イラストに酔わされて耽美さが強めにでてる。

    煩悩に悩める少年達。気持ちに素直に生きた1人と、信仰心を優先した1人。

    何を信じ何を軸にするかは人それぞれ。
    ここまで極端じゃなくても、欲か理性かは我々にも問われることがある。どっちを選んでも後悔はある。

    そんな当たり前のことをこんな耽美的な作品にしちゃうんですねぇ

    2024.8.10
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    2024年08月10日
  • 春琴抄

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    句読点がないが、勢いに任せてテンポよく読むことができたか。心理描写がないので、春琴や佐助の気持ちは読者が考えることとなる。

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    2024年07月27日