谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    乙女の本棚。イラストと物語両方に、耽美、退廃、がかなり濃厚に詰まっております。
    美しいものが美しいものを求めるのは世の常なのでしょうか。
    甘ったるぅぅぅい悪い酒を飲まされたような後味。
    良い酒でないから残る、残る。

    2025.1.19
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    2025年01月19日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    自分が立場が上だと思い掌で転がしているつもりがいつの間にか、相手の手中にいると言う怖さ。客観的に捉えながらもハマっていってしまう主人公の感情が切実に描写されていた。

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    2025年01月13日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    ナオミのような、蠱惑的な魅力を持った女性って実際にもいるんだろうなって思った
    まだ幼い頃のナオミと、自分の美しさを知ったナオミの違いが怖い
    それまで「君子」と呼ばれてた男性の理性でも制御出来ずに、情欲に溺れるの怖かった
    肉体の描写がすごい

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    2025年01月03日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    やはり絵と物語が合っていて良い……。
    人魚に魅了されて、貴公子よかったね。一生涯夢中になれるものに出会えない人生は味気ないものだと思うから。

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    2024年12月31日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    エロティシズムとしてのM性に訴えてくるのは、最初に収録されている「少年」くらい。後はモチーフや設定としてマゾをとりあげてはいるが、それに由来する人間の心理の複雑さであったり、耽美の追求であったり、マゾヒズムとは何かという解説であったり、どちらかというとマゾヒズムという「世界観」を冷静に描写しているという感じ。一方で「少年」には、おふざけの遊戯の成り行きから年上の少女に支配される行為の蠱惑さそのもの、つまり萌芽ではあるがエロの官能そのものが描かれていて、これを恋愛として昇華すれば谷崎なんだろうけど、これをさらに人として超えてはならない猟奇や変態として追求すれば江戸川乱歩だなぁと思った。この2人の

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    2024年12月26日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    時代は平安
    比叡山の二人の稚児
    二人共幼い頃から山に預けられ
    俗世を知らぬまま 15と13に
    二人は美しく成長して 15になり出家を前にした稚児は煩悩に苦しむ
    彼は「女人の危険」を知る為に山を降りる
    外面似菩薩、内心如夜叉

    山に残った稚児は殿上人の息子
    俗世に降りた友人の誘いを断り仏門に専念して
    来世への功徳を決意する
    しかし15になった稚児は やはり煩悩に苦しみ始める その煩悩を苦行で乗り越えようとするが
    本当に乗り越えられたのは 前世からの想いを繋ぐ鳥との邂逅

    稚児が男性として成長する時の煩悩との戦い


    夜汽車さん 稚児は美しくすぎるのではないのか
    女人達が怪し過ぎるのではないか と

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    2024年12月24日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    いやー相変わらず潤ちゃんムズい漢字使い過ぎだわ
    いや分かるけども!
    覚えたてで使いたくなるの分かるけども!(絶対そういうことじゃない)

    というわけで谷崎の潤ちゃんですわ

    うーん、あれ?
    「女人こわい」ってこと?
    「まんじゅうこわい」みたいなこと?(絶対違う)

    実はめっちゃ好きってこと?(違うって)

    そだよねー
    女人いいよねー
    分かるわー潤ちゃん分かるわー

    それにしても非常に『乙女の本棚』向きのお話であった
    夜汽車さんがめちゃくちゃ気合い入れてかわいい女の子描いてはった

    つまり『二人の稚児』の主題は「女人いいよねー」だ!

    間違いないよ
    だって潤ちゃんなんか3回も結婚してるもの
    それ

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    2024年12月24日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    三毒に満ち満ちた汚濁の現世と、欺瞞と上辺と建前と虚栄の法で飾り立てた信仰の山。
    どっちにしろまともな救いは望めない…と思ったところに現れる第三の道。
    最後の最後が美しい。

    kawaiiと仏教曼荼羅のごとき装飾が一体となった夜汽車氏のイラストも豪華絢爛。
    シリーズのなかでは『秘密』にならんで絢爛な絵だった。

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    2024年12月23日
  • 春琴抄

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    読後、本の説明を読んで、これマゾヒズムだったのかと……
    そう思わずに純愛だと思って読んでた
    確かに説明するなればサドマゾの関係ではある
    でもあくまでも他者から見た異常性に名前をつけるならばマゾであって、本質的にはやっぱりマゾとは思えないなぁ
    2人は離れ難かった
    心の深いところでお互いを思い合っていた
    共依存
    危うい関係性、だけどそこには確かに愛がある お互いがお互いを想い合うのであればそれでいいじゃないかと思わせられる文章だった

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    2024年12月07日
  • 新装版 細雪 下

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    大阪旧家を舞台に控え目な三女雪子の縁談話と奔放な四女妙子の恋愛話による二重奏で紡ぐこの谷崎流絵巻には時代を超越した面白さがある。感情に訴えた結びにするのではなく率直且つ人間的描写にて幕を閉じる部分に文豪の筆の巧さを感じさす。良くも悪くも賑やかだった家のなかがひっそりと片付いていく寂しさと戦争の動乱が迫りくる慌ただしき世相の然りげ無い対比なども流石だ

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    2024年11月30日
  • 少将滋幹の母

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    酔ってたのに急にしゃっきりして、左大臣に妻を差し出す場面、夕桜の下で老母に再会する場面が良かった。侍従のおまるの話はちょっと・・

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    2024年11月16日
  • 台所太平記

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    ネタバレ

    一応、千倉磊吉(ちくららいきち)という作家の家で働く女中さんの話というフィクションの態を取っているけど、これは谷崎純一郎宅で働いていた女中さんたちの話。
    すべてがすべて完全実話じゃないかもしれませんが、この突拍子もなさは多分ほとんど実話。
    だからとても愉快に読んだ。

    今のご時世、女中さん(お手伝いさん)を雇っている家となれば大金持ちでしかありえないけれど、昭和の初めころのそれは、わりとよくある職業の一つだった。
    何せ原作マンガのサザエさんでさえ、ご近所のお手伝いさんとして働いていたことがあるのだから。

    しかしさすがは文豪谷崎潤一郎。
    彼の家には複数人の女中さんたちが入れ代わり立ち代わり雇わ

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    2024年11月14日
  • 細雪(中)

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    「上からダラダラ名家の生活読まされてつまらないなァ」と思ったけど中の後半から一気に面白くなった。
    時代の移ろいを妙子という自立した女で激しく書いている。

    それぞれの姉妹が、それぞれの強さを持っていて好きになってきた。

    「運」という言葉は、科学や医療が未発達だからこそある言葉なのかもしれない。

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    2024年11月14日
  • 陰翳礼讃

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    小説なのかと思いきや評論だった。ひたすら日本の陰影文化の良さについて語った作品。プリクラとか逆光動画が嫌いなので共感した。やっぱ写真や動画は編集しない方がいいよ。

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    2024年11月11日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    多かれ少なかれ人間なんて所詮、愛の奴隷なのだなぁ。未練がましくあたふたとする人間たちを横目に、気ままに暮らす猫の姿のなんと対照的なこと。アイロニーたっぷりで読みやすい作品でした。

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    2024年11月10日
  • 新装版 細雪 中

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    奔放な四女・妙子の身分違いの恋を中心に話が展開する本巻。その絶妙な語り口に思わず引き込まれる。豪雨による水害場面の写実的な描写には些かの驚き。これまで私の中では谷崎=耽美派と云う位置付けだったが認識を改める必要有り

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    2024年11月06日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    妖しげな姫様(?)の絵が好みでジャケ買い。近代文学史に名を残す文豪たちによる怪作集。「桜の森の満開の下」「芋虫」「夢十夜」は以前読んだことがありましたが、今回も変わらずおもしろくて好きな作品です。個人的には「白蟻」のいい意味で「何を読まされているんや…?」という気持ちになり印象的でした。

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    2024年11月05日
  • 細雪(下)

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    下巻になり、雪子と妙子の運命がそれぞれの方向に極まってくるスピード感と盛り上がりはさすが。
    どこか突き放した描き方になっていくところが面白くもあった。

    貞之助の手紙が何度も出てくるが、(当然作者の谷崎が書いたものであるのだが)縁談を断るのも、お願いするのも、待ってもらうのも、相手を気遣い、その上で、複雑な自分の立場をうまく相手に伝える、最上のお手本のような仕上がり。
    おお、うまい書き方だなあと何度も感心した。

    この小説の蘆屋の家の空気にすっぽり入ってしまっていたらしく、読み終わってみると、ああ、もうこの人たちと会えないのか、とさみしくなった。
    長編小説の良さはこういうところにある。

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    2024年11月04日
  • 細雪(上)

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    名作の再読を始めようと思う。
    「ふん」は「うん…」と読み替えなければいけないことくらいしか覚えていない笑
    ものすごく新鮮。

    あまりに前近代的で、インドのベンガル地方の話を読んでるような気がして眩暈がする。昔はそんなこと思わなかったから、受け入れてだんだろうなと思う。
    大人になって読む戦前戦中の文豪の小説、クセになりそう。

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    2024年11月03日
  • 台所太平記

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    作家の千倉磊吉(ちくら らいきち)が昭和10年に50歳で二度目の妻の讃子と所帯を持ってから、戦後の昭和30年代まで、たくさんの女中さんたちが千倉家で暮らした。
    前の職場で、あるじに手篭めにされそうになって逃げてきた子などもいたが、磊吉はそんなことはせず、女中たちにも美味しいものを食べさせ、妻の讃子も、困っている者があればすぐに雇った。
    そういう家風(?)のせいか、女中さんたちは存分すぎるほどにに個性を発揮する。
    さほど厚い本ではないけれど、「女の一生」を何冊も読んだ気分になる。まさに、女の博覧会のよう。そのリアルな描き方はさすがに谷崎ではあるけれど、視線は働く若い女性に対するエールにあふれてい

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    2024年11月02日