谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    谷崎センセイの足への執着心をしみじみと感じました。
    短編で、特に好きなのは「富美子の足」と「青い花」です。

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    2015年08月12日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    なんと生々しい、執拗な描写なのだろう。

    谷崎さんが描くフット・フェティシズムとマゾヒズムの世界。
    それをまじまじと目の前にさらけ出されたものばかりだった。

    どの話も衝撃的であり、これぞ谷崎文学、というものだった。

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    2015年04月24日
  • 恋愛及び色情

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    京都旅行に向けて谷崎熱を高めんと読んだ本。関東大震災についてなどもあり、なかなか興味深く読めました。東京のものはケチな感じというのは、いま別に感じないけれど、京都の方がお寺にせよなんにせよスケールが大きいというのは京都旅行を通じてなるほどと思いました。しかし、恋愛と色情について、は、あんまり記憶に残っておりません。すみません。

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    2014年12月12日
  • 少将滋幹の母

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    平安期の古典のどこが出典でどういういきさつかという解説のような部分が時折入るけれど、そこはまあ「そうなのかー」くらいに思いながら読んでいた。この小説は何より、物語の部分がとても美しいと思う。文章が美しい。なまめかしくてやわらかくて胸が苦しくなった。
    そしてラストが良い。

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    2013年08月10日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    ネタバレ

    文学と現代小説の境界線にある本を読んだような気分。

    「鍵」
    お互いに本当の気持ちを隠した夫婦の日記が交互に綴られてて、下世話だけどドキドキして引き込まれた。
    懐疑や嫉妬という負の感情は昔から人の心のエネルギーだったんだな、と思い知らされました。
    淡々とした日記の文章の裏に潜む妻の陰湿で獰猛な本性が艶かしくて怖ろしい。

    「瘋癲老人日記」
    「痴人の愛」の主人公がナオミを思い通りにしようとして敵わず最後は軍門に降ったのに対して、この作品の主人公の老人は最初から息子の嫁・颯子に振り回されるのを喜びと感じちゃってるので、哀れむというよりは「どうしようもないなー」と呆れるような気持ちで楽しく読めた。

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    2013年04月22日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    やっぱり 谷崎の 惹かれるところは 
    どうしても ここ。
    谷崎にふれたことが ない人にも ぜひ 読んでほしい一冊。

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    2013年02月20日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    ネタバレ

    私、やっぱり谷崎氏が好き。タイトル見て、全然惹かれなかったのに(表紙には惹かれて買ったけど)、むしろ何回見ても笑えるすごいタイトルやなあ・・・と思ってしまうけど、やっぱりどれも谷崎潤一郎の文章だ。レトロチックで、艶めかしい。

    少年・・・子供の視点ってこんなんだったな、と懐かしく思う一方で、なんでこの子たちはこんな痛々しい遊びに嵌っちゃってるんだろう、とストーリーにちょっと不満。

    幇間・・・川と花見船の組み合わせが好き。昼の宴会とか。
    麒麟・・・中国、歴史、王、麒麟、私がとても好きな言葉、シチュエーション。最後まで退屈しなかった。

    魔術師・・・「麒麟」よりもっと好きな世界観。夜のお祭りって

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    2012年08月21日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    全ての作品が、本当のことのように感じました。
    フィクションであるとは、感じません。
    その原因は、行動・心理の、近さ、と言いますか、そこで起こること起こること、考えること考えることに違和感を感じないのです。
    あの『一と房の髪』での露西亜人に対する描写のなんと麗らかなことでしょう。私にはその露西亜人の体の全てが、手に取るようにわかります。
    三人の男の心理も同様に、私には理解ができます。
    それと、『一の房の髪』の◯◯の部分はなんですか!超気になります。読めないんですかね。

    『魔術師』について、ちょっと思うところを書いておこうと思います。

    あの魔術師は、手品師であると同時に催眠術師である。つまり、

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    2012年08月06日
  • 卍(まんじ)

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    ネタバレ

    よい、だいぶおもしろい。
    もっと具体的にエロエロしてるかと思いきや、そういった描写はなく、どろどろと痴情のもつれみたいな話。んでもって同性愛からの夫に飛び火でとんでもない話だ。
    こんなんでもおもしろくて文学してるんだから谷崎はすげぇなぁ。

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    2012年06月06日
  • 少将滋幹の母

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    三島由紀夫は見上げて「大谷崎」と呼んだ。私にとっても神に等しい作家だからレビューを書くのも畏れ多い。かつて法然院の墓に参った時、思わず柏手を打った。すぐに仏と気づいて、恥ずかしかった。
    谷崎の作品には、建前の裏に隠れた生々しい情欲と、幼い頃に失った母の美しすぎる記憶への憧憬とが、良く出てくるものだ。
    その二つが盛り込まれているだけでなく、とにかく盛りだくさんだ。よくぞ、このページ数に収まるものだ。超絶技巧を持つ作家の推敲の賜だろう。
    一人の女を、妻として執着する老人と、母として慕う滋幹は、いずれも谷崎の思いの反映であろう。
    そして、ただただ美しいラスト。思わず涙が溢れた。

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    2010年10月25日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    僕の初めての谷崎が「鍵」だったンだけども、駅のホームで読み始めていきなりウワチャーとなった。冒頭から夫の日記で、「最近性生活が充実してない」「妻は類稀なる名器で絶倫なのに自分は満足させることができなくてくやしい」とかそういうのが頻出する。

    「鍵」は夫と妻の日記が交互に提示され、地の文が存在しない日記体の作品。夫は自分の日記で自分の衰え始めた性能力がどうやったら盛り上がって妻を満足させることができるかを書いていて、その日記を妻に読ませようとあれこれ仕掛ける。でも妻もそんな夫の浅い作戦なんてとうに見破っていて、そんな日記読むもんか、ということを自分の日記に書く。お互いの日記の内容が呼応して、その

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    2010年09月30日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    「瘋癲老人日記」のお爺ちゃんが気持ち悪すぎて吹いた。以後、オススメの本を聞かれた際にはこれを薦めようと思う。

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    2010年04月29日
  • 少将滋幹の母

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    これを授業で取り上げられたから読んだんだけど・・・
    もう、これで谷崎に落ちました。
    老人→美しい若い妻
    っていうのがたまらない。

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    2009年11月01日
  • 少将滋幹の母

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    蘆刈・吉野葛の系譜の作品で大好きだった。中世の色好みな男と周辺の解説のような顔で始まって、北の方という一人の美しい女をめぐる男達それぞれに焦点が当たりずれていき、少将滋幹が登場するのは大分あと。御簾の影に暗闇色の霧のように立ちこめていた北の方を時平が劇的に引きずり出したあと再び彼女は姿が朧気になり物語から遠ざかった掻き消えたかのように見えるが・・・。最後まで北の方は月の暈のような女性だった。彼女の意志は見えずそれとは関係なく男達は彼女を扱い、興亡を繰り返す。彼女に自由意志はないけど、彼女を真に自由に扱えた男もいない。筆もこちらも一番盛り上がる北の方の奪取場面、鼻をつまみたくなるおかしいおまる事

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    2011年07月28日
  • 少将滋幹の母

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    なんだろうこれ、どうしよう。

    びっくりするくらいあちこち歪んでいて、でも描写があんまり綺麗なもんだからくらくらする。
    特に北の方が時平に引っ張り出されてきた時、滋幹にはっきり顔を見せた時、その情景がどうしようもなく儚くて美しい。

    美女のせいで男がどんどん狂ってしまって一人も幸せになれないし、渦中の美女の心境は読みにくい、というかちっとも分からないし、こんなの絶対いい話じゃない。語り口だって結構突っぱねてるし。

    それなのに、でも、やっぱり、だ。

    08.12.11


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    2009年10月04日
  • 少将滋幹の母

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    主人公ではないけれど、平中が、好きな女性の「おまる」を奪ってしまうあたりの描写が、一番(作者が)楽しそう。元になった古典と照らしあわせると面白い。こういうセンスは、私は芥川よりよっぽど谷崎の方が好き。

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    2009年10月04日
  • 吉野葛・盲目物語

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    「吉野葛」は大好きな作品です。主人公の男が吉野に旅をする、というだけの話なんですけど。「盲目物語」は少し読みにくい文章になっています。これは語り手の教養の低さを表すためにわざと平仮名を多用しているせいなのですが、漢字と平仮名が両方あっての日本語なんだなあ、と思わせてくれます。日本語の表記をローマ字だけにするなんて却下です!

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    2009年10月04日
  • 少将滋幹の母

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    母への思慕、老人の美女への執着を描きます。平安を舞台にし、王朝文学を題材にしたこれぞ日本みたいな作品。

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    2009年10月04日
  • 痴人の愛

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    これはもはや愛ではなくて依存では。
    男は惚れた女にはこうも弱くなるもんなんだろうか。
    全体通してあんまり共感はできなかった。
    昔の有名な文豪と言われる人の作品って読みづらいイメージがあったけど、どうなるんだろうって気になるのもあってこれはスラスラ読めたな。
    所々に出てくる脚注も読みながら進めてたらちょいちょい脚注でネタバレしてて、なんだか新鮮だった。

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    2026年02月15日
  • 春琴抄

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    今更、自分ごときがどうこう言う作品でないのは重々承知ですが、個人的備忘録を兼ねて。

    「主人と奉公人」「師匠と弟子」そして「視覚障害者と介助者」の歪んだ愛。
    主人であり師匠であり視覚障害者である春琴は、最大の自慢であり、自信の源泉である美貌をとある事件によって失うことになる。
    奉公人であり弟子であり介助者である佐助は、春琴が見られまいとするその変わり果てた姿を、生涯目にしないことを決意する。
    二人の育んできた歪んだ愛は、二人の手によってさらに歪まされることにより、ついに完成するのである。

    一般的な恋愛とはあまりにもかけ離れた愛の姿。
    そのどうしようもなく歪んだ愛が感動を誘う。

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    2026年02月10日