谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 猫と庄造と二人のをんな

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     猫リリーと庄造と品子(前妻)と福子(後妻)。それに庄造の母おりんが絡むのだが、猫の動きの描写が実に素晴らしい。隷属を好まずしかし愛玩される猫の振る舞いの数々、愛猫家にはたまらない一冊であろう。甲斐性なしの庄造の愛情が人間の妻よりもはるかに猫にばっかり向いていることを、2人のおんなそれぞれが嫉妬したため、前婚も後婚もうまくいっていないのだが、それでもなお猫に振り回される庄造と、そして嫌っていたはずなのにいつの間にか猫を大好きになってしまった前妻と、相変わらず癇癪もちで夫に厳しくあたる後妻の、それぞれが織りなす関西弁がユーモラス。
     登場人物に谷崎特有の色気は全くなく、専ら猫に色気が集中しているこの筆力。なおタイトルは登場人物の序列をあらわしているとのことだが、それなら猫>福子>品子>庄造かな。これから1時間ドラマつくるならこういう傑作をとりあげなくちゃ。なお未完のドリスも収録されてたがこれは駄作でした。

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    2019年07月05日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    期待以上の面白さ!谷崎文学らしい艶かしさもあるし、ミステリー要素もばっちり体験できる。うーん、好きだ。

    全作品魅力的だけど、しいて一番を選ぶなら『私』かな。
    一言で言ってしまえは、読者=私=…なところにトリック要素があるんだけどそのプロットがさらに狂気を醸し出してる。昭和の文学だけど、文章も読みやすいし。次は長編に再チャレンジしようかな。。

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    2019年03月17日
  • 夢の浮橋

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    テイストは、『鍵』や『老人瘋癲日記』に近い。いかにも谷崎すぎて、ちょっとやりすぎでは、とも思うが、谷崎的なものを求めて読み始めた者にとっては、期待を裏切らない作品である。

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    2019年02月25日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    谷崎潤一郎、おもしろい!
    一気に引き込まれてしまいました。
    短編4作品。秀作揃いに唸らされます。
    大正時代の風情が趣深い。
    オススメの一冊です。

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    2019年02月11日
  • 卍(まんじ)

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    ネタバレ

    昼ドラのように人間関係がめちゃくちゃドロドロしていて抜群におもしろい。唯一マトモそうに見えた柿内幸太郎すら、なんと最終的には徳光光子と関係をもつに至る。とにかく、登場人物の誰ひとりとしてマトモな者はおらず、全員が異常者である。しかし、本作の真に恐ろしい部分は、その登場人物が展開する愛憎劇それ自体ではなく、果たしていったいなにが真相であるのかよくわからないところである。ラスト・シーンで園子の独白によって明かされるところによれば、園子と幸太郎と光子は3人で心中を試み、園子だけが生き延びたという。しかし、そこに至るまでの過程において、まるでオセロのように、セクションごとに展開が一転また一転とすぐに変わってしまう。ある人物がなにかを主張すれば、そのすぐあとにいやアレはウソだと言われる。頭の中がこんがらがってしまうが、とにかくそのような状況なので、どうして最後だけ書いてあることをそのまま鵜吞みにすることができようか。「たまたま」ひとりになったから物語が終わるのであって、もし3人とも生き延びていたら、やはりつぎのセクションでまたどんでん返しがあるのではないだろうか。そうなるとコレはもう終わりのない迷路のようなもので、じつは谷崎が伝えたかったことは、このような関係こそが男女の本質だということなのではないか。

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    2018年10月14日
  • 吉野葛・盲目物語

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    吉野葛:伝承や伝説に満ちた大和国吉野を舞台に、母への思慕を美しく描く。
    盲目物語:お市の方に仕えた盲目の法師の回顧談という形で、物語が展開される。哀しくも美しい。哀切が心に沁みる。

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    2018年10月08日
  • 猫と庄造と二人のをんな

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    完全な犬派で猫に興味の「き」の字もない人間でも、この小説に書かれている猫の愛嬌が悶絶してしまうぐらい伝わってくる。自分に心の相棒がいる人間には心苦しいほど訴えて来る物語だと思う。

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    2017年09月24日
  • 少将滋幹の母

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    ネタバレ

    時平が国常の妻を奪う強烈でドラマチックなハイライトシーン、平中が侍従の君の機知に富んだ嫌がらせで袖にされるさま、国常が妻を想う執念、名場面がいくつかあるけれど、やっぱりラストの滋幹の「お母さま!」に尽きる。
    平中、時平、国常、焦点を当てて語られる人物はあくまでも脇役、滋幹ですら主役ではなく、「母を恋い慕う子の叫び」が主役の本なのだと思った。

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    2017年07月01日
  • 谷崎潤一郎

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    谷崎潤一郎氏の著作をたぶん読んだことがありませんでした。
    文章の量・一文に含まれる単語の量が多く、なかなか
    読むのが辛いところもあるのですが、読み進めていくと
    のめりこんで、面白く読み進められていく内容でした。
    『乱菊物語』は、やはり続きが読みたくなります。
    エンターテイメント性が高く、非常に面白い内容です。
    『吉野葛』『蘆刈』は、谷崎氏の女性感みたいなものが
    わかるような気がします。

    収録されているものすべてにおいて、物語性がすごく
    濃い内容で面白いと思います。
    細雪なども読んでみようかと思いました。

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    2017年01月21日
  • 谷崎潤一郎

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    ネタバレ

    何といっても「乱菊物語」の面白さに尽きる。これほど面白いと思った小説はあまりないと感じたほどだ。前編で唐突に終わってしなっているにも関わらず、である。

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    2016年08月13日
  • 少将滋幹の母

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    ネタバレ

    のめりこんで読んだ。
    人を忘れられないのは苦しい。不浄観も苦しい。
    国経と滋幹の帰り道の場面がいい。
    最後の再会場面もいい。

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    2017年01月10日
  • 陰翳礼讃

    購入済み

    いつ読んでも…

    いつ読んでも飽きない。和紙を眺めるときのように心が和むし、示唆に富んでいて、読みながら様々なことに思いを馳せらせてしまう。私ごときが言うまでもないことですが、名著です。

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    2016年02月11日
  • 猫と庄造と二人のをんな

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    猫が家族な人、家族にしたいけどできない人…もうとにかく猫が好きな人!みんな読むべし!猫の描写がたまらん!猫とのやり取りがたまらん!これは猫が大好きで猫をよーく観察している、そして猫を愛でている人にしか書けない本だ。心当たりがあり過ぎるセリフにクスクスどころか、大笑い。いつの時代もどこの家も同じことしてるんだなぁ。個人的に飼い猫の名前がリリーなのが我が家のリリーと重ねて読めて更に面白かった。元は打算があったにせよ、最後に品子がリリーに傾倒していくのが、これぞ猫の持つ魔力のような魅力なんだよな…と。意外と知られてない作品のようで残念。書店にて「猫」に関する本の特集をしていた中から見つけた。こういった本屋さんの企画には大いに賛成!今までもそんな中で良作に出会えたことしばしば…。

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    2017年04月15日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    ドMを文学に昇華した谷崎潤一郎は偉い!
    マゾヒストは一種の演じ手であると語っているあたり、そうだなぁと深く共感するし、空想を伴うこの行為が作家にいい刺激を与えたに違いない。
    特に好きなのは「幇間」「日本に於けるクリップン事件」の2つ。女性に虐げられたい男の快楽と真のマゾヒストの心理を語っている物語に、谷崎のマゾヒスト的考え方、空想の楽しさを垣間見れて、なんだか嬉しくなった。
    そして最後にみうらじゅん氏の鑑賞がある。共感するところが多々あるので、やっぱり私は変態かもしれない。

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    2015年10月03日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    美しい。
    フェティシズムって誰のなかにでもあるんじゃないだろうか?そして、フェティシズムにうっすらと隣接しているのはサディズムでありマゾヒズムである。
    堂々と美しく人間の変態性を書く谷崎先生に好感をもつ。きっと妄想が好きなんだろうな。小説家故当たり前なんだろうけど、妄想と変態性が谷崎先生に活力を与えている気がする。わかる!とちょっと叫びたくなる箇所がいくつか。
    読んでいて、現在恋をしている相手の姿が脳裏をかすめる。髪とか身体とか、気の強さとか。
    私は足への執着は特にないし、あんなにも怪しい経験をしたことはおそらくないのだけれど、共感するところが多々あって、我ながら危険だと思う。
    強いて言えば『刺青』、『悪魔』、『憎念』、『羅洞先生』が好き。

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    2015年09月27日
  • 陰翳礼讃

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    薄い本です。後半に入っている、他愛もない掌篇のいくつかが、僕は一番好きでした。­
    軽くてふわふわ、何のムツカシサも無く、のどごしまろやか爽やかで。薄味で腹に貯まら­ぬ胃にやさしい。
    肩の力も腰くだけな脱力感の中に、ほのめいた品位。群れない孤高と、「へ~なるほど」­と。何ともくだらなおかしいユーモアだなあ、と思っていたら読み終わる。
    読むたびに心地いい谷崎潤一郎さん。そしてこの本を作った編集者さんに、パチパチ。­
    #############­
    谷崎潤一郎さんの、まあ、エッセイ集です。­
    無論の事、最近になっていろいろな掌編を集めて作った本ですから、編集具合は谷崎さん­本人はあずかり知らぬことでしょう。
    表題作になっている、「陰翳礼讃」。­
    「日本的な美っていうのは、陰翳を愉しむ感じの、暗さを愛おしむ感じ。なんでもかんで­も明るいっていうのも無粋だよね」
    と、いうような内容です。(雑ですが)。­
    で、このエッセイは、一般の読書好き、谷崎好きという愛好家の枠を超えて、建築の世界­でとっても大きな「考え方のよりどころ」というか「考え方の古典」みたいな人気?があ­るようですね。
    この文章は、そういう建築的な提言というよりも、趣味の発表みたいなものとして愉しめ­ました。
    あまりはっきり見えないことの喜びというか。悦びというか。ヨロコビ。­
    現実的な暮らしの実際よりも、「俺はこういう世界観が好きだ」みたいな。­
    ちょっとこう、暗くって。じめっとして。合理的とか明快さとかで割り切れないぐにょっ­とした営みというか。谷崎さんですからねえ。
    こういう風に言葉で要約されると、ただの変態なんですけど(笑)、それを谷崎さんが文­章で小説にしていくと、そこにユーモアもあれば人肌な温もりもあって何だか実にこう、­美味しい。
    変態さんではありますが、ただの変態ではありません。­
    この本には「陰翳礼讃」の他に、「現代口語文の欠点について」「懶惰の説」「客ぎらい­」「ねこ」「半袖ものがたり」「厠のいろいろ」「旅のいろいろ」の7篇が入っています­。
    「陰翳礼讃」と「現代口語文の欠点について」の2篇は、エッセイというよりは「説」み­たいな文章ですが、ほかはエッセイ、雑文、という類のものです。これがどれも素晴らし­い。
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    ●「現代口語文の欠点について」­
    明治以降の文章日本語の改革を、一定の評価をもちろん下しながらも。­
    専門家、人文科学系の学者の晦渋すぎる言葉使いや、文末の言葉遣いの味わいにいたるま­で、もう目が眩むくらい素敵に具体的な検証を行います。
    それでいて無論の事、谷崎さん。この文章自体が毛ほどの難解さもなくまろやかに軽やか­に読み易く進みます。
    無駄に難解な言葉使いへの批判など、そのまま2015年の日本語状況にも目が覚めるく­らいに当てはまります。
    本、文章を読む、書く、などが好きな人には大いにおすすめな一篇。­
    僕は「陰翳礼讃」よりこっちが面白かった。­
    ●「懶惰の説」「客ぎらい」­
    なまけたいなあ、ごろごろするのがいいなあ、他人と会うのもシンドイなあ。­
    というような、それだけのことが素敵な短文。­
    ●「ねこ」­
    猫好きにはたまらないでしょうねえ。「庄三と猫」の作者ですから。­
    ●「半袖ものがたり」「厠のいろいろ」「旅のいろいろ」­
    谷崎さんは、東京生まれのお坊ちゃん。都会でモダンで洒落て西洋かぶれで金持ちな育ち­です。
    そんな谷崎さんが、関東大震災のあとに関西に移住します。­
    そして、大変に関西が気に入ります。­
    関西人の着る半袖の着物がいいんだよなあ。色んな厠があるなあ。旅の面白み、こういう­の好きなんですよ。
    そんな他愛も無い話のそこかしこに、関西礼賛もありつつ、たまに冷静に「こういうのは­関西はアカン」というのもありつつ。
    このあたりの肩の力の抜けた文章、関西生活がとにかく愉しかった僕としては、にやにや­ふむふむが止まらない、極上な味わいでした。
    これを翻訳ではなく、原文で味わえる。­
    日本人で良かったなあ、と、僕としてはココに偽らざる愛国心があります。­
    (できれば谷崎さんが書いた通りの旧仮名で読みたい!というのが趣味としてはあります­が…)

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    2015年08月20日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    谷崎センセイの足への執着心をしみじみと感じました。
    短編で、特に好きなのは「富美子の足」と「青い花」です。

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    2015年08月12日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    なんと生々しい、執拗な描写なのだろう。

    谷崎さんが描くフット・フェティシズムとマゾヒズムの世界。
    それをまじまじと目の前にさらけ出されたものばかりだった。

    どの話も衝撃的であり、これぞ谷崎文学、というものだった。

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    2015年04月24日
  • 恋愛及び色情

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    京都旅行に向けて谷崎熱を高めんと読んだ本。関東大震災についてなどもあり、なかなか興味深く読めました。東京のものはケチな感じというのは、いま別に感じないけれど、京都の方がお寺にせよなんにせよスケールが大きいというのは京都旅行を通じてなるほどと思いました。しかし、恋愛と色情について、は、あんまり記憶に残っておりません。すみません。

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    2014年12月12日
  • 陰翳礼讃

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    日本が欧化したからこそ、谷崎は陰翳の愛すべき性質に気付いたのではないかと思う。

    肌の色と光の関係にまで及んだことは、成る程と思わされた。陰翳の中にある色香、であったり、見えざるものの持つ怪しさ、であったり。
    谷崎は、その陰翳を文学としてみようとする。

    日本文化肯定論というよりも、私たちが本能的に愛してきた闇の淡いに踏み込んでいて、読んでいて頷ける読者は多いのではないか。

    夏の夜に、蝋燭の灯りだけで過ごすイベントは、エコロジーの観点だけで好まれるのではないように思う。

    もう一題。
    「現代口語文の欠点について」も、非常に面白かった。

    「のである」体の気持ち悪さ、主格不在の文法の欧化による、煩わしさ。
    短く、端的に述べることと文学性の相違。
    なるほど、現代国語で指摘される欠点は、それが美になり得るものらしい。

    分かりやすさと、利便性は科学である。
    けれど、文学の持つ魅力はむしろ、そうではないように思う。谷崎の目から見る日本は、なかなか鋭い。

    面白かった。再読前提。

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    2014年10月13日