谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 陰翳礼讃

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    なかなかおもしろい。

    エッセイ集であり、表題にある「陰翳礼賛」をきっかけに「適切」とはなにかを探るエッセイが並ぶ。

    「陰翳礼讃」は文字通り「暗さ」についてのエッセイ。
    日本の建物は以前は暗くて、それがよかったのだという。
    古い料亭で、電気を使わずに、薄暗い灯りの中で食事をするのがよいという。
    日本の場合、器や、食べ物そのものが、手元もよく見えないような明るさの中で楽しむようにできているだそうだ。
    西洋はなんでも明るくしてしまう。そして、日本もその影響を受けて、当の西洋人が驚くくらいになんでも明るくしてしまった、と嘆く。

    西洋人が明るさを好むかどうかという話については、聖書において神が天と

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    2024年02月10日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    「乙女の本棚」第21弾。
    稀代の刺青師が、理想の女に出会い、自分の好み蜘蛛の刺青を施す話。妖艶な話。フェチシズム?のこと。
    ま、好きずきではあるが、クスリつかって気絶させて勝手に刺青しちゃうって、スゲー話ではある。
    幻想的小説であるんだろうけど、女の立場からしてみると気持ち悪っていう一言である。違う、そういうことじゃないってのも知ってるけど。
    イラストは素晴らしい。美しくて素敵。

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    2024年01月24日
  • 春琴抄

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    伯母の本棚からいただいてきたもの。昭和49年発行。100円。新潮文庫の谷崎作品のカバーはだいぶ昔からこのデザインなんですね。このデザイン好き。
    さて、春琴抄。短いのと伝聞調で内面に深く立ち入りすぎないからテンポ良くて良いですね。同じ芸道ということで唄や器楽だけでなく浄瑠璃や歌舞伎の例も触れられてましたが、このシンプルだけど強力な引力を持つ話は歌や演劇など別の表現方法でも映えるんでしょう。実際繰り返し映画化もされてますし。手元にあるものの表紙折り返しのそでには1972年『讃歌』の写真が引用されてました。どれか見てみようかな。

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    2024年01月19日
  • 新装版 細雪 上

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    一気に読みました。
    谷崎潤一郎ってすごい作家ですね。昔の上流家庭の暮らしぶりの中に様々な人間模様が描かれていてやはり後世残る作家さんはすごいです♡

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    2024年01月13日
  • 春琴抄

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    ちゃんと谷崎潤一郎を読んだのははじめてかも。
    男女の具体的な描写が無いにもかかわらず、官能的な物語。この二人の物語は、もっと深く濃厚なものであろうことが、短い短編にもかかわらず、想像が展開する。これ以上の表現も説明も不要なのだろうが、まだまだこの二人の物語に身を置きたいという余韻を残す。

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    2024年01月08日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    妖艶?耽美?いやいや言葉濁してるけどただのドS野郎とドMの話やん。ヤバいやつをこの美しい絵が中和していい感じに耽美さ、妖艶さを醸し出してるだけやん。それがでも物語初心者には大事よね。雰囲気はしっかり掴める、乙女シリーズいい仕事してる、と思
    います!

    2023.12.19
    198

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    2023年12月19日
  • 刺青・秘密

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    先日鑑賞した作品に『刺青』が引用されており、「そう言えば谷崎潤一郎は読んだことがなかったな」と手にとってみた。
    知識としてどういう作風かは知っていたつもりだったけれども、想像以上に耽美な世界観だった。サディズムとマゾヒズムがふんだんに織り込まれている。情景としてはおぞましいはずの場面も、滑らかな筆致でするすると飲み込まされてしまう。なんというか、ずるい文体だ。個人的には『秘密』が好き。
    『異端者の悲しみ』だけはすっきりしない読み心地でもやもやしたが、解説によると自伝的な作品であったとか。そういう見方をすると、確かに受け取る印象は変わってくる。
    谷崎潤一郎、女性と母親像とに物凄い思い入れがあるこ

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    2023年12月11日
  • 陰翳礼讃

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    難しそうな本はあまり読みませんが、母の友人から勧められたので、モチベ少々の状態で読みました。
    ですが、読み始めると面白いのなんのって。この人の話が読みやすいのか一日中読んでいました。自分にも日本人が感じる情緒というか雰囲気があるのだなぁと、噛み締めます。是非読んで欲しい!

    将来は和室のある家に住みたいですね〜
    畳でゴロゴロしながら読書したいですね〜

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    2023年11月18日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    江戸川乱歩にも影響を与えた谷崎潤一郎の文学作品。
    何年も前から書かれているはずなのに恐ろしいほど読みやすい、なぜこんな文章が書けてしまうのか。ミステリ、謎、推理が大好きな人もそうでない人も平等に人権を与えてしまう谷崎潤一郎が1番すごいです。

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    2023年11月01日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    表面に見えるものが全てではないどころか、
    真逆とも言える場合もある。


    ⚫︎あらすじ
    夫婦の日記が交互に描かれている。
    お互いが日記を書いていることに気づいて、読んでいるのか、読んでいないのか…

    ⚫︎感想(※ネタバレ)
    夫婦という、どこにでもいる形態、それも場面は家の中だけという形でミステリアスに描かれた作品。夫の、妻に対する欲望と性癖が中心に話が進んでいく。最初はその描写などに気を持っていかれる。妻の方は、夫を嫌う気持ちと愛する気持ちを日記に書きながら、夫の欲望に上手く付き合っている…ように見えて、後半は衝撃。じつはずっと前から妻は夫の日記を読んでいたことがわか

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    2023年10月20日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    究極のS女と、究極のM男の話。
    28の河合譲治が15のナオミを見つけ、同居するところから始まるが、やがて立場は完全に逆転し、譲治はナオミに屈服する。
    譲治のナオミへの見立ては間違っていなかった。
    二人はものすごく相性がよい。
    ナオミの振り切ったSっぷりと、対照的な譲治のMっぷりは、コメディーだった。

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    2023年10月12日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    わからん
    ちーーーーーっともわからん

    ただただ美しい文章を書きたかっただけなんじゃね?と思ったりしました
    だとしたらとても美しい世界観がとても美しい文章で綴られていると思いました

    あれ?案外この感想って的を得てるんじゃね?
    潤ちゃんどうなのよ?(馴れ馴れしい)

    というわけで乙女の本棚シリーズ10冊目は谷崎潤一郎の『魔術師』でした

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    2023年10月06日
  • 刺青・秘密

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    「刺青」
    短いお話ですが、冒頭の一文から引き込まれ、最後女の背中の刺青が朝日に照らされる一文まで読み終わると、ずっしりと妖しい空気感が残るような感じ。

    「秘密」
    素性を隠して自分を夢の中の女としてみせることで男を繋ぎ止めておこうとするなんていじらしくて可愛いと思ったけど、この主人公にはそんな平凡な哀れみの心はないんだろう。
    最後の一文から、この男はさらなる歓楽にも、きっと同じように夢中になり、全容を悟ってしまっては飽きてを繰り返してどこまでも堕ちていくんだろうなと思った。

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    2023年10月03日
  • 刺青・秘密

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    刺青
    話自体は展開の予想がついたが、いろんな後世の作品がオマージュにしているんだろう。そういうところではなく、言葉の美しさ(なんて言えるほど学はないが)を浴びるよさ。短さもあって音楽を聞いてるよう

    少年
    幼さからくる残酷さ、無邪気さ。普通そうはならんやろと思うが、閉鎖的で、階級が存在する社会ならあり得るか。和製、甘口蝿の王。

    幇間
    座の中心になる人っているけど、こういう下に見られるようなタイプは現代あまりいない、いたとしても終始とはいれないなぁ。やっぱりおもちゃにして遊んでるんだな。

    秘密
    探偵小説や、犯罪小説の読書を終始喜ばせる「秘密」「疑惑」の気分に彷彿とした心持ちで、私は次第に人通

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    2023年10月08日
  • 刺青・秘密

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    大正7年(※)、新進作家の谷崎潤一郎は麻生市兵衛町に新築されたばかりの永井荷風亭を訪ねた。小さな庭に設えた巴里のカフェに模した丸卓で相向き乍ら、祝いに持参した葡萄酒を注ぎ合った。昨年「中央公論」に発表した『異端者の悲しみ』に現れた妹と父母との遣り取りはどこまで真実なんだい、などと荷風は問い、全部真実です、などと潤一郎は答えた。

    「勿論、世之介のように、遊び人の心情に即して描いた小説がなかったわけじゃない。でも君は今にも死にそうな肺病病みの妹を心で罵り、友人の借金を踏み倒し、家にも帰らない穀潰しの貧乏長屋の学生を嬉々として描いた。また新しい文学を描いたね」
    「そう先生に褒めて頂けると、耻を忍ん

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    2023年09月13日
  • 秘密(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ♪
    谷崎潤一郎さん×マツオヒロミさん

    読んでみたかった谷崎潤一郎さん。
    こういう感じの文章を書かれる方だったんですね〜!
    うわ〜読みにク、、、( ̄b ̄)シーッ!
    難しい漢字がたくさん出てきたりして、なかなか勉強になりました笑笑

    読みにくさはあったけど、なんとも色気を感じる様な美しさのある文章と、マツオさんの妖艶で美しい装画がほんと絶妙にマッチしてて、めちゃくちゃ良かった〜!!
    でも正直、この装画がなかったら初谷崎さん、ここまで楽しめなかったと思う。

    日常に飽きてしまい刺激を求める男。
    そんな男が見つけた「秘密」。
    「秘密」というのは、秘密であるからこそ想像を掻き立てさせ

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    2023年08月31日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    サービスのS、身勝手のM。なるほどね。今まで深く考えたことはなかったけど、そういうことか。

    幇間はわかってしまった…

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    2023年08月28日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    近代文学には苦手意識があったがとても読みやすかった。
    「艶かしい」って、こういうものを表現するときに使う言葉なんだろうなと思った。

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    2023年08月24日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    ネタバレ

    内容とは関係ないが角川文庫のこの表紙は好きじゃない。ナオミの髪が紫なのも気になるが、それよりも主人公の男がこんなイケメンな訳がない。顔面至上主義か。

    女性に振り回される、という構図がリアルに描かれていて理解しやすかった。
    え、あんな若い女性がこんなおっさんと付き合ってんの!?と思うことはたまにあるが、そういう時にはいつも若い女性が冷たい目線を向けられて苦労するのだろうな、と思っていた。しかしこの本では「おっさん」側の視点で描かれていて、あ、こういう関係だとおっさんも世間体の問題で苦労するんだなと気付いた。

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    2023年08月17日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    『谷崎潤一郎=渡辺千萬子往復書簡 』(中公文庫)を読んだ後、『瘋癲老人日記』を読む。
    谷崎の最晩年と作品とが怪しく重なる。

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    2023年08月11日