谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 二人の稚児(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「乙女の本棚」シリーズ37弾。

    幼少期から一緒に稚児として育ってきた千手丸と瑠璃光丸。女人禁制の比叡山で成長してきた二人の運命の分かれ道。
    二つ違いの年齢で、成長の具合がズレてしまうのが、なんともいえない。
    どちらが正解いうのでも、幸せかというのでもなく、個々人の選択の結果を、耽美に表現しているのが面白い。
    夜汽車さんのイラストが、また秀逸。

    0
    2024年03月20日
  • 秘密(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    乙女の本棚シリーズ初読み。
    思ったよりイラスト数が多かったが、文字だけのページでは改行が少ないので少し読みにくい。また、背景が真っ赤なページも読みにくい。
    イラストは妖艶で美しくて期待通りだった。


    表紙の男も艶っぽく、美男だからこそ口紅を塗る様も色目かしく、もっと見たくなる。
    "秘密"を求めたくなる気持ちも共感でき、"秘密"があるからこそ魅力的に感じる女、秘密がなくなった途端に終わり。
    〜私の心はだんだん"秘密"などと云う手ぬるい淡い快感に満足しなくなって、もッと色彩の濃い、血だらけな歓楽を求めるように傾いて行った。

    0
    2024年03月09日
  • 美食倶楽部 ――谷崎潤一郎 大正作品集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目次
    ・病蓐の幻想
    ・ハッサン・カンの妖術
    ・小さな王国
    ・白昼鬼語
    ・美食倶楽部
    ・或る調書の一節―対話
    ・友田と松永の話
    ・青塚氏の話

    それほど谷崎潤一郎作品を読んできたわけではないけれど、明らかにこれは今まで読んできた谷崎とは全然違う。
    耽美というよりあからさまに変態寄りだったり、悪夢のような話だったり、なんだろうちょっと大衆的。
    読みやすい文章も相まって、「これ、菊池寛じゃないよな」と表紙を確認すること数度。(切り口はまったく菊池寛ではありません)

    おどろおどろしい作品もあるのだけれど、からりと乾いた文体がどうも日本っぽくない。
    どちらかというとポーとかスティーヴンソン。
    もしかし

    0
    2024年02月26日
  • 猫と庄造と二人のおんな

    Posted by ブクログ

    某所で紹介されてて興味を持ったので読みました。
    出てくる人が皆、猫に翻弄されてて「猫飼いってこうなるよね〜」って思いながらの読書になりました。
    庄造さんの可愛がりっぷりは読んでてちょっと引いたけど、猫ってかわいいから溺愛するのもわかる!

    0
    2024年02月25日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    ナオミみたいと皮肉を言われ読んだ
    ナオミの自由奔放さと男を手玉にとる様子が面白く、女の身体を艶かしく表現していてうっとりとした。

    0
    2024年02月23日
  • 刺青・秘密

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「刺青」と「母を恋うる記」が好きでした。
    男性視点からみる「女性」についての様々な話が収録されていた。

    日本語はこんなにも美しいのかと再認識させられるような本でした。特に「幇間」の春の描写は息を呑むほど綺麗。

    0
    2024年02月22日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

    Posted by ブクログ

     文豪が書いた犯罪小説集。プロパビリティの犯罪を扱った「途上」、信用できない語り手を扱った「私」といった、後の探偵小説に繋がる作品という形で面白かった。

    0
    2024年02月16日
  • 陰翳礼讃

    Posted by ブクログ

    こういう本が手元にあって、ページをめくりながらティータイム、みたいな生活が理想。
    いつになったら実現するでしょう・・

    0
    2024年02月14日
  • 陰翳礼讃

    Posted by ブクログ

    なかなかおもしろい。

    エッセイ集であり、表題にある「陰翳礼賛」をきっかけに「適切」とはなにかを探るエッセイが並ぶ。

    「陰翳礼讃」は文字通り「暗さ」についてのエッセイ。
    日本の建物は以前は暗くて、それがよかったのだという。
    古い料亭で、電気を使わずに、薄暗い灯りの中で食事をするのがよいという。
    日本の場合、器や、食べ物そのものが、手元もよく見えないような明るさの中で楽しむようにできているだそうだ。
    西洋はなんでも明るくしてしまう。そして、日本もその影響を受けて、当の西洋人が驚くくらいになんでも明るくしてしまった、と嘆く。

    西洋人が明るさを好むかどうかという話については、聖書において神が天と

    0
    2024年02月10日
  • 刺青(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「乙女の本棚」第21弾。
    稀代の刺青師が、理想の女に出会い、自分の好み蜘蛛の刺青を施す話。妖艶な話。フェチシズム?のこと。
    ま、好きずきではあるが、クスリつかって気絶させて勝手に刺青しちゃうって、スゲー話ではある。
    幻想的小説であるんだろうけど、女の立場からしてみると気持ち悪っていう一言である。違う、そういうことじゃないってのも知ってるけど。
    イラストは素晴らしい。美しくて素敵。

    0
    2024年01月24日
  • 新装版 細雪 上

    Posted by ブクログ

    一気に読みました。
    谷崎潤一郎ってすごい作家ですね。昔の上流家庭の暮らしぶりの中に様々な人間模様が描かれていてやはり後世残る作家さんはすごいです♡

    0
    2024年01月13日
  • 刺青(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    妖艶?耽美?いやいや言葉濁してるけどただのドS野郎とドMの話やん。ヤバいやつをこの美しい絵が中和していい感じに耽美さ、妖艶さを醸し出してるだけやん。それがでも物語初心者には大事よね。雰囲気はしっかり掴める、乙女シリーズいい仕事してる、と思
    います!

    2023.12.19
    198

    0
    2023年12月19日
  • 刺青・秘密

    Posted by ブクログ

    先日鑑賞した作品に『刺青』が引用されており、「そう言えば谷崎潤一郎は読んだことがなかったな」と手にとってみた。
    知識としてどういう作風かは知っていたつもりだったけれども、想像以上に耽美な世界観だった。サディズムとマゾヒズムがふんだんに織り込まれている。情景としてはおぞましいはずの場面も、滑らかな筆致でするすると飲み込まされてしまう。なんというか、ずるい文体だ。個人的には『秘密』が好き。
    『異端者の悲しみ』だけはすっきりしない読み心地でもやもやしたが、解説によると自伝的な作品であったとか。そういう見方をすると、確かに受け取る印象は変わってくる。
    谷崎潤一郎、女性と母親像とに物凄い思い入れがあるこ

    0
    2023年12月11日
  • 陰翳礼讃

    Posted by ブクログ

    難しそうな本はあまり読みませんが、母の友人から勧められたので、モチベ少々の状態で読みました。
    ですが、読み始めると面白いのなんのって。この人の話が読みやすいのか一日中読んでいました。自分にも日本人が感じる情緒というか雰囲気があるのだなぁと、噛み締めます。是非読んで欲しい!

    将来は和室のある家に住みたいですね〜
    畳でゴロゴロしながら読書したいですね〜

    0
    2023年11月18日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩にも影響を与えた谷崎潤一郎の文学作品。
    何年も前から書かれているはずなのに恐ろしいほど読みやすい、なぜこんな文章が書けてしまうのか。ミステリ、謎、推理が大好きな人もそうでない人も平等に人権を与えてしまう谷崎潤一郎が1番すごいです。

    0
    2023年11月01日
  • 鍵・瘋癲老人日記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    表面に見えるものが全てではないどころか、
    真逆とも言える場合もある。


    ⚫︎あらすじ
    夫婦の日記が交互に描かれている。
    お互いが日記を書いていることに気づいて、読んでいるのか、読んでいないのか…

    ⚫︎感想(※ネタバレ)
    夫婦という、どこにでもいる形態、それも場面は家の中だけという形でミステリアスに描かれた作品。夫の、妻に対する欲望と性癖が中心に話が進んでいく。最初はその描写などに気を持っていかれる。妻の方は、夫を嫌う気持ちと愛する気持ちを日記に書きながら、夫の欲望に上手く付き合っている…ように見えて、後半は衝撃。じつはずっと前から妻は夫の日記を読んでいたことがわか

    0
    2023年10月20日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    究極のS女と、究極のM男の話。
    28の河合譲治が15のナオミを見つけ、同居するところから始まるが、やがて立場は完全に逆転し、譲治はナオミに屈服する。
    譲治のナオミへの見立ては間違っていなかった。
    二人はものすごく相性がよい。
    ナオミの振り切ったSっぷりと、対照的な譲治のMっぷりは、コメディーだった。

    0
    2023年10月12日
  • 魔術師(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    わからん
    ちーーーーーっともわからん

    ただただ美しい文章を書きたかっただけなんじゃね?と思ったりしました
    だとしたらとても美しい世界観がとても美しい文章で綴られていると思いました

    あれ?案外この感想って的を得てるんじゃね?
    潤ちゃんどうなのよ?(馴れ馴れしい)

    というわけで乙女の本棚シリーズ10冊目は谷崎潤一郎の『魔術師』でした

    0
    2023年10月06日
  • 刺青・秘密

    Posted by ブクログ

    「刺青」
    短いお話ですが、冒頭の一文から引き込まれ、最後女の背中の刺青が朝日に照らされる一文まで読み終わると、ずっしりと妖しい空気感が残るような感じ。

    「秘密」
    素性を隠して自分を夢の中の女としてみせることで男を繋ぎ止めておこうとするなんていじらしくて可愛いと思ったけど、この主人公にはそんな平凡な哀れみの心はないんだろう。
    最後の一文から、この男はさらなる歓楽にも、きっと同じように夢中になり、全容を悟ってしまっては飽きてを繰り返してどこまでも堕ちていくんだろうなと思った。

    0
    2023年10月03日
  • 刺青・秘密

    Posted by ブクログ

    刺青
    話自体は展開の予想がついたが、いろんな後世の作品がオマージュにしているんだろう。そういうところではなく、言葉の美しさ(なんて言えるほど学はないが)を浴びるよさ。短さもあって音楽を聞いてるよう

    少年
    幼さからくる残酷さ、無邪気さ。普通そうはならんやろと思うが、閉鎖的で、階級が存在する社会ならあり得るか。和製、甘口蝿の王。

    幇間
    座の中心になる人っているけど、こういう下に見られるようなタイプは現代あまりいない、いたとしても終始とはいれないなぁ。やっぱりおもちゃにして遊んでるんだな。

    秘密
    探偵小説や、犯罪小説の読書を終始喜ばせる「秘密」「疑惑」の気分に彷彿とした心持ちで、私は次第に人通

    0
    2023年10月08日