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肌をさされてもだえる人の姿にいいしれぬ愉悦を感じる刺青師清吉が年来の宿願であった光輝ある美女の背に蜘蛛を彫りおえた時、今度は……。性的倒錯の世界を描き、美しいものに征服される喜び、美即ち強きものである作者独自の美の世界が顕わされた処女作「刺青」。作者唯一の告白書にして懺悔録である自伝小説「異端者の悲しみ」ほかに「少年」「秘密」など、初期の短編全7編を収める。
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Posted by ブクログ
表題の「刺青」や「少年」などはまさに谷崎氏らしいエロティックな作品ですが、「母を恋うる記」は凄まじく綺麗な風景描写が心に残りました。作者でなければ書くことのできない美しい表現を用いて風景が描かれており、そこに感動しながら読んでいるとお決まりの?谷崎氏らしい人物描写も登場し、短い話ですがたいへん読み応えがあり、大好きです。ぜひ読んで欲しい作品です。
ただ、「異端者の悲しみ」や「二人の稚児」は途中までは面白いのですがオチが突然すぎてあまり脈絡なく感じたのが残念でした。(解説を読んで作者がなぜ書いたのかは納得はしました。)
しかし「母を恋うる記」がよすぎてこれだけでこの本は買いだ!となりました。
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