美食倶楽部 ――谷崎潤一郎 大正作品集

美食倶楽部 ――谷崎潤一郎 大正作品集

935円 (税込)

4pt

4.0

「善に対して真剣になれず、美しき悪行に対してのみ真剣になれるような奇態な性癖を己に生みつけたのは誰なのだ」――対象の善悪を問わず美しいものへの惑溺に情熱を燃やし尽くした谷崎。大正期の谷崎に注目してきた編者種村氏が、表題作ほか7篇で再構成した珠玉のアンソロジー。いま新しく、谷崎文学の再発見を試みる。『病蓐の幻想』『ハッサン・カンの妖術』『小さな王国』『白昼鬼語』『美食倶楽部』『或る調書の一説』『友田と松永の話』『青塚氏の話』を収録。

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美食倶楽部 ――谷崎潤一郎 大正作品集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年09月23日

    谷崎が大正時代に発表した作品集。「細雪」などの作品と比べると此処に収録された作品達は「雅」「耽美」というよりはどろっとした陰鬱さのある悪魔的な美しさだ。変態的と言ってもいいかもしれない(褒めてます)。「美食倶楽部」は「食魔人」との名がぴったりな、食に貪欲な谷崎らしい作風。「白昼鬼語」「友田と松永の話...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年08月17日

    不気味で滑稽でもあるが艶めかしい。

    「或る調書の一部」の掛け合いなんかは笑ってしまう。
    しかし、善いことができるはずがないから、
    気持ちの好い悪い事をするという一節にどうも心を惹かれる。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年02月26日

    目次
    ・病蓐の幻想
    ・ハッサン・カンの妖術
    ・小さな王国
    ・白昼鬼語
    ・美食倶楽部
    ・或る調書の一節―対話
    ・友田と松永の話
    ・青塚氏の話

    それほど谷崎潤一郎作品を読んできたわけではないけれど、明らかにこれは今まで読んできた谷崎とは全然違う。
    耽美というよりあからさまに変態寄りだったり、悪夢のよう...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年02月19日

    谷崎潤一郎のイメージというと、耽美、エログロナンセンスあたりが思い浮かびます。

    私も若いころ「痴人の愛」「卍」「細雪」らを読んで、驚嘆した覚えがあります。いわゆるフェティシズムのはしりといえるかもしれませんが、明治生まれの人があそこまで極端な性癖を文章として露出できることに感激したものです。といっ...続きを読む

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