谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 陰翳礼讃

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    私はこの書を読んで気づけなかった日本の美しさを知り、古典的な考え、便利になりすぎない考えを私は自分の人生の中で大切にしたいと思った。日常のあれこれから陰翳を見つけられたらステキですね

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    2023年01月17日
  • 白昼鬼語~探偵くらぶ~

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    大満足でした。
    芥川龍之介に引き続き、手に取ったけれど日下三蔵氏の編集はとても好きですね。
    妖しくて刺激的。
    マゾヒストが罪人や悪に染まるタイプの小説が谷崎の中で個人的に好きなのですが、全く理解出来ない展開でしたが「日本に於けるクリップン事件」を読んで合点がいきました。
    実に谷崎らしく、グレーの一番ハラハラする展開の描写の技量がとてもスリリングで読ませる感じ、良いですね。
    「人面疽」なんて不気味で怖い、もはやホラー。
    「刺青」を読んで以来、谷崎文学の大ファンになりましたが、こんなものも書いていたのかと驚いたしますます好きになりました。
    期待以上の一冊です。

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    2023年01月14日
  • 谷崎潤一郎 電子全集1

    匿名

    購入済み

    よい

    かなり好きな作家の谷崎潤一郎が読める。
    収録作品も多く谷崎ワールドを堪能できるこの値段でこれはすごすぎます。

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    2023年01月12日
  • 春琴抄

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    あるべき所に句読点のない特異な文章はかなり読みづらいが作者独自の文章のリズムのようなものがあり、句読点のある所まで一つの流れになっているのだと考えて読み続けると少しづつ慣れてくる。春琴と佐助の墓を訪れる所から始まり、時代を遡って二人の生い立ち、出会いそして別れと、3人称の視点で人生を追っていく構成は、二人の間に起こったことを具体的には書かず、読者に想像させる余地を残しつつ興味を引っ張っていき最後まで飽きさせない。文章の長さも丁度良く、点数をつけるとしたら限りなく百点に近い芸術の一つだと感じた。

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    2023年01月08日
  • 春琴抄

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    谷崎潤一郎特有のの美しい文体を堪能できる作品です。歪んだ愛、と言いたいところですが、彼らにとってはあれこそが清純な愛の形だったのでしょう。

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    2023年01月02日
  • 秘密(乙女の本棚)

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    耽美派などの作品をイラストとテキストにより表現した作品群らしい。テキスト入りの画集を見ているような雰囲気がある。イラストもきれいなのときちんとテキストを踏まえた作品になっており良い内容だと思う。

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    2022年11月29日
  • 細雪(下)

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    三巻本の最終巻。
    良家の男との縁談が決まった三女、バーテンと暮らす四女。
    それぞれの人生模様が繊細な筆致のもとに描き出される。
    そして、すっと息を吐くように小説は幕を閉じる。

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    2022年11月03日
  • 細雪(中)

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    上・中・下、三巻本の中巻。
    戦争の影の忍び寄る中、四季折々の暮らしを営む姉妹。
    大水害に遭うといった苦難もありながら、彼女たちの日々は続いてゆく。

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    2022年11月03日
  • 細雪(上)

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    蒔岡家の四姉妹が生きた戦前の関西での日々。
    なかなかまとまらない三女の縁談など、静穏な暮らしの中での出来事が流麗な文体で綴られる。

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    2022年11月03日
  • 細雪(上)

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    文庫版、上中下合わせて1000p超
    ドラマの脚本の様な淡々とした筆致でここまで読ませられるのかと驚愕。
    描写が美しい、言葉が美しい作家は巷に溢れているが、なにより本作は、というより谷崎は日本語が美しい。
    特にこの『細雪』は谷崎の到達点だと感じる。

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    2022年10月19日
  • 刺青・秘密

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    ネタバレ

    "当時の芝居でも草双紙でも、すべて美しい者は強者であり、醜い者は弱者であった。誰も彼も挙って美しからんと努めた揚句は、天稟の体へ絵の具を注ぎ込む迄になった。芳烈な、或いは絢爛な、線と色とがその頃の人々の肌に躍った(『刺青』より、p.8)"

     少し前に谷崎潤一郎の本のレビューを拝見し、僕も何か読みたいと思い積読本の中から引っ張り出してきた。谷崎の初期の短編7作を収録。

    『刺青』
     谷崎の処女作であり、代表作の一つ。娘を眠らせその背に刺青を彫ることで己の嗜虐性を満たす清吉だが、その裏には「美しい女の前に身を投げ出し、その足に踏みつけにされたい」という欲望が隠れているように思

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    2022年09月28日
  • 新装版 細雪 上

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    少し前の日本は恋の延長戦に結婚があるのではなく、家の発展や今後の過程が、どのくらいうまく行くのかという、極めて現実的な側面を重要視していて、それが愛を作り出していたのかなぁと思った。もちろん恋愛結婚もあっただろうが、まだ家柄や結婚の順番に縛られたり、体裁が重要視されていることに、少し歯痒さを感じた。

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    2022年09月28日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    『鍵』はマゾヒズム度を究極まで高めたパワーアップ版『痴人の愛』といった趣き。日記を介した夫婦の駆け引き、騙し合い、サスペンス的展開に興奮させられっぱなしだった。

    『瘋癲老人日記』は脚フェチエロじじいの開き直り具合が最高。周りの人たちがみんな割と常識人で「こいつ何言ってんだキモ」みたいな態度で老人に接しているのがなんか新鮮だった(谷崎の変態小説の登場人物はみんなどこかしら変態で、積極的に物語の進行に関与しているってパターンが多いので)。

    平安期の古典を題材にした『少将滋幹の母』を除いては、谷崎が戦後に書いた作品を読むのは初めてのことだった。「コカコーラ」や「日航」などの単語が出てくるたびに「

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    2022年09月08日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    akikobbさん、111108さんにおすすめしていただいて。

    面白かった!
    字が小さい文庫しかないんだよなあと敬遠していた作品だったけれど、文字サイズなんて読み始めてすぐ気にならなくなった。

    とにかく猫のリリーが気まぐれさも含めて可愛く、いじらしく、翻弄されてしまうのも無理ないと思うほど。
    キュートでワガママな女(今回の場合は主に雌猫)に振り回されたいという谷崎先生のフェチが、本作でも詰め込まれている。

    品子も庄造も、人間のごたごたのせいでリリーを振り回してしまっているのをかわいそうに思ううちに、「誰にもまして可哀そうなのは自分ではないか」という思いに駆られるように、猫と比べて人間の滑

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    2022年08月31日
  • 卍(まんじ)

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    序盤に園子さんの肩書きが書いてあったことをすっかり忘れて読み進め、感情が揺り動かされたラストでした。情緒の細かいところまで語られているので何ともリアリティがあり、読者の私も光子さんに翻弄されました。最初は女学生の百合だ!って喜んでいたのに…(笑) 生まれ持った性質で人を自然と堕としてしまう魅力の女性というのは、こういう人なんでしょうか。会ってみたいような、恐ろしいような、そんな感じがします。
    大阪弁の口語調で綴られているので、関西弁になじみがない人には読みにくいかもしれません。時間はかかりますが、心の中で音読しながら読むのが何とも楽しく、日本語の美しさを感じます。
    中村さんの解説も、谷崎氏の作

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    2022年08月29日
  • 卍(まんじ)

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    「刺青・秘密」の次に好きでお気に入り。
    美しくて残忍な、悪魔な女を描く谷崎潤一郎はやはり凄いし素晴らしい作家だと再認識できた本。

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    2022年08月16日
  • 台所太平記

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    この作品、何で谷崎作品の中ではあんまり有名じゃないんだろう?と思うくらい面白かった。
    次々女中さんの紹介をしていくだけの小説といったらそれまでだけど、ぐいぐい読まされちゃう。さすが文豪。
    解説が松田青子さんなのも得した気分。

    確かに、今の時代だと人権的にどうなの、みたいな描写もあるけども、出てくる女中さんたちが、出て行けと言われたらさっさと出て行くもののしれっと戻ってきたり、仕事をサボって恋愛沙汰で大騒ぎしたり、雇い主が作ってくれた俳句に文句を言って書き直させたり、とにかく自由でパワフルなものだから、私は気にならなかった。

    『細雪』の雰囲気が好きな人は本書も好きだと思う。
    逆に『細雪』に挑

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    2022年07月26日
  • 細雪(下)

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    細雪。読んでよかった。

    最後まで読んで、ただ仲の良い姉妹というだけでなく、小さなことから事件に至るまで様々な場面での会話や行動を通じて、良いところもそうでないところも知って、イヤだなと思うこともあったけれど、それも全部ひっくるめて彼女たちが好きで、鶴子、幸子、雪子、妙子、みんな幸せになってほしいなぁと心から思う。まるで、古くからの友人みたいな感覚。まだまだ読んでいたいし、時代としてはこれから戦争で大変なことになっていくはずだから彼女たちがとても心配。小説だからこれで終わりなんだけれど、ずっと彼女たちがコロンバンでお茶をしたり、手紙のやりとりをしたり、お花見をしたり、変わらずいきいきと生き続け

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    2022年07月01日
  • 細雪(下)

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    4姉妹が話す言葉は関西弁の中でも船場言葉と呼ばれるものらしい。品があって優雅で本当に素敵な言葉だ〜憧れる〜

    身近な人が死んだり被災したり、かなり辛い出来事が立て続けに起きるのだけど、それに対して登場人物たちが悲しみ苦しむ様子がやけにあっさり書かれているのが印象的だった。花見に着て行く着物を選ぶシーンには3.4ページ使うのに笑
    上流階級とはいえ当時の庶民たちの、何が起きても生活の営みを停滞させない覚悟のようなものが感ぜられて良かった。
    個人の意思よりも家の繁栄と存続が優先されて、何かと窮屈なことも多かっただろう時代を、明るく朗らかに、かつ強かに生きた4姉妹の姿には勇気づけられるものがあった。 

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    2022年06月13日
  • 刺青・秘密

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    あとがきを読んで知ったんだけれど「刺青」は処女作ということで、才能が「開花」してますね。
    谷崎には「開花」という言葉が相応しいように思える。
    あまり谷崎文学に触れてこなかったけれど、彼の小説の見方がぐっと変わりました。
    最初に有名な「痴人の愛」を手に取ったのですが、沼に落とされた感と、またこれから谷崎文学に触れたいという方がいたら私はこの本を薦めたいです。
    妖しくも艶めかしい内容ですが、それを上回る描写力。
    沈美の作家とも言われていますが、圧倒的存在感と真逆の少しふわふわした感じが良い按配で詰め込まれている、気品高いお重の中の風変わりなお菓子と言ったところ。
    甘くて妖艶。
    少し苦い。

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    2022年05月10日