谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 刺青・秘密

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    刺青と秘密しか読んでない。が、美しい。眼窩に映るただひたすらに美しい刹那。色の魔術師って呼んでもいい?嫌いなのに好きな谷崎

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    2023年07月15日
  • 春琴抄

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    恥ずかしながら初めて読んだ。文体が独特でしたが、だからこそ流れるように入ってきた。個人的に谷崎のマゾヒズムと美が好きなので、良かった。春琴に対して勝手に柔らかく優しい印象を持っていたので、裏切られて良かった。盲目は真っ暗ではないという感覚を生かした、2人の世界の完成だと思う。映画化されているが、若干映像化された春琴抄を見たくない気もする。

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    2023年07月13日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    乱歩が谷崎を日本のエドガー・アラン・ポーと高く評価したのも納得。『私』が書かれたのがクリスティの『アクロイド殺人事件』の5年前というから驚き。まさしく日本のミステリー小説の先駆者と言っていい。

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    2023年07月10日
  • 細雪(下)

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    すごく長かった分、読み終わると姉妹たちと別れるみたいで寂しかった。出てくる登場人物みんながどうか戦争を生き抜いてますように。

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    2023年07月06日
  • 盲目物語 他三篇

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    歴史小説は久しぶりに読みました。註解と本文との往復が大変でしたが、面白かったです。戦国時代、安土桃山時代が好きな人はぜひ読んで下さい。

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    2023年06月19日
  • 刺青・秘密

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    少女漫画読んでいたのですが飽き足らず、谷崎潤一郎に戻ってきました(?)
    ゾクゾクして大満足です。独特な世界観最高〜
    でもちょっと痛い

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    2023年05月23日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    夫と妻の日記が交互に綴られ、互いの日記を盗み見ることで起こる夫婦間の心理戦が面白い。特に終盤、一枚上手だった妻が、夫の日記を読みながらする告白はあたかもミステリーの伏線回収、答え合わせを読んでいるかのようだった。

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    2023年05月21日
  • 秘密(乙女の本棚)

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    夜な夜な女装をして出歩く「私」は、ある夜、昔の女と再会する。
    そして彼女との秘密の逢い引きが始まった。

    秘密に淡い快感を覚える特殊性癖をもつ「私」を繋ぎ止めるため「夢の中の女」を保とうと努める女。ある意味健気。
    マツオヒロミさんの挿絵がとても素敵で物語に彩りを加えていた。

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    2023年05月18日
  • 少将滋幹の母

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    少将滋幹は大納言藤原国経の息子。母は業平の孫。
    この2人50歳の歳の差がある。70代の国経が大事に大事にしていた美しく若き妻は20代。
    おいらくの恋にも程がある。本当に国経の子だろうか?
    この若くて美しい妻の噂を聞きつけ、国経の甥である藤原時平に奪われてしまう。
    その時国経の元に残された子供が滋幹である。

    話はまだ、若き夫人が国経の元にいた頃、平中が夫人のところに通うところから始まる。
    噂を聞いた時平が平中を呼び夫人のことを聞き出す。2人のやりとりが面白いし、時平にしてやられる平中が不憫すぎて笑える。

    以前読んだ小説「時平の桜、菅公の梅」ではこの滋幹は時平が夫人の元に忍び込んで、その時の子のような描き方だったが実際はどうだろうか?
    時平の元に行った夫人は、「時平の桜、菅公の梅」では子供は生まれていないが、谷崎潤一郎さんのこの小説では子供を生んでいる。色々と設定が異なっている。国経はやや老ぼれた感じが強いけれど、時平は傲慢で自信家な谷崎作品の方がしっくりくる。

    妻を奪われた後の国経が不憫。
    その行動は不可能だけれど、そうするしかなかったのも哀れ。
    時平の元に行ってしまった母に会いたいとも言えず、耐えていた滋幹が、40年経ってやっと再会したところは涙ぐんでしまう。

    「時平の桜、菅公の梅」と読み比べてみるのも面白いと思う。
    昭和28年に書かれたと思えない小説。

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    2023年04月30日
  • 細雪(下)

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    絵巻の最終巻。
    三女雪子と四女妙子のその後の顛末はもちろんの事、雪子の結婚の世話と妙子の奔放な生き方の始末に翻弄し、本家の姉夫婦と板挟みになりながらその間を取り持つ次女幸子とその夫の苦労や尽力も見どころ。
    開戦となる直前でこの絵巻を終わらせているのも、この美しき世界が間もなく一つのピリオドを打つ事を文字なき文字で伝えている気がして物哀しい。
    読み終える頃には、谷崎潤一郎の流麗な文章の世界にどっぷり浸かっていた。とても良かった。日本文学って素晴らしい。

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    2023年04月30日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    理想の魔性の女に自分の魂を彫りたいという欲望があまり理解できないけど(理想の対象にわたしだったら傷をつけたくない)、ぞくぞくした。
    理想の対象に魅了されるのはいいな。そんな相手に出会ってみたい。

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    2023年04月27日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    飼い猫を溺愛している庄造、気性の激しい若妻福子、元夫に未練たっぷりの先妻品子の三人が織りなす大谷崎中期の中編小説。物語の鍵となるのは雌猫のリリー。ペルシャ猫の血が入った彼女の愛らしさと主人公の溺愛っぷりが本書の読みどころの一つである。二人の女のそれぞれの思惑でリリーは品子に譲渡されることに。気風の良い母親おりんと嫉妬深い福子に頭が上がらない庄造は愛猫恋しさに懊悩する。
    谷崎特有のマゾヒズムの影も見えつつユーモアに溢れ、猫好きは勿論、犬派やハムスター派にもお勧めの軽やかな一冊。

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    2023年04月27日
  • 卍(まんじ)

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    谷崎潤一郎作品の山に踏み入ろうと思い、かなり過去に読んだ、短編集の刺青に続いて。女性の魔性を描く、というスタイルは一貫していて、その魔性をもってして、周囲の社会的ゲシュタルトが溶解していくのだが、この溶解されゆく感じ、こそがマゾヒズムの真骨頂だと思いました。ゆえにして、肉体的ではなく、それさえ生温いゲシュタルトの内にある低次元な快楽でしかないと告げるように、飽くまで精神的耽溺、一種の麻薬的プラトニックラブが称揚されている。谷崎イズ谷崎。ドープでした。

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    2023年04月22日
  • 台所太平記

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    111108さんのレビューが読むきっかけになりました。ありがとうございました。
    谷崎万華鏡で予習していたので、山口晃さんの挿絵が随所に散りばめられて登場人物のキャラの理解に役立つ。「編集部が抜粋し、再編成」とある。小説家の被り物が見慣れると違和感ないのは何故。
    「家の中が派手で賑やかな方が好きな」千倉家一家と個性的な女中の皆さんとの戦前戦後の様子を生き生きと描かれている。女中さんたち、なんとまあしっかりしていること。
    どの女中さんも愛嬌があってチャーミング。料理の場面は本当に美味しそう。百合の愛読書を『谷崎源氏』としているのには笑ってしまった。臙脂の着物を着た鈴の美しさやブルーのモヘアのカーディガンが似合っている銀。「私でなければ駒さんを理解できる人はいませんよ」樫村さんかっこよすぎ。頼吉さんとお気に入りの女中さんとの散歩や食事、足裏マッサージの様子などほっこりする。嫁入りやお里へ帰るなどで千倉家から卒業していくまでの女中達に翻弄される様子を一緒に楽しむことができる。
    時々磊吉さんが読む歌がまた良い。
    さつま潟とまりの浜に漁る日も伊豆のいでゆをわすれざらなん
    さざなみの滋賀の海女こそかしこけれ捕へし魚を遂にはなさず
    湯が原の春吟堂に客絶えずさくら咲く日もみかん実る日も
    磊吉さんの喜寿祝いで幕を閉じることになるのだが、とても名残惜しい。1960年代映画化されたよう。出演者の豪華さにびっくり。

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    2023年04月08日
  • 細雪(下)

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    いわれてみれば源氏物語のような詫び・さび・いとをかしの世界を感じさせるような、登場人物のきめ細やかな心情描写がすばらしい。最後の30頁くらいで事態が一気に急展開した。少し衝撃だった。

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    2023年02月25日
  • 細雪(上)

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    ネタバレ

    控えめに言ってこれは日本文学の最高傑作です。谷崎は痴人の愛から入り、春琴抄、鍵、刺青、秘密等の短編など、学生時代に読み漁ってきましたが、この細雪は長いことを理由にずっと見て見ぬ振りをしていました。が、幸いにも仕事上の都合で余暇時間が少しできたので、せっかくなら集中して谷崎の大長編に浸ろうとしたのであります。
    上巻の半分ほどページを捲ったところでしょうか、その頃にはもう谷崎の世界にどっぷりと浸かっており、肝心の仕事が手につかないほど頭を支配されてしまっているのでした。これは文学作品を嗜んでいるとよくあることで、頭が作品世界に引き込まれてしまい、ひどく現実が生きづらいよう感じてしまう、そういう悪魔的な作品がたまにあるものです。この細雪も例に漏れず、ページを捲る手が止まらん、ふとした時には残りのページ数が少なくなっていることに気づき寂しさを覚える、そんな体験を通勤の電車に揺られながらしていたのであります。

    ここからは少々話の中身にも触れてしまうのですが、上巻の半分ほど行ったところのシーンでしたでしょうか、本家の庭の描写をするところがあります。複雑な庭の構成物の細部の描写、隣家との関係等を、登場人物の雪子、幸子と絡めて説明するシーンですが、そこに谷崎の真骨頂を感じ、技術の素晴らしさに胸が締め付けられる思いをいたしました。
    さて、まだ上巻しか読み終わっていないだけの感想文ですが、これからの中、下巻も谷崎の真骨頂であるストーリーの面白さを期待して読み進めていこうと思います。

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    2023年01月28日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    〈瘋癲老人日記〉老人が主人公なのに飽きさせない、むしろ老人が主人公だからこそおもしろい!だからといって奇想天外でなくって真に迫るリアル感。これがホントの大人な小説だね。やはり谷崎潤一郎恐るべし…

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    2023年01月26日
  • 陰翳礼讃

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    私はこの書を読んで気づけなかった日本の美しさを知り、古典的な考え、便利になりすぎない考えを私は自分の人生の中で大切にしたいと思った。日常のあれこれから陰翳を見つけられたらステキですね

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    2023年01月17日
  • 白昼鬼語~探偵くらぶ~

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    大満足でした。
    芥川龍之介に引き続き、手に取ったけれど日下三蔵氏の編集はとても好きですね。
    妖しくて刺激的。
    マゾヒストが罪人や悪に染まるタイプの小説が谷崎の中で個人的に好きなのですが、全く理解出来ない展開でしたが「日本に於けるクリップン事件」を読んで合点がいきました。
    実に谷崎らしく、グレーの一番ハラハラする展開の描写の技量がとてもスリリングで読ませる感じ、良いですね。
    「人面疽」なんて不気味で怖い、もはやホラー。
    「刺青」を読んで以来、谷崎文学の大ファンになりましたが、こんなものも書いていたのかと驚いたしますます好きになりました。
    期待以上の一冊です。

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    2023年01月14日
  • 谷崎潤一郎 電子全集1

    匿名

    購入済み

    よい

    かなり好きな作家の谷崎潤一郎が読める。
    収録作品も多く谷崎ワールドを堪能できるこの値段でこれはすごすぎます。

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    2023年01月12日