谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 細雪(上)

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    人間模様
     久しぶりに面白い小説だったと云っては何だけれど、さう感じたのは正直な感想で、実際すぐ『細雪』が気に入ったのだった。
     上巻は、雪子の縁談を軸に様々な出来事が起る。本家の鶴子を除けば、幸子、雪子、妙子の三姉妹の行動と心情がそばから目に見えてくるやうで、また大変愛ほしく、多幸感がしてくる。そしてこれは決して架空事ではなく八割方ほんとうの事であるのを知ってからは、佐伯一麦の『ノルゲ』を読んだ時と同じく、現実世界の柔和や人間模様が身に沁みた。こう御膳立てするのも今更可笑しいやうだけれども、名作の名に似つかはしいと思った。

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    2025年10月07日
  • 陰翳礼讃

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    潔癖に白くて清潔なタイル張りでは醸し出せない古い木目の深い暖かみのある美しさということ。陰を美しいと思える感覚、新しくないものを美しいと思える感覚はまだ日本人に残っている。谷崎潤一郎の文章、トイレのことを書いていても美しい。再読。


    全文はブログで
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    @akapanreads

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    2025年09月26日
  • 細雪(上)

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    面白い。三女・雪子の縁談を軸に蒔岡家の人々の会話と心情がつらつらと描かれている。旧家ゆえか相手側の下調べは怠らず、及第点かと思いきや雪子と反りが合わずに破談。逆も然り。

    これでは結婚など遠いぞと呆れるのだが、四姉妹(主に幸子・雪子・妙子の三人)の互いを思いやる故の躊躇いや気遣いを思うと、憎めない。この辺りは谷崎潤一郎一流の筆致ゆえか。

    第二次世界大戦開戦の気配を漂わせながら上巻は終わり、雪子は東京に向かう。旧家の娘として、現代女性として、雪子は如何に自分の身を立てるのか。中・下巻が楽しみである。

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    2025年09月26日
  • 春琴抄

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    美しい。
    心理描写なんてないのに、なんでか佐助が好きになっちゃう。
    夏目漱石樋口一葉がお札になって谷崎潤一郎がお札にならない理由がわかんない。作品に癖が漏れてるから??
    内容は一歩間違えれば変◯的なのに、文章が美しすぎて純文学みたくなっちゃう、それが谷崎潤一郎。

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    2025年09月23日
  • 細雪(中)

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    上巻に続き、阪神間とりわけ芦屋の風情ある光景が目に浮かぶ。上巻では雪子がメインに話が展開されていたが、本作では妙子が話の中心となる。
    神戸大水害、板倉の病気など鬼気迫る内容も多く、ハラハラしながらあっという間に読み終えた。下巻が楽しみ。

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    2025年09月20日
  • 陰翳礼讃

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    日本と外国の違いを言葉化されていて納得しました。集中力が低下している今日この頃ですが、写真があることで、夢中になって読み進めてしまいました。

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    2025年09月19日
  • 春琴抄

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    ネタバレ

    高校生のとき初めて読んで、大学で卒論を書いた作品だから、思い入れが強く、定期的に読みたくなる。

    名家に生まれながら幼少期に病気で視力を失った春琴と、長年彼女に仕えた佐助の愛の物語。
    強い女性と翻弄される男性という谷崎潤一郎らしい構図だ。

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    2025年09月19日
  • 卍(まんじ)

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    いやーすごいなぁ
    谷崎潤一郎が書く女は強烈に強い!ほんで美しい!
    男を狂わすほどの強い女、今回は女も狂わせちゃってるので相当な女でした
    面白くてすぐ読めるんやけどすんごい疲れた

    わたし大阪人なので心斎橋の大丸とか、宗右衛門町とか、天王寺公園、梅田などなど出てくる度にウホホとうれしくなりました、最後までベタベタな古い大阪弁です

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    2025年09月15日
  • 春琴抄

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    変な愛 究極の愛 誰にも入ることのできない恋愛!
    目が見えない女の子、師弟関係だからこその、この二人でしか完成できない愛の形だなー。こんなこともあるのかぁと思った。
    ここまで心で繋がりあってる相手との恋愛、イチャイチャとかは幸福度エグそうやなっと思った
    こういう古い言葉使いの本読んだことなかったけど、この言葉だからこそ昔の師弟関係の張り詰めた感じ、春琴ちゃんの我儘でお高くとまるお人柄が、伝わった気がした。春琴ちゃんかわいい

    目プスプスは好きな人の為or好きな人像を壊したくない自分の為 どっちなんだろう。
    あそこの、春琴の喜びに震える声と佐助がそれに気づいて莫大幸福を感じている描写がめっちゃ面

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    2025年09月13日
  • 春琴抄

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    激重クソデカ愛をどうもご馳走さまでした。こういうのだいすきなんですァ…。佐助にとって春琴は神さまだったんだね。盲目的どころか狂信的で、春琴が黒と言えばたとえ白でも黒になる。谷崎潤一郎のさらさらとした独特のうつくしい文章で綴られると、とんでもない純愛を読んだような気にもなってくるから不思議。

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    2025年09月11日
  • 春琴抄

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    自分の国語力のなさを痛感しながら、意味を見ながらなんとか読めた。

    なんとも、理解しがたい愛の形。
    最後の10ページくらいで、怒涛の言葉が続きドキドキがとまらなかった。

    はじめからか、句読点がないのに読めてしまう不思議。

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    2025年09月09日
  • 細雪(上)

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    時代が違うとはいえ、人生について考えさせられる。雪子のお見合いでは、本人よりも家が重要視され、周りの配慮がすごいので、この時代に生きていたら生きにくかっただろうなと思う。兄弟姉妹は上から順に結婚していかないと、下が結婚できないという何とも言い難い境遇である。
    阪神間を舞台に美しい関西弁でのやり取りは、情景がはっきりと浮かんでくる。

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    2025年08月27日
  • 細雪(下)

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    ネタバレ

    新潮文庫のカバー裏に盛大にネタバレが書いてあって、ここまで読んできたのになんてことをしてくれんねん!と少しだけ怒ってたんだけど、そのこいさんの子は結局死んでしまうし、雪子ちゃんも結婚決まったけどお腹ピーピーになって、だ、大丈夫かな…ってなるまさかのドタバタエンディングだった。この先もこの姉妹には色んなことが起きる暮らしが続いていくんだろうな〜っていうのが想像できて、はい、とにかく雪子ちゃんは結婚できてめでたしめでたし。の感じじゃないのが逆にリアルで個人的には良かったけど、こういう最後を望まない人もいそうだなとは思った。賛否が分かれそうというか。
    それにしても、谷崎潤一郎の作品は痴人の愛とこの細

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    2025年08月17日
  • 陰翳礼讃

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    陰翳礼讃
    著:谷崎 潤一郎
    出版社:KADOKAWA
    角川ソフィア文庫 L 203 1

    戦後間もない時期に書かれた随筆、日本人であることを意識させられるような内容である
    木と和紙によって和らいだ夜の灯りを、谷崎潤一郎は、陰翳と表現しています。
    あゝ、日本人は、いつからか、そのような陰翳のある世界から、乾ききった、ゼロ・イチの世界に迷い込んだのか。

    気になったのは、以下です。

    われわれは西洋紙に対すると、単なる実用品という以外に何の感じも起こらないけれど、唐紙や和紙の肌理を見ると、そこに一種の温かみを感じ、心が落ち着くようになる

    日本の漆器の美しさは、そういうぼんやりした薄明りの中におい

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    2025年08月16日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    豪華すぎやろがい。この一冊でいろんな文豪の文章に触れられて楽しかった〜!百年ぶりに読んだ谷崎潤一郎が良すぎて大興奮。そしてはじめて読んだ泉鏡花が激ムズすぎてひっくり返った。文章が独特でわけわからんくなりながら、描写がきれいなことだけは伝わってくるのが不思議でなおさらわけわからんくなっていたような。いや、でも、でも、やっぱり江戸川乱歩すきですァ〜!しかも「芋虫」って。何回読んでもウワァ…ってなる。たまらない。

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    2025年08月12日
  • 痴人の愛(分冊版) 【第1話】

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    見た目ドストライクやったんだろうね。
    学費や生活費の支援してあげて、それまで彼がどうやって暮らしてきたか見なかったんだね。
    わからなくもない。
    想いが通じるといいね。

    #切ない #胸キュン

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    2025年07月19日
  • 春琴抄

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    ネタバレ

    愛ではなく変愛。言葉によってこそ変愛は輝くし、変愛によってこそ言葉は輝く。歪んでなんぼの文学、そう考えると日本文学の最高峰の一つでしょう!非読書家の僕が断言します!!

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    2025年07月13日
  • 痴人の愛(分冊版) 【第1話】

    匿名

    購入済み

    絵がめっちゃ綺麗、、雰囲気独特過ぎて見入っちゃう
    受けの子不思議な青年って感じ、色々気になる事多くて続き気になります!

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    2025年07月09日
  • 細雪(中)

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    ネタバレ

    細雪、全然事件起きないし日常〜って感じだと思ってたんだけど、中巻めっっっちゃ色んな事件起きた。上巻は雪子ちゃんの話だったけど中巻はこいさん中心の話だったな…。水害事件ではこいさんを心配に思って幸子姉ちゃんが泣き出すところでわたしももらい泣き…。そして最後は板倉までも…死ぬとは思わなかった…うそでしょ…。
    「予想もしなかった自然的方法で、自分に都合よく解決しそうになったことを思うと、正直のところ、有難い、と云う気持が先に立つのを如何とも制しようがなかった。人の死を希うような心が、自分の胸の奥の何処かに潜んでいると考えることは、不愉快でもあり浅ましくもあるけれども、どうやらそれは事実なのである。」

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    2025年06月25日
  • 陰翳礼讃

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    オーディオブックで。
    語りで聴くと、日本語の美しさが沁みる。
    このエッセイ、学生時代に試験の問題文で出たけど、その時「面白いー」と思ってそのままでした。
    今読んで(聴いて)も面白い。
    建物が明るくなっていくことの味気なさを嘆いているのも面白いけで、やっぱりエロティックな眼差しを書かせたら天下一品です。
    日本女性の体型ぺったんこ理論も笑った。
    文豪って精神奥深くかつ俗っぽさも滲みでるのが楽しいな。

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    2025年06月22日