台所太平記

台所太平記

880円 (税込)

4pt

お料理上手や姉御肌、ハイカラ趣味に特技はゴリラの真似――? 文豪の屋敷でのびのび働く女中さんは曲者揃い。初は「いけすかない爺さん」と主人に言い放ち、銀は大恋愛に猪突猛進、百合は昭和の大女優をもたじたじにさせ、千倉家のお台所は毎日てんやわんや。愛情とユーモアに満ちた抱腹絶倒の女中さん列伝。〈挿絵〉山口晃〈解説〉松田青子

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台所太平記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    谷崎はエッセイが本当におもしろい 「読者に一切苦痛を生じさせず文章を読ませる」技術がとにかく卓越してる

    1
    2023年09月11日

    Posted by ブクログ

    ただただ様々な女中の人生の一時が描かれてるだけなのに

    そこには色々な女の機微があり、週刊誌のゴシップを読んでるような面白さがある。

    女中と呼ばれるのがあった時代はどうも時間がのんびりと、それでいて上品で豊かな雰囲気が流れてるようで羨ましく、好きな時代である。女中系がとにかく好きだと再認識した。

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    山口晃画伯の挿画に惹かれて手に取った一冊だが、その挿画の素晴らしさは本編の面白さあってこそだと納得。
    千鳥磊吉という作家の体験を基にした小説の体を取っているが、いうまでもなくこれは谷崎とその家族が邂逅した『女中』達の物語。
    『あとがき』で触れられているように、今の感覚ではキビしい内容もあるのは確か。

    0
    2025年01月14日

    Posted by ブクログ

     初版は中央公論社、1963年。「夢の浮橋」が後の潺湲亭のオモテ側を美しく描いた作品とすれば、こちらはその舞台裏とも言うべき小説。大所帯だった谷崎家の暮らしを支えた女中さんたちの「活躍」が列伝風に書き込まれる。

     ほんとうに久しぶりの再読だったが、谷崎が女中部屋を「鹿児島県人会」と呼ぶほど、鹿児島

    0
    2023年11月13日

    Posted by ブクログ

    111108さんのレビューが読むきっかけになりました。ありがとうございました。
    谷崎万華鏡で予習していたので、山口晃さんの挿絵が随所に散りばめられて登場人物のキャラの理解に役立つ。「編集部が抜粋し、再編成」とある。小説家の被り物が見慣れると違和感ないのは何故。
    「家の中が派手で賑やかな方が好きな」千

    0
    2023年04月08日

    Posted by ブクログ

    この作品、何で谷崎作品の中ではあんまり有名じゃないんだろう?と思うくらい面白かった。
    次々女中さんの紹介をしていくだけの小説といったらそれまでだけど、ぐいぐい読まされちゃう。さすが文豪。
    解説が松田青子さんなのも得した気分。

    確かに、今の時代だと人権的にどうなの、みたいな描写もあるけども、出てくる

    0
    2022年07月26日

    Posted by ブクログ

    巨匠のフェチな視点からの女中たち。個性派揃いの娘たちを見る作家の視点。

    谷崎潤一郎の晩年の作。居を熱海に移す前後から雇った女中たちを丹念に描く。娘のように可愛がる視点なのだか、特に妙にエロチックなところはさすが巨匠。川端康成と谷崎についてはもっと若い頃から読んでいたらもっとハマっていたかも。

    1
    2021年12月27日

    000

    購入済み

    いやあ、面白いですね

    絵が入るのですが、谷崎役の作家先生にはうさみみの被り物をしています。
    卯年ではないので、聞き耳ずきんの意味でしょうが、キモ可愛い。表紙中央右で寝転がってる親父ですね。
    バラ売り全集にも載ってますが、あちらには絵がない、こちらをお勧めします。
    とにかく久しぶりにガツガツ読んでああ面白かったと言えるお話

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    作家の千倉磊吉(ちくら らいきち)が昭和10年に50歳で二度目の妻の讃子と所帯を持ってから、戦後の昭和30年代まで、たくさんの女中さんたちが千倉家で暮らした。
    前の職場で、あるじに手篭めにされそうになって逃げてきた子などもいたが、磊吉はそんなことはせず、女中たちにも美味しいものを食べさせ、妻の讃子も

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    いゃあ〜谷崎の文章は、美しいな〜
    まず読んでそう思いました。谷崎作品に共通するテーマとしては、フェチです。サド・マゾ・レズ等、様々なフェチシズムを流麗の如く美しい文章で表現する。さすが近代文学の奇才。

    0
    2021年10月17日

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