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Posted by ブクログ
谷崎は文章が上手い。
どんなに一文が長くなっても大丈夫。
男性なのに、女性の心理の動きをこと細かに描き出せることと、源氏物語の訳に何度も携わった経験は関係していると思う。
後半になるに連れてどんどん引き込まれる話だった。
最後は少し物足りない、もう少し続きを読みたい気もしたが、これぐらいの方がいいのかもしれない。
貞之助、最初は影が薄かったけど、後半頑張ってて、存在感増した。幸子の人となり、家族の関係性を明確にし、ストーリーの展開を進めてくれた。
旧家のしきたりの中で生きる上の三姉妹、鶴子、幸子、雪子と、近代的自我を追い求める妙子の対比。
消えゆく旧来の感覚、古き良き日本の風物を描き切って後世に残してくれた。
谷崎の失われゆく美への執着、サイコー♫
Posted by ブクログ
先に読んでた上中巻と比べて、この下巻は格段に面白かったし、怒涛の展開で一気に読んだ。
しかもここぞというタイミングで、物語が大きく動く出来事を差し込んでくるあたりはさすが谷崎という感じ。絶妙のタイミングだし、安心しきってたところにだ感想もあるだろうし、人によっては今までの流れからやっぱり!って思う人もいるはず。いずれにせよ、谷崎は物語を動かし読者を引き込む天才!
毎回本当に雪子がかわいそう。幸子も貞之助も優しすぎるゆえにお気の毒。でも妙子の奔放さも嫌いではない。
登場人物全てに好感が持てるのが救い。
そして下巻は完全にホラー化、そしてまさかのバッドエンド、、なのか?!
私的には幸子夫婦みたいになってほしい。
往復書簡が多数出てくるけれど、男性女性日本人、海外の人たち、どの手紙をとっても谷崎の人物を映し出す筆致は素晴らしいの一言。
Posted by ブクログ
本線から逸れても長くても優雅におかしく読んでいられる。郷愁、風光明媚。朝ドラでやってほしい!
無理矢理の見合いをさせる「女ギャング」、コマシャクレなど今風のおかしな表現が面白い。
タイトルから雪子が主人公を予想するが、ほぼ終始幸子の目線で語られ、夫婦共々妹想い、東京の本家は少し遠く疎み感じられる。と思ったら、幸子は谷崎の松子夫人、幸子妙子はその三姉妹がモデルらしい!(貞之助は谷崎となる)
関西の地名がたくさん出てくるので雰囲気も伝わり、谷崎が土地を愛していたことが分かる。
妙子の回復に亡くなった場合の世間体だけ気にした鶴子の手紙も酷いが、妙子の好き勝手も大概酷い。
大垣での上階級との見合い、蛍狩、断られ破談、妙子と奥畑の復縁、本家からの反対による妙子の一人暮らし、雪子の再度の見合い、無愛想による破談、妙子の赤痢、妙子が奥畑を唆し金だけ使わせている、別に三好というバーテンの男、妙子の回復、貞之助幸子の奈良富士の旅行、井谷のアメリカ行きに伴う雪子の華族との見合い、妙子の三好との妊娠発覚、ロシア人ドイツ人の近況、貞之助の尽力による雪子の結婚、妙子の死産(板倉や奥畑の呪い?)、まさかの雪子の下痢終わり!
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