谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 刺青(乙女の本棚)

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    7月30日は、谷崎潤一郎文学忌、谷崎忌
    1910年明治43年 「新思潮」初出
    商業雑誌デビュー作 一躍文壇の人となる

    文庫でもレビューしているけど
    冒頭の時代設定の文章が日本に中の時代を
    想像させて心地よい
    彫師の男の物語
    いつか理想の女の肌に芸術を刻みたい――
    そう夢見ていた男は、ついにその完璧な肌を見出す。
    だが刃を入れた瞬間、支配していたはずの彼が、
    すでに女の虜となっていた。

    彫り上げられた女は 痛みとともに“美”を宿す
    恐れや従順を脱ぎ捨て、受動的な存在から
    支配する側へと昇華する。

    イラストは夜汽車さん
    美しいけれど 谷崎の幻想耽美には向いていないかもしれません
    着物を美しく

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    2025年07月29日
  • 痴人の愛

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    大正時代に、これほどまで“狂った恋愛”が描かれていたとは。谷崎潤一郎『痴人の愛』を読んで、そんな驚きを感じました。

    主人公が自らの庇護下に育てた“ナオミ”という存在。はじめは支配していたはずが、気づけばその関係は反転し、彼女に支配される側へと転じてい。コントロール欲、嫉妬、愛憎、執着、被虐性。さまざまな感情が生々しく交差しながら、物語は破滅と再生の道をたどります。

    男性視点の恋愛依存・執着がここまで丁寧に描かれるのは希少で、尾行や探偵的な行動など、今の時代にも通じる不穏さがリアルです。恋愛をしてこなかった人が、大人になってから溺れる危うさというテーマにも共感しました。

    個人的には、裏切っ

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    2025年07月27日
  • 卍(まんじ)

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    関西弁の告白態小説。疑心暗鬼に陥る様が丁寧に描かれていて面白かった。光子の自分勝手で強欲な所が周りを狂わせていく感じとか、登場人物は少ないのにドロドロとしていた。

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    2025年07月24日
  • 痴人の愛

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    中盤までは、ナオミは嫌な女だなーとか、譲治も早くナオミを捨てればいいのにとか、ある種イライラしながらもなんとなく読んでいた。それなのにいつの間にか、ナオミが魅力的に見えたり(クズ度合いは一層増しているのに)、譲治が壊れていく様にちょっと共感できてしまったり。当事者にはなりたくないクズと馬鹿の話だけど、不思議な魅力で読む手が止まらなくなってしまった。

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    2025年07月23日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    文章は読みやすいし、絵はとても美しい。
    特に瞳の境界線が淡いのが好き。
    でも話はドン引き。
    稀代の彫物師が5年前に見た、籠から少し出た女の片足に惚れて、たまたま巡り会えたお使いで来た芸妓の卵の彼女に「顔も雰囲気も最高に好み」と薬で眠らせて(!)勝手に背中に蜘蛛の刺青を入れる。
    まじで彫物師の男の勝手な大暴走。犯罪だよ。
    許可なく刺青を入れられて吃驚されたり、芸妓デビューに障るかも知れない。一晩帰ってこなかったから周りからの目もある。
    彼女が激怒しなかったから話はまとまった感じだけど、昨今の飲み物に睡眠薬を入れて女の子を眠らせて無体をする男の話を思い出して、ムカムカした。

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    2025年07月22日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    幻想的だし、敗退的で物哀しい雰囲気を感じた。
    文章がきれいだなぁ。
    特に人魚の容姿を表す文がとても好き。

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    2025年07月21日
  • 痴人の愛

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    河合さんのナオミへの愛が伝わって来て次はどうなるんだろうとページが進んだ。それにしても、その愛はナオミの外観に執着している。多分、その自由気ままで我儘な内面にも魅了されているんだろう。世の中には、こういう夫婦もいるんだろう。
    このあとどうなるのかと思いながらページが進んだが、2人の関係に変化は無くというより、河合さんのナオミへの愛なのか外観への執着なのかわからないが、なるようになったんだと思う。

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    2025年07月19日
  • 痴人の愛【電子限定かきおろし漫画付】<デジタル版>

    匿名

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    ぶっ飛んでたかな。
    男の子も顔綺麗。だからまわりからよってくるんだろうね。昔からヤらされてたって言ってたけど、それが原因で行動がぶっ飛んでるのかな。
    話としてはありかなと思いました。

    #エモい

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    2025年07月14日
  • 痴人の愛

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    ネタバレ

    人のあらゆる感情をどこまでも言語化できるのが怖かった。恋愛って純粋にお互いの好きを楽しむものだと思っていたけどここまで上手くできすぎていると宗教みたいだなって思った。ナオミがもう後半からは主人公を欲を満たす相手と使っていても主人公がナオミの手によってだんだんと壊されてしまっていたからそれを愛だと勘違いしてしまうのが少し切なかった。けど主人公はそれでも大いに満足していたしナオミもナオミで都合いい人間として扱ってて結果的にはどちらにとっても望んでたものなのかなと思った。愛には多くの形があるんだなってよく分かった。

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    2025年07月13日
  • 細雪(下)

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    谷崎潤一郎の代表作にして、日本の近代文学を代表する作品のひとつ。
    1942-48年に書かれた。

    文庫版にして三巻にまたがる長篇小説。

    舞台は1936-41年の兵庫・蘆屋(芦屋)。

    旧幕時代からの豪商としてならした名家・蒔岡家の四姉妹を中心に、第二次世界大戦前夜の阪神生活文化が描かれる。

    長女の鶴子は、本家の奥様として、早逝した父母の代わりに入婿の辰雄と一緒に蒔岡家を切り盛りする。

    二女の幸子は分家の奥様。辰雄と折りの合わない二人の妹を宥め、監督する。

    三女の雪子は、美人として阪神間に名が轟く姉妹の中でも1番の美人でありながら、複雑な事情と不運によって三十を超えても嫁に行き遅れていた

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    2025年07月11日
  • 痴人の愛

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    ネタバレ

    やはり文学作品とあって起承転結というか物語の緩急があり、私の考えていた生ぬるい筋書きではなかった
    女性の魅力から抜けられなくなっていく怖さとともに共感するところもあって、自分も将来こうなってしまうのでないかという恐怖がありました
    この作品は主人公は満足しているのになぜ胸糞な感じが残ってしまうのか?
    私の考えではやはり最後にナオミはまだ他の男と関係を持っている所だろうなと思います。ここに私自身の純白主義の考えが出ており最初ぐらいで止まっておくべきだったと後悔するとともに、改めて私がNTRなどが嫌いということがわかりました。
    ただ、音声作品にもあるお貢ぎ系や管理系もこんな感じなのかと俯瞰できたよう

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    2025年07月02日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    おすすめポイント
    ・大正ロマンを満喫したい人におすすめ
    ・銀山温泉や城崎温泉に持ってって読んだら、いい気持ちになれそう
    ・筋書き自体は大したことないのに、表現がやはり「読ませる表現」…唸ります
    ・「ナオミ帰ってきて」というだけの事なのに、ものすごいページ数を割いてくどくどと、もとい滔々と表現される…これが明治時代にあったってすごいな
    ・当時はこれ、新聞連載だったらしいですね。当時のサラリーマンおぢたちの夢とロマンが詰まってやがるぜ

    残念なところ
    ・ちょいちょい谷崎のフェチがぶっ込まれる。お前が足フェチなのは十分わかったよ。笑

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    2025年06月19日
  • 春琴抄

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    はじめての谷崎潤一郎でした。
    美しい文章で有名なので一度は読んでみようと思って、薄いからこれなら読めそう!と思って手に取りました。
    久しぶりの古典的な文章で、やっぱり私のレジェンドは芥川だなぁと思いつつも、なかなかに面白い。
    注釈がかなり丁寧ですが、ほとんど文脈で読み取れる程度のもので、思ったよりも敷居が高くなかったです。
    愛と狂気は紙一重だなと思いつつ、間違いなくこの2人の晩年は愛なのだなあと思いました。
    谷崎潤一郎がずーっと語りかけてくるような、なんとなくダラダラした文章なのですが、それがまた心地いい感じでした。
    そしてそんな描写一切ないのに、なんだか想像してしまうエロがありますね、、、。

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    2025年06月13日
  • 痴人の愛

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    ネタバレ

    譲治くんの崩壊が恐ろしい。
    執着が身を滅ぼしている
    ナオミの描写はかなり過激?だけど詳細で美しさを捉えてはいる。病的な執着が感じられた。
    初めのうちは良かったのだけれど、なんだか不穏になってくるところで一度読むのを諦めかけちゃった。なんとか読み切れて良かった。

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    2025年06月10日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    絵がきれい。
    文章と合っていて読み易く感じた。
    谷崎さんだからちょっと変態的なとこへ行き着くのかしらんと期待したら、とてもきれいな最期でした。
    でも急に前世の話が出て、とんとん拍子に進んでクライマックスはちょっと拍子抜けかな。
    もっと長い話にもできたように感じた。

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    2025年06月06日
  • 春琴抄

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    4.2/5.0

    盲目の年上S嬢と年下M男。
    歪な愛の形に異様な美しさを感じた。
    恋には、それまでの常識や世間体を全て吹っ飛ばすような魔力がある。
    佐助が自らの目を潰し、何よりの幸せを感じるシーンに恋の偉大さと危うさを感じた。

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    2025年06月04日
  • 刺青・少年・秘密

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    ネタバレ

    刺青…
    妖艶とか蠱惑的という言葉がぴったりなお話。
    直接的な表現は全くないのにドキドキ。

    少年…
    幼い少年少女の無意識の退廃的欲求が凝縮されたお話。私的には地雷というか、最後まで読めなかった。

    秘密…
    刺激を求めて女装して自ら秘密を持ったり、昔の女の秘密を暴いたあげくに勝手に冷めて捨てたりするお話。こいつ…!!!

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    2025年06月02日
  • 台所太平記

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    購入済み

    いやあ、面白いですね

    絵が入るのですが、谷崎役の作家先生にはうさみみの被り物をしています。
    卯年ではないので、聞き耳ずきんの意味でしょうが、キモ可愛い。表紙中央右で寝転がってる親父ですね。
    バラ売り全集にも載ってますが、あちらには絵がない、こちらをお勧めします。
    とにかく久しぶりにガツガツ読んでああ面白かったと言えるお話でした。
    お好みで。

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    2025年05月31日
  • 二人の稚児(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    ああ、これは乙女の本棚向きの短編だな。難しい言葉は頻発するものの、話自体はシンプルだし、美しく終わるし。
    ただ、乙女ではない読者には少々疑問も感じる。終わりのほうに理解に苦しむ絵がある。唐突にこの絵が挟まれる理由は何だ? 
    この本に限らず、乙女の本棚シリーズを読んで思うことの一つは、作者がこのシリーズを読んだら、どう思うのかということだ。案外喜ぶのかな。

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    2025年05月31日
  • 痴人の愛

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    女中  メイド
    ハイカラ  西洋風でおしゃれ
    女怖い。
    ナオミが幼い頃から育て上げ、結婚するために色々尽くしてきた主人公。
    しつけを怠った結果、わがままな女に育っていき最終的には数々の不倫が起こった。

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    2025年06月05日