谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 痴人の愛

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    後半に進むにつれて面白くなった!
    男性目線から見る女性ってたまに女性目線のそれをはるかに超えてることがあるんだろうなーと思った

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    2026年05月19日
  • 陰翳礼讃

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    「むかしは良かった」みたいな話かなぁ?と思って読み始めたら、まさにその通りだったので笑った。電灯の普及により明るすぎる座敷、無粋な家電のコード、白く無機質な西洋トイレ…。清潔で効率よく便利なのは確かだが、そのために失われていく暮らしの中の風雅や花鳥風月を、谷崎は縷々嘆くのである。
     しかし、それだけで終わらないのは、さすが文豪である。京都の料亭「わらんじや」が登場するあたりからグッと文章がノッてきて、暗い座敷における吸い物椀について語る時などはこうである。

     ──まずその蓋を取って、口に持っていくまでの間、暗い奥深い底の方に、容器の色とほとんど違わない液体が音もなく澱んでいるのを眺めた瞬間の

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    2026年05月16日
  • 春琴抄

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    佐助。男。家は貧しく、9歳のときから裕福な商家で奉公人(使用人)。奉公先の商家の娘・春琴(しゅんきん)。盲目の美少女。「端麗にして高雅」。佐助は春琴の世話係になる。春琴は気位が高く、神経質、他人に弱みを見せない。春琴は佐助が些細な失敗をすると激しく叱責、暴力を振るう。美貌・未婚・資産家の娘。盲目の美少女から”ムチ”うたれる不思議な快感。佐助は春琴を崇拝するように。しかし、ある日、春琴は寝込みを襲われ、顔に熱湯を浴びせられて重い火傷を負う。春琴の顔の皮膚は焼爛(ただ)れ、醜悪な姿に。春琴「見てはならぬ」。佐助は春琴の変わり果てた姿を見る前に、自分の両眼を縫い針で刺し、自ら盲目となる。これで春琴は

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    2026年05月15日
  • 陰翳礼讃

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    生まれたときからピッカピカに照らされた家で育ったため(父が蛍光灯好き)、光にも影にも鈍感なようで、谷崎さんが語る陰翳は私の生活からはかなり遠い存在。
    古い建物を訪ねるのは好きで、この部屋でどのように暮らしていたのだろうかと想像してみる。雨の日に、窓を閉めてしまうと家の中は真っ暗なのだろうか。夜にお手洗いに行く途中、廊下に人が立っていたらさぞかし恐ろしいだろう、なんて思うのだが、上手に思い描くことができない。暗い家で暮らしたことがないからかしら。
    当たり前に思っている私の感覚はひと昔前の日本人のそれとはおそらく全く違うのだろう。

    谷崎潤一郎=文豪
    かなり前に生きた人と思っていたのに、戦前、戦中

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    2026年05月13日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    前提条件としてこの物語は、美しい者=強い者という世界である。
    彫り師が最初は、美を作り、支配していた。
    しかし理想的な美女に、刺青を施した瞬間に、変貌を遂げて、こちら側が彫り師を支配するという主従逆転が発生。

    美とは、いわば刺青のことであり、鎧でもあり、力でもあり、同時に人を変質されるものである。

    また、刺青は彼女の中に眠っていた、支配性や妖艶さを目覚めさせただけである。

    刺青をしたら異性から好かれるとかそういった話ではない。自分の中に眠っている気質(本質)は何かに気付き、引き出せるかが、美しくあるために大切なことではないかと感じた。

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    2026年05月05日
  • 春琴抄

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    ネタバレ

    美しい。

    谷崎ならではの色彩豊かな美しい文章表現や魅力的な女性キャラは健在で、そのうえで狂気的ではありつつも恋の真理が描かれていた。

    相手の見ている世界を知りたいと願うのが恋で、同じ世界を見ることができたのであれば、盲目になったことなど災いどころか幸福であるという佐助の考え方は真理ではないか。
    文中の「佐助は今こそげかいの眼を失った代りに内界の目が開けたのを知り嗚呼此れが本当にお師匠様の住んでいらっしゃる世界なのだ此れで漸うお師匠様と同じ世界に住むことが出来たと思った」「誰しも眼が潰れることは不仕合せだと思うであろうが自分は盲目になってからそう云う感情を味わったことがない 寧ろ反対に此の世

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    2026年04月24日
  • 刺青・秘密

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    刺青がとても短くて、純文学を読むのには
    まだわかりやすかった。
    谷崎潤一郎のフェティシズムが溢れている気がして面白いと思った。

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    2026年03月30日
  • 卍(まんじ)

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    文体が関西の言葉で書かれていて最初読みづらいなと思ってたけど読んでうちにリズムが出てきてそれが心地良くなってきたのは不思議。
    題名でもある卍が淫婦である光子を中心に綿貫、園子、園子の夫が絡み合う情事を表している。全てを従えたい園子に翻弄される3人だが文体も相待ってドロドロした人間関係がわかりやすかった。同性である園子のことを妊娠したと嘘ついてまで自分の虜にする光子の執念がすごい。綿貫の男でありながら幼児期のおたふく感染で不具者になり女性のようにねちっこい性格が谷崎文学の象徴みたい。最後光子、園子、園子の夫が心中を図るも園子だけ生き残るのがなんとも残酷。

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    2026年03月28日
  • 春琴抄

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    難しい語彙が多い、青空文庫で読んだが句読点がついたりついていなかったりで待ち時間で読むには苦労した、それでも終盤は読むてが止まらない感覚を覚えた
    書き手も春琴の見た目を「伝」から想像せざるを得ない、そこに想像の世界、伝聞の世界の美的可能性が込められている
    何かが閉じることでその他の感覚が底上げされる現象、スキルポイント仮説とでも呼ぼうか

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    2026年03月27日
  • 卍(まんじ)

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    『細雪』のような物語を期待して読んだら、何とも不思議な世界に連れて行かれた。

    みんなが虜になってしまう魔性の女・光子。

    みんなが光子に依存していく様子が怖い。
    光子のいったい何がそんなに人を惹きつけるのか。

    思わぬ方向へ転がっていく展開も面白い。
    「え、そうなるの?」と何度も驚いた。

    おかしいとわかっているのに、抜けられなくなっていく…。

    園子の語りだけで進んでいく物語なので、どこまでが本当なのかわからない。
    光子目線の語りも気になるけど、あえて語られないことで想像がふくらむ。
    Audibleにて。

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    2026年03月22日
  • 春琴抄

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    感想を書くのが難しい、ある愛の世界を見た。静かに流れていく物語が、突然激しさを増して、俯瞰で眺めていたつもりの物語が、
    突如自分の手に針を握らせて黒目に向けさせてくる、恐ろしい体験でもありました。
    注解がなければ難しく、短い話ではありますが読むのに時間がかかりましたが、自ら読むことが出来て嬉しいです。
    確かに、もう二度と忘れられない2人になってしまったと思います。いや、春琴の事を忘れたとしても、佐助の事だけは忘れられない。

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    2026年03月21日
  • 痴人の愛

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    時代の違いによるイメージの伝わらなさや解りづらさはあったが、一人の女性に傾倒していくモテない男性像がよく描かれていた。一人の女性に依存してしまっている心。ワガママになっていく女。嫌になっていくが、それでも追い求めてしまう心。恋愛の髄が描かれている作品。

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    2026年03月04日
  • 痴人の愛

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    こんな女にどうして惹かれてしまうんだろうねぇ

    なんとまあ爛れた美しさだこと
    このどうしょうもなさが人間って感じがして、結構好きなんだよな

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    2026年02月25日
  • 春琴抄

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    昔の表現が多くて読むのになかなか苦労する。
    師弟であり、主従であり、夫婦もどきでもあるような2人の関係はぶっ飛びすぎていて現代の価値観で完全に理解するのも難しい。
    純愛とも言えるし、究極のマゾとも言える誠に不思議な関係である。
    私も大きな傷跡が手の甲にあるので同情する部分はあるが、春琴ってなかなか嫌な女だなとは思う。
    なかなかここまでの我儘な人間はいないのも思うも、現実はともかくXとかのSNSだとそれ以上の我儘投稿者やインフルエンサーとかいるなと思う。

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    2026年02月19日
  • 痴人の愛

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    なおみがかなり私に似ていて、(美人というところ以外)傲慢は身を滅ぼすということ、与えられすぎると人は壊れるということが身に染みた。戒め。

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    2026年02月17日
  • 卍(まんじ)他二篇

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    大阪弁による一人称の告白体という独特の語り口が、読者を否応なく物語の渦中へ引き込む。語り手・園子の言葉を通じて浮かび上がるのは、愛と嫉妬、支配と従属が幾重にも絡み合う人間関係の迷宮である。

    二者関係と思いきや三者、四者へと膨れ上がる構図は予測を裏切り続け、登場人物たちの心理の機微——自己欺瞞、執着、虚栄——が関西弁の柔らかな響きの中でかえって生々しく立ち上がる。語りの信頼性そのものを揺さぶる構造も含め、人間の業の深さを描き切った作品。​​​​​​

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    2026年02月16日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    マゾヒズムというほどマゾみは感じなかったけど、どれも趣向が異なっていて面白かった。
    特に、魔術師と一と房の髪が好きだった。

    谷崎作品を読んでると、極彩色なイメージが浮かんでくる。前述2作品も、カラフルでキラキラした感じで。
    内容が内容だけども、主人公たちからしたらハッピーエンドで、陰鬱さがないのがあえて、良いなあと思う。

    谷崎好きじゃないと思ってたけど、読めば読むほどなんか気になって、色んな作品読みたいと思ってしまう。
    まだ好きとは言えないけど…とにかく気になってしまう作家。

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    2026年02月16日
  • 痴人の愛

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    これはもはや愛ではなくて依存では。
    男は惚れた女にはこうも弱くなるもんなんだろうか。
    全体通してあんまり共感はできなかった。
    昔の有名な文豪と言われる人の作品って読みづらいイメージがあったけど、どうなるんだろうって気になるのもあってこれはスラスラ読めたな。
    所々に出てくる脚注も読みながら進めてたらちょいちょい脚注でネタバレしてて、なんだか新鮮だった。

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    2026年02月15日
  • 春琴抄

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    今更、自分ごときがどうこう言う作品でないのは重々承知ですが、個人的備忘録を兼ねて。

    「主人と奉公人」「師匠と弟子」そして「視覚障害者と介助者」の歪んだ愛。
    主人であり師匠であり視覚障害者である春琴は、最大の自慢であり、自信の源泉である美貌をとある事件によって失うことになる。
    奉公人であり弟子であり介助者である佐助は、春琴が見られまいとするその変わり果てた姿を、生涯目にしないことを決意する。
    二人の育んできた歪んだ愛は、二人の手によってさらに歪まされることにより、ついに完成するのである。

    一般的な恋愛とはあまりにもかけ離れた愛の姿。
    そのどうしようもなく歪んだ愛が感動を誘う。

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    2026年02月10日
  • 痴人の愛(まんがで読破)

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    ええ話や!!

    ええ話や!現代に通ずるものがあるわ!ナオミって女郎相の女?女郎祖だよね!男をとっかえひっかえ!羨ますイー自由奔放!

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    2026年02月09日