谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 卍(まんじ)

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    夫の良い男ぶりが良い。女を大して知らず謙虚で優しいけど妻を守る強さもある。現代だったらもう大人気だと思う。様々な策略でこの男を裏切り続ける園子は本当にもったいない。

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    2026年06月30日
  • 新装版 細雪 上

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    関西出身なこともあって4姉妹の会話が落ち着く。
    一文がすごく長いからつらつら話してるひとの言葉を聞いてるみたいでゆるゆる読める感じ
    時代背景もあってか時々ん?て思うこと(雪子の顔のシミの話とか)はあるけどそれも含めておもしろいし、角川の表紙が1番好きだったからこれ買った

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    2026年06月29日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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    面白かったー。

    最近読んだ小説は人が傷つく話が多くてやりきれなかったけど、この本は人が傷つく話ではあるけど、次元が違う。なんというか、バカバカしいといえばバカバカしいし、尊いといえば尊いし。

    ナオミはとんでもなく困った女だけどなんか清々しいし、讓治は蟻地獄に落ちた蟻のようなのに、それでも結局幸せだし。

    本当ならもっとドロドロしててもいいのに、なぜか重くないので楽しく読めちゃう。

    作者の次元が違うと思った。

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    2026年06月26日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    4つの短編がどれも選ばれし傑作。谷崎はこんなミステリーやサスペンスも書いていたんですね。

    読みやすいしサクッと読める。それでいて谷崎文学の被虐的な喜びや耽美は確かに感じられて余韻がたまらんです。

    「途上」「白昼鬼語」が特に好き。江戸川乱歩感もある。集英社文庫シリーズの表紙もかわいい。

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    2026年06月24日
  • 陰翳礼讃

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    谷崎潤一郎の“美“に対する拘り、センス、それらを言語化する能力。そして、それらを映像化する大川さんの力量。素晴らしい。

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    2026年06月22日
  • 細雪(中)

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    ネタバレ

    中弛みのとこもあったけど、事件が多くて割と飽きずに読めた。
    板倉が死んだのはかなりびっくり。ひそかに応援していたので気の毒だった。

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    2026年06月21日
  • 痴人の愛

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    えっちではある。毛を剃るシーンとかね!
    ナオミが出奔して、美しくなって帰ってくるところは夢があるよね。舞踏会で、ナオミの性根の悪さ、下品さに辟易するシーンが良かった。こういうカップルいるよね。側から見ると振り回している女性の方にはあまり魅力があるとは思えないけど、当事者からしたら天使なんだろうね。恋とは牢獄みたいなものである。

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    2026年06月18日
  • 細雪(上)

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    読みやすい。姉妹の会話がテンポ良くて良い。
    それぞれの心理描写が丁寧なおかげで全員に感情移入して読める。

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    2026年06月10日
  • 痴人の愛

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    あらすじには小悪魔ってあったのに、ただの色欲魔じゃんと思っていたら、後半畳み掛けるように小悪魔ムーブ(最早"小"ではない)。
    男を落とすためには①簡単にヤらせないこと②でもワンチャンあるかも、、?と期待値は残してあげること。→これ普遍的すぎ。
    改めて勉強になりましたナオミ姐さんっ...!!

    そしてサレ夫の独白ストーリーだけで読ませる文章力、実体験かと思う解像度、谷崎潤一郎ネ申です。

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    2026年06月04日
  • 陰翳礼讃

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    他の本を読んでいて、この陰翳礼讃に触れられていたので、ふと読んでみたくなっただけだったのだが、大変面白かった。文豪の書いた随筆ということで、もっと真面目な難しいものを想像していたのだが、昭和初期から戦後すぐ位までのものとは思えないほど現代にも通じるものがある。また、厠について一家言あるというかしょっちゅう出てきていて、なんとも面白いというか。あこんな人だったんだなと思った。 オススメ。

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    2026年06月02日
  • 人魚の嘆き・魔術師

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    谷崎潤一郎の、耽美的な短編2作。
    どちらも大正6年(1917年)の作品。
    発表当時の水島爾保布の挿画を完全収載。これが時代色もあり、妖艶な魅力で雰囲気を増しています。

    「人魚の嘆き」
    若くして莫大な財産を相続した主人公の若者は、眉目秀麗で優秀と、何ひとつ不足がなかった。
    その貴公子、当初は仲間と遊蕩にふけったが、数年で飽きてしまった。
    贅沢な屋敷に選り抜きの美女を集めて側室とし、日々その特技を披露させ、それでも退屈してしまう。
    最高に美しいもの、世にも珍しいものを求め続けるのだったが‥
    中国は清朝の時代、最盛期だった乾隆帝の次の皇帝の御世というあたりも、爛熟頽廃の気配を漂わせる設定ですね。

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    2026年05月31日
  • 痴人の愛

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    歳上の男性の「自ら騙されにいく」姿勢が嫌いになれない、
    男の器、と言うと違うかもしれないがそれを良いと感じてしまう自分が少し恥ずかしいなと感じた。
    初めて読んだ谷崎潤一郎作品でした。

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    2026年05月26日
  • 痴人の愛

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    男の浅はかさと愚かさばかりが物語が進むにつれて大きくなっていったな。ナオミの魅力がどこにあるのかは女性には全くわからなくって不潔感すら感じるのに、まぁおそらくその妖艶な身体の為なのか、結局男性は性欲からは逃れられない生物なんだなぁとまざまざと感じた。
    裕福な男と時代背景もあってこそ成り立つおままごと恋愛ではあるけれど、それを描くのが非常にうまい谷崎さすが。

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    2026年05月23日
  • 痴人の愛

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    後半に進むにつれて面白くなった!
    男性目線から見る女性ってたまに女性目線のそれをはるかに超えてることがあるんだろうなーと思った

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    2026年05月19日
  • 陰翳礼讃

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    「むかしは良かった」みたいな話かなぁ?と思って読み始めたら、まさにその通りだったので笑った。電灯の普及により明るすぎる座敷、無粋な家電のコード、白く無機質な西洋トイレ…。清潔で効率よく便利なのは確かだが、そのために失われていく暮らしの中の風雅や花鳥風月を、谷崎は縷々嘆くのである。
     しかし、それだけで終わらないのは、さすが文豪である。京都の料亭「わらんじや」が登場するあたりからグッと文章がノッてきて、暗い座敷における吸い物椀について語る時などはこうである。

     ──まずその蓋を取って、口に持っていくまでの間、暗い奥深い底の方に、容器の色とほとんど違わない液体が音もなく澱んでいるのを眺めた瞬間の

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    2026年05月16日
  • 春琴抄

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    佐助。男。家は貧しく、9歳のときから裕福な商家で奉公人(使用人)。奉公先の商家の娘・春琴(しゅんきん)。盲目の美少女。「端麗にして高雅」。佐助は春琴の世話係になる。春琴は気位が高く、神経質、他人に弱みを見せない。春琴は佐助が些細な失敗をすると激しく叱責、暴力を振るう。美貌・未婚・資産家の娘。盲目の美少女から”ムチ”うたれる不思議な快感。佐助は春琴を崇拝するように。しかし、ある日、春琴は寝込みを襲われ、顔に熱湯を浴びせられて重い火傷を負う。春琴の顔の皮膚は焼爛(ただ)れ、醜悪な姿に。春琴「見てはならぬ」。佐助は春琴の変わり果てた姿を見る前に、自分の両眼を縫い針で刺し、自ら盲目となる。これで春琴は

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    2026年05月15日
  • 陰翳礼讃

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    生まれたときからピッカピカに照らされた家で育ったため(父が蛍光灯好き)、光にも影にも鈍感なようで、谷崎さんが語る陰翳は私の生活からはかなり遠い存在。
    古い建物を訪ねるのは好きで、この部屋でどのように暮らしていたのだろうかと想像してみる。雨の日に、窓を閉めてしまうと家の中は真っ暗なのだろうか。夜にお手洗いに行く途中、廊下に人が立っていたらさぞかし恐ろしいだろう、なんて思うのだが、上手に思い描くことができない。暗い家で暮らしたことがないからかしら。
    当たり前に思っている私の感覚はひと昔前の日本人のそれとはおそらく全く違うのだろう。

    谷崎潤一郎=文豪
    かなり前に生きた人と思っていたのに、戦前、戦中

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    2026年05月13日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    前提条件としてこの物語は、美しい者=強い者という世界である。
    彫り師が最初は、美を作り、支配していた。
    しかし理想的な美女に、刺青を施した瞬間に、変貌を遂げて、こちら側が彫り師を支配するという主従逆転が発生。

    美とは、いわば刺青のことであり、鎧でもあり、力でもあり、同時に人を変質されるものである。

    また、刺青は彼女の中に眠っていた、支配性や妖艶さを目覚めさせただけである。

    刺青をしたら異性から好かれるとかそういった話ではない。自分の中に眠っている気質(本質)は何かに気付き、引き出せるかが、美しくあるために大切なことではないかと感じた。

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    2026年05月05日
  • 春琴抄

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    ネタバレ

    美しい。

    谷崎ならではの色彩豊かな美しい文章表現や魅力的な女性キャラは健在で、そのうえで狂気的ではありつつも恋の真理が描かれていた。

    相手の見ている世界を知りたいと願うのが恋で、同じ世界を見ることができたのであれば、盲目になったことなど災いどころか幸福であるという佐助の考え方は真理ではないか。
    文中の「佐助は今こそげかいの眼を失った代りに内界の目が開けたのを知り嗚呼此れが本当にお師匠様の住んでいらっしゃる世界なのだ此れで漸うお師匠様と同じ世界に住むことが出来たと思った」「誰しも眼が潰れることは不仕合せだと思うであろうが自分は盲目になってからそう云う感情を味わったことがない 寧ろ反対に此の世

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    2026年04月24日
  • 刺青・秘密

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    刺青がとても短くて、純文学を読むのには
    まだわかりやすかった。
    谷崎潤一郎のフェティシズムが溢れている気がして面白いと思った。

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    2026年03月30日