谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 刺青・秘密

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    最近の文学だけではなく、幅広く文学を…と思い手に取った本作。
    大江健三郎さんに引き続き、次は谷崎潤一郎さんの作品。

    いやーーー、本作面白かったーーー( ̄▽ ̄)

    谷崎潤一郎作品、「耽美派」、「性的」、「フェティシズム」なんて様々にご立派な言葉で表現されてきていますが…

    いや、なんというか格式高いロリコンドMエロ小説(こんなこと言うと怒られるのかもしれませんが…)ですね、まどろっこしい言い方してんじゃないよと(笑)
    端的に言うと「美女にめちゃくちゃにされたい願望」っていう…

    いやー、でもコレがとっても面白い(´∀`)

    文章がとても綺麗なので、ただのエロってだけでは無く、完成度の高い文学と

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    2023年01月29日
  • 陰翳礼讃

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    日本人が持つ美の感覚、美意識について書かれた著書。この本は大川裕弘さんの写真とコラボしたビジュアルブックです。写真で表現してくれているので視覚的に楽しめるようになっていて、ただ眺めるだけでも楽しめます。本棚に入れておきたい一冊です!!

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    2023年01月21日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    高校生の時に読んだ「富美子の足」に
    衝撃を受けて以来、久しぶりに谷崎潤一郎作品を読んだ。
    (メインタイトルの「白昼鬼語」は
    そんなオチ?と思ってちょっと消化不良...)

    とにかく女性の描き方に並々ならぬ作者の拘りを感じる。
    女の滑らかさ、白さ、美しさ、など
    人一倍女性に執着してたんだろうなと改めて思った。

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    2023年01月15日
  • 新装版 細雪 上

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    中学の頃、国語の問題で『細雪』の花見のシーンが一部出てきたのだが、当時は本に興味がなくスルーしてしまっていた。なぜかそれをふと思い出し、年末、実家に帰省する新幹線の中で読み始めた。

    蒔岡家が持つ高貴な雰囲気とコテコテな大阪弁が相まって、4姉妹の上品さが際立っている。会話形式が多いため、長編小説の割にはすぐに読み終えられる手軽さもある。

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    2023年01月03日
  • 春琴抄

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    慣れない文体なので入り込むまで時間がかかったけど、慣れたら読めるし情景がすごくしっかり思い浮かぶ描写だった。
    雲雀を見上げる2人の姿とか、絵に描いたように見えたし、知らないはずなのに春琴の姿も佐助の姿も思い浮かんでいた。

    わがままで高飛車で、潔癖で気難しくて暴力的、勝ち気で決して本音は話さない、そんな美女が自分だけに心を開く快感みたいなのは、たしかにわかるし、一度入ったら抜けられない沼だなと思う。
    私がいなくちゃこの人生きていけない!とも思うだろうし。

    いつから佐助は夢を見ていたのか、
    きっと春琴は佐助の記憶よりももっとしおらしくて女性らしい人だったんだともおもうけど。

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    2022年12月24日
  • 細雪(下)

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    昔ほど羽振りは良くないものの旧家としての誇りを持つ姉妹を巡る物語。身分や財産が伴侶を決める第一条件で、人柄や相性が二の次なことに驚かされるが、昔はこれが当たり前だったのかしら。就職のようなものと思えば何とかなりそうな気もする。

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    2022年12月23日
  • 人魚の嘆き・魔術師

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    2作品とも、どこか絵本や民話のようなお話。この世のものとは思えない美しさに魅入られる人間。
    旧仮名文字のまま収録されていて、今はほぼ使われていないような美しい言葉にどきどきする。注釈はあるが自分で意味を予測しながら読むのも楽しい。
    また、水島爾保布の挿絵が美しすぎる。水島氏に関する解説も丁寧なのでとても良い。谷崎はやっぱりおもしろい。

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    2022年12月11日
  • 細雪(下)

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    ネタバレ

    よく言われる源氏物語感は感じなかったが、当時の家庭のリアルが書かれているなぁと。
    順序、体裁、社会、環境変化に戸惑いながらも必死で生きることの素晴らしさと難しさが良かった。
    結果的に見れば、雪子は婚約、妙子の子供も亡くなってはしまったが、これをきっかけに新たな道に進んでいる。現代の我々は縛られて、不自由だと感じているかもしれないが、個人として意思や意見が言いやすくなり、戦争をきっかけにアメリカ的な自由が入り込んできたのだなと改めて思った

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    2022年12月08日
  • 刺青・秘密

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    谷崎の異世界を覗く感じが好ましい。特に刺青、幇間、秘密、少年の各編は怪しさ満ち満ちていてどきりとする。さすがに美しく端正な文章である。他の谷崎作品も読みたい。

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    2022年12月06日
  • 細雪(下)

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    4姉妹の日常物語の終結。 下巻は中巻以上に様々な事件が起こり、また4姉妹の人間関係が浮き上がってきます。 雪子の見合い話にやきもきする幸子。 妙子の天真爛漫(と、言っていいのかはさて置いて)な振る舞いに、不満を募らせる幸子。 東京からなかなか姿を現さない鶴子。 物語は突然に終わってしまい物足りなさもあるけど、そこはタイトルの細雪"の通り、4姉妹の儚い日常を描いたものだと感じました。 もっと色々書きたいですが、何を書いてもネタバレになりそうなので自重します。 また数年後に改めて読み直したい作品でした。"

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    2022年12月01日
  • 卍(まんじ)

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    光子の誘惑というか、悪魔的な魅力がホント恐ろしい…。
    異性のみならず、同性をこうも骨抜きにまでしてしまうその手段。少し味わってみたいけど、味わったら多分ハズさんと同じ道に陥るんだろうな(笑)

    ミステリーみたいな感じもして、ハラハラしながら読み進められました。

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    2022年11月19日
  • 猫と庄造と二人のをんな

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    谷崎作品で描かれる女性たちはみな美しい。谷崎自身が憧れる強さを持った女性たち。この作品に登場する先妻と後妻はどちらも大人の女性としてのしたたかさがある。また庄造の弱さが際立つのはその母の強さも感じられるからだろう。庄造を取り巻く3人の女に対して、リリーというメス猫も女として描かれているのではないか。読んでるうちに、『痴人の愛』のナオミを思わせる自由な女の虜になっている男と重なった。

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    2022年11月11日
  • 細雪(中)

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    ネタバレ

    人の死に直面しても、社会的体裁を気にしてしまうこと。これもまた当時の文化なのかと。家柄、前年踏襲の傾向など、今の日本で『それってどうなの?』といった考え方が普通であった時代を今一度見つめ直すいい作品だと感じた。今が良くて、昔が悪いのではなく、昔を知った上で、今をどうするべきかを考える良いきっかけになった。

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    2022年11月05日
  • 陰翳礼讃

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    暮らしの全瞬間をただすりぬけるのではなく、いったん自分のなかにおとして、瞑想しておもいをめぐらす、それを言葉にする。そういうことに長けていてつい夢中になっちゃうのよね~
    実際、陰翳礼讃って100パー同意!めちゃわかる~みたいな人は少なくとも現代には少ないんじゃなかなあ
    谷崎潤一郎のこころいきがすきなんだよね

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    2022年11月01日
  • 細雪(中)

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    上巻がまったりとした雰囲気なので、このまま続くのかと思いきや、事件勃発しすぎでした。 大洪水に縁談、隔離、手術と目まぐるしい。 幸子・妙子・本家とのやりとりで、人の描き方がまあうまいこと。 幸子の、腹は立つけど義理を通さないといけない等、心と頭の乖離がよく分かるし、情に熱いのかと思ったら、身分違いだ、とばっさり切り捨てたり、そこら辺の匙加減が絶妙。 下巻はどういう結末になるのか楽しみ

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    2022年12月01日
  • 細雪(上)

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    大阪の旧名家だった、四姉妹の日常を描いた始まりの本。 鶴子(長女、本家、既婚)、幸子(次女、既婚)、雪子(三女、未婚)、妙子(四女、未婚)で、主に出てくるのは、次女〜四女。 事件といえば、雪子の縁談が破談になるくらいで、あとはお金持ちの旧家らしく、優雅な京阪神ライフが描かれてるのだけど、人情味ある話なので、飽きなく読ませてくれます。 文章が綺麗で、いつの間にか自分も四姉妹と一緒に昔の京阪神にいる気持ちになってしまう。

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    2022年12月01日
  • 金色の死

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    ネタバレ

    解説によると、新しい思想、文化の出現、私生活での千代夫人をめぐるトラブルなど、谷崎にとって大正期(関東大震災まで)は試行錯誤の時期だった。

    理想の芸術の実現を目指す「金色の死」、撮った覚えのない映画にまつわる「人面疽」、学級を支配する生徒についての政治的な「小さな王国」、6ページに及ぶ足の描写にあっけにとられる美脚賛歌「富美子の足」、探偵との会話によって次第に真相が明らかになる「途上」など、いろいろなタイプの作品が収録されているが、どれも後の作品に通じる要素を含んでいる。(一見まじめに思える人物が、急に変貌する(正体を現す)というのもそのひとつ)

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    2022年09月20日
  • 細雪(中)

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    久しぶりに手に取り、一気に引き込まれた。戦前の芦屋の有産階級の日常が、芦屋の言葉で語られるさまがとても魅力的。

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    2022年09月08日
  • 細雪(下)

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    ネタバレ

    下巻は、雪子の二度の見合いと、妙子の赤痢と妊娠と死産が中心。控えめな雪子と行動的な妙子が対照的に描かれ、幸子はそれぞれに頭を悩ませる。子爵の一族に嫁いでいく雪子と、バーテンダーと夫婦生活を始める妙子の結末も対照的。

    大垣の親戚家族との蛍狩りのシーンが幻想的。

    見合いの世話をする井谷、丹生の両夫人の会話がテンポよく、見合い相手の橋寺、御牧との掛け合いも面白い。

    巻末の回顧では、刻々と変わる時勢のなか、自動車や列車の料金や芝居の場所や演目、映画のタイトル、大水害の様子などを調査し、あらかじめ時系列にあらすじをまとめ、だいたい予定どおりにいったと書いている。また、頽廃的な面が書ききれなかったが

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    2022年09月03日
  • 細雪(中)

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    ネタバレ

    中巻は妙子の恋愛事情を中心に、舞の会、阪神の大水害と写真師板倉の救出劇、隣に住むドイツ人シュトルツ一家の帰国、東京での台風、奥畑と板倉の確執、板倉の手術と死など。

    上流社会は世間体を非常に気にして少しでも悪い噂が立つのを恐れること、何事も本家、夫、両親の了解を得ないと事が進まないことなどがうかがえる。

    つらつらと人物の心情や事情が綴られるので、国語の授業的な解釈の必要がない。

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    2022年09月03日