谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 痴人の愛

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    大井町、大森、由比ヶ浜へ泳ぎに行き、浜田と川崎で食事をし、山手の洋館に住む、とか京浜東北の地名が地元すぎて時代を感じる 良い

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    2026年02月06日
  • 春琴抄

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    初めての谷崎作品。文体が古風で馴染みがなく読みにくい感じがしましたが、文章が美しく、描写が鮮やかで引き込まれてしまいました。
    マゾヒズムと書かれていましたが、そういう風に捉えることはなく春琴と佐助の純粋な愛の物語だと思いました。フィクションなのにドキュメンタリーを読んだような感覚になりました。

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    2026年02月05日
  • 痴人の愛

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    自分の好みに育てた妻から裏切られる話。
    何度も裏切られてるのにまだナオミ(妻)に執着してるのはもうどうしようもない。これは愛じゃなく執着だよ。でも、本人がそれで幸せなら他人がとやかく言うことじゃないね。

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    2026年01月26日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    代表作の『刺青』をはじめとして、谷崎文学の重要な要素であるフェティシズムにこだわった短編集。『富美子の足』がお気に入り。

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    2026年01月13日
  • 陰翳礼讃

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    谷崎潤一郎の和の陰影の世界に入り込んだ外の光への嘆き

    これが本の骨幹だと思います。しかしそれに対して日本がそれ以前に大切にしてきた陰影とは何か、何処にあるのか、沢山の例があり非常に面白く、知識本としても良かった。
    谷崎の言葉に合わせて載せられた写真等のどれもが素晴らしく、この本をより一層の高みへと作り上げていると思います。

    色んな方にお勧め出来る本だと思います。

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    2026年01月13日
  • 陰翳礼讃

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    「なぜ日本人はうすくらがりが好きなのか」。西洋文明への「負け惜しみ」を含んだ谷崎独自の東洋文明論。谷崎が「薄暗いトイレは落ち着く」とか「電球は暑苦しい」とかつらつら述べるんだけど、これが妙な説得力。ほほう、これが噂の「大谷崎」ワールドかぁ……ってなった。関東大震災で洋館の自宅を焼かれ、関西に移住した谷崎の「実感」がこもっているからだろう。

    今の私たちは、スマホも含めて視覚を使いすぎだと思う。西洋の影響を受けた清潔で明るい家は快適だけど、刺激が多すぎて脳のバッファが足りなくなってるのかも。かつての日本人が持っていた、「陰翳」の中にじっと沈み込むような瞑想的な感覚を、情報過多の今こそ大事にしたい

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    2026年01月03日
  • 痴人の愛

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    "美"への執着というか崇拝というか。
    ただ、美しい人への崇拝の気持ちはよく分かる。
    美しさは尊い。それに騙されたって構わない。
    むしろ振り回される、それが快楽。
    年齢を重ねるごとにそんな感覚も欲望も
    なくなってくるし、もういい年なんだから、って制する自分もいるけど、美しい人を前にすると
    そんな建前も飛んでいってしまう感覚。

    それさえも尊い。

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    2026年01月03日
  • 刺青 痴人の愛 麒麟 春琴抄

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    「刺青」変態性。刺青を彫るということの耽美さは、たしかに「蛇にピアス」や「国宝」でも描かれており、理解できなくはない。この話はその先。彫り師としての作品の追求、というよりは欲望の追求。作品の土台となる理想の人体を見つけたとき、その人体が手に入るか手に入らないか。

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    2025年12月31日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    ネタバレ

    乱歩に影響を与えたと言うのがなんとなくわかる
    すべての作品に谷崎潤一郎の持つ「癖(へき)」みたいなの(語彙力がないからこう言う表現しか出来ないのが歯痒い)がちゃんとあって良かった

    いつの作品を読んでも情景が思い描けて美しく、耽美でわくわくさせてくれる。

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    2025年12月03日
  • 卍(まんじ)

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    やや久々の谷崎。卍というタイトルの通り、男女の入り組んだ関係が題材で、主要人物の一人である園子による過去の出来事の告白体、ほぼ全編が絡みつくような大阪弁の会話主体で構成されている、という辺りが特徴。解説では「変態性欲」とざっくり評されているけれど、個別の関係に倫理や常識を踏み外すものがあるのは確かだけど、『痴人の愛』のような倒錯感はそれほど強く感じないし、よりフェティシズム的な側面が強い作品に比べると「変態」感はむしろ感じなくて、それぞれの人物がそれぞれの弱さや執着の中で絡み合っていくという意味ではそこまでドロドロはしていない印象を受ける。この構成や語り口で描きたいんだという谷崎の狙いやこだわ

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    2025年11月28日
  • 吉野葛・盲目物語

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    『吉野葛』
    -芥川の呪縛を離れて

    吉野葛は奈良県の銘菓だが、美食家谷崎による「食れぽ」ではない。
    尤も、熟柿(ずくし)の魅力を語る場面では、涎が滴るが•••
    本作は、吉野を訪ねた作者が語る、母恋物語。

    この作品を谷崎潤一郎が書いたのは1931年。
    谷崎 45歳。
    谷崎を思うと、その6歳年下の芥川龍之介を思い出さざるを得ない。
    芥川の『羅生門』発刊記念パーティに招かれた谷崎が芥川と共に写っている。
    二人は友好関係を築くが、1927年、小説の筋を巡って激しく論争する。
    その論争の直後、7月24日に芥川は自殺する。その日は、「河童忌」と呼ばれる。
    だが、それは谷崎潤一郎の「誕生日」だった(!)

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    2025年11月17日
  • 卍(まんじ)他二篇

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    ネタバレ

    谷崎の愛欲系としてまずは手に取りやすそうな厚さで、かつ挿絵が入っている新装版が出ていた本作から!中公文庫は、棟方志功が「鍵」に挿絵入れてる版が出ていたり、目が離せない。本作も中村明日美子の絵がいい味を加えていて大満足。あとは、痴人の愛と春琴抄は読もうと思っていまする。。笑
    卍自体は途中まではー光子と園子がどんどん仲良くしてるあたりーテンション上がってたんですけど、綿貫が出てきて姉弟の契りを結ぼうじゃないかみたいなところから、園子夫にバラされ、海岸の別荘でうんたらしようとして、結局夫も光子と関係持ってしまって、そこから光子に薬使ってコントロールされる、、みたいな後半戦は正直だる〜〜となってしまい

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    2025年11月12日
  • 痴人の愛

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    ナオミみたいな女に振り回されたい、、、って思いながらほんとに当事者になったら困る。というか清潔感無いのは嫌だな。いい身体してるんだろうな、ナオミ。

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    2025年11月05日
  • 猫と庄造と二人のおんな

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    ☆3.5 題名そのまま
     庄造がかはいがってゐたリリーが先妻の品子に奪はれ、猫を送った後妻の福子にはせいせいされるといふ人間模様が書かれてゐる。
     とりたてて起伏のあるといふわけではないが、一匹の猫と単純なストーリーでここまで人間関係をふくらませられる力量と、ほとんど説明描写しかない物語なのに、手を替へ品を替へ文章がすらすらとつづくのは、さすが面白く読めた。
     むかし丸谷才一がほめてゐて、それは『別れの理由』に載ってゐる。
     

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    2025年11月05日
  • 陰翳礼讃

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    わたしにとって、筆者が考える影の人に与える影響や感じ方は、普段生活の中で触れて、無自覚に分かっていたけれど、答えがでなかった事や新しい発見であった。美徳感や美しさ、快適、不都合さは現在の物が溢れている世の中で、人生を豊かに生きるために、再定義し考えなければならないと思う。海外の人と日本人の考え方の違いも面白く、物事の観点が大きく面白かった。忘れたころにもう一度読み返し学びたい本である。

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    2025年10月30日
  • 卍(まんじ)

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    (Audibleにて、ナレーター:斉藤範子)
    Audibleを初体験するのに何が良いかと思いつつ選んでみたが、なかなか良かった。ナレーターさんの関西弁は多少不自然だったが、耳当たりが良く楽しく鑑賞できた。
    本で読むのとはだいぶ印象が変わるのかもしれないが、改めて読むつもりはないのでそれはわからない。

    ハズに色々とバレたあたりからのドンデン返しのような展開は予想を超えていて呆気にとられた。え?そんなことになるん?すっかりモブキャラと思ってたハズさんの豹変にびっくり。それまでの長々とした筋書きは手の込んだ仕込みだったとは。
    純粋なのか異常なのか、「先生」はどう思ったのでしょうね。

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    2025年10月24日
  • 細雪(下)

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    奔放でいろいろ事件に遭う四女、内向的で見合いをしても煮え切らない三女、2人と仲良しだが苛々させられもする次女、なんとなく厭われて出番も少ない長女。
    関西の上流家庭が花見や芝居見物に行ったり。話の起伏は少ないが、日常の中で姉妹を好きになったり嫌いになったりする描写は、共感してしまうところが多い。

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    2025年10月19日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    まず装画が怪しげで綺麗!いわゆるジャケ買い
    あとタイトル『疵の迷楼』別世界へと誘い込まれるような魅惑的な感じに加え、名だたる文豪たちの作品に興味を引かれてしまう。
    まだ、このとき耽美という言葉の意味を理解していなかった。ただ「美しい」くらいにしかとらえていなかったので読んでみたら本当の意味を思い知らされ、常軌を逸した世界への入り口だった。

    なかなか普通の感覚では理解、共感し難い作品ばかり。どの作品も何かに心を奪われていたり、病的にのめり込んでいたりと現実からかけ離れていて危うい空気が漂っている。
    抗いがたい好奇心や欲望、まるで[パンドラの箱]を開けてしまったようなそんな感じだ。

    収録されて

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    2025年10月15日
  • 新装版 細雪 中

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    四姉妹それぞれ個性豊かだけれど、皆とても性格が良いように思う。姉や妹をお互いに想い、できるだけ好きなようにさせてあげたいと思う姉妹愛に心打たれる。
    登場人物のなかでは、私は幸子の夫の貞四郎が好き。優しくて飄々としていて、結構男気もある。そして現代的な考えも持っていて、この人が四姉妹の仲をうまく取り持っているんじゃないかな。
    続きが楽しみ。

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    2025年10月14日
  • 新装版 細雪 上

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    細雪読み始める。
    上巻ということもあって、四姉妹の状況説明にだいぶ費やされている。
    ですがやはり、谷崎潤一郎の筆致の美しさに読み進めるうちにウットリ。
    京都の桜巡りの箇所は、実際にそこに桜が見えるよう。読めば誰でも、平安神宮の枝垂れ桜を見にいきたくなると思う。

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    2025年10月14日