谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 少将滋幹の母

    Posted by ブクログ

    これを授業で取り上げられたから読んだんだけど・・・
    もう、これで谷崎に落ちました。
    老人→美しい若い妻
    っていうのがたまらない。

    0
    2009年11月01日
  • 少将滋幹の母

    Posted by ブクログ

    蘆刈・吉野葛の系譜の作品で大好きだった。中世の色好みな男と周辺の解説のような顔で始まって、北の方という一人の美しい女をめぐる男達それぞれに焦点が当たりずれていき、少将滋幹が登場するのは大分あと。御簾の影に暗闇色の霧のように立ちこめていた北の方を時平が劇的に引きずり出したあと再び彼女は姿が朧気になり物語から遠ざかった掻き消えたかのように見えるが・・・。最後まで北の方は月の暈のような女性だった。彼女の意志は見えずそれとは関係なく男達は彼女を扱い、興亡を繰り返す。彼女に自由意志はないけど、彼女を真に自由に扱えた男もいない。筆もこちらも一番盛り上がる北の方の奪取場面、鼻をつまみたくなるおかしいおまる事

    0
    2011年07月28日
  • 少将滋幹の母

    Posted by ブクログ

    なんだろうこれ、どうしよう。

    びっくりするくらいあちこち歪んでいて、でも描写があんまり綺麗なもんだからくらくらする。
    特に北の方が時平に引っ張り出されてきた時、滋幹にはっきり顔を見せた時、その情景がどうしようもなく儚くて美しい。

    美女のせいで男がどんどん狂ってしまって一人も幸せになれないし、渦中の美女の心境は読みにくい、というかちっとも分からないし、こんなの絶対いい話じゃない。語り口だって結構突っぱねてるし。

    それなのに、でも、やっぱり、だ。

    08.12.11


    0
    2009年10月04日
  • 少将滋幹の母

    Posted by ブクログ

    主人公ではないけれど、平中が、好きな女性の「おまる」を奪ってしまうあたりの描写が、一番(作者が)楽しそう。元になった古典と照らしあわせると面白い。こういうセンスは、私は芥川よりよっぽど谷崎の方が好き。

    0
    2009年10月04日
  • 吉野葛・盲目物語

    Posted by ブクログ

    「吉野葛」は大好きな作品です。主人公の男が吉野に旅をする、というだけの話なんですけど。「盲目物語」は少し読みにくい文章になっています。これは語り手の教養の低さを表すためにわざと平仮名を多用しているせいなのですが、漢字と平仮名が両方あっての日本語なんだなあ、と思わせてくれます。日本語の表記をローマ字だけにするなんて却下です!

    0
    2009年10月04日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美しい。

    谷崎ならではの色彩豊かな美しい文章表現や魅力的な女性キャラは健在で、そのうえで狂気的ではありつつも恋の真理が描かれていた。

    相手の見ている世界を知りたいと願うのが恋で、同じ世界を見ることができたのであれば、盲目になったことなど災いどころか幸福であるという佐助の考え方は真理ではないか。
    文中の「佐助は今こそげかいの眼を失った代りに内界の目が開けたのを知り嗚呼此れが本当にお師匠様の住んでいらっしゃる世界なのだ此れで漸うお師匠様と同じ世界に住むことが出来たと思った」「誰しも眼が潰れることは不仕合せだと思うであろうが自分は盲目になってからそう云う感情を味わったことがない 寧ろ反対に此の世

    0
    2026年04月24日
  • 刺青・秘密

    Posted by ブクログ

    刺青がとても短くて、純文学を読むのには
    まだわかりやすかった。
    谷崎潤一郎のフェティシズムが溢れている気がして面白いと思った。

    0
    2026年03月29日
  • 卍(まんじ)

    Posted by ブクログ

    文体が関西の言葉で書かれていて最初読みづらいなと思ってたけど読んでうちにリズムが出てきてそれが心地良くなってきたのは不思議。
    題名でもある卍が淫婦である光子を中心に綿貫、園子、園子の夫が絡み合う情事を表している。全てを従えたい園子に翻弄される3人だが文体も相待ってドロドロした人間関係がわかりやすかった。同性である園子のことを妊娠したと嘘ついてまで自分の虜にする光子の執念がすごい。綿貫の男でありながら幼児期のおたふく感染で不具者になり女性のようにねちっこい性格が谷崎文学の象徴みたい。最後光子、園子、園子の夫が心中を図るも園子だけ生き残るのがなんとも残酷。

    0
    2026年03月28日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    難しい語彙が多い、青空文庫で読んだが句読点がついたりついていなかったりで待ち時間で読むには苦労した、それでも終盤は読むてが止まらない感覚を覚えた
    書き手も春琴の見た目を「伝」から想像せざるを得ない、そこに想像の世界、伝聞の世界の美的可能性が込められている
    何かが閉じることでその他の感覚が底上げされる現象、スキルポイント仮説とでも呼ぼうか

    0
    2026年03月27日
  • 卍(まんじ)

    Posted by ブクログ

    『細雪』のような物語を期待して読んだら、何とも不思議な世界に連れて行かれた。

    みんなが虜になってしまう魔性の女・光子。

    みんなが光子に依存していく様子が怖い。
    光子のいったい何がそんなに人を惹きつけるのか。

    思わぬ方向へ転がっていく展開も面白い。
    「え、そうなるの?」と何度も驚いた。

    おかしいとわかっているのに、抜けられなくなっていく…。

    園子の語りだけで進んでいく物語なので、どこまでが本当なのかわからない。
    光子目線の語りも気になるけど、あえて語られないことで想像がふくらむ。
    Audibleにて。

    0
    2026年03月22日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    感想を書くのが難しい、ある愛の世界を見た。静かに流れていく物語が、突然激しさを増して、俯瞰で眺めていたつもりの物語が、
    突如自分の手に針を握らせて黒目に向けさせてくる、恐ろしい体験でもありました。
    注解がなければ難しく、短い話ではありますが読むのに時間がかかりましたが、自ら読むことが出来て嬉しいです。
    確かに、もう二度と忘れられない2人になってしまったと思います。いや、春琴の事を忘れたとしても、佐助の事だけは忘れられない。

    0
    2026年03月21日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    時代の違いによるイメージの伝わらなさや解りづらさはあったが、一人の女性に傾倒していくモテない男性像がよく描かれていた。一人の女性に依存してしまっている心。ワガママになっていく女。嫌になっていくが、それでも追い求めてしまう心。恋愛の髄が描かれている作品。

    0
    2026年03月04日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    こんな女にどうして惹かれてしまうんだろうねぇ

    なんとまあ爛れた美しさだこと
    このどうしょうもなさが人間って感じがして、結構好きなんだよな

    0
    2026年02月25日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    昔の表現が多くて読むのになかなか苦労する。
    師弟であり、主従であり、夫婦もどきでもあるような2人の関係はぶっ飛びすぎていて現代の価値観で完全に理解するのも難しい。
    純愛とも言えるし、究極のマゾとも言える誠に不思議な関係である。
    私も大きな傷跡が手の甲にあるので同情する部分はあるが、春琴ってなかなか嫌な女だなとは思う。
    なかなかここまでの我儘な人間はいないのも思うも、現実はともかくXとかのSNSだとそれ以上の我儘投稿者やインフルエンサーとかいるなと思う。

    0
    2026年02月19日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    なおみがかなり私に似ていて、(美人というところ以外)傲慢は身を滅ぼすということ、与えられすぎると人は壊れるということが身に染みた。戒め。

    0
    2026年02月17日
  • 卍(まんじ)他二篇

    Posted by ブクログ

    大阪弁による一人称の告白体という独特の語り口が、読者を否応なく物語の渦中へ引き込む。語り手・園子の言葉を通じて浮かび上がるのは、愛と嫉妬、支配と従属が幾重にも絡み合う人間関係の迷宮である。

    二者関係と思いきや三者、四者へと膨れ上がる構図は予測を裏切り続け、登場人物たちの心理の機微——自己欺瞞、執着、虚栄——が関西弁の柔らかな響きの中でかえって生々しく立ち上がる。語りの信頼性そのものを揺さぶる構造も含め、人間の業の深さを描き切った作品。​​​​​​

    0
    2026年02月16日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

    Posted by ブクログ

    マゾヒズムというほどマゾみは感じなかったけど、どれも趣向が異なっていて面白かった。
    特に、魔術師と一と房の髪が好きだった。

    谷崎作品を読んでると、極彩色なイメージが浮かんでくる。前述2作品も、カラフルでキラキラした感じで。
    内容が内容だけども、主人公たちからしたらハッピーエンドで、陰鬱さがないのがあえて、良いなあと思う。

    谷崎好きじゃないと思ってたけど、読めば読むほどなんか気になって、色んな作品読みたいと思ってしまう。
    まだ好きとは言えないけど…とにかく気になってしまう作家。

    0
    2026年02月16日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    これはもはや愛ではなくて依存では。
    男は惚れた女にはこうも弱くなるもんなんだろうか。
    全体通してあんまり共感はできなかった。
    昔の有名な文豪と言われる人の作品って読みづらいイメージがあったけど、どうなるんだろうって気になるのもあってこれはスラスラ読めたな。
    所々に出てくる脚注も読みながら進めてたらちょいちょい脚注でネタバレしてて、なんだか新鮮だった。

    0
    2026年02月15日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    今更、自分ごときがどうこう言う作品でないのは重々承知ですが、個人的備忘録を兼ねて。

    「主人と奉公人」「師匠と弟子」そして「視覚障害者と介助者」の歪んだ愛。
    主人であり師匠であり視覚障害者である春琴は、最大の自慢であり、自信の源泉である美貌をとある事件によって失うことになる。
    奉公人であり弟子であり介助者である佐助は、春琴が見られまいとするその変わり果てた姿を、生涯目にしないことを決意する。
    二人の育んできた歪んだ愛は、二人の手によってさらに歪まされることにより、ついに完成するのである。

    一般的な恋愛とはあまりにもかけ離れた愛の姿。
    そのどうしようもなく歪んだ愛が感動を誘う。

    0
    2026年02月10日
  • 痴人の愛(まんがで読破)

    購入済み

    ええ話や!!

    ええ話や!現代に通ずるものがあるわ!ナオミって女郎相の女?女郎祖だよね!男をとっかえひっかえ!羨ますイー自由奔放!

    0
    2026年02月09日