谷崎潤一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一番興味深かったのは譲治。
なぜそこまで愛せるのか…。
ここまでやっても大丈夫なら、ナオミはもう無敵なんじゃないか。
じゃあ逆に、何をしたら譲治はナオミのことを嫌いになるのか?
それは、ナオミが普通の奥さんになった時なのかも。そう考えると、案外ナオミも楽ではないのかもしれない。
私は息子がいるので、譲治の母親のことも気になってしまった。
真面目で倹約家だった息子の変化に、母親は気づいていたと思う。
私だったら心配で聞かずにはいられない。
それでも何も聞かなかった母親は、何を思っていたんだろう…。
ナオミの肌や髪の質感、匂いまで伝わってきそうな描写。
他の作家が書けば下品になりそうな内容な -
Posted by ブクログ
河合は自分の事を「君主」と言ったり、女性に対しても勉強が出来ることや品行方正を求めている割に
ナオミの性格や下品な言動に不平不満を漏らしつつナオミの美しい容姿や魅力的な肉体に翻弄されてしまい、ナオミにお金を使われたり数多の男と不倫されても離れられないところになんだか 男 を感じた
ナオミも自分の魅力が男にとって魔力になると理解していて、自由奔放に我儘に生きながら時には猫みたいに擦り寄って非常に打算的で女として良い生き方だなーと思った
男に憎まれれば憎まれるほど女は美しくなるという一節が印象的。その通りだと思う
ナオミは色んな男と関係を持っているけど、そこに関して性描写も無いし、そういう表現 -
Posted by ブクログ
谷崎潤一郎の、耽美的な短編2作。
どちらも大正6年(1917年)の作品。
発表当時の水島爾保布の挿画を完全収載。これが時代色もあり、妖艶な魅力で雰囲気を増しています。
「人魚の嘆き」
若くして莫大な財産を相続した主人公の若者は、眉目秀麗で優秀と、何ひとつ不足がなかった。
その貴公子、当初は仲間と遊蕩にふけったが、数年で飽きてしまった。
贅沢な屋敷に選り抜きの美女を集めて側室とし、日々その特技を披露させ、それでも退屈してしまう。
最高に美しいもの、世にも珍しいものを求め続けるのだったが‥
中国は清朝の時代、最盛期だった乾隆帝の次の皇帝の御世というあたりも、爛熟頽廃の気配を漂わせる設定ですね。