谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 春琴抄

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    感想を書くのが難しい、ある愛の世界を見た。静かに流れていく物語が、突然激しさを増して、俯瞰で眺めていたつもりの物語が、
    突如自分の手に針を握らせて黒目に向けさせてくる、恐ろしい体験でもありました。
    注解がなければ難しく、短い話ではありますが読むのに時間がかかりましたが、自ら読むことが出来て嬉しいです。
    確かに、もう二度と忘れられない2人になってしまったと思います。いや、春琴の事を忘れたとしても、佐助の事だけは忘れられない。

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    2026年03月21日
  • 痴人の愛

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    時代の違いによるイメージの伝わらなさや解りづらさはあったが、一人の女性に傾倒していくモテない男性像がよく描かれていた。一人の女性に依存してしまっている心。ワガママになっていく女。嫌になっていくが、それでも追い求めてしまう心。恋愛の髄が描かれている作品。

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    2026年03月04日
  • 痴人の愛

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    こんな女にどうして惹かれてしまうんだろうねぇ

    なんとまあ爛れた美しさだこと
    このどうしょうもなさが人間って感じがして、結構好きなんだよな

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    2026年02月25日
  • 春琴抄

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    昔の表現が多くて読むのになかなか苦労する。
    師弟であり、主従であり、夫婦もどきでもあるような2人の関係はぶっ飛びすぎていて現代の価値観で完全に理解するのも難しい。
    純愛とも言えるし、究極のマゾとも言える誠に不思議な関係である。
    私も大きな傷跡が手の甲にあるので同情する部分はあるが、春琴ってなかなか嫌な女だなとは思う。
    なかなかここまでの我儘な人間はいないのも思うも、現実はともかくXとかのSNSだとそれ以上の我儘投稿者やインフルエンサーとかいるなと思う。

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    2026年02月19日
  • 痴人の愛

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    なおみがかなり私に似ていて、(美人というところ以外)傲慢は身を滅ぼすということ、与えられすぎると人は壊れるということが身に染みた。戒め。

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    2026年02月17日
  • 卍(まんじ)他二篇

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    大阪弁による一人称の告白体という独特の語り口が、読者を否応なく物語の渦中へ引き込む。語り手・園子の言葉を通じて浮かび上がるのは、愛と嫉妬、支配と従属が幾重にも絡み合う人間関係の迷宮である。

    二者関係と思いきや三者、四者へと膨れ上がる構図は予測を裏切り続け、登場人物たちの心理の機微——自己欺瞞、執着、虚栄——が関西弁の柔らかな響きの中でかえって生々しく立ち上がる。語りの信頼性そのものを揺さぶる構造も含め、人間の業の深さを描き切った作品。​​​​​​

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    2026年02月16日
  • 谷崎潤一郎マゾヒズム小説集

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    マゾヒズムというほどマゾみは感じなかったけど、どれも趣向が異なっていて面白かった。
    特に、魔術師と一と房の髪が好きだった。

    谷崎作品を読んでると、極彩色なイメージが浮かんでくる。前述2作品も、カラフルでキラキラした感じで。
    内容が内容だけども、主人公たちからしたらハッピーエンドで、陰鬱さがないのがあえて、良いなあと思う。

    谷崎好きじゃないと思ってたけど、読めば読むほどなんか気になって、色んな作品読みたいと思ってしまう。
    まだ好きとは言えないけど…とにかく気になってしまう作家。

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    2026年02月16日
  • 痴人の愛

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    これはもはや愛ではなくて依存では。
    男は惚れた女にはこうも弱くなるもんなんだろうか。
    全体通してあんまり共感はできなかった。
    昔の有名な文豪と言われる人の作品って読みづらいイメージがあったけど、どうなるんだろうって気になるのもあってこれはスラスラ読めたな。
    所々に出てくる脚注も読みながら進めてたらちょいちょい脚注でネタバレしてて、なんだか新鮮だった。

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    2026年02月15日
  • 春琴抄

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    今更、自分ごときがどうこう言う作品でないのは重々承知ですが、個人的備忘録を兼ねて。

    「主人と奉公人」「師匠と弟子」そして「視覚障害者と介助者」の歪んだ愛。
    主人であり師匠であり視覚障害者である春琴は、最大の自慢であり、自信の源泉である美貌をとある事件によって失うことになる。
    奉公人であり弟子であり介助者である佐助は、春琴が見られまいとするその変わり果てた姿を、生涯目にしないことを決意する。
    二人の育んできた歪んだ愛は、二人の手によってさらに歪まされることにより、ついに完成するのである。

    一般的な恋愛とはあまりにもかけ離れた愛の姿。
    そのどうしようもなく歪んだ愛が感動を誘う。

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    2026年02月10日
  • 痴人の愛(まんがで読破)

    購入済み

    ええ話や!!

    ええ話や!現代に通ずるものがあるわ!ナオミって女郎相の女?女郎祖だよね!男をとっかえひっかえ!羨ますイー自由奔放!

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    2026年02月09日
  • 痴人の愛 アニメカバー版

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     少女を理想の妻に仕立て上げるはずが、いつのまにかその尻に敷かれることとなってしまった男の物語。
     読者としては何度も繰り返されるナオミのふしだらな行動にげんなりしてしまい、その度譲治に「いい加減別れてしまえ!」と思ってしまう。しかし、彼・浜田・熊谷やその他諸々のナオミと関係を持った人にしか分からないであろう、彼女の持つ悪魔的魅力について考えると、彼女に一度会ってみたいような気がして、でもやっぱり恐ろしくてたまらないような気がして、結局何も言えなくなるのだった。

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    2026年02月07日
  • 痴人の愛

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    大井町、大森、由比ヶ浜へ泳ぎに行き、浜田と川崎で食事をし、山手の洋館に住む、とか京浜東北の地名が地元すぎて時代を感じる 良い

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    2026年02月06日
  • 春琴抄

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    初めての谷崎作品。文体が古風で馴染みがなく読みにくい感じがしましたが、文章が美しく、描写が鮮やかで引き込まれてしまいました。
    マゾヒズムと書かれていましたが、そういう風に捉えることはなく春琴と佐助の純粋な愛の物語だと思いました。フィクションなのにドキュメンタリーを読んだような感覚になりました。

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    2026年02月05日
  • 痴人の愛

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    自分の好みに育てた妻から裏切られる話。
    何度も裏切られてるのにまだナオミ(妻)に執着してるのはもうどうしようもない。これは愛じゃなく執着だよ。でも、本人がそれで幸せなら他人がとやかく言うことじゃないね。

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    2026年01月26日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    代表作の『刺青』をはじめとして、谷崎文学の重要な要素であるフェティシズムにこだわった短編集。『富美子の足』がお気に入り。

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    2026年01月13日
  • 陰翳礼讃

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    谷崎潤一郎の和の陰影の世界に入り込んだ外の光への嘆き

    これが本の骨幹だと思います。しかしそれに対して日本がそれ以前に大切にしてきた陰影とは何か、何処にあるのか、沢山の例があり非常に面白く、知識本としても良かった。
    谷崎の言葉に合わせて載せられた写真等のどれもが素晴らしく、この本をより一層の高みへと作り上げていると思います。

    色んな方にお勧め出来る本だと思います。

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    2026年01月13日
  • 陰翳礼讃

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    「なぜ日本人はうすくらがりが好きなのか」。西洋文明への「負け惜しみ」を含んだ谷崎独自の東洋文明論。谷崎が「薄暗いトイレは落ち着く」とか「電球は暑苦しい」とかつらつら述べるんだけど、これが妙な説得力。ほほう、これが噂の「大谷崎」ワールドかぁ……ってなった。関東大震災で洋館の自宅を焼かれ、関西に移住した谷崎の「実感」がこもっているからだろう。

    今の私たちは、スマホも含めて視覚を使いすぎだと思う。西洋の影響を受けた清潔で明るい家は快適だけど、刺激が多すぎて脳のバッファが足りなくなってるのかも。かつての日本人が持っていた、「陰翳」の中にじっと沈み込むような瞑想的な感覚を、情報過多の今こそ大事にしたい

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    2026年01月03日
  • 痴人の愛

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    "美"への執着というか崇拝というか。
    ただ、美しい人への崇拝の気持ちはよく分かる。
    美しさは尊い。それに騙されたって構わない。
    むしろ振り回される、それが快楽。
    年齢を重ねるごとにそんな感覚も欲望も
    なくなってくるし、もういい年なんだから、って制する自分もいるけど、美しい人を前にすると
    そんな建前も飛んでいってしまう感覚。

    それさえも尊い。

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    2026年01月03日
  • 刺青 痴人の愛 麒麟 春琴抄

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    「刺青」変態性。刺青を彫るということの耽美さは、たしかに「蛇にピアス」や「国宝」でも描かれており、理解できなくはない。この話はその先。彫り師としての作品の追求、というよりは欲望の追求。作品の土台となる理想の人体を見つけたとき、その人体が手に入るか手に入らないか。

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    2025年12月31日
  • 谷崎潤一郎犯罪小説集

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    ネタバレ

    乱歩に影響を与えたと言うのがなんとなくわかる
    すべての作品に谷崎潤一郎の持つ「癖(へき)」みたいなの(語彙力がないからこう言う表現しか出来ないのが歯痒い)がちゃんとあって良かった

    いつの作品を読んでも情景が思い描けて美しく、耽美でわくわくさせてくれる。

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    2025年12月03日