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人気シリーズ「乙女の本棚」第21弾は谷崎潤一郎×イラストレーター・夜汽車のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
お前さんの命を貰った代りに、私はさぞ美しくなったろうねえ
刺青師の清吉には、いつか理想の美女の肌に刺青を入れたいという野望があった。
谷崎潤一郎の『刺青』が、ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼び、本シリーズでは坂口安吾『夜長姫と耳男』を担当するイラストレーター・夜汽車によって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
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Posted by ブクログ
7月30日は、谷崎潤一郎文学忌、谷崎忌
1910年明治43年 「新思潮」初出
商業雑誌デビュー作 一躍文壇の人となる
文庫でもレビューしているけど
冒頭の時代設定の文章が日本に中の時代を
想像させて心地よい
彫師の男の物語
いつか理想の女の肌に芸術を刻みたい――
そう夢見ていた男は、ついにその完璧な肌を見出す。
だが刃を入れた瞬間、支配していたはずの彼が、
すでに女の虜となっていた。
彫り上げられた女は 痛みとともに“美”を宿す
恐れや従順を脱ぎ捨て、受動的な存在から
支配する側へと昇華する。
イラストは夜汽車さん
美しいけれど 谷崎の幻想耽美には向いていないかもしれません
着物を美しく描いてくれてありがとうございます
Posted by ブクログ
文章は読みやすいし、絵はとても美しい。
特に瞳の境界線が淡いのが好き。
でも話はドン引き。
稀代の彫物師が5年前に見た、籠から少し出た女の片足に惚れて、たまたま巡り会えたお使いで来た芸妓の卵の彼女に「顔も雰囲気も最高に好み」と薬で眠らせて(!)勝手に背中に蜘蛛の刺青を入れる。
まじで彫物師の男の勝手な大暴走。犯罪だよ。
許可なく刺青を入れられて吃驚されたり、芸妓デビューに障るかも知れない。一晩帰ってこなかったから周りからの目もある。
彼女が激怒しなかったから話はまとまった感じだけど、昨今の飲み物に睡眠薬を入れて女の子を眠らせて無体をする男の話を思い出して、ムカムカした。
Posted by ブクログ
『刺青』4
毎回表紙を見てキュンとさせられる
ページをめくりキュンとさせられる
『乙女の本棚』シリーズにはキュンしかありません(〃ω〃)
本作も美しいイラストに、色鮮やかな着物、そして、蜘蛛の刺青
凄い!惹き込まれる〜(ノ´∀`*)
これで、『乙女の本棚』は6冊目が読み終わりました
で、改めて思いました
文豪たちの作品は難解!
『乙女の本棚』シリーズで読むことで理解できるかもって思ってましたけどムリ!
アタシにはムリ!(ヾノ・∀・`)
やっぱり難しいものは難しい!
なので、、、
宣誓!
アタシ、1Qオネェはこれからも『乙女の本棚』シリーズは内容をそっちのけでイラストを楽しむことをここに誓います!
★の評価はイラストの評価ですわ♡
Posted by ブクログ
文豪の名作と人気イラストレーターがコラボしたという、乙女の本棚シリーズ。
魅惑のラインナップの中で、ちょうど谷崎の刺青が発刊されたばかりだったのでこちらから読んでみました。
清吉という凄腕の若き彫物師は、理想とする美しい女に自分の魂を彫りたいと切に願っている。
そして漸くその娘に出会え、眠らせて背中に女郎蜘蛛を彫ってしまう。
激しい苦痛に耐えて目覚めた娘は、臆病な心を捨ててすっかり妖艶に生まれ変わっており、清吉は真っ先に娘の肥料(こやし)となっていたのであった、という話。
いかにも谷崎らしい耽美さ。女の美しさを描写する際の、圧倒的美を前に屈服するかのような丹念な文章表現は、何度繰り返して読んでもうっとりしてしまう。
清吉が、駕籠から僅かに見えただけの娘の生足に一目惚れするシーンとか凄まじい。
《その女の足は、彼に取っては貴き肉の宝玉であった。拇指から起って小指に終る繊細な五本の指の整い方、絵の島の海辺で獲れるうすべに色の貝にも劣らぬ爪の色合い、珠のような踵のまる味、清冽な岩間の水が絶えず足下を洗うかと疑われる皮膚の潤沢。この足こそは、やがて男の生血に肥え太り、男のむくろを踏みつける足であった。この足を持つ女こそは、彼が永年たずねあぐんだ、女の中の女であろうと思われた。》
Posted by ブクログ
"それはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。"
という書き出しが抜群に好きです。
谷崎特有の狂気じみたエロス、フェティシズムが、蝋燭の火のようにゆらゆらと妖しくゆれる。作中にも記されるように、美しきものが強者、醜きものが弱者、まさしく耽美主義を宣言するような作品である。
ただし本書のレビューとしては純粋に谷崎の刺青についてではなく、夜汽車さんのイラストとのコラボレーションとして論じなければならない。イラストは間違いなく美しい。個人的には、朱色の帯と、和紙の巻物が絡み合うところに、一条の光が射す、そのページが特に美しいと思った。淡く溶けていくような、それでいて緻密な描写が素晴らしい。
しかし、こと谷崎潤一郎の作品においては、同氏のイラストはミスマッチと言わざるを得ない。他の文学作品ならよいが、谷崎ほど人間のビジュアル面の描写に適格性を判断しなければならない作家はいないであろう。それくらい谷崎作品においては人物の造形が肝であり、なぜならそこには悪魔的に執着されたフェティシズムがあるからである。どう考えても、谷崎の筆から連想される妖艶さは、非常に何か限定的であり、現代的ポップカルチャーを象徴するロリータ造形を受け入れる余地はないように思われる。人生の酸いも甘いも刻まれていて、どこかに一抹の恐ろしさも仄見える、そんな妖しい陰のある美しさは、幼児的プロポーションと空想的顔面造形によって象られる”kawaii”では決してない。ゴスロリと言ってしまえば谷崎の耽美主義と共通点が生まれてしまうが、こと谷崎の、この作品においては、最後の一ページまで両者が交わることは私の中ではなかった。
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