谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 秘密(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚シリーズ。
    雰囲気のある文体、雰囲気のある魅力的なイラスト。とても素敵でしたが、この主人公。何だこの、自意識の高い、いけ好かない男は!
    タイトルの通り、秘密の絡んだお話。男の愛した秘密、お互いの身の上を明かさない秘密…。秘密を暴きたくなるのも人の心理だろうけど、勝手に暴いて勝手に失望するんじゃないよ。女性も魅力的なのに、何だか残念に感じてしまいました。これも時代の味なんでしょうね。

    0
    2026年02月28日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    譲治は純粋で可憐な少女ナオミを愛するあまり、甘やかしすぎてしまった。
    成長するにつれて、ナオミは我儘で金遣いが荒くなり、複数の男性と関係を持つような性格へと変わっていく。

    ナオミはとても気が強い。
    現代ならまだしも、当時としては珍しいタイプの女性だったのではないかと思う。
    だからこそ、男性たちは翻弄されるのだろう。

    譲治は一見不幸のようにも見えるが、本人はナオミを愛し、一緒にいることを望んでいる。
    そう考えると、愛というのは本当にすごいものだと感じる。

    0
    2026年02月28日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三島が活躍するには谷崎という先達が必要だった。MだろうがSだろうがなんだってありだ、文学に昇華しさえすれば。このカオスな文学の大海に漕ぎ出せば「自分は変態なんだ生きてる価値なんで無いんだいっそ死んだ方がましだ」と思うような狭い枠組みは、ただ自分の視野の狭さから生じていると気付くだろう。踏んでくれ、ナオミ!

    0
    2026年02月17日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    特に後半にもなると2人にはただただイライラさせられるばかり。しかし不本意にも譲治の心理やナオミの蠱惑は節々に感じ取ってしまう。文学作品としての価値が高いのは間違いがない。あんまりこういう時代のを読まないもので、個人的には当時のハイカラ信仰や漢字づかいが学べたことが何より面白かった。

    0
    2026年02月11日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高校の時、模試か何かで目に針を刺す場面の文章を読んで気分が悪くなった記憶しかなかった 今読んでもその場面は描写がリアルでいい気持ちはしない
    けれど話は面白い
    春琴がお前にだけは醜くなった顔を見られたくなかった、て言っていたところでなるほどと思った 理解はできないけれど2人はこれで幸せなんだろうな 大きな愛だな

    0
    2026年01月28日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    読み進める中で、佐助の心理描写が無くていまいち入り込めないな〜と思っていた。第三者的な視点で淡々と描かれているし、内面に言及があるとしても春琴についてであることが多かった。丁稚として仕えているのは分かるけど、なぜここまで従順に春琴に付き従うのだろう?という疑問が拭えないまま読んだ。
    だけど、失明してから怒涛の描写で少しだけ圧倒された。句読点がほぼ無く繋がっている文章(めちゃくちゃ読みにくい!!!!途中で慣れたが読みにくい!!!!)であることも相まって、佐助の春琴に対する崇拝に近い想いが強く伝わる。傷ついた想い人を見ないようにするため自発的に失明するというのはどこかで聞いたことがあるような気がし

    0
    2026年01月23日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    なんなんだ一体この2人は。と終始思う。
    時々笑ってしまう。ロリータを読んだ時を思い出す。この本はもう少し砕けた雰囲気だけど。

    0
    2026年01月16日
  • 刺青・秘密

    Posted by ブクログ

    初めて谷崎潤一郎の作品を読んだ。なかなかフェチズム。なのに最後の「母を恋ゆる記」では泣かせにくる。聴覚の表現が恐ろしくリアル。個人的には「二人の稚児」が気に入った。瑠璃光、イケメン

    0
    2026年01月12日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    愛が重い…
    10トンくらいありそう笑
    ouiさんにご紹介いただいた1冊。

    多分私が手にした文庫本の中でもダントツに薄いんだけども、古文を読んでいるかのような古い文体に最初苦労した。

    佐助の愛が金10トンだとしたら、春琴の愛は鉛10トンみたいな、どっちがいいとかじゃなくて種類の違うめっちゃ重すぎる愛…
    むしろもう怖いよ。
    怖すぎて一周回って面白くなってくる。

    なんだろ、誰か第三者が語っているから本人たちの気持ちが一切分からないっていうのがまたね。
    いやあすごいもの読ませてもらいました。

    長女が今読んでる本(自負と偏見)読み終わったら読んでみようかな。だって笑

    0
    2026年01月06日
  • 猫と庄造と二人のをんな

    Posted by ブクログ

    15年くらい前に読んで、猫を溺愛する男を取り合う女たち……程度の認識になっていたのを再読。覚えていた倍以上は猫猫猫だった。リリーの気持ちが何もわからないからこそ惹かれるのだろうか。だいぶ猫びいきというか、人間は愚かな部分もどうしようもない部分も多めに描かれている。

    0
    2026年01月06日
  • 春琴抄

    Posted by ブクログ

    春琴が最後まで性格悪かったので佐助が可哀想にも思えるが、佐助本人は幸せなのだそう。本人が良いなら良いか。佐助の忠誠心は凄い。ストーリーは面白かった。
    昔の作品あるあるで本編と注釈の行ったり来たりが多少面倒なのと、句読点が少なく若干の読みにくさはあるが、そこまで長編ではないので割とすぐに読めた。
    谷崎潤一郎の他の作品は未読だが、特殊な男女関係や官能、耽美を書くのが得意なようなので『痴人の愛』や『刺青』、『蓼食う虫』、『卍』あたりも読んでみたい。

    0
    2026年01月05日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    個人的な好みには当てはまらないけど、谷崎節がよく効いた本だった…!
    そしてやはり最後の解説と評論に助けられた。

    なんて言うんだろ、物語の起承転結ではなく主人公の視点とか(いわゆるエロティシズム)が興味深かったなーそんなに陶酔に浸るのが良い心地なのかどうかは私には理解できないし性欲に振り回されるの のも分かんないけど、その世界で確かに生きる人がいるということだよねえ、、!
    勉強になる^_^

    0
    2025年12月30日
  • 魔術師(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    うーん、谷崎先生!
    ごめん、よくわからない!!笑
    でもなんかね、雰囲気は伝わるんですよ。
    退廃的で耽美な雰囲気は

    2025.12.28
    226

    0
    2025年12月28日
  • 細雪(上)

    Posted by ブクログ

    日本の近代小説ってあんまり読んだこと無かったけどこれはすごく読みやすかった。雪子の縁談の行方が気になる。。

    0
    2025年12月20日
  • 陰翳礼讃

    Posted by ブクログ

    陰翳を日本人は好み、西洋人は好まないという話。以下の文は、この本が単なる文句じゃないし、私もこうありたいと思った。
    ー尤も私がこう云うことを書いた趣意は、何等かの方面、たとえば文学芸術等にその損を補う道が残されていはしまいかと思うからである。


    ーわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するように至った。

    ー文明の利器を取り入れるのに勿論異論はないけれども、それならそれでなぜもう少しわれわれの習慣や趣味生活を重んじそれに順応するように改良を加えないのであろうか。

    0
    2025年12月06日
  • 刺青(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    "それはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。"
    という書き出しが抜群に好きです。
    谷崎特有の狂気じみたエロス、フェティシズムが、蝋燭の火のようにゆらゆらと妖しくゆれる。作中にも記されるように、美しきものが強者、醜きものが弱者、まさしく耽美主義を宣言するような作品である。

    ただし本書のレビューとしては純粋に谷崎の刺青についてではなく、夜汽車さんのイラストとのコラボレーションとして論じなければならない。イラストは間違いなく美しい。個人的には、朱色の帯と、和紙の巻物が絡み合うところに、一条の光が射す、そのページが特に美しい

    0
    2025年12月05日
  • 卍(まんじ)

    Posted by ブクログ

    あの谷崎潤一郎が、百合を……!?と食いついてしまい、購読。
    口語体の上に関西風で読みづら〜い!と思いつつ、序盤の園子さんと光子さんの出会いから関係が深まるまでの描写がやはり、百合に惹かれて手に取ったものとしてはたいへんよかったです

    0
    2025年12月03日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    情けない男と激ヤバ女の話。
    読んでいて恥ずかしくなってくるくらい主人公が情けない!着物をのせて足袋を手につけて一人でお馬さんごっこしている図、キモすぎてゾッとした
    情けないし気色悪いのに、一周回って面白いから癪だな〜
    ナオミはとんでもなく贅沢我儘破天荒で、それに憧れるなんてことは1ミリもないんだけど、その贅沢我儘破天荒が許される美しさがあるのはいいなぁと思ってしまう

    0
    2025年11月25日
  • 魔術師(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    谷崎潤一郎作 魔術師
    谷崎潤一郎初めて読みました。
    旧漢字で語句も難しいですが、挿絵によって内容が今風に変わってみえてよかったです。

    0
    2025年11月23日
  • 痴人の愛

    Posted by ブクログ

    三宅香帆氏の「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」にも紹介され大正時代に新聞連載されいたサラリーマン (男) 向けのエンタメ小説。川端康成、三島由紀夫より前。古いわりに違和感なくとても読みやすい。当時としては一般向けとして大分飛んでる話だろうが、現在の方が余程ぶっ飛んでいるのでそんな世界もあるだろうと思うレベル。ところどころ読者に語り掛ける文言が出てくるのが今読むと新鮮な感じ。

    0
    2025年11月23日