谷崎潤一郎のレビュー一覧

  • 細雪(上)

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    1948年(昭和23年)。
    しっとりとした日本情緒と、瀟洒な昭和モダンの雰囲気、双方が味わえる風雅な風俗小説。前者の象徴として雪子が、後者の象徴として妙子が配置されていて、その対比も面白い。それもステレオタイプに美化されているのではなく、内気な雪子が実は強情で口論となると舌鋒鋭かったり、怖いもの知らずにみえる妙子が案外意気地がなかったりと、人物造形がリアルで生き生きしている。世間体を気にする所や、金銭的にガッチリしている所も、関西人らしくて楽しい。幸子が桜に思いを馳せるくだりでは、日本人なら誰もが感じ入るところがあるのでは。

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    2022年09月06日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    ブランデーで妻をベロベロに酔わせて、
    寝ているうちに身包みを剥いで裸体をポラで撮る教授に
    「ヤー、ずいぶんな変態ですなあ」と感心しましたが、
    好みの腕や手を持つ男子を酔わせてつぶして
    袖を勝手に捲り上げて写メを撮りまくる自分も
    大差ない変態ぶりだと気づき、ちょっとブルーになりました。

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    2010年02月12日
  • 少将滋幹の母

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    国経が御簾の蔭へ手をさし入れると、御簾の面が中からふくらんで盛り上がって来、紫や紅梅や薄紅梅やさまざまな色を重ねた袖口が、夜目にもしるくこぼれ出して来た。

    それは北の方の着ている衣装の一部だったのであるが、そんな工合に隙間からわずかに洩れている有様は、万華鏡のようにきらきらした眼まぐるしい色彩を持った波がうねり出したようでもあり、非常に暈のある罌粟か牡丹の花が揺らぎ出たようでもあった。

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    2010年01月19日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    老いてなおあいかわらずエロ&ドM趣味全開の谷崎先生。
    「瘋癲老人日記」は70過ぎてからの作品だって言うからしびれるぜ

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    2009年10月04日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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     「鍵」は夫婦の日記をお互いが盗み見るという形で物語が進んでいきます。お互いに見られているかも知れないと薄々感じつつも、顔をあわせるとそ知らぬ顔をしています。とてもよく練られた構成で、最後まで読み終わったときに思わず唸ってしまいます。一方「瘋癲老人日記」は一人の老人の日記です。構成としては一件「鍵」よりも単純ですが、最後に看護婦や医師の診察記録が掲げられ、本人の目線と、周りがそれをどう捉えていたかということが浮かび上がるようになっています。
     どちらも、ある種異様な世界を描いてはいますが、不快感を感じることはなく、興味深く読むことが出来ます。

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    2009年10月04日
  • 少将滋幹の母

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    美しくいやらしい。きれいなおかあさん。という幻想。美しい妻という現実。谷崎の男たちはいつでも振り回されるのである。おまるのあたりが良い。

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    2009年10月04日
  • 鍵・瘋癲老人日記

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    谷崎潤一郎、大好きです。うまく言えませんが、性描写が美しいです。
     『鍵』は女性の足へのフェチシズムが描写されています。初めは読むことに抵抗がありましたが、今は大好きですね。人によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが。

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    2009年10月04日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    うーん、谷崎先生!
    ごめん、よくわからない!!笑
    でもなんかね、雰囲気は伝わるんですよ。
    退廃的で耽美な雰囲気は

    2025.12.28
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    2025年12月28日
  • 細雪(上)

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    日本の近代小説ってあんまり読んだこと無かったけどこれはすごく読みやすかった。雪子の縁談の行方が気になる。。

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    2025年12月20日
  • 陰翳礼讃

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    陰翳を日本人は好み、西洋人は好まないという話。以下の文は、この本が単なる文句じゃないし、私もこうありたいと思った。
    ー尤も私がこう云うことを書いた趣意は、何等かの方面、たとえば文学芸術等にその損を補う道が残されていはしまいかと思うからである。


    ーわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するように至った。

    ー文明の利器を取り入れるのに勿論異論はないけれども、それならそれでなぜもう少しわれわれの習慣や趣味生活を重んじそれに順応するように改良を加えないのであろうか。

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    2025年12月06日
  • 刺青(乙女の本棚)

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    "それはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。"
    という書き出しが抜群に好きです。
    谷崎特有の狂気じみたエロス、フェティシズムが、蝋燭の火のようにゆらゆらと妖しくゆれる。作中にも記されるように、美しきものが強者、醜きものが弱者、まさしく耽美主義を宣言するような作品である。

    ただし本書のレビューとしては純粋に谷崎の刺青についてではなく、夜汽車さんのイラストとのコラボレーションとして論じなければならない。イラストは間違いなく美しい。個人的には、朱色の帯と、和紙の巻物が絡み合うところに、一条の光が射す、そのページが特に美しい

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    2025年12月05日
  • 卍(まんじ)

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    あの谷崎潤一郎が、百合を……!?と食いついてしまい、購読。
    口語体の上に関西風で読みづら〜い!と思いつつ、序盤の園子さんと光子さんの出会いから関係が深まるまでの描写がやはり、百合に惹かれて手に取ったものとしてはたいへんよかったです

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    2025年12月03日
  • 痴人の愛

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    ネタバレ

    情けない男と激ヤバ女の話。
    読んでいて恥ずかしくなってくるくらい主人公が情けない!着物をのせて足袋を手につけて一人でお馬さんごっこしている図、キモすぎてゾッとした
    情けないし気色悪いのに、一周回って面白いから癪だな〜
    ナオミはとんでもなく贅沢我儘破天荒で、それに憧れるなんてことは1ミリもないんだけど、その贅沢我儘破天荒が許される美しさがあるのはいいなぁと思ってしまう

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    2025年11月25日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    谷崎潤一郎作 魔術師
    谷崎潤一郎初めて読みました。
    旧漢字で語句も難しいですが、挿絵によって内容が今風に変わってみえてよかったです。

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    2025年11月23日
  • 痴人の愛

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    三宅香帆氏の「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」にも紹介されていた大正時代に新聞連載されいたサラリーマン (男) 向けのエンタメ小説。川端康成、三島由紀夫より前。古いわりに違和感なくとても読みやすい。当時としては一般向けとして大分飛んでる話だろうが、現在の方が余程ぶっ飛んでいるのでそんな世界もあるだろうと思うレベル。ところどころ読者に語り掛ける文言が出てくるのが今読むと新鮮な感じ。

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    2025年11月23日
  • 痴人の愛

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    譲治の愚かさとナオミの股のゆるさに終始苛立つばかりですが、それが作者の目論見なのでしょう。読んでいて極めて不愉快だが、目を逸せない。愛は不合理であること、男女の仲はバランスゲームであることをまざまざと感じさせられました。

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    2025年11月21日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    生まれながらに巨万の富、才知、美貌を持ち、それ故に満たされない心を持った貴公子のお話。
    タイトルの人魚は後半にやっと登場します。人魚の描写が印象的で、人のようで違う、迫力のある美しさである事が伝わってきました。難しい言葉遣いの作品でしたが、どういったラストになるのか気になって、一気に読んでしまいました。貴公子の心の渇きは癒えたのか…気になります。

    儚げなイラストとピッタリ合っている、素敵な一冊でした。

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    2025年11月20日
  • 谷崎潤一郎フェティシズム小説集

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    谷崎潤一郎(1886-1965)の、フェティシズムを主題とするアンソロジー。収録作品は以下の通り。

     「刺青」(1910)
     「悪魔」(1912)
     「憎念」(1914)
     「富美子の足」(1919)
     「青い花」(1922)
     「蘿洞先生」(1925)

    「刺青」「富美子の足」「青い花」は、いずれも再読だが、やはり面白い。特に「青い花」では、女性の身体とそれを包む女性の衣装に対して男が抱いているフェティシズムが見事に言語化されていて、圧巻である。

    解題にドゥルーズ『マゾッホとサド』から次の言葉が引かれている。「否認と宙吊りの過程と定義されるフェティシスムは、本質的にマゾヒスムに属している

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    2025年11月09日
  • 痴人の愛

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    話題になってたから読んでみた

    結局、惚れた方が負けってことなのかな..
    最後の方は飽きてきて飛ばし読み

    何十年も前の話とはいえ28歳と15歳の恋愛は少し気持ち悪かった
    お風呂に入れてあげるシーンとか出てくる
    そこまで生々しくはないけど、どうしても、、

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    2025年11月01日
  • 刺青 痴人の愛 麒麟 春琴抄

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    一言で言うなれば魅力
    読みながらロリータの映画を思い出したので
    最後はそうなるのかと思ったけど
    全然そんなこと無かった

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    2025年10月27日