谷崎潤一郎のレビュー一覧
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ネタバレ※昭和32年発行の谷崎潤一郎全集で読みました。
「刺青(しせい)」
谷崎先生の処女作ですね。短いお話ですが、谷崎先生のフェティシズムがダイレクトに現れている作品であります。登場人物は 刺青を入れるための理想の女を何年も追い求める若く腕利きの刺青師の清吉とその眼に叶った若い女。私としては、短すぎて人物の心理描写が十分になされていないので 刺青を彫られただけで女がまるで人が変わったかのように自信をつけた意味がよくわからず釈然としないまま読み終えました。冒頭の「其れはまだ人々が「愚」と云ふ貴い徳を持って居て…」という一文は銀魂の冒頭のようで好きです。 -
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変わらず、谷崎作品。
近年、再販されたものではないせいか、読みにくいところがあった。
盲目の美少女、春琴と春琴のお世話を甲斐甲斐しくする佐助のお話。
純愛物語と書いてあったりするけど、そうなのだろうか…
盲目になってしまったこともあり、わがままで傲慢な春琴。30代にさらなる悲劇が春琴を襲うけど、自業自得とも思える。
佐助との子供も決して佐助との子だとは認めず、さらには養子にだす。
佐助との主従関係はずっと崩さず、結局佐助は自ら失明してしまう。
子供達は全て養子にだし、死ぬまで主従関係を貫き、盲目になり…それでも佐助は昔の美しかった春琴を思い出し幸せに浸る。佐助は歪んだ愛でも幸せだったんだろーな -
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ネタバレ映画春琴物語の一場面を目にした記憶がある。現代文の授業で流れたのか、国語便覧に載っていたのかは覚えていないが、着物の男性と針が映っていて目を背けた気がする。
春琴抄はあくまで伝記というか、本人たちの台詞や心理描写がされるわけではないのでいささか思ったのとは違った。句読点のない文体に慣れるまでが非常に読みにくく、最初の数十ページがしんどかった。
春琴と佐助がメインになってからはスルスルと情景が入ってきた。何故佐助がここまで春琴に心酔しているかが書かれず、ショーケースの中を見ている気持ちだった。
春琴は火傷事件のあと、人が変わったようになってしまったのは少し心が痛んだ。それほどの振る舞いをし -
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もんくなく面白いです。本オフの割引セールの時に
ぶらぶらしていて発見し、回収した。
『谷崎万華鏡』の文庫版で、もちろん万華鏡は持っているが
文庫特別付録がついていたので、それはもう回収せねばなるまい。
しかも、138円(そこからの割引)
おまけは対談山口晃×近藤聡乃
インタビュー古屋兎丸/中村明日美子
裏話マンガ榎本俊二などなど
谷崎マエストロ、学生時代に私ももれなくドハマりして
読み耽り読み漁り、さらに再読しまくった。
アオハルやねぇ。
私の中では谷崎三島川端は青春と耽美のシンボル(どんな青春よ)
もちろん、他に好きな作家で読込み入れ込んだ作家もおったし、
なんならメイン研究対象は漱石だった -
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巻末の解説(千葉俊二氏)に「ひとりの性的不能者からはじまった異常性愛の連鎖がひとつの破局にまで至る過程をほとんど数学定正確さをもって緻密に描き出したこの「卍(まんじ)」は、谷崎文学の極北を示した傑作ということができよう」とあった。
この作品が書かれた当時の社会、慣習、常識、文化、文芸などの背景から、その内容、描写スタイルなどから、退廃的、耽美的と評された事は理解出来た。
ただ、同性愛を描いた耽美的作品、とのイメージから、勝手に煽情的な描写、世界が展開されているものと想像していたが、扱う内容はそうでも、描写は流石にそんなものではなかった。 -
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一流の漫画家さんたちが独自の解釈で谷崎潤一郎の小説をマンガにしている。なんて面白そうな企画!と飛びついた。
とても面白いのもあれば、個人的には微妙、、というのもあった。
この前に台所太平記を読んで、その挿絵がたまらなく良かったのでこっちを読んだってのもあるので。
谷崎の作品は、直接的に政治的な意図とかはほぼ感じない気がする。けれど行間を汲み取り、書いている時の谷崎の心境を想いながら読むことで見えてくるものがあって。いろいろ言われたりめんどくさいことが嫌だったのかな。グロかったり怖い女を書いてるけど、なんかしらカラッとしてて恨みごとが見えない谷崎潤一郎の小説がやっぱり好きだなと。
マンガっぽいよ -
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登場人物は、徹頭徹尾大阪弁の文字なので慣れないとしんどいです正直。タイトルの意味は、美貌しか魅力がない光子を中心とする、園子との同性愛と、園子の夫の孝太郎と、光子の情夫の粘質な綿貫が絡む相互不信のこころ模様をまんじになぞらえたと思われる。とにかく常識人の私は光子に腹が立ちますが、しかしすべての人がその光子に振り回されて止められない事実こそ耽美主義の根幹です。ラストにへんなかたちでキーパーソンとなる女中の5人が登場します。中身はもろ少女漫画で、何度も映画化された魅力はわかりますが、実在の人物で光子を演じさせるのは非常に難しいと思います、私のイメージだと真田広之を不倫に走らせた葉月里緒奈のような女
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第三者が日記を解説する形で進む形式であることや解説も充実していることなどがあり内容が理解しやすかった。
初めは句読点がないことに苦戦していたが読み進めるうちに慣れてきてスラスラ読めるようになってきた。
自分が敬っている師匠とはいえあれほどの忠誠を誓えるのは凄いと感じた。
手厳しい稽古などは耐えられたとしても顔を見られたくないという春琴の思いを汲み取り自ら針で目を指し失明するという行為をとれる人はそういないだろう。
視力を失っても春琴と同じ世界を過ごしたかったという佐助の思いの強さには感動した。
春琴と佐助が最期に共にすごした空に向かって真っ直ぐに飛んでいく雲雀の行方を盲目の2人が聴覚だ